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ジェニファー視点
しおりを挟むブリジット様はこの上ないほど美しくご立派なお方です。
絹のように美しく少しピンクがかったブロンドの御髪は太陽に当たるとまるでローズクォーツのように輝き、少し垂れた目元は御髪と同じ色のまつ毛と相まって、儚さを感じさせます。
瞳はクロムスフェーンのように、見る角度によってその色を変え、お顔立ちとしては幼さを感じさせるほど若々しいものの、ぽってりとして深く色付く唇はとても艶やかで、表情はこの国の王妃であるという威厳を感じさせます。
普段はあまり公の場に姿を見せられないブリジット様ですが、たまの夜会などで見せるその美しいご容貌は、密かに妖精と称されております。
もちろん見た目だけではございません。貴族の中にはでは何故かブリジット様のことをお飾りの王妃などとおっしゃる方々がいらっしゃいますがお飾りなんてことはございません。
むしろ彼の方ほど優秀な女性を私は存じません。
歴代王妃方は公務は宰相頼り…もとい協力の下行っておられましたが、ブリジット様は全てご自分のお力だけで熟されます。
土地や市場に関する政策や、国庫に関しても自ら手をかけておられるとか。
その鮮やかな手際は女人にしておくには勿体ないと、宰相をして舌を巻かせる程だとか。
しかしそれらの手柄は全て夫である国王陛下のものであるとして、自分は一切の賞賛も求められません。
ブリジット様が他の夫人や令嬢方より優れておられるものはもうひとつあります。
それは魔法でございます。
私とメリルも一度だけ「内緒よ?」とお許しを得て拝見した魔法。それのどれだけ美しかったことか…。
私たち姉弟はブリジット様の魔法にすっかり魅入られてしまって、屋敷へ帰ってからもポーっとなったままで両親に心配された記憶がございます。
ブリジット様は私たちにとっては間違いなくこの世界で一等の魔法の使い手であらせられるのです。
その上、私たちに対してこの上ない愛情を注いでくださいます。ブリジット様にお子はいらっしゃいませんが、まるで実の子のように愛してくださるのです。
このようなお方に、どうして憧れられずにいられましょうか。
私はそんなブリジット様を実の母のように敬愛しております。
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