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第4章 少年期 アラキア編
第七十二話「森でのブレイクタイム・上」
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「うわぁ、なんじゃこりゃ。
地面の底が全然見えなくなっちゃった」
「ジャンケンで負けた人、飛び込んでみますか?」
「バカじゃないの」
三日後。
獣族の森は、水没した。
とはいっても雨季が来たことによる集中豪雨なので、何か月かすれば元に戻る。
今の上空の雨雲レーダーが見てみたいな。
きっと果てしなく真っ赤になっていることだろう。
高台への物資の運搬は、何とか間に合った。
集落が魔物に襲撃を受けることもなく、とんとん拍子で作業が終わった。
俺は特に運搬には貢献していないが、大層感謝された。
『お前達がいなければ、間に合わなかっただろう。
心から、感謝する』
と、俺含めた一行に向けてのお礼を言われた。
オルフェンの話によれば、この雨季は一か月から三か月続くらしい。
普段から木の上で暮らしている獣族達はもう慣れっこだろうが、俺達は違う。
こんなに高い場所で生活するなんて、この先経験することはないだろう。
俺が極度の高所恐怖症とかだったら、どうなっていたことか。
高い所が得意だとは決して言えないが、パニックを起こすほどのレベルではない。
「こんな高さから落ちたら、どうなっちゃうのかしらね」
「下は水だから、死にはしないと思うよ」
「いえ、死ぬ可能性はゼロとは言い切れません。
この高さから落ちた時の水の硬さは、アスファルトくらい硬いですから」
「そうなの!?」
というのを、どこかで聞いたことがある。
何かのニュースでやっていたのをちらっと見ただけだから、本当か否かは分からない。
まあどちらにせよ、落ちないようにした方がいいのは確かだ。
と、
「ベル! まじゅつ!」
大洪水の地面を見下ろす俺達の元に、一人の健気な少女の声。
族長・オルフェンの娘、リュミナだ。
どうやら前に教えた魔術が楽しかったらしく、俺にもっと教えろとせがんでくる。
……いや、教えたのはエリーゼで、俺は何ひとつ教えていないんだが。
リュミナがまだ幼く、論理的なことを理解する能力に乏しいということもあるかもしれない。
だが、それにしてもなんだよな。
単純に、俺の言語化能力が壊滅的なのが悪い。
それと、魔術の理屈がかなり複雑であるということもあるだろう。
聖級魔術師になった今でも、完全に理解しているとは言い難い。
理屈っぽいことは嫌いだ。
俺は感覚で動くタイプなのだから。
こういうところに、ティーチング能力がない理由が詰まっているんだろうな。
『リュミナ。今日は剣術をやるって約束だろう?』
「嫌ニャ! 魔術がいいニャ!」
『今日という今日は許さんぞ』
『ニャァァァ!』
手足をジタバタとさせて必死に抵抗するもむなしく、リュミナはオルフェンに連行された。
まあ、昨日は丸一日サボっていたしな。
怒られても仕方がないというものだ。
「森も水没したことだし、水が引くまではのんびり生活できるわね!」
言い方、言い方。
状況次第では不謹慎にもほどがあるぞ。
「いいや、そういうわけでもない。
こういう気候の地域特有の魔獣もいるからな」
「えっ、そいつらも襲ってくるの?」
「はっはっは。襲ってこない魔獣なんていないよ」
「はぁ……たまにはぐうたら生活したいわ!
