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第3章 この猫、魔法使いで探索者!
第57話 ニュースを観る異世界人 2
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『実は、この局の中にも、生命体が出現したようです……その時私はいなかったんですけれども……』
キャスターは、「VTRをどうぞ」と言い、映像が地震が起きた当時にやっていた番組のVTRに変わった。
昼のバラエティ番組……主に主婦層をターゲットに置いている番組だった。
女性芸能人が、ゲストを交えてトークを行っている中……地震速報が入り、司会である芸能人が冷静になるように促した。
地震が治まると、突如として、それまで存在しなかったものが現れた。
白人に近い人間の女性、兎をそのまま人型にしたような人物、そして、その二人を足して二で割ったような子どもの計3人だった。
3人は食事をしていたのか、食べ物を片手に持っていた。
出演者一行は、その3人に向かって叫び声をあげる……出演者の容姿と比べてかなり浮いている3人も、同様に叫び声をあげた。
スタジオは大混乱……異様な姿である3人は、スタッフに連行されていった……。
『……というわけなのですが、全国各地に、彼らのような生命体が出現しているようです、日本では主に「二足歩行をする動物のような人々」が現れたとのことです、こうした、言葉を発する生命体は、日本だけではなく、世界中で起こっている模様です』
ラピスとキセノンは、VTRを見て、考え込んだ。
「うーん……あの人らも原因が分からないみたいやなぁ」
「まぁ……私たちも……よくわかってないから……」
……2人が考える一方、ゴルドとリンは困惑の表情を浮かべていた。
『日本にやってきた人たちは、日本語を話しているらしいですね……まったくもって謎です』
『そうなんです、アメリカやカナダ、メキシコでは長い耳を持った人々が出現し、彼らは「エルフ」と自称している模様です、また、ヨーロッパでは「人間に動物の耳が生えたような人々」が現れた、とのことです』
『日本に現れた人とは違うんですか?』
『どうやらそうみたいですねぇ……、さて、SNSでは、彼らに突撃インタビューをする人も現れています、彼らは自らをサンルート人と呼び、日本について聞くと、知らないと答えている模様です』
キャスターとゲストが、サンルートからやってきた異世界人についてトークを開始した。
「……ラピラピにノンノン、この人たち……アタシたちのこと話してる?」
「そうらしいで……あんまりいい感情は持っていないようやな」
「当然……と言えば……当然……かも……私たちも……わけが……わからないし……」
「へぇー……ま、バリしょうがないか」
リンも、ようやっと話している内容が分かるようになってきたようだった。
キャスターは、「VTRをどうぞ」と言い、映像が地震が起きた当時にやっていた番組のVTRに変わった。
昼のバラエティ番組……主に主婦層をターゲットに置いている番組だった。
女性芸能人が、ゲストを交えてトークを行っている中……地震速報が入り、司会である芸能人が冷静になるように促した。
地震が治まると、突如として、それまで存在しなかったものが現れた。
白人に近い人間の女性、兎をそのまま人型にしたような人物、そして、その二人を足して二で割ったような子どもの計3人だった。
3人は食事をしていたのか、食べ物を片手に持っていた。
出演者一行は、その3人に向かって叫び声をあげる……出演者の容姿と比べてかなり浮いている3人も、同様に叫び声をあげた。
スタジオは大混乱……異様な姿である3人は、スタッフに連行されていった……。
『……というわけなのですが、全国各地に、彼らのような生命体が出現しているようです、日本では主に「二足歩行をする動物のような人々」が現れたとのことです、こうした、言葉を発する生命体は、日本だけではなく、世界中で起こっている模様です』
ラピスとキセノンは、VTRを見て、考え込んだ。
「うーん……あの人らも原因が分からないみたいやなぁ」
「まぁ……私たちも……よくわかってないから……」
……2人が考える一方、ゴルドとリンは困惑の表情を浮かべていた。
『日本にやってきた人たちは、日本語を話しているらしいですね……まったくもって謎です』
『そうなんです、アメリカやカナダ、メキシコでは長い耳を持った人々が出現し、彼らは「エルフ」と自称している模様です、また、ヨーロッパでは「人間に動物の耳が生えたような人々」が現れた、とのことです』
『日本に現れた人とは違うんですか?』
『どうやらそうみたいですねぇ……、さて、SNSでは、彼らに突撃インタビューをする人も現れています、彼らは自らをサンルート人と呼び、日本について聞くと、知らないと答えている模様です』
キャスターとゲストが、サンルートからやってきた異世界人についてトークを開始した。
「……ラピラピにノンノン、この人たち……アタシたちのこと話してる?」
「そうらしいで……あんまりいい感情は持っていないようやな」
「当然……と言えば……当然……かも……私たちも……わけが……わからないし……」
「へぇー……ま、バリしょうがないか」
リンも、ようやっと話している内容が分かるようになってきたようだった。
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