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賑やかを通り越す冬の生活 8
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ドラッグストアでは陽菜乃ちゃんの喉の薬を買い足しに来たようだ。まあ乾燥と紫外線の強い山の上なので保湿クリームや日焼け止めクリームなども十分に買い足していた。
「他には大丈夫ですか?」
レジを通った所で声をかける。
薬局で買い物をする時は女性ならの買い物も必要かと思ってあえて入り口で待っていればどうやらこの気配りは正しかったらしく沢山になってしまった荷物にまあそうだよなと思う反面かなりの長期滞在になるのかとその荷物で判断。
さりげなく車に荷物を入れるのを手伝えば
「ありがとうございます。
何か想像より大ごと、ではないけど長期にわたりそうなので近く雪が酷くなる前にいろいろ買い足したくてご迷惑おかけしました」
不思議な事にまだ確定ではないがそうなる事を想定しての判断にまあ、確かに冬ごもりは事前準備が必要、そんな綾人さんの言葉に納得しながら
「では先に燈火さんの店に行きましょう。
買い物は一週間分まとめ買いをする予定なのでその後にさせてください」
「ずいぶん纏めて買うのですね……」
「ですね。綾人さん放っておくとカロリー計算でしか食事をしないので前もって大量に作り置きをしないと絶対手を抜くから可能な限り準備はしておきたいのです」
え?
耳を疑うような言葉だったらしく驚きに言葉が付いてこないと言うように目を白黒とする志月さんは本当に良い所の育ちなのだろうと思えば笑えてしまうもののこの狭い街の細い道を抜けて一軒の古い街並みによくなじむ家の広々とした駐車場に車を停める。
駐車場の一角にある漆喰の美しい蔵はこの季節だと言うのににぎわっていて……
「ひょっとしてこちらがお目当てで?」
「ええと、そちらもです」
蔵に向ってきらきらとしていた瞳がはっと我に返り少し恥ずかし気にうつむく志月さんになるほどと笑う。
そう、今月は綾人さんのお爺様の世代から交流を持つ長沢ご夫妻のクリスマス飾りと正月飾りなどが次々と展示されていくのだ。
そしてクリスマスイブの日にはチャリティー販売もする大サービス。
曰く、
「もうこういった事はいつまでもできないからな」
九十超えてもまだまだしゃんとしたその姿の決意に一年前からの企画はっ開催して数日が経つと言うのに連日大盛況だと聞いていた。
とりあえずは買い物をして疲れているだろう陽菜乃ちゃんを休ませるために店に入れば
「いらっしゃいませ。
飯田さんようこそ。ええと、そちらは……」
マスターとして板のついた燈火君の爽やかな笑みに俺も負けずと笑顔を向けて周囲の視線を黙らせる。
「今綾人さんの家に滞在しているお客様です」
なんて紹介すれば
「九条志月です。そして娘の陽菜乃です」
という自己紹介から
「暫くの間吉野様のご自宅の方に主人と息子と滞在させてい頂きます。
よろしくお願いします」
そんな当たり障りのない自己紹介。
だけど燈火君は眉間を寄せて……
「あいつ、ああ、吉野……だったな。
様は似合わんだろ。吉野様は……あ、魔王様と言えばピッタリか?」
訳の分からない事で唸りだせば側で聞いていたカウンター席に座る圭斗君と宮下君がぷっと噴き出して笑いだすのをきっかけに側のソファで耳を傾けていた皆様も頷くように笑いだすのにつられて俺も当然笑うのは似合い過ぎる以外何もなからだ。
「あの、ええと?」
いきなり周囲が噴き出すように笑いだすのに戸惑う志月さんに燈火君は一組のソファーのあるゆったりとした席へと案内してくれた。
小さな陽菜乃ちゃんにはカウンター席が難しいだろうと言う判断。悪くはないと思いながらもその隣には長沢ご夫妻とこちらも一組の親子が座っていた。
よいしょとよじ登るようにして座る陽菜乃ちゃんを微笑ましく見守る皆さまだが
「吉野の家に来る九条となると祠の九条様で良いのか?」
耳も達者な長沢さんの言葉に一瞬驚いたように志月さんは目を見開くも
「ええと、はい。その話は義父様や主人からも話は聞いておりますが……」
なんて少し警戒する様子。
いきなり作られたあの祠にも関係するのかと思えば確かに古い付き合いなんだなと確か綾人さんが留学する前の出来事だったかと過去をさかのぼりつつも長沢さんは知ってらっしゃったのか。そうなると本当に吉野の家の話しで俺達部外者が口をはさむことが出来ない何かがあるのだろうとどこ変わり切れなかった感情に仕方がない、そう言葉で納得するしかできなくなってきたが、やっぱりこれはこれで寂しいと思ってしまうが……
「なに、あの祠を建てて十年ほどたったからな。そろそろ手入れをしないといかん。それについて何かあれば話を聞きたいと九条様の長老にお伺いを立たねばと思っただけでな」
なんて長沢さんまで九条の人達に丁寧に話をする辺り本当に長い付き合いなのだろうと俺も考え方を改めないとなと考えた所で
「でしたら一度主人から話を通させてもらいます。
その後は吉野様からお話をお伝えさせていただく形でよろしいでしょうか?」
「はい。後の事は吉野の言葉でとお伝えして頂ければ十分かと」
なんてものすごく低姿勢。
俺が思う以上に凄い人なのかと皆さんだまってしまう。
だけどその空気を壊すように
「メニューをお持ちしました」
なんてお水とおしぼりも持ってきた。
いきなり話が始まってしまったのでまだメニューの注文もしていなかったことに今さら気付き、そしてこのどこか困惑をはらむ空気を打開した燈火君に感謝するのだった。
「ええと、カフェモカに生クリームをプラスして、リンゴのジュースとワッフルをお願いします」
まるでそれが目的と言うようにすらすらとメニューもろくに見ずに注文する当たりずっと狙って来たのだろうと思えばなんだか微笑ましく感じてしまう。
そんな中で陽菜乃ちゃんはただ一点をずっと見ていた。
それは長沢夫妻と席をご一緒していた綾人さんの家の庭の専属庭師みたいな実桜さんの娘さんの凛ちゃんがもってたクマの人形だった。
小さいころからいつもクマの人形を手にしていた凛ちゃんだったけど小学生になっても熊の人形は手放せない様子。
いや、小さなポシェットにクマのキーホルダーが付いているだけだが陽菜乃ちゃんの目はそれに釘付けだ。
残念な事に凛ちゃんは目の前のパンケーキに夢中で一切気づいていない。それに気づいた周囲の皆さんは苦笑交じりになんともできないと言うような顔をするが、そこは厳しい躾でもされているのかさすが九条家と言うべきか。
じっと我慢するように、でも羨ましいと言う視線を向けるだけでの四歳の娘さんはやがてやって来たリンゴジュースを美味しそうに飲み、焼き立てのワッフルを拙いながらもちゃんとフォークで食べることが出来る悲しいぐらいに躾の行き届いた子供だった。
となれば俺がやる事はもう決まった。
「他には大丈夫ですか?」
レジを通った所で声をかける。
薬局で買い物をする時は女性ならの買い物も必要かと思ってあえて入り口で待っていればどうやらこの気配りは正しかったらしく沢山になってしまった荷物にまあそうだよなと思う反面かなりの長期滞在になるのかとその荷物で判断。
さりげなく車に荷物を入れるのを手伝えば
「ありがとうございます。
何か想像より大ごと、ではないけど長期にわたりそうなので近く雪が酷くなる前にいろいろ買い足したくてご迷惑おかけしました」
不思議な事にまだ確定ではないがそうなる事を想定しての判断にまあ、確かに冬ごもりは事前準備が必要、そんな綾人さんの言葉に納得しながら
「では先に燈火さんの店に行きましょう。
買い物は一週間分まとめ買いをする予定なのでその後にさせてください」
「ずいぶん纏めて買うのですね……」
「ですね。綾人さん放っておくとカロリー計算でしか食事をしないので前もって大量に作り置きをしないと絶対手を抜くから可能な限り準備はしておきたいのです」
え?
