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第二章
新たな出発点
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2022年 10月10日
「あのさ、お母さん。お願いがあるの。あのね、大阪にある中学校に行きたいの。お母さんがお父さんのことを探し続けていて、大変なのは分かってる。でもどうしても行きたいの。お願いします。」
「うん、いいよ」
「えっ!?本当に、いいの?」
「うん。私は幸奈のやりたいことを尊重するよ。」
「お母さん、ありがとう。1年に1回は必ず帰ってくるから!」
「私も行くよ、大阪に。」
「え?でも、この思い出のある家を捨てるってことになるでしょ?もうお父さんを探すの、諦めるってこと?」
「幸奈はまだ小学生だよ?1人で遠くに行かせられない。それに幸奈は人との別れを知ってしまってる。お願い。私も一緒に行かせてほしい。」
「うん、分かった。ありがとう!」
2025年 10月10日
「ねえ、お母さん。東京行きの夜行列車のチケット買ってきたよ。これお母さんにあげる。行ってきなよ。」
「えっ?東京行きって、幸奈が修学旅行で使うチケットじゃないの。いつまでも子供じゃないんだから、親に任せないで自分で管理をー」
「違う。管理してもらうためにお母さんに渡した訳じゃない。日付をよく見て。これは今日出発のチケット。お母さんには内緒で今日の日付で購入したの。お母さんは勢いで行かないと、どうせまた悩んじゃうでしょ。だから。」
「だめよ!どうして?友達も沢山いるのでしょ?新しいチケットわ買って、修学旅行に行ってきなさい!」
「いいよ。私、修学旅行とか別に好きじゃないし。東京行ってお父さんのこと探してきなよ。お父さんだって必死にお母さんのことを探してるかもしれないでしょ。」
「でも・・・!」
「お願い、行ってきて。お母さん、私のために大阪までついてきてくれたけど、ずっと暗い顔してる。本当は東京に行きたいんでしょ?顔に書いてあるよ。」
娘の言葉で私はハッとした。そうだ。私はもう一度東京に行って、叶芽を探したい。叶芽を見つけて、また一緒に暮らしたい。私は幸奈言葉で覚悟を決めた。
「ありがとう!私行ってくる!」
私は急いで身支度をして、すぐに家を出た。幸奈は笑顔で背中を押してくれた。
「あのさ、お母さん。お願いがあるの。あのね、大阪にある中学校に行きたいの。お母さんがお父さんのことを探し続けていて、大変なのは分かってる。でもどうしても行きたいの。お願いします。」
「うん、いいよ」
「えっ!?本当に、いいの?」
「うん。私は幸奈のやりたいことを尊重するよ。」
「お母さん、ありがとう。1年に1回は必ず帰ってくるから!」
「私も行くよ、大阪に。」
「え?でも、この思い出のある家を捨てるってことになるでしょ?もうお父さんを探すの、諦めるってこと?」
「幸奈はまだ小学生だよ?1人で遠くに行かせられない。それに幸奈は人との別れを知ってしまってる。お願い。私も一緒に行かせてほしい。」
「うん、分かった。ありがとう!」
2025年 10月10日
「ねえ、お母さん。東京行きの夜行列車のチケット買ってきたよ。これお母さんにあげる。行ってきなよ。」
「えっ?東京行きって、幸奈が修学旅行で使うチケットじゃないの。いつまでも子供じゃないんだから、親に任せないで自分で管理をー」
「違う。管理してもらうためにお母さんに渡した訳じゃない。日付をよく見て。これは今日出発のチケット。お母さんには内緒で今日の日付で購入したの。お母さんは勢いで行かないと、どうせまた悩んじゃうでしょ。だから。」
「だめよ!どうして?友達も沢山いるのでしょ?新しいチケットわ買って、修学旅行に行ってきなさい!」
「いいよ。私、修学旅行とか別に好きじゃないし。東京行ってお父さんのこと探してきなよ。お父さんだって必死にお母さんのことを探してるかもしれないでしょ。」
「でも・・・!」
「お願い、行ってきて。お母さん、私のために大阪までついてきてくれたけど、ずっと暗い顔してる。本当は東京に行きたいんでしょ?顔に書いてあるよ。」
娘の言葉で私はハッとした。そうだ。私はもう一度東京に行って、叶芽を探したい。叶芽を見つけて、また一緒に暮らしたい。私は幸奈言葉で覚悟を決めた。
「ありがとう!私行ってくる!」
私は急いで身支度をして、すぐに家を出た。幸奈は笑顔で背中を押してくれた。
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