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悪魔の抱擁 x-rated

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 レストランでランチ最中、勇者シーザーと聖女アガサの前に悪魔メフィストフェレスが現れた。
 シーザーの攻撃が全く通用しなかったが、アガサの魔法でメフィストフェレスの駆逐に成功する。

 その日の夜。
 アガサが泊まる部屋のドアを誰かが叩く。
 疑うことを知らない彼女はうっかりと招き入れてしまう。
 悪魔メフィストフェレスを。
 
λλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλ

 ぎっし……みし……ぎしっぎしっ。

 高級ベッドが軋む。

「はっ……あ……ああ、ああっ……!」

 少女が呻く。
 肌触りの良いひんやりと冷たいシーツをくしゃくしゃになるほど強く掴み、凌辱を一身に堪える。

「聖女殿の中はきつきつぎゅうぎゅうですなぁ……」
「……おねが、うごかな、で……!」
「それはワタクシめをずっと感じていたいからですかな?」
「ちがっ……う」

 赤子の頭を通したことのない狭い膣内を隙間なく埋め尽くす巨根。
 怒張した肉が少女の未成熟で柔な肉を押し広げる。

『聖女殿。お願いする時は敬語を使うものですよ』

 メフィストフェレスはその巨体で聖女アガサを組み伏せていた。
 布団のような大きさの身体で覆い込み、犬の交尾のようにバックで犯す。
 かくかくと腰を振り、奥へと奥へと入り込んでいく。

「おねがい、します……! ぬいて、ください……!」

 アガサの健気で必死の嘆願。これ以上は身体の中でも大切な部位が壊れてしまう。
 その嘆願にメフィストフェレスは、

『う~~~ん……駄目です。こんな気持ちがいいことをやめるはずがないでしょう。ああ、おいたわしや聖女殿』

 腰の打ち付けをやめなかった。むしろより腰の動きを加速させる。

「あああ! だめ、ほんとうに身体が壊れてしまう……!」
『壊れてしまってもいくらでも回復できますがそうですね、ワタクシは悪魔であっても鬼ではございません。肉棒を平均サイズに戻しましょう』

 五体変幻自在。怒張はそのまま挿入したまま収縮していく。

「はあ……はあ……」

 痛みが薄れたアガサは深呼吸の余裕を得る。通常の人体ではありえない責め苦を乗り越えた。
 しかしこれで終わりではない。

『お口直しでございます』
 
 メフィストフェレスは麻の葉のように広がる大きな手でアガサの小枝のように細い両手首を握ると馬の手綱のように引っ張り上げて仰け反らせる。
 そして奥へと肉棒を押し込む。
 聖女の身体全体に刺激が走り、悲鳴を上げる。

「んんああ!? さ、さっきよりも奥に!?」
『太くした分、中に入りづらかったのでしょう。ですが今のサイズなら的確に聖女殿の身体の奥の奥、聖域に触れることができます』

 穢れがアガサの中のドアをノックする。

「ん、ああ、はああ、んんん!」

 今度は痛みだけではない刺激。戸惑いながら声を上げる。

『前々から思っていましたが聖女殿の身体は子猫のように軽いですなぁ。股間に力を込めれば持ち上がってしまいそうなほどに。もっと多く食事を取られたほうが良いかと。摂食だけが健康的な食事ではありません』

 鎖骨から滲んでいた汗が流れていく。垂れぬ揺れぬ桃色の乳首がツンと張っている。

『年頃の女性にしてはちと肉付きが足りませんねえ』

 一糸まとわぬ華奢な身体を特等席から見下ろす。
 今にもぽっきりと折れそうなほど細い首、若く麗しいシミ一つないうなじ、広げた親指と小指よりも狭い肩幅、それよりも細い腰のくびれ。
「ま、また大きく……!」
『おっといけない。聖女殿のあまりに麗しいお身体にコントロールを狂わされてしまいました。これではただの男とは変わりませんね』

 そして大きく膨れ上がったまま、結局腰を打ち付ける。

「身体が壊れてしまいますから……だ、だめ……うごかさないで!」

 じわりと目じりに涙を浮かべる。

『ひどいでしょう? 泣きたくなるのでしょう? 先ほど申し上げましたがこれは仕置きですよ? なんて大義名分を振り上げて、聖女殿のような身分の高い女性を好き放題汚す。これほど昂ることがありますでしょうか。男冥利、いや悪魔冥利に尽きますな』

 悪魔は思うがままに力強く腰を打ち付ける。

「ああああ……! また深くを……!」
『やめてほしいのであれば拘束魔法を使われたらどうです?』

 メフィストフェレスは自分の首に巻かれたチョーカーを突く。

「それは……わかっているのでしょう……」

 アガサは顔を伏せる。
 悪魔はニヒヒと笑う。

『そう! そう! 拘束魔法なんて嘘っぱち! ぜ~んぶ聖女殿の出鱈目ですものね!』

 そう言って難なく首のチョーカーを外す。
 そしてチョーカーを左右に引っ張って伸ばし、革の鞭へと変異させる。
 たるませた後に再度引っ張るとビシリとしなやかな音が鳴る。
 幻影の類ではない、本物の鞭。
 聖女の背中に垂らす。熱を帯びた肌に冷たい感触。

「……ん」

 氷が這ったかのように艶めかしく身体をくねらせる。

『おやおや、よもや鞭で叩かれたいなんてことはあるまいでしょうね』
「まさか……そんなわけがないでしょう……」
『ムフフフ、鞭はまた今度にしましょう。その代わり……』

 鞭が蛇のようにひとりでに動き出す。右手に巻きついて肉となって色を変える。
 メフィストフェレスの右手が蠍から人間の手に変異する。
 成人男性のゴツゴツとした手。それも平均よりも一際指は太く、手のひらが厚く、拳闘士のように逞しい。
 その手で、聖女の尻を、肉付きは少ないがプリンの感触によく似た柔らかい尻を、ちぎってしまいそうなほど強く揉みしだく。

「んっ……」

 身体が覚えている。これから来るであろう痛みを想像して全身がこわばる。

『聖女殿。これよりワタクシめはもっとひどい目を合わせますよ。助けを呼ぶなら今ですよ?』
「助けなんて……呼べるはずがないじゃない」
『んー、それもそうですね。悪魔と交わり、よがる姿などとても見せられませんよね』
「わたしはよがってなんか……!」

 反論は暴力でねじ伏せられる。

 パシィン!

 尻肉が高音を奏でて弾む。

「いっ……!?」
 
 悲鳴を上げて背中を反らせる。
 続けざまに平手打ちが降り注ぐ。

「あ、い、いた、いたい、あ、ん、あ!」

 白い肌が赤みを増しても手が止まることはない。

 パシィン! パン! パシィン! パン!
 
 交互に強弱をつけてリズムを刻むながら叩きつける。

「は、ん、はあ、ああ!」

 聖女は逃げず、振り払うこともせずに、痛みに堪える。
 平手打ちだけでない、串刺しの刑も続いている。
 膣内が熱くなっていく。

「あ、あ、あ、ああ、んん、あああ!」

 声を押し殺せずにストレートに出てしまう。

『おやおや、聖女殿。なんだか声に艶が出てきておりませんか』

 叩くのをやめて腫れあがってきた尻を揉みだしだく。痛みを和らげるつもりはなく、新たな刺激、新たな痛みにしかならない。

「そんな……はずが……」

 アガサが言い返そうとした時、

「おい! アガサ! 大丈夫か!?」

 音を立てるドア。その向こうからシーザーの声。

「部屋からお前の悲鳴が聞こえたんだ! 何かあったのか!? 鍵を開けてくれ!!」

 メフィストフェレスは憎しみの目でドア向こうを睨みつける。

(いい機会ですねえ……ここで殺してあげましょうか)

 人間の形をしていた指が伸びて黒みかかり、終いには死神が持つような大鎌へと変貌する。
 身体を変形させられるなら喉も、つまりは声も変えられ、アガサの声を再現し、この場をやり過ごすこともできた。

「返事がないならドアを壊す!」

 シーザーはドラゴンスレイヤーを抜く。

「1、2の……」

 血みどろの争いが火蓋を切ると思われたが、

「待って、シーザー!」

 アガサは返事をする。

「なんだ、いたのか……なんですぐに返事しなかったんだ」
「ちょっとうとうとしてたの……その、今、ルームサービスのマッサージを受けていたの」
「ルームサービスのマッサージ……つまり中にお前以外に誰かいるんだな。開けてくれ。顔が見たい」

 鍵が締まっているドアノブがガチャリガチャリと騒ぐ。

(勘がいいんだか悪いんだか疑り深い男だ……やはりここで)

 メフィストフェレスは蛇のように先割れした舌で大鎌を舐める。
 しかしアガサは諦めない。

「だ、だめ! 開けちゃダメ!」
「なんでだ!」
「そ、それは……」
「なんだよ、口籠って。幼馴染の俺にも言えないことか? マッサージ師はよくて俺は駄目なのかよ」
「うん、そう。シーザーは入っちゃダメ。だってい、いま……裸だから……」

 アガサの発言にシーザーの顔は一瞬で真っ赤になる。

「っ!!?? そ、それを早く言えよ! 馬鹿! 紛らわしいんだよ! ったく!」

 シーザーはドアをひと蹴りしてまた警戒へと戻っていった。

「ふぅ……なんとかやりすご……ん!」

 熱くなった尻に人間に戻った大きな手が覆いかぶさる。

『それでは聖女殿。マッサージを再開としましょう』

 安堵も束の間、マッサージは再開する。

『いやはやいやはや、まことに聖女殿は心優しきお方だ。よもやシーザーごときの命を庇うとは……どんな恩があったとしてもワタクシめには到底できませぬ。悪魔メフィストフェレス、聖女殿の優しさに浄化されてしまいそうです』

 そう言いながらメフィストフェレスは尻に手を振り落とす。

 パシン!

 アガサの身体が仰け反る。

「んんっつ……! 言ってることとやってることが逆になってる……!」
『悪魔も焼きもちをするんですよ。それに好きな人にはつい意地悪したくなるものです。とはいえお尻ぺんぺんは今日のところはもうやめておきましょう。また邪魔者が入るといけませんし……場所を変えましょうか』

 メフィストフェレスの髪の毛がカラスが羽ばたくかのように広がり、アガサの身体を包み込む。

「何をするつもり!?」
『体の熱を冷ます夜の散歩ですよ』

 髪の毛はメフィストフェレスの巨体をも飲み込んだ。

λλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλ

「ん……あ……あ……ああ……!」

 火の精霊が封じ込められた街灯の光が届かぬ狭く暗い路地に女の声。

『おやおや、熱を冷ますつもりがむしろ熱くなってしまったでしょうか』

 メフィストフェレスとアガサは屋外で交わっていた。
 ひんやりと冷たいレンガを背にアガサは強制的に片足を上げられ秘部の割れ目を剥き出しに。その中に肉棒を押し付けられていた。
 逃げようにも身体を押さえつけられている。つまり支えられ転倒の恐れはないということでもある。悪魔はところかまわず交わるが紳士でもあった。

「お、おねがい……へやに、もどして……こんなところを誰かに見られたら……!」

 アガサは聖女だ。闇を打ち払い、不安を取り除く市井の民の希望だ。
 悪魔と交わっていると知られれば国を揺るがすスキャンダルとなる。
 裸で出歩いていたと知られただけでも大混乱に陥るだろう。

『いいじゃありませんか。ワタクシたちが仲良しこよししてるところを見せつけてやりましょう』
「そうは、いきません……! 私には国と民を守る使命がああんん!?」

 メフィストフェレスは乳首をつねり上げる。

『これしきで悲鳴を上げるような小娘に国は重すぎますよ?』
「ですが私にしかできない、ことで……!」
『などと仰っていますがもう手遅れですよ。そこに隠れている覗きさん、いるのはわかっています。出てきなさい』

 表通りの角。影からふらふらとした足取りで男が顔を出した。

「~~~!!!?」

 アガサは一気に青ざめた。
 しかしメフィストフェレスは冷静で彼女の耳元でそっと囁く。

『ご安心を。彼の姿を良くご覧ください』

 息を整えながら暗闇の中、目を凝らす。

(あ、あの人は……)

 ノミがわいた布が一張羅の骨の形がわかるほどやせこけた男だった。
 彼は身振り手振りで弁明する。

「ま、まってくれ。覗いてはいないんだ。信じてくれ、俺は目が……! だから殺さないでくれ」

 すると一張羅がほつれて地面に落ちる。

「……ひっ」

 アガサは悲鳴を上げてしまう。
 身体は痩せこけているのに股間の一部分だけは生命に漲っていたからだ。振るう右手もなぜだか濡れている。
 みすぼらしく惨めな無礼者を前にメフィストフェレスは満面の笑みを浮かべる。
 

『殺すなどとんでもありません。あなたは運がいい』

 そして彼は突拍子もない提案をする。

『光無きあなたに特別に恵んで差し上げましょう。女の喘ぎ声を』

 腰を突き上げて喘ぎを再生する。

「ああ!? んん……! んん……!」

 喘ぎ声を漏らしてしまった後に慌てて両手で口を塞ぐ。

『声、隠せてないですよ?』
「んんんー!」

 首を横に振りながらも突き上げに堪える。
 しかし声を聞かせないように必死な彼女に対し、悪魔は卑劣な真似を続ける。

『そこにいては聞こえづらいでしょう。私が良いと言うまで近づいてきてもいいですよ』
「そ、それでは私たちの姿が見えてしまいます!」
『大丈夫ですよ』

 メフィストフェレスはまたも耳元で囁く。

『彼に幻影魔法を施しました。もしも目が見えたとしてもその時は我々は別人に見えます。ご安心を』

 最後に熱い舌で耳を舐める。

「んっ……!」

 聴覚が舐めずる音に犯される。

「はあ……はあ……」

 物乞いは剪定されそうな小枝を擦って歩み寄る。

『はい、あんよが上手♪ あんよが上手♪』

 メフィストフェレスは物乞いを扇動しながら、爪先立ちのアガサの身体を揺らす。

「んっ……! んんん……! ん……!」

 物乞いは千鳥足になり前のめりになる。倒れかけたその時、

『おっと、そこまでです。あなた、今、倒れるふりをして近づこうとしましたね?』
「ま、まさか!? そんなはずがないだろう!?」

 物乞いは急に背筋をぴんと伸ばす。
 健全な成人男性が大股で五歩。これがメフィストフェレスが許した距離だった。

『思い上がるなよ。俺が許したのは声までだ。この女への接触、お前の穢れを浴びせるような真似をしたら悪魔をけしかけるぞ』
「すみませぬ……! すみませぬ……!」

 物乞いの男は何度も頭を下げながら一歩下がる。その奥ゆかしい所作の最中も股間の擦りは止めなかった。

「恐れ入りますが一つ、光無き明日無き私のお願いを聞いて頂けないでしょうか」
『先に願いを言え』
「……差し支えなければご婦人の容姿を教えていただきたい」
『……良いでしょう』

 メフィストフェレスはアガサを見下げる。

『太陽の光を集めたような金色の髪、健康を象徴したかのようなミルク色肌、雲一つない曇りなきスカイブルーの瞳』

 容姿を教えながらも腰を動かすことを忘れない。

「う、うう……」

 物乞いの手が握力が強く、加速する。

『穢れを知らぬような桃色の乳首、陰毛は処理が必要のないほどに薄い』
「はあ……はあ……」

 物乞いは光が届かない瞼をぎゅっとつむると手を止める。

「最後に……一つだけ」
『なんだ、言ってみろ』
「ご婦人は気持ちよさそうによがっているか?」
『……』

 悪魔はニタリと笑う。

『勿論だとも。どうやらいつもより興奮してるようだ』

 あれほど嫌、駄目といいながらもアガサの身体は昂っていた。

「お、おねがい……! これいじょうは、頭がおかしくなっちゃう」

 塞いだ手の下からよだれが垂れる。顔は上気し目はとろんと蕩けていてる。
 小刻みに震えている。彼女の絶頂はもう間もなく訪れる。

「そうか、そうか、そうか……!」

 物乞いは心置きなくフィニッシュに向かう。

「うっ……!」

 泥の水たまりに一滴、二滴ほどの子種が落ちる。
 量はさほどでもないが刹那的であったが全身を震わすほどの快楽だった。

「……はあ……はあ……今日は良き日だ。食欲も性欲も満たされる日など何年振りか……なんと礼を言ったらいいか……おや?」

 うすぼんやりとした二人の輪郭が消えていた。
 メフィストフェレスとアガサは路地から姿を消した。
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