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53.聖女様、身体を拭く ◇

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「さて、じゃあそこのベッドに座ってください、体を洗って差し上げましょう」
「あぁ……」

 彼は私の指示を聞き、ベッドに腰を掛ける。
 私はタオルに水を沁みこませ、彼の身体を磨き始める。
 まるで銅像を真っ白にさせるかのように、私は隅から隅まで綺麗にし始める。
 なるほど……触った感触も、以前より格段に良い。
 岩肌というよりも、黒曜石と言った方が正しいでしょうか?
 そのくらい、身体が逞しくなっている。
 そんな事を考えながら体を磨いていると……。

「……あぁ……はぁ……はぁ」

 彼は突然、喘ぎ声を上げ始める。

「あら? 感じているのですか?」
「そ、そりゃ……乳首を攻められているんだからよ……」
「……なるほど」

 そういえば、ちょうど胸部を磨いていましたね。
 逞しい体に見とれていた為か、ついつい無心になっていた。
 このまま攻めたい気持ちもありますが……磨くのに集中しましょう。
 私は上半身を磨き終え、次に下半身を綺麗にする。
 ……脚もちゃんと鍛えているようだった、熱心な事ですね。
 ふと、私は上を見ると、彼は自身の槍をひくひくと動かしていた。
 下半身を磨いているだけなのに、相当興奮しているようだった。

「なんです? 早く攻めて欲しいのですか?」
「あ、いや……その……」

 彼は満更でもない様子だった。
 仕方がないですね……。
 私は脚を磨くのを止め、彼の塔をタオルで包み込んだ。

「ちょ……何を……」

 彼は動揺を隠せずにいた。

「ここも綺麗にして差し上げますよ、流石に臭いものを咥えたくはありませんからね」

 私はそう言って、タオル越しに彼のものをしごく。
 既に硬くなっていて、脈打っていた。

「あ……はぁ……はぁ……」

 彼は喘ぎ声を上げ、ベッドに手を着いた。
 相当興奮しているらしい……噴射させない程度に攻めてあげましょうかね。
 私はタオル越しの上下運動を続ける。
 動かすたびに、彼は喘ぎ声を上げる。
 みるみる彼のものは硬くなっていて、こちらの塔も尚の事硬くなっていくのが分かった。
 彼の反応を見るのは本当に楽しい、そんなことを考えながら上下運動を続けていると、彼は私の両肩をがっしりと掴む。

「……なんですか?」

 私は驚きを我慢しつつ、余裕そうにそう言った。

「その……出るから……そこでやめてくれ」

 ……全く、仕方ありませんね。
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