我ら月夜の白兎団

CROW莉久

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第1章 結成 「月夜の白兎団」

第4話 初戦闘、そして……

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 スマホで時間を確認する。

 今の時刻は17時4分。

 今は10月なので日もほとんど沈んでいる。


「それじゃあ夢野、行こ」


「はい!」


 そして、僕と夢野は部室を出た。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「そういえば夢野」


 今僕達は学校を出て近くの道を歩いている。


「はい、なんですか?」


「その影っていつから現れたの?」


「どうやら私たちが「力」を貰った時間とほぼ同じらしいです。」


「へぇ」


「早い人は今日の早朝から影狩りをしていたかもしれませんね!負けていられません、私たちも早く倒しましょう!」


 やっぱり影倒すの楽しみにしてない?この人


「あまり浮かれていると、後で大変なことになるんじゃない?」


「いえ、もう大丈夫です。ちゃんと真剣にやりますよ。」


 急に真剣な顔になった。

 遊びはここまでってことかな?


「噂をすればなんとかってやつかな……?」


 夢野が真剣になった理由はこれかな?

 今近くの茂みで50~60cmくらいの丸い「影」らしきものが動いている。


「さて、アラタくんどうしますか?」


「どうしようか……」


 と話しているとあちらもこっちに気がついた様だった。

 その黒い影のような体の向きを変えてこちらを見た。

 目のような赤い点が2つこちらを見ている。


 目しか無いが、それでもわかるほどの敵意を向けてくる。


「来ますね……」


 そう言って夢野は右手を前に出して、さっきと同じく何かを出現させる動作をした。


 僕も、首の模様に意識を集中させる。


「すみません、アラタくん少し時間がかかりそうです!」


「わかった!」


 影が準備中の夢野に飛んで行く。

 だが、させまいと僕が夢野と影の間に入り、右の拳を影に叩きつける。

 「力」によって強化された拳が直撃した陰は、3、4メートル吹き飛んだ。


 影を殴った右手が痛む。丸いから柔らかいと思っていたがかなり硬い。

 何か物で殴った方が良いかもしれない。

 周りを見渡すが細い木の枝しか見当たらない……


 その時夢野が


「ア、アラタくん!」


 夢野の方を振り返る。

 夢野の手には金属バットが2本握られていた。


「これを!」


 と言って、金属バットを投げてきた。


「ありがとう!」


 バットをキャッチすると、影の方を向いた。

 が、すぐに影は学校の方へ飛んで行った。


「逃げた…?」


「見たいですね。」


 影は、そのまま学校の敷地内に入ると、校舎の窓を割り中へ入って行った……


「あっ!!」


 と言って夢野が学校の方へ走って行く。


 これはまずい……学校の中にまだ人がいるかもしれない。

 僕も急いで学校の方へ走って行く。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


 校舎の中に入ると、電気はついてなく、人もいないようだった。


「良かった、人はいないようだね」


「あっ」


 と、夢野が何かを思い出したかのように走って行く。


「ちょっと夢野!」


 僕も追いかける。


 夢野は部室の方へと走って行く。

 そうかラビ助がまだいる!


 部室の前につくとドアが空いていた。

 嫌な予感がする。


 中に入ると、暗く静かで不気味だ。

 ゲージの方を見ると、うさぎがしっかりと中にいた。

 だがなんだか様子がおかしい。

 部屋のどこかに影が潜んでいて怯えているのか、それとも……


 ちょっと空の雲が動き、部室に月の光が差し込んだ。

 月の光がケージの中を照らすと、そこに居たのは。


 全身が黒い影に覆われたうさぎだった。

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