てかなんであんた笑ってんのよ!」
ぐうたらはまずいぞ。
俺だってできることならそうしたいけど。
堕落した生活を送ることは、何もいいことに繋がらない。
ニートだった俺が言うんだ。
誰よりも説得力があるだろう。
とはいえ、やることはないな。
こんな時に、スマホのひとつでもあればな。
雨が降っているから魔術の練習もあまりできそうにないし、
これじゃ船に乗っている時と同じじゃないか。
「頑張ってるわね、リュミナ」
「ですね」
リュミナとオルフェンの、木刀がぶつかり合う音が聞こえる。
あんなに嫌がっていたのに、やるときは一生懸命なんだな。
ややでたらめに打ち込んでいる感じはあるが、あれだけ小さいんだ。
最初はでたらめでもいいだろう。
「エリーゼも、リュミナに剣術を教えてあげたら?」
「それなら、エルシアの方が適任じゃない。
あたしよりも階級は上なんだから。
それに、免許を持ってないと教えちゃダメなんじゃないの?」
「友達同士で勉強を教え合うのに、免許なんて要らないでしょ?
人に教えることで、自分も理解を深められるものだよ」
何だか今のエルシアの言葉、ものすごく納得できた。
確かに、勉強を教え合うのに免許なんて要らないもんな。
「ちょうど退屈なんですし、行ってみたらどうですか?」
「……まあ、そうね」
俺よりもエリーゼの方が、人に教えるということに関しては向いていると思うし。
教える側も、意外と勉強になるものだ。
---
「オルフェン。ちょっといいかしら」
「む? エリーゼか。それに、ベルも」
何故か、着いてこいと言われた。
エリーゼが教えるのに、俺は必要なのか?
第一、俺は剣術に関してはめっぽう弱いんだが。
身近にすごい剣士がいる時間はかなり長いから、目は肥えている方だと思う。
でも、剣術を使う側になるのは話が別だ。
俺は剣士ではないし、教えられるレベルではない。
「リュミナの動き、まったくでたらめよ」
「ニャっ?」
これまた火の玉ストレートだな。
リュミナもオルフェンも、呆気にとられたような顔をしている。
「オルフェンは、それが分かった上でリュミナに剣術を教えているの?」
「ああ、もちろんだ。
だが、まだこの子は小さいから、そこまで緻密な動きを覚えさせるのは難しいかと思ってな。
まずはでたらめでもいいから、剣を振ることに集中させている」
「なるほどね。でも、それじゃ甘いわよ」
「――」
エリーゼはそこから、ズバズバと指摘し始めた。
「まず剣の握り方から。
利き手が右なら、右手が上」
待ってくれ。
そこからなのか。
「むやみに剣を振ると、ちゃんと剣術を練習し始めた時にフォームが崩れちゃうの。
フォームの崩れは、取り戻すのにすごく時間がかかるのよ。
こうして、しっかり握って、縦に振り抜くの」
エリーゼは、リュミナの体に密着して手取り足取り教えている。
いいな。俺もあんなに密着されたい。
また剣術始めようかな。
「貸してみなさい。
……小さいわね」
「そりゃ、子供用ですから」
これなら俺でも振れそうだな。
昔、ルドルフが俺に作ってくれた木刀を思い出す。
あの時、折れずに剣術を続けていたら、俺はどうなっていただろうか。
剣術と魔術を両立する神童になっていたかもしれない。
エリーゼは俺達から少し距離をとり、縦に何回か振って見せた。
リュミナのスイングを見た後だからか、余計に速く見える。
いや、エリーゼのスイングは一流のものだろう。
なんといっても、『剣王』と『剣帝』の二人に教えてもらった経験があるんだからな。
今も聖級剣士と共に旅をしているわけだし、エリーゼは本当に環境に恵まれている。
