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魅了魔法《チャーム》
「ふ、フレメアさん、ルミリオン家って暗殺者の一族なんですか?」
「知らない。多分、王族以外で誰も知らないと思う。噂程度で王族御用達の暗殺一族がいるということは聞いたことあるけど」
思ったとおりの返答ね。
暗殺一族がどの家なのか知ってしまったらそれこそ殺されそうだけど……。
どうしよう。こんなこと、報告しちゃっていいのかしら。
「ルミリオン一族の名にかけて、僕が全部終わらせる。邪魔者は全部消してみせる……! 麗しい君のために」
うわぁ、物騒なこと言っているわ。殺気をみなぎらせて、アリシア様を殺す気満々じゃない。
まるで魅了されているみたい。
んっ? 魅了……? そういえば、レイナードばかりに気を取られていたけど――。
「うふふふふふ、王家、公爵家、我が家の商売の邪魔をした恨みを返してやります。レイナード様、この宝石をジッと見つめてくださいねぇ。ふふふ、これで私の意のままに操れる……」
魔力の波動を感じる。意のままに操るって、やはり……!
私はシャルロットという女が魔法を使っていることを感知した上で何をしているのかも察した。
「フレメアさん。あのシャルロットって人、魅了魔法を使っているかもしれません」
「魅了魔法……?」
「魅了魔法とは禁術の一つです。その効果はかけられた人間の行動を操るというもの。意のままに操るには何度も暗示をかけなくてはならないみたいですが……」
禁術を使用した魔術師は厳しく罰せられるというのはどの国でも共通の不文律。
あのシャルロットという女が魅了魔法を使ったのならば禁忌を犯しているということになるわ。
「じゃあ、レイナードはシャルロットに操られているってこと?」
「その可能性は十分に考えられるかと」
レイナードを操る理由、シャルロットはさっき恨みを返すとか言っていたわね。
だったら、嫌な予感しかしないわ。レイナードも殺すとか言っているし。
「明日はアリシア殿下の誕生日パーティーの日、みたいですね。殺しなさい。そのときに公爵家の者たちも、王女様も全部! そしたら、褒めてあげます」
「任せろ! もう既に父上たちの身柄は拘束している! いつでも死体にすることができる!」
どうしよう……?
ここで、あの二人を取り押さえなきゃ、ルミリオン公爵家やアリシア殿下が……!
とりあえず、フレメアさんに相談して――。
「殺さずに取り押さえる……」
「ふ、フレメアさん!?」
即断即決……!
私が迷ったときには既にフレメアさんは飛び出していた。
背負っていた槍を片手にレイナードに肉迫する。
そうよね……。まずは人命優先。レイナードは魅了魔法をかけられている可能性があるからなるべく傷付けないようにして捕らえないと、だけど。
「……なんだ、尾行していた奴がいたのか」
「――っ!?」
一瞬で間合いを詰めて、槍を振るうフレメアさんの動きを察知したのか、身体を少しだけ反らしてそれを避け、彼女の首に腕を伸ばす。
フレメアさんは後ろにジャンプしてそれを躱すも、なお、レイナードは彼女を追撃していた。
「くっ、尾行されてたの!? この役立たず! レイナード! その女を殺せ!」
シャルロットの口調が荒くなり、フレメアさんを殺すようにレイナードに命令する。
あの人、そのまま屋敷に逃げようとしているわね。
「土壌の鎖」
「きゃっ!? な、何これ!」
シャルロットは足元の土が盛り上がり、自らを拘束してきたことに気付き叫び声を上げる。
あなたを逃がすわけにはいかないわ。すべての元凶なのかもしれないんだから。
「レイナード……! むぐぐ」
私は土で出来た鎖によって口を塞ぐ。これ以上、命令は出させない。
口封じに自害でも命じられたら厄介だし。しばらくこのまま拘束させてもらおう。
さて、フレメアさんとレイナードは……。
「ルミリオン一族に代々伝わる暗殺拳、見せてくれる……!」
「強いな。殺さずに捕らえるの難しい……」
まるで腕が八本あるみたいに見えるくらいの速度で手刀をフレメアさんに打ち込もうとするレイナード。
王族に仕える暗殺一族というのは本当みたいね。あの、達人であるはずのフレメアさんが押されているなんて。
私の魔法で援護するにも、あの動きを捉えるのは簡単じゃない。エキドナなら、避けきれないくらいの大規模な魔法を使うんだろうけど、魔力の小さい私にはそれも出来ない。
でも、こういうときのために修行した。誰かを助けるために努力したんだから。
妹には「無駄な努力」だと笑われたけど、私には私のやり方がある。
「多重魔法、三重魔法……、ううん、四重魔法、いいえ、五重魔法……!」
五重魔法……、つまり五つの魔法の同時使用。
魔力を全身に集中させて、フレメアさんとレイナードの位置を確認する。
月明かりに照らされていても、二人のスピードは音よりも早いと思わせるほどなので、微かにしか見えない。
