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盲亀浮木
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格好よく出たものの、先延ばしした問題は案の定壁となって現れる。
「やっぱ足枷重いな、これ!」
牢屋から走り出したはいいものの、さよりの屋敷の前で息切れする竜之助。
「やべえぞ、これ……間に合わないかもしれんし、間に合ったところで疲れきっていてるかもしれんぞ……」
ぎゅるるる……。
「おまけに腹の虫ときた……けどよ、行くしかねえよな」
「いいや待たれよ、竜之助」
「新手……って次はばあやかよ」
声がした方向を向くとばあやが立っていた。
「止めてくれるなよ、ばあや。姫様に止めるよう言われてるんだろうが、俺は行くぜ」
「いいや、止めるとも」
「俺と拳を交える意義はあるのか!? あんたがぶん殴らなきゃならんのは俺じゃなく海坊主のほうだろ!!」
「どうした、老婆一人に怖気づいてしまったか」
ばあやは拳法の構えを見せる。本気の殺気が垣間見える。
「盲目的な忠臣は時に困りもんだな……! 主の身より命令を守らなくちゃならねえんだからよ……!」
竜之助も丸腰ながら拳を構える。
相手は老婆であるが拳法の使い手。
(前に一度だけ技を見たが、あれを避けれたのは幸運……いや手加減されたからだ)
分の悪さを理解しながらも、戦わなければならない。
「さあ来い、ばあや! ここで死んでも化けて出てくれるなよ!」
竜之助は本気の戦意を見せた。
「……ふん、若造が生意気言いおって。ああ、生意気じゃ生意気じゃ」
ばあやはぱっと構えを解く。
「……は? 殺気が消えた?」
「試して悪かったな、竜之助。お前の本気を見たかった。これでばあやも姫様の命を背く決心がついたわい」
「……おせえよ、ったく」
どっと疲れがのしかかる。無駄に体力を消耗してしまった。
「受け取れ」
そういうとばあやは一本の鍵を放り投げる。
「枷の鍵だ。姫様から預かっていたものだ」
「……いいのか? 俺はこの島の人間じゃない。いざとなったら裏切る可能性だって──」
「無駄口叩いてないでさっさと鍵を使いな! それともいらないのかい!」
「要る要る! 年寄の御好意はありがたく受け取っておくもんだよな!」
どすん! どすん!
地面に食い込むほどの枷から解き放たれる。
「そしてこれも一時的とはいえ貸してやる。ないよりあったほうがいいだろう」
次に投げ渡したのは刀。
「あいにくだが、島に残っているのはそれ以外だと使い物にならないなまくらだけだ」
「いいや、大助かりだ。悪くねえ刀だ。ばあやのか? 剣を振るえたのか?」
「……まさか。最期の時に使うものさ」
「あぁ……曰くつきじゃなきゃいいな……」
竜之助は察する。それ以上刀については何も言わなかった。
ばあやの手助けはこれだけに留まらない。
「腹も空いてるだろう。オニギリ一個持ってきた」
「中身の具はなんだ?」
「梅干しだ」
「かーっ! なにからなにまで気が利くばあさんだ! もうちょっと若かったら嫁にもらってたところだぜ」
「調子のいいほら吹きだ。食いながらついてこい。こっちに抜け道がある」
ばあやは道とは外れた方向へ歩いていく。
竜之助はもらったおにぎりを一口で丸呑みし咀嚼しながら共にその方向へ行き、その先を見下ろして一言。
「いやあこれ……抜け道というか崖じゃねえの?」
足元に広がるは身投げにはうってつけの断崖絶壁。鼠返しのような反りはないものの、足を滑らせれば一巻の終わり。おまけに崖の先も夜の森。数多の危険が待ち受けている。
「この道を知るのは竜宮家のみだ。島外に教えるなんて、それもこの海向こう嫌いのこのわしが教えるなんて滅多にないことじゃぞ」
「教えたとしても生きて通れるのも滅多にないことなんじゃあねえの。近道を教えてくれるのはありがてえんだけどよ……」
「来ないというのなら私だけで行くぞ」
