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第三章「孤独の幸魂」
第39話 ずっと近くで
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「……あれ、カイくん?」
「起きたか、美波」
階段を降りる振動で美波は目を覚ました。海斗に背負われ、下の階へと降りている真っ最中だ。
「変だな。私、屋上にいたはずじゃ……」
「……豊秋おじさんが無事だって聞いて、安心して寝ちゃったんだよ」
「あはは……迷惑かけちゃったね」
「まったくだ。そう思うなら降りて歩けよ」
「んー、もうちょっとご厚意に甘えるのです」
「……やれやれ」
妖狐の消滅と共に病院を覆う邪気も晴れていた。病院の中にも邪気の気配はない。どうやら今回の事件は終わったと見ていいようだった。
ただ、鵺の姿も気配も、もうどこにも見当たらない。このことだけは海斗たちにとって不安を残していた。
「……ね、カイくん」
「なんだ?」
美波は海斗の背に額を置いて、ポツリと呟く。
「覚えてる? 私のお母さんが死んだ後のこと」
「ん?」
「お母さんがいなくなっちゃったのがよくわからなくて、お葬式もよくわからないまま終わっちゃって、どこ捜してもいなくて……カイくんと御琴ちんに泣きついたの」
その時は海斗もよく覚えている。町の中をさまよい、最後に天原神社の境内で美波が泣きじゃくっていたのを見つけたのは海斗と御琴だからだ。
「……ああ、懐かしいな」
「でも、二人とも全然迷惑に思わなくて、私が泣き止むまで暗くなっても一緒にいてくれたよね」
「ああ。あの後遅くなったことでじいちゃんから思い切り説教食らったけど」
「あはは……でも、あの時も泣き疲れた私を背負って家に連れて行ってくれたよね」
くすくすと美波は笑う。やっと取り戻した笑顔に、海斗も思わず微笑んでいた。
「あの時からずっと支えててくれたよね、カイくんは」
「そうかな?」
「そうだよ」
美波が腕に力を込め、密着を強める。幼い頃と違い、押しつけられる成長した体をつい意識してしまう。
「お、おい美波」
動揺する海斗の耳元で、美波はそっとささやいた。
「――で、これからも支えてくれるんだよね?」
「……え?」
海斗は、美波が言った言葉の意味を一瞬図りかねた。戸惑う海斗に美波は言葉を続ける。
「でも『ずっと一緒にいる』なんて、あんまり女の子に言わない方がいいと思うな。人によっては殺し文句だよ?」
「ちょ、ちょっと待て。まさかお前……」
「うん、色々ぼんやりしてるけど、カイくんが化け物と戦ってたのは全部覚えてる」
思わず海斗は足を止めてしまった。頭を抱えたくなるが、あいにく両手は美波を背負うのに使っている。代わりにミサキがその後ろで頭に手をやっていた。
『これまでの二人と違って、自力で目覚めたり無理やり邪気を送り込まれたりしたからかな……記憶が完全に消えてないみたいね』
「で、ミサキさんって言うのはどこにいるの?」
『……っ!?』
「はあ……諦めろミサキ。美波に感づかれたらもう誤魔化せない」
「うん、どんな手を使ってでも口を割らせるのです」
「……そこにいるよ」
下のフロアに降りたところで海斗が美波を背負ったまま後ろを向く。階段の上ではミサキが三日月を持ったまま固まっていた。
「わ、日本刀が浮いてる!?」
「とりあえず、話は……明日でいいか?」
「うん、日曜日だもんね。今はお父さんのことが優先」
「よし、それじゃあ急いで御琴たちの所へいくぞ!」
「わわっ! カイくん、病院の廊下は走ったらだめだよ!?」
走り出した海斗に、慌てて美波は抱き着く。子供の時のような懐かしさと、胸の中にある暖かな気持ちに、美波もつい一緒に笑ってしまうのだった。
「……やれやれ。大盤振る舞いした挙句、失敗か」
そんな怪異が去った病院を後に、鵺は駐車場を歩いていた。
「途中までは上手く行っていたんだ……でも、なんなんだあいつは。技は確かに伊薙のものだ。だが、どうして岐の奴がいないのにあんなことができる」
美波の炎を割った力、祝詞によって清めの力を刀身に与え、放つ力。いずれもただの武士であった伊薙武深にはできない芸当だ。あの時、隣で彼を支えた岐春を除いては。
だが、四百数十年前の戦いの際、鵺は封じられはしたものの岐春を道連れにしている。しかし、彼女の御魂は楔となって、長い間彼を封印し続けていた。だからこそわかる。海斗が突然行使したのはその戦いの中でかの巫女が使っていた力と同質のものだ。
「僕が封じられている間に伊薙と結びついた? いや、あいつらが表舞台に出るなんてありえない」
退魔の一族は常に権力者に狙われる。故に彼の一族は決して日の当たるところに出ることはない。元々は鵺自身も、そんな流れてきた岐の一族と遭遇し、戦うことになった身だ。いかに自分の封印がいつか解けるとは言え、いかに協力者とはいえ、領主としてこの地を治めていた武家に抱えられるとは到底思えない。
「ええい、忌々しい……っ!」
鵺の向かう先には一匹の狐がいた。屋上から地面に叩きつけられ、息も絶え絶えになってその身を構成する邪気が霧散しはじめ、今にも消滅しかかっている。
「ふん」
そんな妖狐の醜態を鼻で笑い、躊躇なく手を体に突き入れる。絶叫をあげて消滅していく妖狐の中から引き抜いた手には、ひび割れた勾玉が握られていた。
「まだ使えそうだけど、一人分の闇くらいじゃ碌なミサキを生み出せそうにないな……さて、どうしたものか」
かつての時代を鵺は思い出す。当時は飢饉や戦などで人々の間には同じ不安や闇を抱える者が多かった。故にその闇を取り込み、強大な力を彼は得ることができた。
だが、この時代はどうだ。多種多様な立場、人間関係、あまりにも抱えている闇の質が違う。
「同じ闇を抱える人間が集う場所……か」
それは学校ではない。あれは闇を抱える者は多々いるが、同質のものはいても数人。強力なミサキを生み出すには力が足りない。ましてやヒビの入った勾玉ではその力を発揮するためには相当数が必要だ。
「――ああ、そうだ。適任がいるじゃないか」
美波の闇を膨れ上がらせるために監視をしていた最中、気になる存在がいたのを鵺は思い出した。それは御琴を闇に落とす時にも一役買ってくれた人物だ。
「心の中に闇を抱えながら、それをバネに必死に光を求めようともがく姿。それ自体が生き方になっているなんて最高だ。しかも同じ闇を彼女以外の子も持っている」
鵺が鏡を取り出し、のぞき込む。自分の大切なものを守るため戦い、勝ち抜こうとする強い信念を抱く海斗に近い存在。そしてその少女を待つ彼女の「家族」が映し出される。
「くくく……人を守るため生涯を懸け、その御魂を、子孫を苦しめるために悪用される気分はどうだ、武深」
邪気に染まった黒い勾玉へ鵺は語り掛ける。物言わぬ勾玉は何も返しはしないが、その屈辱は推し量ることは可能だ。
「あとは岐だ。必ずどこかにいる……見つけ出して、絶対に皆殺しにしてやる」
そして、どす黒い憎悪を燃やしながら鵺の姿は闇の中に消えて行くのだった。
第三章「孤独の幸魂」 完
「起きたか、美波」
階段を降りる振動で美波は目を覚ました。海斗に背負われ、下の階へと降りている真っ最中だ。
「変だな。私、屋上にいたはずじゃ……」
「……豊秋おじさんが無事だって聞いて、安心して寝ちゃったんだよ」
「あはは……迷惑かけちゃったね」
「まったくだ。そう思うなら降りて歩けよ」
「んー、もうちょっとご厚意に甘えるのです」
「……やれやれ」
妖狐の消滅と共に病院を覆う邪気も晴れていた。病院の中にも邪気の気配はない。どうやら今回の事件は終わったと見ていいようだった。
ただ、鵺の姿も気配も、もうどこにも見当たらない。このことだけは海斗たちにとって不安を残していた。
「……ね、カイくん」
「なんだ?」
美波は海斗の背に額を置いて、ポツリと呟く。
「覚えてる? 私のお母さんが死んだ後のこと」
「ん?」
「お母さんがいなくなっちゃったのがよくわからなくて、お葬式もよくわからないまま終わっちゃって、どこ捜してもいなくて……カイくんと御琴ちんに泣きついたの」
その時は海斗もよく覚えている。町の中をさまよい、最後に天原神社の境内で美波が泣きじゃくっていたのを見つけたのは海斗と御琴だからだ。
「……ああ、懐かしいな」
「でも、二人とも全然迷惑に思わなくて、私が泣き止むまで暗くなっても一緒にいてくれたよね」
「ああ。あの後遅くなったことでじいちゃんから思い切り説教食らったけど」
「あはは……でも、あの時も泣き疲れた私を背負って家に連れて行ってくれたよね」
くすくすと美波は笑う。やっと取り戻した笑顔に、海斗も思わず微笑んでいた。
「あの時からずっと支えててくれたよね、カイくんは」
「そうかな?」
「そうだよ」
美波が腕に力を込め、密着を強める。幼い頃と違い、押しつけられる成長した体をつい意識してしまう。
「お、おい美波」
動揺する海斗の耳元で、美波はそっとささやいた。
「――で、これからも支えてくれるんだよね?」
「……え?」
海斗は、美波が言った言葉の意味を一瞬図りかねた。戸惑う海斗に美波は言葉を続ける。
「でも『ずっと一緒にいる』なんて、あんまり女の子に言わない方がいいと思うな。人によっては殺し文句だよ?」
「ちょ、ちょっと待て。まさかお前……」
「うん、色々ぼんやりしてるけど、カイくんが化け物と戦ってたのは全部覚えてる」
思わず海斗は足を止めてしまった。頭を抱えたくなるが、あいにく両手は美波を背負うのに使っている。代わりにミサキがその後ろで頭に手をやっていた。
『これまでの二人と違って、自力で目覚めたり無理やり邪気を送り込まれたりしたからかな……記憶が完全に消えてないみたいね』
「で、ミサキさんって言うのはどこにいるの?」
『……っ!?』
「はあ……諦めろミサキ。美波に感づかれたらもう誤魔化せない」
「うん、どんな手を使ってでも口を割らせるのです」
「……そこにいるよ」
下のフロアに降りたところで海斗が美波を背負ったまま後ろを向く。階段の上ではミサキが三日月を持ったまま固まっていた。
「わ、日本刀が浮いてる!?」
「とりあえず、話は……明日でいいか?」
「うん、日曜日だもんね。今はお父さんのことが優先」
「よし、それじゃあ急いで御琴たちの所へいくぞ!」
「わわっ! カイくん、病院の廊下は走ったらだめだよ!?」
走り出した海斗に、慌てて美波は抱き着く。子供の時のような懐かしさと、胸の中にある暖かな気持ちに、美波もつい一緒に笑ってしまうのだった。
「……やれやれ。大盤振る舞いした挙句、失敗か」
そんな怪異が去った病院を後に、鵺は駐車場を歩いていた。
「途中までは上手く行っていたんだ……でも、なんなんだあいつは。技は確かに伊薙のものだ。だが、どうして岐の奴がいないのにあんなことができる」
美波の炎を割った力、祝詞によって清めの力を刀身に与え、放つ力。いずれもただの武士であった伊薙武深にはできない芸当だ。あの時、隣で彼を支えた岐春を除いては。
だが、四百数十年前の戦いの際、鵺は封じられはしたものの岐春を道連れにしている。しかし、彼女の御魂は楔となって、長い間彼を封印し続けていた。だからこそわかる。海斗が突然行使したのはその戦いの中でかの巫女が使っていた力と同質のものだ。
「僕が封じられている間に伊薙と結びついた? いや、あいつらが表舞台に出るなんてありえない」
退魔の一族は常に権力者に狙われる。故に彼の一族は決して日の当たるところに出ることはない。元々は鵺自身も、そんな流れてきた岐の一族と遭遇し、戦うことになった身だ。いかに自分の封印がいつか解けるとは言え、いかに協力者とはいえ、領主としてこの地を治めていた武家に抱えられるとは到底思えない。
「ええい、忌々しい……っ!」
鵺の向かう先には一匹の狐がいた。屋上から地面に叩きつけられ、息も絶え絶えになってその身を構成する邪気が霧散しはじめ、今にも消滅しかかっている。
「ふん」
そんな妖狐の醜態を鼻で笑い、躊躇なく手を体に突き入れる。絶叫をあげて消滅していく妖狐の中から引き抜いた手には、ひび割れた勾玉が握られていた。
「まだ使えそうだけど、一人分の闇くらいじゃ碌なミサキを生み出せそうにないな……さて、どうしたものか」
かつての時代を鵺は思い出す。当時は飢饉や戦などで人々の間には同じ不安や闇を抱える者が多かった。故にその闇を取り込み、強大な力を彼は得ることができた。
だが、この時代はどうだ。多種多様な立場、人間関係、あまりにも抱えている闇の質が違う。
「同じ闇を抱える人間が集う場所……か」
それは学校ではない。あれは闇を抱える者は多々いるが、同質のものはいても数人。強力なミサキを生み出すには力が足りない。ましてやヒビの入った勾玉ではその力を発揮するためには相当数が必要だ。
「――ああ、そうだ。適任がいるじゃないか」
美波の闇を膨れ上がらせるために監視をしていた最中、気になる存在がいたのを鵺は思い出した。それは御琴を闇に落とす時にも一役買ってくれた人物だ。
「心の中に闇を抱えながら、それをバネに必死に光を求めようともがく姿。それ自体が生き方になっているなんて最高だ。しかも同じ闇を彼女以外の子も持っている」
鵺が鏡を取り出し、のぞき込む。自分の大切なものを守るため戦い、勝ち抜こうとする強い信念を抱く海斗に近い存在。そしてその少女を待つ彼女の「家族」が映し出される。
「くくく……人を守るため生涯を懸け、その御魂を、子孫を苦しめるために悪用される気分はどうだ、武深」
邪気に染まった黒い勾玉へ鵺は語り掛ける。物言わぬ勾玉は何も返しはしないが、その屈辱は推し量ることは可能だ。
「あとは岐だ。必ずどこかにいる……見つけ出して、絶対に皆殺しにしてやる」
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