俺がさらに魔術を磨けるようになるのは、だいぶ先の話になりそうだ。
「速いニャ!」
「ふふん。何回振ってきたと思ってんのよ」
「エリーゼ。こんなに小さな子に威張るのはみっともないですよ」
「うっ、うっさいわね!」
木刀で殴られるかと思ったが、エリーゼはすんでのところで踏みとどまった。
数年前なら殴られてたな。
いくら木刀だからって、油断してはならない。
殴られれば普通に痛いし、エリーゼのスイングスピードなら斬れないとも言い切れない。
「ベル。エリーゼはどのくらいの腕を持っているんだ?」
「先日の魔物との戦闘で、見てないんですか?」
「見てない。俺も魔物の相手で精一杯だったからな」
「なるほど。エリーゼは、火上級剣士ですよ」
「上級剣士……どうりで、動きが機敏なわけだ」
俺もオルフェンが戦っているところは見たことがない。
武装している姿は、初めて出会った時に一度目にしているが。
エリーゼは、熱心にリュミナに剣術を教えている。
あんなに勉強を嫌っていたエリーゼが……。
お母さん、泣いちゃうよ。
でも、剣術ってかっこいいよな。
前世の俺は、剣なんかよりも魔法の方が魅力的だとばかり思っていた。
今となっては、どちらにもロマンがあっていいと思う。
正直、剣術にも挑戦してみたいという意欲だけはある。
せっかくエルシアという聖級剣士もいることだし、教わってみてもいいかもしれない。
と思うだけで、結局は「魔術でいいや」ってなるんだよな。
魔術は偉大だ。
魔術があればなんでもできる。
水を飲むのも、洗顔するのも、シャワーを浴びるのも、魔術があれば解決する。
シャワーは、できればちゃんと浴びたいけど。
「ベルは、魔術師だったよな。
お前の腕は、どんなもんなんだ?」
「僕は、雷聖級魔術師です」
「聖級魔術師だと? ちなみに、歳はいくつだ?」
「この間、十歳になりました」
「十歳……!? リュミナとそう変わらないじゃないか」
リュミナは七歳だから、確かにあまり変わらないな。
実際、十歳の聖級魔術師って、世界にいるのだろうか。
これだけ広い世界なら、結構いそうだな。
「では、僕は失礼します」
「ああ。ランスロット達によろしく頼む」
エリーゼが指導に夢中になっている間に、この場を離れておこう。
このまま豪雨に打たれたままでは、風邪を引いてしまう。
なんて言っては、この三人がどうでもいいみたいな言い方になるが。
まあこの雨なんだし、そこまで長いこと外にいることはないだろう。
もう少ししたら、帰ってくるはずだ。
地面の底が全然見えなくなっちゃった」
「ジャンケンで負けた人、飛び込んでみますか?」
「バカじゃないの」
三日後。
獣族の森は、水没した。
とはいっても雨季が来たことによる集中豪雨なので、何か月かすれば元に戻る。
今の上空の雨雲レーダーが見てみたいな。
きっと果てしなく真っ赤になっていることだろう。
高台への物資の運搬は、何とか間に合った。
集落が魔物に襲撃を受けることもなく、とんとん拍子で作業が終わった。
俺は特に運搬には貢献していないが、大層感謝された。
『お前達がいなければ、間に合わなかっただろう。
心から、感謝する』
と、俺含めた一行に向けてのお礼を言われた。
オルフェンの話によれば、この雨季は一か月から三か月続くらしい。
普段から木の上で暮らしている獣族達はもう慣れっこだろうが、俺達は違う。
こんなに高い場所で生活するなんて、この先経験することはないだろう。
俺が極度の高所恐怖症とかだったら、どうなっていたことか。
高い所が得意だとは決して言えないが、パニックを起こすほどのレベルではない。
「こんな高さから落ちたら、どうなっちゃうのかしらね」