「待て!? ばあやも行くのか!?」
「年寄だからって侮るんじゃないよ。昔は毎日のように甲姫と駆け抜けたものよ」
「いや俺は別にいいんだけどよ、ばあやも行くとなると話は別というか」
「ふん、怖いなら来ないでいい」
ばあやは先に崖を駆け下りていく。
「ちょちょー!? ばあさん!? 本当に俺はあんたの身を案じてるんだぞ!?」
竜之助も遅れて駆け下りていく。
「この抜け道は木登り上手な猿でも命を落としかねない。初見のお主には荷が重い。私が先導するから必死でついてきなさい」
早くも足元に巨大な窪み。足を取られないよう、早め早めに飛び跳ねる。
着地後も速度を殺さずに走り抜ける。
「ばあや、あんた本当只者じゃねえよ!」
竜之助も見よう見まねでばあやの動きに合わせる。
その様子をこっそり窺っていたばあやはうっかりと本音を漏らす。
「……初見で動き合わせるお主こそ只者じゃないよ」
「ばあや!? なんか言ったか!?」
「なんでもない。不恰好な動きだと言っただけじゃ」
「悪かったな、不恰好で!」
目の前に差し迫る枝を巧みに避け、掴み、乗り、山の中をほぼ直線で突き進んでいく。
「竜之助。今のうち忠告しておく。もう少しで崖に差し掛かる」
「また崖か!? 落ちないように迂回すんのか!?」
「まさか。気合いで乗り越えよ」
「そうだよな! この島の連中はいつもそうだ! くれいじー!!」
「崖を乗り越えれば砂浜はすぐだ。合図はしてやる。一二の三で跳べ。ゆめゆめ落ちるなよ」
「ばあやこそ落ちるなよ! 助けてやんねーかんな!」
「それでいい、それでいいのじゃ……」
ばあやは自身の胸元を掴む。
(やはり焼きが回った……この老体にこの道は厳しかったか……)
汗は出ていないのに喉は異様に乾く。身体は火にあぶられた焼き石のように空焚き、干上がっている。
(最後に通ったのが十年も前だ……振り返れば短いのに、どうして身体はこんなにも衰えてしまうのか……)
竜之助の懸念通り。この抜け道はいくら通い慣れていたとしても体力が衰えたばあやのほうが命の危険がある。
(それでも姫様を助けるには、これしかない。この男を無事に戦場に届けるのが、竜宮家にできる最善の、最後の奉公と心得よ)
己を鼓舞し奮い立たせる。
「見えたぞ、崖じゃ。通称龍神様の逆鱗じゃ」
「聞くからにおっかない名前だな! 忠告どうも!」
「針地獄みたいに岩が突き立っておる。落ちたら即死と思え」
「下手に怖がらせないでくれますかねえ!?」
口を開けば文句ばかり垂らすが身体の動きには文句なし。
「いくぞ、一、二の」
「三!」
崖から突き出た岩場を蹴り、空を舞う。
互いに高度は充分。崖の向こうにたどり着けるが、
「むぅ!?」
先を行くばあやが異変を察知する。
着地点に覚えのない大岩が転がっている。このままいけば二人の身体は叩きつけられてしまう。
(あんなもの、いつの間に……嵐で転がってきたか!?)
竜之助も遅れて大岩の存在に気付き、刀に手を添える。
「……一か八か、斬ってみるか」
仙術を使えば斬れないこともない。
しかしばあやは止める。
「たわけ! 貴重な体力をこんなところで消耗するんじゃない!」
「じゃあどうする!?」
「年寄の好意はありがたく受け取っておくもんだ……」
「こんなときになんだ!?」
衰え枯れた身。枯れ木から水分を絞るように、僅かでも拳に気を集める。
「……竜宮家のためとあらばこの身少しも惜しくなし」
岩に衝突する直前、彼女は全身全霊の拳を放つ。
「竜宮拳法、波雲」
雲で空の状態が分かるように透明なはずの空気が歪みが、力の波状が見えた。
大岩が弛む。形を取り戻したかと思うと、全体にヒビが渡り、そして粉々に爆ぜた。
「くぅっ……!」
ばあやの身体も無事では済まなかった。力の代償に腕が捩じり曲がり、絞った雑巾のように血が溢れる。
「ばあや!?」
無事に着地した竜之助はばあやの身を案じるが、
「止まるなああああ! いけええええええ!」
ばあやは捩じり曲がった腕で指をさす。
「……っ、わかった! あんたは大した忠臣だったぜ!」
