愛想笑いと舌打ち

明宏

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恐怖生活2

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  日曜日は基本的に何もすることがない。眠れずに天井を見ながらごろごろしているのが日課だ。こうしているといろんなことを考えてしまう。
「ショートボブにすれば広瀬すずと付き合えるだろうか」
僕は天井のシミを見てつぶやいた。すると広瀬すずはもうショートボブじゃないと心の声が言う。「それがどうした」
「ねえ、たつや。誰かいるの?」ドアの向こうから母親の声がした。
「安心して母さん、誰もいないよ」
「そう。お母さん的には誰かいた方が安心だったんだけど…あんまり大きな声で独り言を言わないで」母は心配そうに言った。
 「わかった、気をつけるよ」
 日曜日に遊ぶ友達はいない。日曜日に遊ぼうなんて言う奴とはそもそもそりが合わないのだ。
 ダイキは浜辺みなみが好きと言っていた。たしか浜辺もショートボブだった。まずい、ショートボブにしたら浜辺と広瀬に取り合われる。セミロングにして一旦様子をみようか。だがセミロングにする前にどうしてもショートボブは挟まなければならない。どうすればいいのだろうか。
「あっ、ダイキ」僕はふとダイキと会う約束をしていたことを思い出した。ぼくはあたまだけを少し起こして時計を見た。
 「20分か…」ぼくはあたまををおろしてため息をついた。約束の時間に20分ほど遅れていた。「ばっくれようかな」
 マナーモードにしていたので気づかなかったが10分ほど前に「いまどこ?」というメッセージが入っていた。
「家さ」僕は天井にむかってつぶやいた。
 少ない友達をこれ以上減らすわけにもいかなかったので、僕は約束の場所へ行くことにした。ダイキには「電車に乗ってる」とメッセージを送った。「遅えよ!」とすぐにかえってきたので冷や汗が出た。
 ダイキは待ち合わせのコンビニの前でポテチをやけ食いしながら待っていた。
 これは怒っているなと僕は遠くから見ながら思った。
「やあ待った?」謝っても許してくれそうになかったので、僕は3分だけ遅れたのように笑顔を見せながら近づいた。
「待ったに決まってんだろ!なめてんのか!」ダイキはやはり怒っていた。いつもはポテチをつかみ取りさせてくれるのだが今日は開け口を自分の方に向けている。
「じゃあ今から映画に行くぞ。ちぇっ見たいやつ間に合わなさそうだよ」僕はあっと思い財布を見た。僕は確認し終わるとダイキの目をちらっと見た。 
「重大発表です」
「何だよ?」ダイキは怪訝そうな顔で僕を見つめかえした。 
「ただいまの残高、50ペソ83円です」
「バカ!」
 僕はこの後ダイキにお金を借りて過ごした。電車賃は貸してくれず帰りは30分歩かされた。
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