「下は水だから、死にはしないと思うよ」
「いえ、死ぬ可能性はゼロとは言い切れません。
この高さから落ちた時の水の硬さは、アスファルトくらい硬いですから」
「そうなの!?」
というのを、どこかで聞いたことがある。
何かのニュースでやっていたのをちらっと見ただけだから、本当か否かは分からない。
まあどちらにせよ、落ちないようにした方がいいのは確かだ。
と、
「ベル! まじゅつ!」
大洪水の地面を見下ろす俺達の元に、一人の健気な少女の声。
族長・オルフェンの娘、リュミナだ。
どうやら前に教えた魔術が楽しかったらしく、俺にもっと教えろとせがんでくる。
……いや、教えたのはエリーゼで、俺は何ひとつ教えていないんだが。
リュミナがまだ幼く、論理的なことを理解する能力に乏しいということもあるかもしれない。
だが、それにしてもなんだよな。
単純に、俺の言語化能力が壊滅的なのが悪い。
それと、魔術の理屈がかなり複雑であるということもあるだろう。
聖級魔術師になった今でも、完全に理解しているとは言い難い。
理屈っぽいことは嫌いだ。
俺は感覚で動くタイプなのだから。
こういうところに、ティーチング能力がない理由が詰まっているんだろうな。
『リュミナ。今日は剣術をやるって約束だろう?』
「嫌ニャ! 魔術がいいニャ!」
『今日という今日は許さんぞ』
『ニャァァァ!』
手足をジタバタとさせて必死に抵抗するもむなしく、リュミナはオルフェンに連行された。
まあ、昨日は丸一日サボっていたしな。
怒られても仕方がないというものだ。
「森も水没したことだし、水が引くまではのんびり生活できるわね!」
言い方、言い方。
状況次第では不謹慎にもほどがあるぞ。
「いいや、そういうわけでもない。
こういう気候の地域特有の魔獣もいるからな」
「えっ、そいつらも襲ってくるの?」
「はっはっは。襲ってこない魔獣なんていないよ」
「はぁ……たまにはぐうたら生活したいわ!
てかなんであんた笑ってんのよ!」
ぐうたらはまずいぞ。
俺だってできることならそうしたいけど。
堕落した生活を送ることは、何もいいことに繋がらない。
ニートだった俺が言うんだ。
誰よりも説得力があるだろう。
とはいえ、やることはないな。
こんな時に、スマホのひとつでもあればな。
雨が降っているから魔術の練習もあまりできそうにないし、
これじゃ船に乗っている時と同じじゃないか。
「頑張ってるわね、リュミナ」
「ですね」
リュミナとオルフェンの、木刀がぶつかり合う音が聞こえる。
あんなに嫌がっていたのに、やるときは一生懸命なんだな。
ややでたらめに打ち込んでいる感じはあるが、あれだけ小さいんだ。
最初はでたらめでもいいだろう。
「エリーゼも、リュミナに剣術を教えてあげたら?」
「それなら、エルシアの方が適任じゃない。
あたしよりも階級は上なんだから。
それに、免許を持ってないと教えちゃダメなんじゃないの?」
「友達同士で勉強を教え合うのに、免許なんて要らないでしょ?
人に教えることで、自分も理解を深められるものだよ」
何だか今のエルシアの言葉、ものすごく納得できた。
確かに、勉強を教え合うのに免許なんて要らないもんな。
「ちょうど退屈なんですし、行ってみたらどうですか?」
「……まあ、そうね」
俺よりもエリーゼの方が、人に教えるということに関しては向いていると思うし。
教える側も、意外と勉強になるものだ。
---
「オルフェン。ちょっといいかしら」
「む? エリーゼか。それに、ベルも」
何故か、着いてこいと言われた。
エリーゼが教えるのに、俺は必要なのか?