ばあやを背にして砂浜へと走った。生温かい風に潮の香り。海は近い。
「やっぱ足枷重いな、これ!」
牢屋から走り出したはいいものの、さよりの屋敷の前で息切れする竜之助。
「やべえぞ、これ……間に合わないかもしれんし、間に合ったところで疲れきっていてるかもしれんぞ……」
ぎゅるるる……。
「おまけに腹の虫ときた……けどよ、行くしかねえよな」
「いいや待たれよ、竜之助」
「新手……って次はばあやかよ」
声がした方向を向くとばあやが立っていた。
「止めてくれるなよ、ばあや。姫様に止めるよう言われてるんだろうが、俺は行くぜ」
「いいや、止めるとも」
「俺と拳を交える意義はあるのか!? あんたがぶん殴らなきゃならんのは俺じゃなく海坊主のほうだろ!!」
「どうした、老婆一人に怖気づいてしまったか」
ばあやは拳法の構えを見せる。本気の殺気が垣間見える。
「盲目的な忠臣は時に困りもんだな……! 主の身より命令を守らなくちゃならねえんだからよ……!」
竜之助も丸腰ながら拳を構える。
相手は老婆であるが拳法の使い手。
(前に一度だけ技を見たが、あれを避けれたのは幸運……いや手加減されたからだ)
分の悪さを理解しながらも、戦わなければならない。
「さあ来い、ばあや! ここで死んでも化けて出てくれるなよ!」
竜之助は本気の戦意を見せた。
「……ふん、若造が生意気言いおって。ああ、生意気じゃ生意気じゃ」
ばあやはぱっと構えを解く。
「……は? 殺気が消えた?」
「試して悪かったな、竜之助。お前の本気を見たかった。これでばあやも姫様の命を背く決心がついたわい」
「……おせえよ、ったく」
どっと疲れがのしかかる。無駄に体力を消耗してしまった。
「受け取れ」
そういうとばあやは一本の鍵を放り投げる。
「枷の鍵だ。姫様から預かっていたものだ」
「……いいのか? 俺はこの島の人間じゃない。いざとなったら裏切る可能性だって──」
「無駄口叩いてないでさっさと鍵を使いな! それともいらないのかい!」
「要る要る! 年寄の御好意はありがたく受け取っておくもんだよな!」
どすん! どすん!
地面に食い込むほどの枷から解き放たれる。
「そしてこれも一時的とはいえ貸してやる。ないよりあったほうがいいだろう」
次に投げ渡したのは刀。
「あいにくだが、島に残っているのはそれ以外だと使い物にならないなまくらだけだ」
「いいや、大助かりだ。悪くねえ刀だ。ばあやのか? 剣を振るえたのか?」
「……まさか。最期の時に使うものさ」
「あぁ……曰くつきじゃなきゃいいな……」
竜之助は察する。それ以上刀については何も言わなかった。
ばあやの手助けはこれだけに留まらない。
「腹も空いてるだろう。オニギリ一個持ってきた」
「中身の具はなんだ?」
「梅干しだ」
「かーっ! なにからなにまで気が利くばあさんだ! もうちょっと若かったら嫁にもらってたところだぜ」
「調子のいいほら吹きだ。食いながらついてこい。こっちに抜け道がある」
ばあやは道とは外れた方向へ歩いていく。
竜之助はもらったおにぎりを一口で丸呑みし咀嚼しながら共にその方向へ行き、その先を見下ろして一言。
「いやあこれ……抜け道というか崖じゃねえの?」
足元に広がるは身投げにはうってつけの断崖絶壁。鼠返しのような反りはないものの、足を滑らせれば一巻の終わり。おまけに崖の先も夜の森。数多の危険が待ち受けている。
「この道を知るのは竜宮家のみだ。島外に教えるなんて、それもこの海向こう嫌いのこのわしが教えるなんて滅多にないことじゃぞ」
「教えたとしても生きて通れるのも滅多にないことなんじゃあねえの。近道を教えてくれるのはありがてえんだけどよ……」
「来ないというのなら私だけで行くぞ」
「待て!? ばあやも行くのか!?」
「年寄だからって侮るんじゃないよ。昔は毎日のように甲姫と駆け抜けたものよ」
「いや俺は別にいいんだけどよ、ばあやも行くとなると話は別というか」
「ふん、怖いなら来ないでいい」
