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第十七話(リーンハルト視点)
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「ぐすっ、ぐすっ、修道院に預けられることになってしまいましたの……。ぐすん、あんまりですわぁ」
どういうことだ。意味が分からない。
アルフレートの奴にババを引かせようと考えていたら、この女……修道院に預けられる事になっただと?
一体、何をしたらそんなことになる? 一応、このバカ女は僕の婚約者だぞ。
アーゼル伯爵は何を考えてるんだ。僕をナメているのか、それとも余程のことをやらかしたのか……。
「ミリム、何をしたのか教えてくれ。アーゼル伯爵も何もしていない君をいきなり修道院に入れようとしたりしないだろう」
「…………ぐすっ、お父様は意地悪をしましたわ」
そうじゃないだろ!
そういうこと、聞いているんじゃないって分かるだろ! 子供でも、もうちょっとマシな返答するぞ!
あー、人生最大の失敗だ。婚約破棄なんてするもんじゃなかった。
エゼルスタ語が話せないとか、そんな事情以外に会話が出来ない奴がいるなんて……。
だが、我慢しなきゃ。一生こいつの面倒見なきゃならなくなるんだ。それだけは勘弁してほしいところ。
「ミリム、意地悪は分かった。僕は経緯が知りたいんだ」
「け、経緯ですかぁ? ええーっと、んんーっと、ええ~~っと」
イライラする。
ああ、本当にイライラする。
こいつから、何があったのかを聞き出すだけで、こんなにもハードなのか。
「それでぇ、わたくしってアルフレート様のことをお慕いしているじゃあないですかぁ。ですからぁ、ええーっと、なんの話でしたっけ?」
「だから、君がシャルロットとご両親が内緒話をしているところに入って行ったんだろ? そしたら、君は両親から結婚式には出るな言われた。で、君がアルフレート殿下を好きとか何とか」
「あー、そうでした。そうでした。リーンハルト様は頭が良いですねぇ。わたくし、すぐになんの話だったか忘れちゃって。この前なんか~~」
「脱線してるよ! 脱線! アルフレート殿下の話の続きを頼む!」
くぅ~~! なんでさっきまで話していたことを忘れられるんだよ!
そして、唐突に話を変えるな! 絶対に全然関係ない話じゃないか!
あー、会話ってこんなに疲れたっけ? いや、この女と話すのがハード過ぎるだけだよな……。
だが、根気よく話を聞いたところ……。
どうやら、シャルロットの結婚式の話をしている時に、自分がアルフレートと結婚するとか言い出したそうだ。
このバカ女は僕の想像を軽く超えてくれるな。
そんな阿呆なことを抜かしたら、頭がおかしいと思われるに決まってるじゃないか。
だが、面倒くさいことになったな。
このまま、こいつが修道院に預けられて、シャルロットが結婚したら――。
ダメだ。想像しただけで地獄だった……。
「仕方ない。僕がアーゼル伯爵と話をつけよう。僕の婚約者を修道院送りにするとは何事かと」
「リーンハルト様ぁ。なんてお優しいのでしょう。ミリムは、リーンハルト様の優しさに感動しております。……そうですよね。リーンハルト様こそわたくしの運命の人。でも、アルフレート様の方が格好いいですし……」
止めろ。僕の好感度を上げるな。
そうだ。お前はアルフレートが好きなんだろう? それに自信を持て。何ですぐに揺らぐんだ。
とにかく、ミリムを修道院には行かせない。
そして、アルフレートにこの女をプレゼントしてやる。
「リーンハルト様、それでお父様にはいつ言ってくれますの? わたくし、明日にでも馬車で辺境まで送られてしまいますの」
「あ、明日だって!? 思ったよりも手回しが早い……。よ、よし、今から君の家に行こうじゃないか!」
何でこんなにギリギリなんだ。
というより、アーゼル伯爵のやつ、事後報告しようとしていたな。
王族と親戚になれるからって、公爵家を軽くみやがって。
イライラついでに、説教をしてやる――。
どういうことだ。意味が分からない。
アルフレートの奴にババを引かせようと考えていたら、この女……修道院に預けられる事になっただと?
一体、何をしたらそんなことになる? 一応、このバカ女は僕の婚約者だぞ。
アーゼル伯爵は何を考えてるんだ。僕をナメているのか、それとも余程のことをやらかしたのか……。
「ミリム、何をしたのか教えてくれ。アーゼル伯爵も何もしていない君をいきなり修道院に入れようとしたりしないだろう」
「…………ぐすっ、お父様は意地悪をしましたわ」
そうじゃないだろ!
そういうこと、聞いているんじゃないって分かるだろ! 子供でも、もうちょっとマシな返答するぞ!
あー、人生最大の失敗だ。婚約破棄なんてするもんじゃなかった。
エゼルスタ語が話せないとか、そんな事情以外に会話が出来ない奴がいるなんて……。
だが、我慢しなきゃ。一生こいつの面倒見なきゃならなくなるんだ。それだけは勘弁してほしいところ。
「ミリム、意地悪は分かった。僕は経緯が知りたいんだ」
「け、経緯ですかぁ? ええーっと、んんーっと、ええ~~っと」
イライラする。
ああ、本当にイライラする。
こいつから、何があったのかを聞き出すだけで、こんなにもハードなのか。
「それでぇ、わたくしってアルフレート様のことをお慕いしているじゃあないですかぁ。ですからぁ、ええーっと、なんの話でしたっけ?」
「だから、君がシャルロットとご両親が内緒話をしているところに入って行ったんだろ? そしたら、君は両親から結婚式には出るな言われた。で、君がアルフレート殿下を好きとか何とか」
「あー、そうでした。そうでした。リーンハルト様は頭が良いですねぇ。わたくし、すぐになんの話だったか忘れちゃって。この前なんか~~」
「脱線してるよ! 脱線! アルフレート殿下の話の続きを頼む!」
くぅ~~! なんでさっきまで話していたことを忘れられるんだよ!
そして、唐突に話を変えるな! 絶対に全然関係ない話じゃないか!
あー、会話ってこんなに疲れたっけ? いや、この女と話すのがハード過ぎるだけだよな……。
だが、根気よく話を聞いたところ……。
どうやら、シャルロットの結婚式の話をしている時に、自分がアルフレートと結婚するとか言い出したそうだ。
このバカ女は僕の想像を軽く超えてくれるな。
そんな阿呆なことを抜かしたら、頭がおかしいと思われるに決まってるじゃないか。
だが、面倒くさいことになったな。
このまま、こいつが修道院に預けられて、シャルロットが結婚したら――。
ダメだ。想像しただけで地獄だった……。
「仕方ない。僕がアーゼル伯爵と話をつけよう。僕の婚約者を修道院送りにするとは何事かと」
「リーンハルト様ぁ。なんてお優しいのでしょう。ミリムは、リーンハルト様の優しさに感動しております。……そうですよね。リーンハルト様こそわたくしの運命の人。でも、アルフレート様の方が格好いいですし……」
止めろ。僕の好感度を上げるな。
そうだ。お前はアルフレートが好きなんだろう? それに自信を持て。何ですぐに揺らぐんだ。
とにかく、ミリムを修道院には行かせない。
そして、アルフレートにこの女をプレゼントしてやる。
「リーンハルト様、それでお父様にはいつ言ってくれますの? わたくし、明日にでも馬車で辺境まで送られてしまいますの」
「あ、明日だって!? 思ったよりも手回しが早い……。よ、よし、今から君の家に行こうじゃないか!」
何でこんなにギリギリなんだ。
というより、アーゼル伯爵のやつ、事後報告しようとしていたな。
王族と親戚になれるからって、公爵家を軽くみやがって。
イライラついでに、説教をしてやる――。
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