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目覚めし七の光
新世界の主
しおりを挟む邪気がもたらす寒気を感じ取り、立ち止まったクレバルの前に次元の穴が現れ、ダグが降り立つ。
「な……何なんだお前……」
ダグを前に本能で恐怖感を覚えるクレバル。
「お前の命を貰い受ける。見せしめの為にな」
無感情のままにダグが言い放つと、クレバルは魔力を集中させる。だが骨折した腕の痛みのせいで思うように魔力が集まらない。
「おい、何だ貴様は!」
「あそこに不審者がいるぞ!」
町の護衛をしている鳥人族の戦士達がダグの存在に気付き、剣を構える。
「……邪魔者は失せろ」
手元に巨大な槍を出現させたダグは、槍の一閃で戦士達を一掃していく。何とか逃げようとするクレバルだが、ダグが立ちはだかる。
「く、来るんじゃねえっ……!」
万全の状態であっても自分一人では敵う相手ではないと肌で感じ取った上、まともに戦う事すら出来ない現状。絶望的な状況に立たされたクレバルは恐怖心と戦いつつも、グライン達の事を思い浮かべてしまう。
「……お前に恨みなど無い。だが、お前達は我が主にとっての害虫。いずれ排除せねばならぬ存在だ」
ダグが槍を構え、クレバルに近寄る。
「こんなところで……てめぇに殺されてたまるかよォッ!」
クレバルは決死の覚悟で数々の地魔法を放つものの、ダグには全く通用しない。
「いかん! クレバル!」
騒ぎを聞きつけた風王がダグに食って掛かろうとするが、ダグは軽く腕を振り上げ、風王を吹っ飛ばしてしまう。
「う……あぁっ……」
恐怖に引き攣ったクレバルに、ダグの巨大な槍が襲い掛かる。一瞬で迸る鮮血。叫び声を轟かせる間もなく、血の中で果てるクレバル。ダグは倒れたクレバルを抱え、姿を消す。
そう、クレバルは死んだ――。
グライン達の前に現れたタグは死体となったクレバルを見下ろしては、リルモに視線を向ける。クレバルの死を目の当たりにし、絶望に満ちたリルモの表情は冷や汗に塗れていた。
「……ク……レ……バ……ル…………あ……あぁっ……」
身震いが止まらずその場で膝を折り、ひたすら涙を流すリルモ。
「てめぇらが……てめぇらがクレバルをやったのか!」
キオが怒鳴り付けるものの、ダグは微動だにしない。
「愚かな害虫の諸君、初にお目に掛かる。私はタロス・ティルシェイド。新たな世界の創造主となる者だ」
タロスが律儀に自己紹介すると、ティムは鋭い目を向けつつも身体を震わせる。
「我々は密かに君達の事を見ていたが、君達がここまでやるとは思わなかったよ。実に愉快だ」
不敵に笑うタロス。
「ふざけんじゃねぇ! てめぇがこいつらの親玉なんだな! 世界の創造主だか何だか知らねえが、オレの仲間の恨みを晴らしてやる!」
キオが果敢にもタロスに挑もうとするが、傷の痛みが激痛となって襲い掛かり、膝を付いてしまう。
「五月蝿いハエがいるな。駆除しておけ」
タロスの一言にダグはキオの前に立ち、拳をキオの顎に叩き込む。
「ぐぼぁっ」
ダグの拳を受けたキオは血反吐を撒き散らしながら吹っ飛ばされ、倒れてしまう。
「がぁっ……は」
倒れたキオはダメージと傷口からの激痛に立ち上がれなかった。
「チッ、忌々しいわ」
ガザニアは種を撒き、無数の蔦を発生させてダグの拘束を狙う。だがクロトが瞬時にガザニアの背後に現れ、邪剣を振り下ろす。
「ごはあっ……」
クロトの斬撃によって背中を大きく切り裂かれるガザニア。ドレイアド族の血液である朱色の植物生体液が大量に迸る。深い傷を負ったガザニアは敢え無く倒れてしまう。
「う……くっ」
貫かれた右肩の傷穴を抑えながらも立ち上がろうとするグライン。左手は一瞬で血に染まり、傷穴からの流血は止まらない。
「無駄な抵抗はやめた方がいい。君達にも理解出来るだろう? 戦況が如何なるものかをな」
冷徹に言い放つタロス。
「……タロス。アナタは一体何ガ目的なノ? それニ、世界の創造主っテ……」
気丈に振る舞いつつもティムが問う。
「君達が集めていた勇者の力に興味を抱いたまでだ。世界の創造主となるには十分な程の力を得たが……更なる力を得る事にも価値があると思ってね」
やはりそのつもりだったのね、と思いながらティムはタロスを見据える。
「君からは何か懐かしいものを感じる。それにこの気配……ふむ」
タロスはティムから不思議な懐かしさを感じ取り、興味深そうに見つめている。ティムは無言で表情を険しくさせつつも、その場から動かずに見据えるばかりだ。
「待て……僕が相手だ……!」
右肩を抑えつつも、グラインが戦いを挑もうとする。
「ぐ、ああっ……!」
激痛がグラインを襲う。更に止まらない出血が血溜まりを生み、目が霞み始める。
「愚かな事よ。その傷ではまともに戦う事すらもままならぬというのが解らぬか」
タロスの一言を機に、ダグが指から光線を放つ。光線はグラインの左肩を貫いた。
「がああああああっ!」
左肩にも風穴を開けられ、倒れるグライン。両肩を貫かれたグラインは腕を動かす事も出来なくなり、最早立ち上がれない状態であった。
「みんな……」
クレバルの死に戦意を失ったリルモ。キオ、ガザニア、そしてグラインも倒され、絶望的な現状を目の当たりにしたティムはどうすればいいの、と思いつつも身震いしてしまう。
「クックックッ……ご苦労な事だ。私の為に勇者の力を集めてくれた事は感謝するよ、我が兄弟」
タロスが口にした『兄弟』という言葉にティムは目を見開かせる。
「……兄弟……?」
タロスの言葉を聞いていたグラインはどういう意味だと思うものの、身体が思うように動かず、激痛に苦しめられていた。タロスは結界で守られた祭壇へ向かって行く。
「いくらアナタでも、その結界は破れやしないワ。タダの光の魔力じゃないかラ……」
ティムが声を震わせながら言う。タロスは言葉を聞かず、紫色の光を纏った手を翳す。次の瞬間、タロスの周囲から凄まじい風圧が巻き起こる。そして現れる漆黒のオーラ。それは闇の力によるものではなく、別の大いなる力を取り入れた強大な魔力のオーラだった。
「あ……あぁ……」
圧倒的な威圧感を肌で感じ取ったティムは、身が凍り付いたかのように立ち尽くしてしまう。タロスの手が結界に触れると激しい電撃が襲い掛かると同時に、結界に罅が入る。そして結界はパリーンと音を立てて砕け散った。
「そ、そんな……結界ガ……」
結界が砕かれ、絶望の表情を浮かべるティム。タロスは燭台に捧げられた六つのエレメントオーブを手中に収める。
「ククク……我が力として貰い受けるぞ。歴戦の勇者達の力を」
タロスの周囲に浮かぶ六つのオーブから光が現れ、天に昇っていく。
「む……これは?」
天に浮かぶ六つの光は人の姿へと変化していく。現れたのは六人の勇者――紅蓮の勇者フォティア、密林の勇者ヒューレ、碧海の勇者タラサ、大地の勇者エザフォル、氷塊の勇者クリスタ、風塵の勇者アネモスだった。オーブの中に宿る勇者の力が邪悪な力に反応し、勇者の意思が具現化して現れたのだ。
「あれは……勇者達?」
ティムが驚きの表情を浮かべる。
「ほう? まさか勇者たる者どものお出ましかね?」
六人の勇者はそれぞれのエレメントを象徴する色の光に包まれ、タロスの前に降り立つ。
「大いなる災いの根源となりし闇の支配者よ。貴様の思い通りにはさせん。みんな、奴を止めるんだ」
フォティアの言葉で勇者達が一斉に構えを取る。
「おやおや、私と戦うつもりか? 良かろう、止められるものなら止めてみせよ」
挑発するようにタロスが言い放つと、六人の勇者が次々と光を放つ。
「ぬうっ……」
六つの光を我が身に受けるタロス。クロトとダグが加勢に向かおうとするものの、すぐに動きが止まる。光の中のタロスはニヤリと笑みを浮かべ、自身を覆っていた光を消し去り、漆黒のオーラを身に纏う。
「なっ……バカな! この凄まじい邪気は……」
驚愕するフォティア。タロスが手を掲げると、六人の勇者は黒い球体に閉じ込められていく。
「そう易々と私を止められると思ったのかね? 欠片も残さずに我が糧としてくれよう」
勇者達を閉じ込めた黒い球体は次々とタロスの元へ集まり、吸収されていく。
「クッ……!」
思わず目を閉じるティム。タロスの邪気は更に増していくばかりだった。
「アッハッハ、うまくいったみたいだね。禁断の古代魔法に加えて勇者の力も手に入れたとならば、もう恐れるものはなしってところか」
バキラが楽しげに笑う。
「禁断の古代魔法ですッテ?」
ティムは思わず声を張り上げる。禁断の古代魔法とは人々の間では神々が扱う伝説上の魔法として伝えられているものであり、神格以外の者が使うと大きな代償を呼び寄せる禁忌と云われている。かつて古の時代の人間が巨悪を滅ぼす為に使った事があり、その気になれば世界を滅ぼす事も容易い恐るべき大魔法。それをタロスは手にしたとバキラが語る。