どうやら、ルミリオン邸の屋根の上で戦っているみたいね……。
「魔法陣展開!」
「「――っ!?」」
水色に淡く光る五芒星の魔法陣が五つ、ルミリオン邸の屋根を囲むように出現させる。
準備は出来た。レイナードを魔法でこれから捕らえるための準備が……。
「水矢魔法、熱波魔法、旋風魔法、土人形魔法……!」
まずは四つの魔法陣から四通りの魔法を放つ。
狙った位置に当てなきゃならないから中々難しいのよね。
上手くいくといいけれど……。
「なんだ? この遅い矢は。僕をナメているのかぁ!」
フレメアさんの槍を躱しつつ、水の矢を避けるレイナード。
やっぱり、身軽な人ね。この人を捉えるのは至難。
だけど、まだ終わらないわよ……。
「シャルロットはお前を殺せと命じている! 早く死ぬがいい! あれっ!?」
レイナードは初めて大きく空振りする。そして、空を切った拳を呆然と見つめていた。
熱波と蒸発した水矢が旋風でかき回して、蜃気楼を発生させたのよ。
水矢が躱されるのは、計算どおりってこと……。
「蜃気楼か! 小賢しい真似を! こんなもので僕が! う、動けない!?」
「その土人形は手のひらサイズだけど、大人でも投げ飛ばすくらいの力があるのよ。遅いのがたまにキズだけど、視界の悪い中で接近に気付かなかったのは迂闊だったわね」
土人形がガシッとレイナードの右足を掴んで、動きを止める。
「ルシリアさん、助かった。殺さずに仕留めるのは難しかったから……」
「――っ!? へぶぅっ!!」
うわ~、痛そう。
目にも止まらぬフレメアさんの強烈な一撃。
槍の柄でレイナードの頭を思いきり叩きつけて気絶させる。
思えば彼女は一度も槍の穂で刺そうとしていなかった。あくまでも、殺さぬように注意して打撃だけで戦っていたのよね。
さて、私はフレメアさんがこうやって必ず決めてくれるって信じていた。
最後の、五個目の魔法陣は上空にある。
私はずっとそれに魔力を込め続けていたのだ……。
「治癒光雨!」
「――っ!?」
全身のあらゆる場所を解毒し、治療する私の使える治癒魔法で最も強力な光の雨。
魔力の消費量も大きいから、出来れば使いたくないんだけど。
レイナードの魅了魔法を確実に解呪するにはこれしか方法がないのだから仕方ない。
「――っ!? あ、あれ? ここはどこだ? ぼ、僕はなんで屋根の上に!?」
レイナードはハッとした表情で周囲をキョロキョロ見つめる。
どうやら、頭の傷が癒えて正気に戻ったみたいね。
これで、一件落着。というわけにはいかなそうだけど……。
「知らない。多分、王族以外で誰も知らないと思う。噂程度で王族御用達の暗殺一族がいるということは聞いたことあるけど」
思ったとおりの返答ね。
暗殺一族がどの家なのか知ってしまったらそれこそ殺されそうだけど……。
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「ルミリオン一族の名にかけて、僕が全部終わらせる。邪魔者は全部消してみせる……! 麗しい君のために」
うわぁ、物騒なこと言っているわ。殺気をみなぎらせて、アリシア様を殺す気満々じゃない。
まるで魅了されているみたい。
んっ? 魅了……? そういえば、レイナードばかりに気を取られていたけど――。
「うふふふふふ、王家、公爵家、我が家の商売の邪魔をした恨みを返してやります。レイナード様、この宝石をジッと見つめてくださいねぇ。ふふふ、これで私の意のままに操れる……」
魔力の波動を感じる。意のままに操るって、やはり……!
私はシャルロットという女が魔法を使っていることを感知した上で何をしているのかも察した。
「フレメアさん。あのシャルロットって人、魅了魔法を使っているかもしれません」
「魅了魔法……?」
「魅了魔法とは禁術の一つです。その効果はかけられた人間の行動を操るというもの。意のままに操るには何度も暗示をかけなくてはならないみたいですが……」
禁術を使用した魔術師は厳しく罰せられるというのはどの国でも共通の不文律。
あのシャルロットという女が魅了魔法を使ったのならば禁忌を犯しているということになるわ。
「じゃあ、レイナードはシャルロットに操られているってこと?」
「その可能性は十分に考えられるかと」
レイナードを操る理由、シャルロットはさっき恨みを返すとか言っていたわね。
だったら、嫌な予感しかしないわ。レイナードも殺すとか言っているし。
「明日はアリシア殿下の誕生日パーティーの日、みたいですね。殺しなさい。そのときに公爵家の者たちも、王女様も全部! そしたら、褒めてあげます」
「任せろ! もう既に父上たちの身柄は拘束している! いつでも死体にすることができる!」
どうしよう……?
ここで、あの二人を取り押さえなきゃ、ルミリオン公爵家やアリシア殿下が……!
とりあえず、フレメアさんに相談して――。
「殺さずに取り押さえる……」
「ふ、フレメアさん!?」
即断即決……!
