2 / 4
プロローグ
しおりを挟むご機嫌よう。
わたくしはこの王国の王妃であり正室のブリジットと申します。
社交界では「お飾り姫」と揶揄されているらしいですけれども、そのような噂にはあまり興味がございませんわ。
お飾り、というのもあながち間違いではございませんし、王妃としてやるべき事はしっかりとこなしているので問題ありません。
ーーわたくし、嫁いでから今に至るまで陛下とは褥を共にしておりません。
これがわたくしがお飾りと称される一番の理由にございます。
まあ、わたくしは子を成さずともここに妃としているだけで価値があるので良いのです。
跡継ぎならば側妃のみなさんが産んでくださいますし、何も心配はいりません。自分の子供に王位を継がせたいなどという野心もございませんしね。
陛下は陛下でわたくしのことをとても恐れておりまして、いつも神経をすり減らすようにしながら腫れ物に触れるように扱ってくるのでございます。
ですからお互いの精神衛生上、夫婦としてのふれあいなどというものはない方が良いのですよ。
そんなふうに、夫に対して国を共に支えるパートナーとして以上の愛情は抱いていないわたくしですが、そんなわたくしにも特別愛する者たちがおります。
その子たちのためならば、わたくしはひと肌でもふた肌でも脱いで、必ず力になってみせましょう。
しかしそんなあの子たちの周りが、どうやら最近きな臭いようでございます。
侍女のエレナに頼んで探っていただいておりますけれども、これはそろそろわたくしの出番でしょうか?
ええ、ええ、良いですわ。
わたくしの力全てを用いてあの子たちを導いて差し上げますとも!
わたくしは王妃ブリジット。
二国間の友好の証としてこの国に嫁いだエルフの国の元王女ですわ!
0
あなたにおすすめの小説
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる