REALITYのあれこれ

伊藤穂乃花

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Vライバーやネットの知人は、リスナーの家族から見たら『歓迎できない存在』かもしれない話

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 「信頼できる人だから大丈夫」と誕生日プレゼントなどを住所や本名を教え合って、直接やり取りする人もいます。

 その人は信じられる人かもしれません。
 あなたにずっと好意的かもしれません。

 ですが、その家族が『Vライバーやネットの知人に好意的ではない』可能性も高いのです。

 そもそも自分たちにとっては日常的な存在のVライバーという存在も、知らない人から見たら何だかわからないものですぅ。

「え、なんで一般の人が配信なんてやってるの? 無料で話せる? 出会い目的?」
「女の人とチャットしてるの? 頂き女子みたいのに引っかかってんじゃないの?」

 ライバーを知らない人からすると、そんな感想を抱くのは無理ないですぅ。

 また「知らない男(女)と彼女(彼氏)が夜な夜な話してる」というだけでもイヤという人もいるかもしれないわけです。

 仕事から帰ってきた妻(夫)が、自分の話をロクに聞きもせず、画面ばかり見てる。
 それも芸能人でもなんでもない、普通の男(女)の話を見て、ニヤニヤしてる。
 
 それだけでもリスナー家族からしたら、歓迎せざる存在かもしれないのですぅ。
 自分の両親(子ども夫婦)がそれが原因で不仲になったとしたら、リスナーの子ども(親)にとっても歓迎できない存在でしょう。

 それでさらには現実の連絡先まで教えて、現実で繋がろうとしている。
 そうなると、ますますリスナー家族からしたら『嫌な存在』なわけですぅ。

 ネット越しでもイヤなのに、しまいには実際に会おうとしてるんじゃないか。
 それがしかも異性となれば、恋人関係や夫婦関係にある人にとっては不愉快でしょう。

 別にこれはライバーに限らないかもしれません~。

 「仕事関係の知り合いの女性から誕生日プレゼントが届いた。夫が自宅の住所を教えたらしく、家にメッセージカード付きで荷物が届いた」でもイヤな奥さんがいるかもでしょうから。

 この仕事の例を上げると「え、そんな知らない男から嫁宛てに自宅にプレゼントが届くとか見たくない」という人もいるのですが、不思議なことに自分のことだと「ネットの友達だからそんな関係じゃないし」と配信サイトの女性と直接LINEしていたりだったりするのですぅ。

 これは自分がネトゲを長くやっていて感じたのですが、ネットの知り合いって不思議なもので、現実でやらなそうなことでもやっちゃったりするんですよね。
 そして、現実に連絡を取ることさえ、どこか現実とは曖昧な感じで、緩くなったりするのですぅ。

 しかし、配信やネットを知らない人からしたらそうではありません~。

 旦那さんからしたら「ネット上の友達」であろうと「会社の知らない男」であろうと同じ異性なわけで「嫁が知らない男たちと連絡を取り合ってる上に、住所まで教えている」になるわけですぅ。

 それでケンカになる家もあるでしょう。
 ただ、これがケンカにならないから大丈夫というわけではありません~。

「今は子どもが小さいし、すぐには離婚できないから、お金と一緒に証拠を貯めてる」という人もいます~。

 夫宛てに来た配信関係の知り合いの荷物や手紙の住所をしっかり証拠として写真に撮っておく。
 別に住所や名前を取っておいたからと言って、それで裁判だのなんだのになるわけではありません~。

 ただ『心証』として便利なので集めておくことはあるのですぅ。
 それは裁判とかそういう公の場ではなく、家族の話し合いなどでですぅ。

「見てください、お義父さん、お義母さん。この人、この1、2年、こうやって、いろーーーんな女の子とやりとりしてるんですよ」

 お正月やお盆の帰省の際に、そうするためのカードとして使う準備をしている人もいます~。
 
 応援ランキングとかもそうですねー。
 それを取っておいて「この女には月1万、この女には月3万も使ってるんです」と。

 また、あなたの信じられる人の家族が、精神的に安定してるとは限りません~。

 ずっと(夫が私をないがしろにして、ネットの女たちと仲良くしてる……)と鬱々としていて、一緒に撮っているスクショとかを見て、怒っていて、心の病みをさらに拗らせていて、そこであなたから彼に贈られたプレゼントを見てしまうかもしれないのですぅ。

「何よこれ……なに、この女!!!」

 Googleマップに住所を入れれば経路まで出してくれるから、すぐに行けます。

「これ何!? あんたうちの旦那とどんな関係なのよ!!」

 と知らない女性が待ち伏せしてて、いきなり怒鳴りかかられることもあるかもしれません~。

 住所だけじゃ顔もわからないという人いますが。

 デジタルタトゥーといいますが、悪いことばかりではなく、何かの大会に出たとか受賞したとか、そういう記事から名前と写真と出身学校を見つけることも出来ることがあったりしますぅ。

 外に出る行動力はなくても、それらの写真や名前と一緒に「ライバーの○○の本人はこんな人」と撒く家族もいるかもしれません~。

 事務所のライバーさんのように『事務所に所属して、アイドルやVシンガーを目指している存在』のような場合は、私は個人的にはネットの知り合いとはまた少し違う、それより少し遠い存在と思うのですが、それも地下アイドルに入れあげてるようなものと思う人もいます~。

 一度でも送ってしまえば、仮にその住所を取っておかないように封筒を細かくちぎって捨てたとしても、家族が写真に撮っていればずっと残ります~。
 
 その人が信頼できる存在としても、家族がそうとは限らないことだけは心に留めて、物を贈り合う時はクロネコヤマトの匿名配送を使うなど慎重にですぅ。
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