私が迷ったときには既にフレメアさんは飛び出していた。
背負っていた槍を片手にレイナードに肉迫する。
そうよね……。まずは人命優先。レイナードは魅了魔法をかけられている可能性があるからなるべく傷付けないようにして捕らえないと、だけど。
「……なんだ、尾行していた奴がいたのか」
「――っ!?」
一瞬で間合いを詰めて、槍を振るうフレメアさんの動きを察知したのか、身体を少しだけ反らしてそれを避け、彼女の首に腕を伸ばす。
フレメアさんは後ろにジャンプしてそれを躱すも、なお、レイナードは彼女を追撃していた。
「くっ、尾行されてたの!? この役立たず! レイナード! その女を殺せ!」
シャルロットの口調が荒くなり、フレメアさんを殺すようにレイナードに命令する。
あの人、そのまま屋敷に逃げようとしているわね。
「土壌の鎖」
「きゃっ!? な、何これ!」
シャルロットは足元の土が盛り上がり、自らを拘束してきたことに気付き叫び声を上げる。
あなたを逃がすわけにはいかないわ。すべての元凶なのかもしれないんだから。
「レイナード……! むぐぐ」
私は土で出来た鎖によって口を塞ぐ。これ以上、命令は出させない。
口封じに自害でも命じられたら厄介だし。しばらくこのまま拘束させてもらおう。
さて、フレメアさんとレイナードは……。
「ルミリオン一族に代々伝わる暗殺拳、見せてくれる……!」
「強いな。殺さずに捕らえるの難しい……」
まるで腕が八本あるみたいに見えるくらいの速度で手刀をフレメアさんに打ち込もうとするレイナード。
王族に仕える暗殺一族というのは本当みたいね。あの、達人であるはずのフレメアさんが押されているなんて。
私の魔法で援護するにも、あの動きを捉えるのは簡単じゃない。エキドナなら、避けきれないくらいの大規模な魔法を使うんだろうけど、魔力の小さい私にはそれも出来ない。
でも、こういうときのために修行した。誰かを助けるために努力したんだから。
妹には「無駄な努力」だと笑われたけど、私には私のやり方がある。
「多重魔法、三重魔法……、ううん、四重魔法、いいえ、五重魔法……!」
五重魔法……、つまり五つの魔法の同時使用。
魔力を全身に集中させて、フレメアさんとレイナードの位置を確認する。
月明かりに照らされていても、二人のスピードは音よりも早いと思わせるほどなので、微かにしか見えない。
どうやら、ルミリオン邸の屋根の上で戦っているみたいね……。
「魔法陣展開!」
「「――っ!?」」
水色に淡く光る五芒星の魔法陣が五つ、ルミリオン邸の屋根を囲むように出現させる。
準備は出来た。レイナードを魔法でこれから捕らえるための準備が……。
「水矢魔法、熱波魔法、旋風魔法、土人形魔法……!」
まずは四つの魔法陣から四通りの魔法を放つ。
狙った位置に当てなきゃならないから中々難しいのよね。
上手くいくといいけれど……。
「なんだ? この遅い矢は。僕をナメているのかぁ!」
フレメアさんの槍を躱しつつ、水の矢を避けるレイナード。
やっぱり、身軽な人ね。この人を捉えるのは至難。
だけど、まだ終わらないわよ……。
「シャルロットはお前を殺せと命じている! 早く死ぬがいい! あれっ!?」
レイナードは初めて大きく空振りする。そして、空を切った拳を呆然と見つめていた。
熱波と蒸発した水矢が旋風でかき回して、蜃気楼を発生させたのよ。
水矢が躱されるのは、計算どおりってこと……。
「蜃気楼か! 小賢しい真似を! こんなもので僕が! う、動けない!?」
「その土人形は手のひらサイズだけど、大人でも投げ飛ばすくらいの力があるのよ。遅いのがたまにキズだけど、視界の悪い中で接近に気付かなかったのは迂闊だったわね」
土人形がガシッとレイナードの右足を掴んで、動きを止める。
「ルシリアさん、助かった。殺さずに仕留めるのは難しかったから……」
「――っ!? へぶぅっ!!」
うわ~、痛そう。
目にも止まらぬフレメアさんの強烈な一撃。
槍の柄でレイナードの頭を思いきり叩きつけて気絶させる。
思えば彼女は一度も槍の穂で刺そうとしていなかった。あくまでも、殺さぬように注意して打撃だけで戦っていたのよね。
さて、私はフレメアさんがこうやって必ず決めてくれるって信じていた。
最後の、五個目の魔法陣は上空にある。
私はずっとそれに魔力を込め続けていたのだ……。
「治癒光雨!」
「――っ!?」
全身のあらゆる場所を解毒し、治療する私の使える治癒魔法で最も強力な光の雨。
魔力の消費量も大きいから、出来れば使いたくないんだけど。
レイナードの魅了魔法を確実に解呪するにはこれしか方法がないのだから仕方ない。
「――っ!? あ、あれ? ここはどこだ? ぼ、僕はなんで屋根の上に!?」
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