REALITYのあれこれ

伊藤穂乃花

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配信者は意外と受け身の存在

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 配信者が枠をコントロールしないといけない。

 それはそうなのですが、実際にはかなり難しいですぅ。

 ライバーさん側は「来てもらうのを待つ側」です。
 
 そして、ライバーさんが来るリスナーさんを選ぶことは出来ません~。

 最終的なブロックなどは選択できますが、話したいリスナーさん、その日に来て欲しいリスナーさんなどが内心いても選ぶことは出来ません。

 ライバーさんが「仲のいい友達が来ないかな~話したいな~」という気持ちで枠を開いたとしても、友達が来る前に知らない誰かが来たら、その人とずっと話すことになります。

 また、リスナーさんの動きもライバーさんでどうすることも出来ません~。

 それまでいたリスナーさんと合わないタイプの新しいリスナーさんが来たとして。

 前のリスナーさんは文句を言わずに新しいリスナーさんが来てる時は潜ってしまう、去ってしまうとなったとき、ライバーさんは新しいリスナーさんが苦手で、前のリスナーさんに来て欲しくても、どうにも出来ません。

 「気にせず来てね!」と前のリスナーさんに言っても、新しいリスナーさんが苦手だからいないときにねーとなって、新しいリスナーさんは通知を入れて枠始まりから終わりまでずっといるようなら、それ以上無理強いも出来ないです~。

 新しいリスナーさんがそれで「前のリスナーさんあんまり来なくなっちゃったね!でも、私は毎日来るからね!」と張り切ってしまってると「無理しないでいいからね……」言いつつ、どうしたものかなぁと思ったりですが、どうにも出来ません。

 その人は元からいるリスナーさんと合わないだけで、攻撃してるわけでもなく、枠主にひどいわけでもなく。そんなうちに「枠主さんのメインリスナーと言えばこの人だよね!」みたいになって引き返せなくなったりですぅ。

 こう書くと新しくどこかの枠に行くようになったリスナーさんは(え、もしかして私……?)と勘違いするかもしれませんが「新しいリスナーさんが来たことで、枠主がどうにもならなかった枠の雰囲気が改善される」パターンもあるのです~。
 
「配信者が枠をコントロールしないといけない」言われても、REALITYの多くの配信者さんは配信のこともほとんど知らず、事務所に入ってレクチャーを受けたりもなく、なんとなく始めてしまいます。

 そのため、指示厨なリスナーさんにつかまってしまってその人メインの枠になってしまっていたり、なんだかよくわからないままよく来る人をモデレーターにするといいよと言われて何人かモデレーターにしたらモデ同士が揉めてしまったり、にっちもさっちもいかなかったのが新しいリスナーさんが来て状況が変わるとかもあります。

 だから新しいリスナーの私のせいで何かが……思わずに、逆に良い影響を与えてる場合もあると思ってください~。この文章もあくまで一例ですしね。SNSの文章がみんな自分のことを言ってるのでは思わないほうが~と同じ感じですぅ。

 ちなみにリスナーさん同士の仲もライバーさんにはどうすることも出来ません~。

 自枠とは関係ない他のところで揉めているリスナーさん同士が自枠で会ってしまって、どっちかが出て行ってしまっても、枠主にはどうすることは出来ません。

 そして、出て行ってしまった側のほうが枠主としては仲のいい人なつもりで残っていて欲しいと思っても難しいですぅ。

「RAELITYは友達感覚のアプリ」と言いつつ、「配信する枠主は平等であるべき」と考える人が多いですぅ。

 配信者さんを「お店」と考えた場合、サポーターバッジが高い人は「たくさん買ってくれた人」で、お客様ランクにブロンズとかシルバーとかあるのと同じで、サポ返礼品とかそれに合うサービスが提供されるのは何らおかしいことではないのですが「お金の差でリスナーを区別するなんてひどい配信者だ!」となる人もいます。

 同様に配信者は何においても平等であるべきと考え、配信者に仲の良いリスナーがいるなどは良くないというリスナーさんもおり、なかなかに配信者さんも大変ですぅ。

 で、途中でも「REALITYの多くの配信者さんは配信のこともほとんど知らず、事務所に入ってレクチャーを受けたりもなく、なんとなく始めた」と書きましたが、配信者さんも枠をコントロールしろ言われても何をしたらいいかどうしたらいいかわからないのですぅ。

 もちろん他のリスナーに暴言を吐く人とかセンシティブな話をする人とかは禁止に出来ますが(空気読めないけど悪い人じゃないんだよなぁ)とか(注意すると「それじゃ私はもう話せないです!」になるんだよなぁ……)と扱いに困るということもしばしばあったりです。

 ライバーさん側も人間なので、来てくれてうれしいリスナーさん、ギフトくれなくても話したいリスナーさん、相談をしやすいリスナーさん、いてくれると温かい気分になるリスナーさんなどなどいろんなリスナーさんがいると思うのですぅ。それこそ友達みたいな距離感で接する存在ですので。

 でも、どういう人が来てくれるかはライバーさんには選べないですし、来てくれることに感謝はしてるけど好きかは別問題と言うこともありますし。

 この長文で何が言いたかったかというと「枠主が枠をコントロールしろというのはわかるけど、『配信者は意外と受け身の存在』で、来る人を選んだり、リスナーさんの動きを決められないし、枠主も配信について不慣れだったりするんだよ」という、だからそれくらいに思っていてあげてください~というお話でした。
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