第一、俺は剣術に関してはめっぽう弱いんだが。
身近にすごい剣士がいる時間はかなり長いから、目は肥えている方だと思う。
でも、剣術を使う側になるのは話が別だ。
俺は剣士ではないし、教えられるレベルではない。
「リュミナの動き、まったくでたらめよ」
「ニャっ?」
これまた火の玉ストレートだな。
リュミナもオルフェンも、呆気にとられたような顔をしている。
「オルフェンは、それが分かった上でリュミナに剣術を教えているの?」
「ああ、もちろんだ。
だが、まだこの子は小さいから、そこまで緻密な動きを覚えさせるのは難しいかと思ってな。
まずはでたらめでもいいから、剣を振ることに集中させている」
「なるほどね。でも、それじゃ甘いわよ」
「――」
エリーゼはそこから、ズバズバと指摘し始めた。
「まず剣の握り方から。
利き手が右なら、右手が上」
待ってくれ。
そこからなのか。
「むやみに剣を振ると、ちゃんと剣術を練習し始めた時にフォームが崩れちゃうの。
フォームの崩れは、取り戻すのにすごく時間がかかるのよ。
こうして、しっかり握って、縦に振り抜くの」
エリーゼは、リュミナの体に密着して手取り足取り教えている。
いいな。俺もあんなに密着されたい。
また剣術始めようかな。
「貸してみなさい。
……小さいわね」
「そりゃ、子供用ですから」
これなら俺でも振れそうだな。
昔、ルドルフが俺に作ってくれた木刀を思い出す。
あの時、折れずに剣術を続けていたら、俺はどうなっていただろうか。
剣術と魔術を両立する神童になっていたかもしれない。
エリーゼは俺達から少し距離をとり、縦に何回か振って見せた。
リュミナのスイングを見た後だからか、余計に速く見える。
いや、エリーゼのスイングは一流のものだろう。
なんといっても、『剣王』と『剣帝』の二人に教えてもらった経験があるんだからな。
今も聖級剣士と共に旅をしているわけだし、エリーゼは本当に環境に恵まれている。
俺がさらに魔術を磨けるようになるのは、だいぶ先の話になりそうだ。
「速いニャ!」
「ふふん。何回振ってきたと思ってんのよ」
「エリーゼ。こんなに小さな子に威張るのはみっともないですよ」
「うっ、うっさいわね!」
木刀で殴られるかと思ったが、エリーゼはすんでのところで踏みとどまった。
数年前なら殴られてたな。
いくら木刀だからって、油断してはならない。
殴られれば普通に痛いし、エリーゼのスイングスピードなら斬れないとも言い切れない。
「ベル。エリーゼはどのくらいの腕を持っているんだ?」
「先日の魔物との戦闘で、見てないんですか?」
「見てない。俺も魔物の相手で精一杯だったからな」
「なるほど。エリーゼは、火上級剣士ですよ」
「上級剣士……どうりで、動きが機敏なわけだ」
俺もオルフェンが戦っているところは見たことがない。
武装している姿は、初めて出会った時に一度目にしているが。
エリーゼは、熱心にリュミナに剣術を教えている。
あんなに勉強を嫌っていたエリーゼが……。
お母さん、泣いちゃうよ。
でも、剣術ってかっこいいよな。
前世の俺は、剣なんかよりも魔法の方が魅力的だとばかり思っていた。
今となっては、どちらにもロマンがあっていいと思う。
正直、剣術にも挑戦してみたいという意欲だけはある。
せっかくエルシアという聖級剣士もいることだし、教わってみてもいいかもしれない。
と思うだけで、結局は「魔術でいいや」ってなるんだよな。
魔術は偉大だ。
魔術があればなんでもできる。
水を飲むのも、洗顔するのも、シャワーを浴びるのも、魔術があれば解決する。
シャワーは、できればちゃんと浴びたいけど。
「ベルは、魔術師だったよな。
お前の腕は、どんなもんなんだ?」
「僕は、雷聖級魔術師です」
「聖級魔術師だと? ちなみに、歳はいくつだ?」
「この間、十歳になりました」
「十歳……!? リュミナとそう変わらないじゃないか」
リュミナは七歳だから、確かにあまり変わらないな。
実際、十歳の聖級魔術師って、世界にいるのだろうか。
これだけ広い世界なら、結構いそうだな。
「では、僕は失礼します」
「ああ。ランスロット達によろしく頼む」
エリーゼが指導に夢中になっている間に、この場を離れておこう。
このまま豪雨に打たれたままでは、風邪を引いてしまう。
なんて言っては、この三人がどうでもいいみたいな言い方になるが。
まあこの雨なんだし、そこまで長いこと外にいることはないだろう。
もう少ししたら、帰ってくるはずだ。
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