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すべてを失った聖女(エキドナ視点)
えっ? えっ? えっ? ええっと、わたくし、そのう。今、どうするのが正解ですの?
「エキドナさん、どうかいたしましたか? 随分と顔色がよろしくないみたいですが」
「お、オーウェン殿下! 酷いですわ! あんまりです! まるでわたくしが嘘をついているみたいな言い草ではありませんか! ぐすん……! わたくしは、わたくしは、聖女として、この国のためにどれだけ……!」
涙を流しながらわたくしは訴えました。
だってそうでしょう? ちょっとした悪ふざけでお姉様を追放したのに、それだけでわたくしが罪に問われるなんて!
それじゃ、わたくしが馬鹿じゃありませんか!
「エキドナさん、はっきりと申し上げるのは酷ですが……。私はあなたが“神託の杖”を壊したと思っています。嘘をついているとも、ね」
「そ、そんな! 婚約者ですのよ! わたくしはオーウェン殿下の婚約者ですの! そうですわ! オーウェン殿下、その証人が嘘をついているのです!」
そ、そうですよ! そう、そう、そう!
わたくしはオーウェン殿下に何か吹き込んだクソったれの証人とやらは嘘つきってことにすればいいですの!
聖女であるわたくしと、どこの馬の骨とも分からない証人。
どっちが信憑性があるのか、どうか、はっきりしているでしょう!
「おやおや、証人が嘘をついているとは盲点でした。私も心を痛めていますよ。エキドナさん、君のことは婚約者として敬愛していましたから」
敬愛していた? わざとらしく肩をすくめながら、そんな嘘っぽいこと言わないでもらえません?
あなたは優しいだけが取り柄のボンクラ王子でしょう。
そのくせ、わたくしのことを見下していたじゃないですか! 王族だからって、わたくしを下に見て!
で、す、が、「盲点」と言いましたね。わたくしは聞き逃しませんでしたよ。
その証人を嘘つきにしてしまえばわたくしの勝ちじゃないですか! どうせ、口だけの証拠なんですから……!
「オーウェン殿下! その証人を捕らえてくださいまし! その者はわたくしを非情な罠に嵌めようとしていますの! わたくしはお姉様が裏庭で杖を壊したシーンをばっちり見ていましたから!」
ああ、見知らぬ証人さんごめんなさい。
ですが、わたくしを貶める証人なんて存在価値はありませんの。
ほんの少し、いえ本当はこれっぽっちも悪いとは思っていませんが、証人さんには犠牲になってもらいましょう。
「なるほど、苦しいですがその可能性もありますね」
よっしゃーーーーっですわ!
乗り切った! 逃げ切った! 何とか押し切った! ですの!
このわたくしの罪を問うなんておこがましいったらありゃしないのです。
罪人なんて、鈍臭くて、才能もない落ちこぼれお姉様がぴったりじゃないですか。
まったく、オーウェン殿下もこれに懲りたらもう二度とこのわたくしを――。
「“神託の杖”の破片が見つかったんですよ。北の山で」
「ぴえっ!?」
「アネッサさん、例のものを持ってきてください」
「かしこまりました。殿下」
ちょっと待ってください。
アネッサがなんで、動いているんですか? 下流貴族の我が家の使いパシリのくせに。
な、な、何よ、あれ。まさか、わたくしが粉々にした“神託の杖”の一部を見つけたとでも言うのですか?
だって、山の中ですよ。山の中で壊したんですよ。あんなに広い山でどうしてあんなに小さな破片を……!
「こちらの破片はエキドナ様が発見されたとされる“神託の杖”の残骸にぴったりと当てはまります。そして、こちらはオーウェン殿下の仰ったように北の山の奥地で見つかりました」
「と、いうわけです。エキドナさん。……以上のことから私は“神託の杖”が壊された場所はローエルシュタイン邸の裏庭ではなく、北の山だと断定しました」
「うぐっ……」
き、北の山で“神託の杖”が壊されたと断定した、ですって。
そ、そ、それがどうしたっていうのですか。
わたくしが、わたくしが、それで壊したって証拠にはならないじゃないですか……。
アネッサ、あんたは何でオーウェン殿下の手先を……! あの、裏切り者……!
「エキドナさん、あなたが裏庭で“神託の杖”が壊されたと証言されていますが、それは真っ赤な嘘です。そして、それが嘘だとするとあなたがあの時間帯に裏庭にいたということも嘘になる。そして、あなたは“北の山”で壊されたはずの“神託の杖”の残骸を持っていた」
「お、オーウェン殿下、ですから。わたくしは……」
「もうこの辺でよろしいでしょう? そろそろお認めになってください。エキドナさん、あなたが姉であるルシリアさんに濡れ衣を着せたこと。そして、あなたこそが“神託の杖”を破壊した真犯人だということを……!」
ど、ど、どうしてこうなってしまいましたの?