ばあやは先に崖を駆け下りていく。
「ちょちょー!? ばあさん!? 本当に俺はあんたの身を案じてるんだぞ!?」
竜之助も遅れて駆け下りていく。
「この抜け道は木登り上手な猿でも命を落としかねない。初見のお主には荷が重い。私が先導するから必死でついてきなさい」
早くも足元に巨大な窪み。足を取られないよう、早め早めに飛び跳ねる。
着地後も速度を殺さずに走り抜ける。
「ばあや、あんた本当只者じゃねえよ!」
竜之助も見よう見まねでばあやの動きに合わせる。
その様子をこっそり窺っていたばあやはうっかりと本音を漏らす。
「……初見で動き合わせるお主こそ只者じゃないよ」
「ばあや!? なんか言ったか!?」
「なんでもない。不恰好な動きだと言っただけじゃ」
「悪かったな、不恰好で!」
目の前に差し迫る枝を巧みに避け、掴み、乗り、山の中をほぼ直線で突き進んでいく。
「竜之助。今のうち忠告しておく。もう少しで崖に差し掛かる」
「また崖か!? 落ちないように迂回すんのか!?」
「まさか。気合いで乗り越えよ」
「そうだよな! この島の連中はいつもそうだ! くれいじー!!」
「崖を乗り越えれば砂浜はすぐだ。合図はしてやる。一二の三で跳べ。ゆめゆめ落ちるなよ」
「ばあやこそ落ちるなよ! 助けてやんねーかんな!」
「それでいい、それでいいのじゃ……」
ばあやは自身の胸元を掴む。
(やはり焼きが回った……この老体にこの道は厳しかったか……)
汗は出ていないのに喉は異様に乾く。身体は火にあぶられた焼き石のように空焚き、干上がっている。
(最後に通ったのが十年も前だ……振り返れば短いのに、どうして身体はこんなにも衰えてしまうのか……)
竜之助の懸念通り。この抜け道はいくら通い慣れていたとしても体力が衰えたばあやのほうが命の危険がある。
(それでも姫様を助けるには、これしかない。この男を無事に戦場に届けるのが、竜宮家にできる最善の、最後の奉公と心得よ)
己を鼓舞し奮い立たせる。
「見えたぞ、崖じゃ。通称龍神様の逆鱗じゃ」
「聞くからにおっかない名前だな! 忠告どうも!」
「針地獄みたいに岩が突き立っておる。落ちたら即死と思え」
「下手に怖がらせないでくれますかねえ!?」
口を開けば文句ばかり垂らすが身体の動きには文句なし。
「いくぞ、一、二の」
「三!」
崖から突き出た岩場を蹴り、空を舞う。
互いに高度は充分。崖の向こうにたどり着けるが、
「むぅ!?」
先を行くばあやが異変を察知する。
着地点に覚えのない大岩が転がっている。このままいけば二人の身体は叩きつけられてしまう。
(あんなもの、いつの間に……嵐で転がってきたか!?)
竜之助も遅れて大岩の存在に気付き、刀に手を添える。
「……一か八か、斬ってみるか」
仙術を使えば斬れないこともない。
しかしばあやは止める。
「たわけ! 貴重な体力をこんなところで消耗するんじゃない!」
「じゃあどうする!?」
「年寄の好意はありがたく受け取っておくもんだ……」
「こんなときになんだ!?」
衰え枯れた身。枯れ木から水分を絞るように、僅かでも拳に気を集める。
「……竜宮家のためとあらばこの身少しも惜しくなし」
岩に衝突する直前、彼女は全身全霊の拳を放つ。
「竜宮拳法、波雲」
雲で空の状態が分かるように透明なはずの空気が歪みが、力の波状が見えた。
大岩が弛む。形を取り戻したかと思うと、全体にヒビが渡り、そして粉々に爆ぜた。
「くぅっ……!」
ばあやの身体も無事では済まなかった。力の代償に腕が捩じり曲がり、絞った雑巾のように血が溢れる。
「ばあや!?」
無事に着地した竜之助はばあやの身を案じるが、
「止まるなああああ! いけええええええ!」
ばあやは捩じり曲がった腕で指をさす。
「……っ、わかった! あんたは大した忠臣だったぜ!」
ばあやを背にして砂浜へと走った。生温かい風に潮の香り。海は近い。
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