「アナタ……禁断の古代魔法を手にしタと言うノ? アナタは一体何を……」
冷や汗に塗れたティムが問い詰める。
「新世界の創世だよ。レディアダントは大いなる闇が支配する我が理想郷へと生まれ変わる。この私の手によってな」
自身の計画を明かしたタロスは六つの黒いオーラに包まれた球体を出現させる。魔に染められた勇者の力であった。
「創造主たる者、勇者たる虚け者の力を暗黒に染める等、造作もない事よ」
球体の一つが黒い炎の玉と化し、岩に向かって飛んで行く。黒い炎が燃え上がり、溶けていく岩。
「な……ナんて恐ろしい事ヲ……」
勇者の力までも我が物にしてしまったタロスを前に、ティムは身震いさせながら歯軋りをするばかり。
「そう絶望する事もあるまい。君は私に更なる力を与えてくれた我が兄弟だ。その礼として私の元へ来る事を許してやろう。ティマーラよ」
ティムが再び目を見開かせ、鋭い目つきでタロスを見据える。
「黙れ! 気安くその名で呼ばないで! 貴方なんかに……絶対に与しないわ!」
感情的に声を張り上げるティム。その声は普段のティムの片言口調とは異なり、激しい怒りが込められていた。
「反抗したところで君に何が出来るというのかね? 害虫どもは戦う余力すら無いのは一目瞭然だという事は解るだろう?」
ティムは思わずグライン達の姿を見る。既に気を失っていたグライン、キオ、ガザニア、ウィンダル。そして頽れたリルモ。無残な姿で死を迎えたクレバル。抵抗出来る術がない現状の上、タロスの他にクロト、バキラ、ダグといった敵までいる上、到底その場から逃れられる状況ですらない。自分には戦える能力がない。敗北、そして全ての終わり。そんな言葉がティムの頭を過る。
「もう一度チャンスをやろう、ティマーラよ。私の元へ来るか? それともこのまま害虫どもと運命を共にするか? 少しは考えた方がいいのではないのかね?」
タロスが更に問うものの、ティムの意思は変わらなかった。
「やはり意思は変わらぬか。ならば仕方あるまい。君も害虫と共に消えて貰う。古代魔法によってな」
古代魔法による凄まじい魔力がタロスの手を覆い始める。
「……待ちなさいよ……」
突然の声。リルモであった。
「おや、君は先程まで絶望に打ちひしがれていたはずだが……一体何のつもりかね?」
リルモは涙を流しながらも槍を握り締める。怒りと悲しみが入り混じった顔付きになっており、目の光は失い掛けている。
「……許さない……絶対に……お前達だけは……許さない!」
凄まじい怒りを露にした声と共に魔力を解放するリルモ。周囲に稲妻が迸ると同時に水煙が巻き起こる。
「リルモ……」
思わず声を掛けるティムだが、リルモの魔力の凄まじさを見て近寄る事が出来なかった。
「女に手を出す事はあまり好まぬのだが……牙を剥けるとならば別だ。害を成す者には裁きを与えねばならぬ」
応戦しようとするタロス。
「タロス様。私にお任せを」
そう言ったのはダグだ。
「ふむ、まあ良かろう。ダグよ、彼女は貴様の好きにするがいい」
タロスが許可すると、ダグは槍を手にリルモの前に立ちはだかる。
「クレバルを……クレバルを殺したのはお前かあっ!」
怒鳴り付けるようにリルモが言う。その怒鳴り声は悲痛なものだった。
「悲しいか? 仲間が死を迎えるのは」
無感情でダグが返答すると、リルモは叫びながらも槍の攻撃を繰り出した。
「がああああああああっ!」
怒り任せに次々と攻撃を繰り出すリルモだが、ダグは軽々と攻撃を受け止めていく。
「無駄な事だ。怒りや憎悪では私に勝つ事は出来ぬ」
動じずに言葉を続けるダグ。リルモは言葉を聞かず、攻撃を与えていく。
「うあああああああああ!」
連続突きを繰り出すばかりのリルモだが、ダグには全くダメージを与えられなかった。
「ハァッ、ハァッ……」
息を切らせつつも、リルモは魔法を放つ態勢を取る。スパイラルサンダー、アクアスラッシュ、ウォータースパウド、エレキテルレイン、アクエリアボルトとあらゆる魔法で攻撃するが、ダグには通用している様子がない。
「無駄だというのが解らぬのか?」
余裕の態度で言い放つダグ。負けるかとリルモは天翔雷鳴閃、海鳴槍波撃、空襲雷槍撃等の必殺技で攻撃していく。技によって吹っ飛ばされはしたものの、ダグにはダメージを受けている気配がない。いくら攻撃しても倒れる気配のないダグに得体の知れない不気味さを感じ取ったリルモは後方に飛び退き、全ての雷の魔力を槍の先端に凝縮させる。
