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20.ご乱心
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私の超音波並の酷い悲鳴にこいつらが耳を塞いで怯む。と、入口の扉が音を立てて勢いよく開いた。
一同が驚いた顔を入り口付近に向けている。複数の何者かが乱入してきて騒然となっているようだ。次第に連中達が顔色を悪くさせて逃げ出そうとしている。
一体誰が来たんだ。この変態男の催眠のせいか目がよく見えない。だけどなんとか目をこすって凝視すると、乱入してきた人物達を見て私も驚いた。
アラン様!?それにフレッドさんや他のイケメンもいる。後ろの方で同僚のアンまでいるし。どうなってんの。まあ、天の恵みか知らんが助けにきてくれたみたいで嬉しい。
「無事でよかった」
アラン様が汗ばんだ顔で私の姿を見て安堵している。先ほどまで切羽詰まっていた様子なのが手に取るようにわかった。
そんな私も肩の力が抜けて涙と鼻水がぼろぼろこぼれた。顔面崩壊とはこのこと。
「ギャオオオオーーン!!ごわがっだぁあああーーーっ!!きズモノになるどころだっだぁああ!!ウオオオおおン!!」
「カーリィ、大丈夫!?ていうかすっげぇ怪獣みたいな泣き声。うるせえ」
「わおーん!ちゅーかアンまでどちてここさいるんけ?」
ずびびっと鼻をすするよ。もう花も恥じらう乙女18歳の顔面ではない。顔面があらゆる液体にまみれたゾンビみたいかもしれん。これにはアラン様もきっとドン引きかもしれないが仕方がないのだ。怖かったんだモン。
「カーリィが戻ってこないから心配で、丁度通りすがりのアラン様とフレッド様に泣きついたんだよ!」
「通りすがり……」
アラン様やフレッドさんのような位の高い人がここを通りすがる事なんてあるのだろうかと逆に疑問に思ってしまった。なんでここを通りかかったの?いや、マジ助かったんだけど、皇太子が通りすがりのその1になる事ってある?
「よくもカーリィを~~!!チンコつぶしてくれるわクソ男共!!死ねやごるぁあああ!!」
アンは愛嬌のある顔をしていたはずなのに、今は気狂いになった基地ババアのような顔に変貌して、獰猛な男たち相手にスレッジハンマーを振り回している。
だ、誰あれ。可愛い小柄な少女があんなに豹変して容赦ない暴行姿にこちらが恐怖する。
いつものアンじゃない。あれは何かに憑依した鬼基地ババアだ。ヒエ怖い。
ジャレッド様と呼ばれたアラン様の側近の人は、アンと仲がいいのか「やりすぎるなよ」と笑顔で言って手加減を促している。
や、あのままじゃ人殺しそうなんですけど。あきらかにオーバーキル。あと鬼基地ババアの姿に驚かないんですかあーた達。
そもそもアンってあんなにも強かったんだ。知らなかった。同僚の可愛らしい女の子だと思っていたのに勇ましい。きゅん♡……じゃねえよ。こえーよ!!
ああ、みんな私のために。心配かけちゃったな。
イケメン三人と基地アンの乱入により、悪党連中を次々と成敗しては捕縛していっている。アラン様も私の周りにいる連中を蹴散らして駆け寄ってくると、すぐに拘束具を解いてくれて、乱れた服も整えてくれて、状態を確認してくれている。
「金縛りの催眠がかかっているな」
「あ、そうなんです。なんか動けなくって困ってるんですよ」
「すぐ解いてやる」
アラン様は私の額に唇を寄せてそっと口づけると、体が一気に軽くなった。はあ?
「あ、あああの……アラン、様!?」
私は火が付いたようにボッと顔が熱くなった。体が軽くなった事より、洗脳の解き方がキスっていうのに衝撃を受けた。たしかに動けるようにはなりましたけれども、これってアリなんですか。キスする必要あんのかよ。
「怪我も異常も特になし。大した事がなさそうでよかった……本当に」
そして、ぎゅっとアラン様から抱きしめられた。私は呆気に取られてますます顔を熱くさせた。茹蛸状態とはこの事。
「ああの!!」
なぜ抱きしめられたのだろう。確かに心配してくれている感じはするけど、あなたは私をブス扱いしているはずですよね。どういう心境の変化ですか。下働きブス相手に乗り換えたんですか。それに私にはノア君という初恋の人がいて……
「こら、アラン!突然抱きしめる奴があるか!男ならもっと紳士的でいろ!彼女が困惑しているだろうが!」
「いってぇっ!!」
ぼかりとアラン様の頭を容赦なくシバくジャレッド様とやら。皇太子相手でも容赦ない感じがすごいね。気兼ねなく話せる仲の人なのかな。アラン様の事も呼び捨てで呼んでいるようだし。
「あの、アラン様「ノア」
「え」
「ノア、だ」
私はぽかんとして固まった。ノア呼びを強要してくるこの人ってやっぱり……
「あの時のようにそう呼んでよ、カーリィ。お前はカーリィ・ヒューズだろ」
「っ~~~!」
ノア君だった――!