どこで、間違ってしまったというのですか。
だって、おかしいじゃありませんか。いつもみたいに調子に乗っているお姉様を困らせてやろうとしただけですのに。
わたくしが、わたくしが、こんな目に遭うなんて、どう考えても間違っていますわ。
「オーウェン殿下、もう満足しましたでしょう? 真相とかどうでもいいではありませんか。わたくしは全てを許します。殿下の無礼な態度も飲み込んでこの国の安寧のために力を尽くしますから」
そうですわ。わたくしこそ、真の聖女。
この国はわたくしの天才的な才覚によって守られているのです。
結界を張って、たくさんの魔物を殺して、癒やしの魔法で多くの人を救って。貢献し続けてきたのです。
わたくしのような大きな国益を生み出す人間を裁くなんて、王族としてあるまじき行為ですわ。
そう、多少のヤンチャくらい許されて然るべきじゃないですか。
「エキドナさん。あなたがこの国のために尽くしてくれたのは事実です。私はそれに関しては敬意を持っています」
「そ、そうですよね。でしたら、わたくしを……!」
「ですが、だからといって、いやだからこそ。私はあなたの犯した罪を許すわけにはいきません。国家に貢献した者が好き勝手を許すとなれば必ず国家の基盤が腐敗します。王族としてそれを看過するわけにはいかないのです」
この頭でっかちのウスラトンカチ!
正論を振りかざして何が面白いんですか!
王族としてって、王族なんか生まれが良いだけの無能集団ではありませんか!
「エキドナさん、あなたほどの方がなぜ姉君を嵌めようとなどしたのです? そんなことしなくてもあなたは――」
「……ちっ、どうやっても許されないと仰るのですね?」
「私の性格、ご存じでしょう? こんなことをした理由、聞かせてもらってもよろしいですか?」
「はぁ……、ルシリアお姉様を嵌めた理由? そんなの分かりませんわ。なんとなく虐めたくなりましたの。ルシリアお姉様だけですから。わたくしが思い通りに出来なかったのは。何を言っても、実力の差を見せつけても、諦めないあの瞳が大嫌いでした……!」
気に入らなかった。
あの瞳がわたくしにとっては目障りだった。
無駄な努力はやめろと何度も、何度も言いましたのに、あの女は最後にはわたくしと同格の聖女にまでなりやがったのです。
認められるはずありませんわ。忌々しい。
「あなたの傲慢さが勝手に敵を作っていたのですね。その短慮さだけは同情します。たっぷり反省してもらいますよ。牢獄の中で……!」
「くっ、うぐぐぐぐぐ……!」
なぜ、この世はわたくしの思い通りにいきませんの!?
ぐぐぐぐぐっ! ああああ! どうして、わたくしが! うううううう、ううっ……!
「エキドナさん、どうかいたしましたか? 随分と顔色がよろしくないみたいですが」
「お、オーウェン殿下! 酷いですわ! あんまりです! まるでわたくしが嘘をついているみたいな言い草ではありませんか! ぐすん……! わたくしは、わたくしは、聖女として、この国のためにどれだけ……!」
涙を流しながらわたくしは訴えました。
だってそうでしょう? ちょっとした悪ふざけでお姉様を追放したのに、それだけでわたくしが罪に問われるなんて!
それじゃ、わたくしが馬鹿じゃありませんか!
「エキドナさん、はっきりと申し上げるのは酷ですが……。私はあなたが“神託の杖”を壊したと思っています。嘘をついているとも、ね」
「そ、そんな! 婚約者ですのよ! わたくしはオーウェン殿下の婚約者ですの! そうですわ! オーウェン殿下、その証人が嘘をついているのです!」
そ、そうですよ! そう、そう、そう!
わたくしはオーウェン殿下に何か吹き込んだクソったれの証人とやらは嘘つきってことにすればいいですの!
聖女であるわたくしと、どこの馬の骨とも分からない証人。
どっちが信憑性があるのか、どうか、はっきりしているでしょう!
「おやおや、証人が嘘をついているとは盲点でした。私も心を痛めていますよ。エキドナさん、君のことは婚約者として敬愛していましたから」
敬愛していた? わざとらしく肩をすくめながら、そんな嘘っぽいこと言わないでもらえません?
あなたは優しいだけが取り柄のボンクラ王子でしょう。
そのくせ、わたくしのことを見下していたじゃないですか! 王族だからって、わたくしを下に見て!
で、す、が、「盲点」と言いましたね。わたくしは聞き逃しませんでしたよ。
その証人を嘘つきにしてしまえばわたくしの勝ちじゃないですか! どうせ、口だけの証拠なんですから……!
「オーウェン殿下! その証人を捕らえてくださいまし! その者はわたくしを非情な罠に嵌めようとしていますの! わたくしはお姉様が裏庭で杖を壊したシーンをばっちり見ていましたから!」
ああ、見知らぬ証人さんごめんなさい。
ですが、わたくしを貶める証人なんて存在価値はありませんの。
ほんの少し、いえ本当はこれっぽっちも悪いとは思っていませんが、証人さんには犠牲になってもらいましょう。
「なるほど、苦しいですがその可能性もありますね」
よっしゃーーーーっですわ!
乗り切った! 逃げ切った! 何とか押し切った! ですの!
このわたくしの罪を問うなんておこがましいったらありゃしないのです。
罪人なんて、鈍臭くて、才能もない落ちこぼれお姉様がぴったりじゃないですか。
まったく、オーウェン殿下もこれに懲りたらもう二度とこのわたくしを――。
「“神託の杖”の破片が見つかったんですよ。北の山で」
「ぴえっ!?」
「アネッサさん、例のものを持ってきてください」
「かしこまりました。殿下」
ちょっと待ってください。
アネッサがなんで、動いているんですか? 下流貴族の我が家の使いパシリのくせに。
な、な、何よ、あれ。まさか、わたくしが粉々にした“神託の杖”の一部を見つけたとでも言うのですか?
だって、山の中ですよ。山の中で壊したんですよ。あんなに広い山でどうしてあんなに小さな破片を……!
「こちらの破片はエキドナ様が発見されたとされる“神託の杖”の残骸にぴったりと当てはまります。そして、こちらはオーウェン殿下の仰ったように北の山の奥地で見つかりました」
「と、いうわけです。エキドナさん。……以上のことから私は“神託の杖”が壊された場所はローエルシュタイン邸の裏庭ではなく、北の山だと断定しました」
「うぐっ……」
き、北の山で“神託の杖”が壊されたと断定した、ですって。
そ、そ、それがどうしたっていうのですか。
わたくしが、わたくしが、それで壊したって証拠にはならないじゃないですか……。
アネッサ、あんたは何でオーウェン殿下の手先を……! あの、裏切り者……!
「エキドナさん、あなたが裏庭で“神託の杖”が壊されたと証言されていますが、それは真っ赤な嘘です。そして、それが嘘だとするとあなたがあの時間帯に裏庭にいたということも嘘になる。そして、あなたは“北の山”で壊されたはずの“神託の杖”の残骸を持っていた」
「お、オーウェン殿下、ですから。わたくしは……」
「もうこの辺でよろしいでしょう? そろそろお認めになってください。エキドナさん、あなたが姉であるルシリアさんに濡れ衣を着せたこと。そして、あなたこそが“神託の杖”を破壊した真犯人だということを……!」
ど、ど、どうしてこうなってしまいましたの?
どこで、間違ってしまったというのですか。
だって、おかしいじゃありませんか。いつもみたいに調子に乗っているお姉様を困らせてやろうとしただけですのに。
わたくしが、わたくしが、こんな目に遭うなんて、どう考えても間違っていますわ。
「オーウェン殿下、もう満足しましたでしょう? 真相とかどうでもいいではありませんか。わたくしは全てを許します。殿下の無礼な態度も飲み込んでこの国の安寧のために力を尽くしますから」
そうですわ。わたくしこそ、真の聖女。
この国はわたくしの天才的な才覚によって守られているのです。
結界を張って、たくさんの魔物を殺して、癒やしの魔法で多くの人を救って。貢献し続けてきたのです。
わたくしのような大きな国益を生み出す人間を裁くなんて、王族としてあるまじき行為ですわ。
そう、多少のヤンチャくらい許されて然るべきじゃないですか。
「エキドナさん。あなたがこの国のために尽くしてくれたのは事実です。私はそれに関しては敬意を持っています」
「そ、そうですよね。でしたら、わたくしを……!」
「ですが、だからといって、いやだからこそ。私はあなたの犯した罪を許すわけにはいきません。国家に貢献した者が好き勝手を許すとなれば必ず国家の基盤が腐敗します。王族としてそれを看過するわけにはいかないのです」
この頭でっかちのウスラトンカチ!
正論を振りかざして何が面白いんですか!
王族としてって、王族なんか生まれが良いだけの無能集団ではありませんか!
「エキドナさん、あなたほどの方がなぜ姉君を嵌めようとなどしたのです? そんなことしなくてもあなたは――」
「……ちっ、どうやっても許されないと仰るのですね?」
「私の性格、ご存じでしょう? こんなことをした理由、聞かせてもらってもよろしいですか?」
「はぁ……、ルシリアお姉様を嵌めた理由? そんなの分かりませんわ。なんとなく虐めたくなりましたの。ルシリアお姉様だけですから。わたくしが思い通りに出来なかったのは。何を言っても、実力の差を見せつけても、諦めないあの瞳が大嫌いでした……!」
気に入らなかった。
あの瞳がわたくしにとっては目障りだった。
無駄な努力はやめろと何度も、何度も言いましたのに、あの女は最後にはわたくしと同格の聖女にまでなりやがったのです。
認められるはずありませんわ。忌々しい。
「あなたの傲慢さが勝手に敵を作っていたのですね。その短慮さだけは同情します。たっぷり反省してもらいますよ。牢獄の中で……!」
「くっ、うぐぐぐぐぐ……!」
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