「リルモ……ダメよ。何をしても奴には勝てないわ」
ティムはある事に気付いていた。リルモの攻撃を受ける度にダグの身体が黒い結界の膜に覆われ、あらゆる攻撃を遮断していた事を。結界を破る方法がない限り、リルモには勝ち目がない。そう伝えてもリルモは聞く耳を持たない状態だった。
「仇討ちの邪魔しないで……こいつだけは……こいつだけは私が……!」
リルモは槍を突き出すと、電撃を帯びた光線――雷魔法プラズマスティングが発動する。リルモの怒りに共鳴するかのように、光線の周囲を迸る電撃は激しいものとなっている。ダグは槍を両手で持ち、正面に構えた。ダグの槍はプラズマスティングの光線を遮っていき、直撃を免れる。
「なっ……」
愕然とするリルモ。
「遊びは終わりだ」
ダグは一瞬でリルモの目の前に移動し、リルモの頭を掴んでは力任せに持ち上げる。引き剝がそうとするリルモだが、ダグの拳がリルモの腹に深くめり込まれる。
「げぼぉっ……」
リルモの口から吐き出される血反吐。返り血がダグの顔部分と身体に付着すると、拳は更に深くめり込まれていく。
「がっは……あぁっ……!」
血を零しながらも苦悶の声を上げるリルモ。意識が薄らぎ、目の光が消えていく。
「アハハハ、ほんっと頭の悪い女だよね。力の差が一目瞭然だというのに、我武者羅に立ち向かって無様に血反吐をブチ撒けながらくたばるなんて」
ダグに頭を掴まれたまま意識を失ったリルモを見てバキラが嘲笑う。
「どんなに怒り任せに立ち向かっても、力量不足だという現実を受け入れられなければ無駄死にするだけという事も解らないのかなぁ? これだから人間は低知能な生き物なんだよ。アハハハハハハ!」
ひたすら笑うバキラを横目で見つつも、ダグはリルモをクレバルの元へ放り投げる。
「クッ……リルモ……!」
ティムは自身の無力さに打ち震えていた。
「余興はこの辺にしておこう。手にしたばかりの古代魔法を試させてもらう」
タロスはマントを翻し、両手から魔力を放出させる。凄まじい魔力の波動が巻き起こり、それに共鳴するかのように暗雲が垂れ込める。タロスは激しい稲妻が迸るオーラに包まれ、暗雲から雷が鳴り始める。
「う……あっ……そ、そんな……まさか本当に……」
表情を引き攣らせるティム。倒されたグライン、リルモ、キオ、ガザニア、ウィンダルは目を覚ます気配がない。
「新たなる世界にはお前達のような害虫は不要だ。我が裁きによって消えるがいい」
タロスの全身から放出された巨大な魔力の柱が天を貫く。
コスモ・カタストロフィ――
天から降り注ぐ無数の流星。粛清の星と呼ばれし流星は世界を滅ぼす程の力があり、烈風の谷は疎か、オストリー大陸に存在するあらゆるものを破壊し尽くしていた。多くの流星が降り注ぎ、大陸全体に大爆発が起きる。その衝撃は世界全体を震撼させた。
「な、何?」
ギガント山全体に伝わる鳴動。巨人族が大騒ぎする中、タータとティータは不吉な予感を覚える。
「じいちゃん、一体何があったんだ?」
ティータが問う。タータは止まらない鳴動の原因を考えているうちに何とも言えない不安感に陥り、冷や汗を掻く。
「まさか……勇者の目覚めと同時に何か途轍もないものが目覚めようとしているのか」
タータが空を見上げると、晴れていた空は急激に灰色の雲に覆われ始めた。
「じいちゃん……アタシ、すっごく嫌な予感がする。グライン達、本当に大丈夫なのか」
ティータは不安そうな様子でタータにしがみ付く。
「この鳴動……魔導帝国が猛威を振るっていたあの頃よりも遥かに恐ろしい災いが起きようとしているのかもしれぬ」
タータはグライン達の安否を気にしつつも、空を見上げながら固唾を呑むばかりだった。
禁断の古代魔法による粛清の星が引き起こした鳴動は、世界各地の人々が感じ取っていた。不安を抱く者や、大いなる巨悪の目覚めを予感する者、そして世界の運命を賭けた戦いを予感する者――誰もが只ならぬ予感を抱かずにはいられなかった。
新たなる勇者の目覚めと同時に、動き出した大いなる災いの根源。この日、災いの根源となる存在によって、一つの大陸が破壊された。
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