耳を疑うような言葉だったらしく驚きに言葉が付いてこないと言うように目を白黒とする志月さんは本当に良い所の育ちなのだろうと思えば笑えてしまうもののこの狭い街の細い道を抜けて一軒の古い街並みによくなじむ家の広々とした駐車場に車を停める。
駐車場の一角にある漆喰の美しい蔵はこの季節だと言うのににぎわっていて……
「ひょっとしてこちらがお目当てで?」
「ええと、そちらもです」
蔵に向ってきらきらとしていた瞳がはっと我に返り少し恥ずかし気にうつむく志月さんになるほどと笑う。
そう、今月は綾人さんのお爺様の世代から交流を持つ長沢ご夫妻のクリスマス飾りと正月飾りなどが次々と展示されていくのだ。
そしてクリスマスイブの日にはチャリティー販売もする大サービス。
曰く、
「もうこういった事はいつまでもできないからな」
九十超えてもまだまだしゃんとしたその姿の決意に一年前からの企画はっ開催して数日が経つと言うのに連日大盛況だと聞いていた。
とりあえずは買い物をして疲れているだろう陽菜乃ちゃんを休ませるために店に入れば
「いらっしゃいませ。
飯田さんようこそ。ええと、そちらは……」
マスターとして板のついた燈火君の爽やかな笑みに俺も負けずと笑顔を向けて周囲の視線を黙らせる。
「今綾人さんの家に滞在しているお客様です」
なんて紹介すれば
「九条志月です。そして娘の陽菜乃です」
という自己紹介から
「暫くの間吉野様のご自宅の方に主人と息子と滞在させてい頂きます。
よろしくお願いします」
そんな当たり障りのない自己紹介。
だけど燈火君は眉間を寄せて……
「あいつ、ああ、吉野……だったな。
様は似合わんだろ。吉野様は……あ、魔王様と言えばピッタリか?」
訳の分からない事で唸りだせば側で聞いていたカウンター席に座る圭斗君と宮下君がぷっと噴き出して笑いだすのをきっかけに側のソファで耳を傾けていた皆様も頷くように笑いだすのにつられて俺も当然笑うのは似合い過ぎる以外何もなからだ。
「あの、ええと?」
いきなり周囲が噴き出すように笑いだすのに戸惑う志月さんに燈火君は一組のソファーのあるゆったりとした席へと案内してくれた。
小さな陽菜乃ちゃんにはカウンター席が難しいだろうと言う判断。悪くはないと思いながらもその隣には長沢ご夫妻とこちらも一組の親子が座っていた。
よいしょとよじ登るようにして座る陽菜乃ちゃんを微笑ましく見守る皆さまだが
「吉野の家に来る九条となると祠の九条様で良いのか?」
耳も達者な長沢さんの言葉に一瞬驚いたように志月さんは目を見開くも
「ええと、はい。その話は義父様や主人からも話は聞いておりますが……」
なんて少し警戒する様子。
いきなり作られたあの祠にも関係するのかと思えば確かに古い付き合いなんだなと確か綾人さんが留学する前の出来事だったかと過去をさかのぼりつつも長沢さんは知ってらっしゃったのか。そうなると本当に吉野の家の話しで俺達部外者が口をはさむことが出来ない何かがあるのだろうとどこ変わり切れなかった感情に仕方がない、そう言葉で納得するしかできなくなってきたが、やっぱりこれはこれで寂しいと思ってしまうが……
「なに、あの祠を建てて十年ほどたったからな。そろそろ手入れをしないといかん。それについて何かあれば話を聞きたいと九条様の長老にお伺いを立たねばと思っただけでな」
なんて長沢さんまで九条の人達に丁寧に話をする辺り本当に長い付き合いなのだろうと俺も考え方を改めないとなと考えた所で
「でしたら一度主人から話を通させてもらいます。
その後は吉野様からお話をお伝えさせていただく形でよろしいでしょうか?」
「はい。後の事は吉野の言葉でとお伝えして頂ければ十分かと」
なんてものすごく低姿勢。
俺が思う以上に凄い人なのかと皆さんだまってしまう。
だけどその空気を壊すように
「メニューをお持ちしました」
なんてお水とおしぼりも持ってきた。
いきなり話が始まってしまったのでまだメニューの注文もしていなかったことに今さら気付き、そしてこのどこか困惑をはらむ空気を打開した燈火君に感謝するのだった。
「ええと、カフェモカに生クリームをプラスして、リンゴのジュースとワッフルをお願いします」
まるでそれが目的と言うようにすらすらとメニューもろくに見ずに注文する当たりずっと狙って来たのだろうと思えばなんだか微笑ましく感じてしまう。
そんな中で陽菜乃ちゃんはただ一点をずっと見ていた。
それは長沢夫妻と席をご一緒していた綾人さんの家の庭の専属庭師みたいな実桜さんの娘さんの凛ちゃんがもってたクマの人形だった。
小さいころからいつもクマの人形を手にしていた凛ちゃんだったけど小学生になっても熊の人形は手放せない様子。
いや、小さなポシェットにクマのキーホルダーが付いているだけだが陽菜乃ちゃんの目はそれに釘付けだ。
残念な事に凛ちゃんは目の前のパンケーキに夢中で一切気づいていない。それに気づいた周囲の皆さんは苦笑交じりになんともできないと言うような顔をするが、そこは厳しい躾でもされているのかさすが九条家と言うべきか。
じっと我慢するように、でも羨ましいと言う視線を向けるだけでの四歳の娘さんはやがてやって来たリンゴジュースを美味しそうに飲み、焼き立てのワッフルを拙いながらもちゃんとフォークで食べることが出来る悲しいぐらいに躾の行き届いた子供だった。
となれば俺がやる事はもう決まった。
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