やっぱりアラン様が私の初恋の人のノア君だった!!
一同が驚いた顔を入り口付近に向けている。複数の何者かが乱入してきて騒然となっているようだ。次第に連中達が顔色を悪くさせて逃げ出そうとしている。
一体誰が来たんだ。この変態男の催眠のせいか目がよく見えない。だけどなんとか目をこすって凝視すると、乱入してきた人物達を見て私も驚いた。
アラン様!?それにフレッドさんや他のイケメンもいる。後ろの方で同僚のアンまでいるし。どうなってんの。まあ、天の恵みか知らんが助けにきてくれたみたいで嬉しい。
「無事でよかった」
アラン様が汗ばんだ顔で私の姿を見て安堵している。先ほどまで切羽詰まっていた様子なのが手に取るようにわかった。
そんな私も肩の力が抜けて涙と鼻水がぼろぼろこぼれた。顔面崩壊とはこのこと。
「ギャオオオオーーン!!ごわがっだぁあああーーーっ!!きズモノになるどころだっだぁああ!!ウオオオおおン!!」
「カーリィ、大丈夫!?ていうかすっげぇ怪獣みたいな泣き声。うるせえ」
「わおーん!ちゅーかアンまでどちてここさいるんけ?」
ずびびっと鼻をすするよ。もう花も恥じらう乙女18歳の顔面ではない。顔面があらゆる液体にまみれたゾンビみたいかもしれん。これにはアラン様もきっとドン引きかもしれないが仕方がないのだ。怖かったんだモン。
「カーリィが戻ってこないから心配で、丁度通りすがりのアラン様とフレッド様に泣きついたんだよ!」
「通りすがり……」
アラン様やフレッドさんのような位の高い人がここを通りすがる事なんてあるのだろうかと逆に疑問に思ってしまった。なんでここを通りかかったの?いや、マジ助かったんだけど、皇太子が通りすがりのその1になる事ってある?
「よくもカーリィを~~!!チンコつぶしてくれるわクソ男共!!死ねやごるぁあああ!!」
アンは愛嬌のある顔をしていたはずなのに、今は気狂いになった基地ババアのような顔に変貌して、獰猛な男たち相手にスレッジハンマーを振り回している。
だ、誰あれ。可愛い小柄な少女があんなに豹変して容赦ない暴行姿にこちらが恐怖する。
いつものアンじゃない。あれは何かに憑依した鬼基地ババアだ。ヒエ怖い。
ジャレッド様と呼ばれたアラン様の側近の人は、アンと仲がいいのか「やりすぎるなよ」と笑顔で言って手加減を促している。
や、あのままじゃ人殺しそうなんですけど。あきらかにオーバーキル。あと鬼基地ババアの姿に驚かないんですかあーた達。
そもそもアンってあんなにも強かったんだ。知らなかった。同僚の可愛らしい女の子だと思っていたのに勇ましい。きゅん♡……じゃねえよ。こえーよ!!
ああ、みんな私のために。心配かけちゃったな。
イケメン三人と基地アンの乱入により、悪党連中を次々と成敗しては捕縛していっている。アラン様も私の周りにいる連中を蹴散らして駆け寄ってくると、すぐに拘束具を解いてくれて、乱れた服も整えてくれて、状態を確認してくれている。
「金縛りの催眠がかかっているな」
「あ、そうなんです。なんか動けなくって困ってるんですよ」
「すぐ解いてやる」
アラン様は私の額に唇を寄せてそっと口づけると、体が一気に軽くなった。はあ?
「あ、あああの……アラン、様!?」
私は火が付いたようにボッと顔が熱くなった。体が軽くなった事より、洗脳の解き方がキスっていうのに衝撃を受けた。たしかに動けるようにはなりましたけれども、これってアリなんですか。キスする必要あんのかよ。
「怪我も異常も特になし。大した事がなさそうでよかった……本当に」
そして、ぎゅっとアラン様から抱きしめられた。私は呆気に取られてますます顔を熱くさせた。茹蛸状態とはこの事。
「ああの!!」
なぜ抱きしめられたのだろう。確かに心配してくれている感じはするけど、あなたは私をブス扱いしているはずですよね。どういう心境の変化ですか。下働きブス相手に乗り換えたんですか。それに私にはノア君という初恋の人がいて……
「こら、アラン!突然抱きしめる奴があるか!男ならもっと紳士的でいろ!彼女が困惑しているだろうが!」
「いってぇっ!!」
ぼかりとアラン様の頭を容赦なくシバくジャレッド様とやら。皇太子相手でも容赦ない感じがすごいね。気兼ねなく話せる仲の人なのかな。アラン様の事も呼び捨てで呼んでいるようだし。
「あの、アラン様「ノア」
「え」
「ノア、だ」
私はぽかんとして固まった。ノア呼びを強要してくるこの人ってやっぱり……
「あの時のようにそう呼んでよ、カーリィ。お前はカーリィ・ヒューズだろ」
「っ~~~!」
ノア君だった――!
やっぱりアラン様が私の初恋の人のノア君だった!!
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