12 / 60
12.聖女様、目覚める
しおりを挟む
「……ん? ここは……」
目が覚めると、何やら硬い何かに包み込まれているような気がした。
「……目が覚めたか? カマ野郎」
「……あ、貴方は……」
そうだった……私は彼と寝ていたのだった。
「……何故私を置き去りにしなかったのですか?」
「べ、別に……辛そうな顔をしてたから、放っておけなかっただけだ……」
「あら、優しいのですね、案外」
「う、うるせぇ……」
スタッグ王子は、恥じらいの顔を見せている。
普段から女性に対してこういう態度で振舞っているのなら……たくさんの女性に囲まれているのも納得できますね。
「その……媚薬を仕込んで申し訳なかった……」
「懲りたのですか? まぁ、いい機会でしたね」
「クソ……」
王子は私を離して起き上がり、服を着替えた。
「お前も早く服を着ろ……そろそろ戻らないとまずいだろう?」
王子は無理矢理脱がせた私の服を投げつける。
……何というか、からかいたくなってしまった。
「あら? 誰のせいでこうなったと思っているのですか? ……私はまだ出たくありませんね」
「この野郎……」
「あら? 歯向かうのですか? 忘れてませんか? は・も・ん」
「……腹が立つ野郎だ!」
王子は私の肩を掴み、拳を作る。
……全く、野蛮な人ですね。
「いいですよ? 殴りたいなら殴っても、でも、聖女の顔に傷が付いたら教会はどう動くと思います?」
「……」
「人にお願いするなら、相応の態度を見せてください」
私は下の方に指を差す。
スタッグ王子はそれが何か察したのか、半裸の状態で跪いた。
「ふ、服をお召しになって……一緒に出ましょう……聖女様」
「あはは、いいでしょう、可愛い信徒よ」
私は足の裏を彼の顔に乗せる。
なんだろう……最高の気分だ。
「クソ……覚えていろ……このカマ野郎が……」
「何か言いましたか? 処刑しますよ?」
「……何でもないです」
「いいでしょう、では着替えさせてください」
「はぁ!?」
王子は驚愕の表情を受けべる。
だがこれは相応の対応ではないだろうか?
「だって、貴方私の服を脱がせたではありませんか、ならば着させるのも貴方がやっていただかないと……それに、媚薬の影響で力が入りません、責任を取る形でやってください」
「なんで俺が……」
「あらぁ? 反抗するのですか?」
「……分かりました」
スタッグ王子は私の服を手に取り……着替えさせた。
「早くしてください、時間は待ってくれませんよ!」
「かしこまりました!!」
ふふふ……いい気味です。
目が覚めると、何やら硬い何かに包み込まれているような気がした。
「……目が覚めたか? カマ野郎」
「……あ、貴方は……」
そうだった……私は彼と寝ていたのだった。
「……何故私を置き去りにしなかったのですか?」
「べ、別に……辛そうな顔をしてたから、放っておけなかっただけだ……」
「あら、優しいのですね、案外」
「う、うるせぇ……」
スタッグ王子は、恥じらいの顔を見せている。
普段から女性に対してこういう態度で振舞っているのなら……たくさんの女性に囲まれているのも納得できますね。
「その……媚薬を仕込んで申し訳なかった……」
「懲りたのですか? まぁ、いい機会でしたね」
「クソ……」
王子は私を離して起き上がり、服を着替えた。
「お前も早く服を着ろ……そろそろ戻らないとまずいだろう?」
王子は無理矢理脱がせた私の服を投げつける。
……何というか、からかいたくなってしまった。
「あら? 誰のせいでこうなったと思っているのですか? ……私はまだ出たくありませんね」
「この野郎……」
「あら? 歯向かうのですか? 忘れてませんか? は・も・ん」
「……腹が立つ野郎だ!」
王子は私の肩を掴み、拳を作る。
……全く、野蛮な人ですね。
「いいですよ? 殴りたいなら殴っても、でも、聖女の顔に傷が付いたら教会はどう動くと思います?」
「……」
「人にお願いするなら、相応の態度を見せてください」
私は下の方に指を差す。
スタッグ王子はそれが何か察したのか、半裸の状態で跪いた。
「ふ、服をお召しになって……一緒に出ましょう……聖女様」
「あはは、いいでしょう、可愛い信徒よ」
私は足の裏を彼の顔に乗せる。
なんだろう……最高の気分だ。
「クソ……覚えていろ……このカマ野郎が……」
「何か言いましたか? 処刑しますよ?」
「……何でもないです」
「いいでしょう、では着替えさせてください」
「はぁ!?」
王子は驚愕の表情を受けべる。
だがこれは相応の対応ではないだろうか?
「だって、貴方私の服を脱がせたではありませんか、ならば着させるのも貴方がやっていただかないと……それに、媚薬の影響で力が入りません、責任を取る形でやってください」
「なんで俺が……」
「あらぁ? 反抗するのですか?」
「……分かりました」
スタッグ王子は私の服を手に取り……着替えさせた。
「早くしてください、時間は待ってくれませんよ!」
「かしこまりました!!」
ふふふ……いい気味です。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
39
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる