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第9章 サンルートの王、参上!
第208話 周りから見た2人
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「さて、ごちそうさま!」
「おう、お粗末様、食器はワシが洗っておくからよ……っと、そうだ! そういえばこの間、肉を買うのを忘れていたんだ!」
「あ、そうだった!」
そういえば昨日、キセノンが「肉が足りないからイノシシを狩った」とかなんとか言ってたよな……もしかしたら、その他にも色々切れてるかも。
「それじゃ、スーパーでなんか買ってこよう!」
「そ、それじゃあワシは琥珀さんにお粥を作るぜ! あぁ、そういえばそろそろ冷やしたタオルとか……」
「ゴルド、焦らないの」
ゴルドは叔母さんの事になるとすぐこうだ、もう少し落ち着けないものか……。
「そ、そうだな……一回段取りを決めなきゃな、まず鶏肉がねぇから出汁はアレを使って……んで飯をその中に入れる前に冷水とタオルを用意して、そんでもって……」
ゴルドはその場で、段取りを口にしながら、イメトレを始めた。
それ、意味ある? 紙とかに書いた方が良いと思うけど……。
「ほな、医薬品買うの勿体ないからウチがポーション作ったるで!」
「それは……いい……考え……素材……探す?」
「せやな! ほな、そうと決まったら早速行くで!」
「うん……早く……琥珀ちゃんに……元気になって……欲しい」
キセノンとラピスは素材を探しに外に出るらしい……「別に市販のやつでいいよ!」と言いたかったが、2人は荷物を纏め、外へと出てしまった……。
まぁ、ラピスのポーションは効き目抜群だし、キセノンも知識があるから大丈夫だとは思うけど……。
「じゃあルリルリ! アタシ、買い物一緒に行ってもいい?」
「いいよ、じゃあ行こうか」
「やったぁ!」
「それじゃ、買うものメモしなくちゃね」
私は早速台所へ行き、スマホに買うものをメモし、マイバックを持ち、準備を整えた。
「それじゃ、リン、行こうか」
「うん! じゃあゴル爺、行ってくるね!」
「おう! ダンジョン出たら連絡しろよ!」
私とリンは手を繋いで、外へと出た。
☆
「えへへ~ルリルリと2人っきり~」
「そ、そこまで近づかなくてもいいじゃん……」
歩き始めてしばらくすると、リンは腕を絡ませてきた……。
リンの体温と脈拍が私の腕にも伝わってきて……なんか、恥ずかしい。
「ねぇルリルリ! もしかしてだけど……周りから見たら、アタシたち、『恋人』に見えるかな?」
「え、ちょ……はぁ!?」
リンは、唐突にめちゃくちゃ恥ずかしい事を口にした。
「な、なななななななな、何唐突にそんなこと……」
「……変?」
「変じゃない! 変じゃないよ! だ、だけどさ、そういうのってもうちょっと段階踏んでさ……」
「段階? どうしたの急に」
「あ、えっと……」
い、いけない……恥ずかしさのあまり、変なこと考えちゃった……。
「な、なんでもない!」
「なんでもなくないよ! 気になるじゃん!」
「いや、本当になんでもないって……」
どうしよう、リンの好奇心が働いてしまった……ここは違う話題を振ろう。
「そ、そういえばさー、これから行くスーパーなんだけど……この間のショッピングモールじゃなくて、ドラッグストア……お薬売ってるところと併設してるところなんだよねー……リン達が日本に来るちょっと前に出来たばっかりなんだよねー……」
「ちょっとルリルリ! 話逸らさないでよ!」
「もしかしたら、美味しい食べ物いっぱいかもねー……」
「食べ物!? 早く行こうよ!」
リンは先ほどの事などすっかり忘れ、食欲を発揮させた。
私の腕を強引に引っ張り、スーパーへと急がせた。
「ちょっとリン! 落ち着いてって! 食べ物は逃げないから!」
私はリンの歩幅に合わせるのに必死だった。
「おう、お粗末様、食器はワシが洗っておくからよ……っと、そうだ! そういえばこの間、肉を買うのを忘れていたんだ!」
「あ、そうだった!」
そういえば昨日、キセノンが「肉が足りないからイノシシを狩った」とかなんとか言ってたよな……もしかしたら、その他にも色々切れてるかも。
「それじゃ、スーパーでなんか買ってこよう!」
「そ、それじゃあワシは琥珀さんにお粥を作るぜ! あぁ、そういえばそろそろ冷やしたタオルとか……」
「ゴルド、焦らないの」
ゴルドは叔母さんの事になるとすぐこうだ、もう少し落ち着けないものか……。
「そ、そうだな……一回段取りを決めなきゃな、まず鶏肉がねぇから出汁はアレを使って……んで飯をその中に入れる前に冷水とタオルを用意して、そんでもって……」
ゴルドはその場で、段取りを口にしながら、イメトレを始めた。
それ、意味ある? 紙とかに書いた方が良いと思うけど……。
「ほな、医薬品買うの勿体ないからウチがポーション作ったるで!」
「それは……いい……考え……素材……探す?」
「せやな! ほな、そうと決まったら早速行くで!」
「うん……早く……琥珀ちゃんに……元気になって……欲しい」
キセノンとラピスは素材を探しに外に出るらしい……「別に市販のやつでいいよ!」と言いたかったが、2人は荷物を纏め、外へと出てしまった……。
まぁ、ラピスのポーションは効き目抜群だし、キセノンも知識があるから大丈夫だとは思うけど……。
「じゃあルリルリ! アタシ、買い物一緒に行ってもいい?」
「いいよ、じゃあ行こうか」
「やったぁ!」
「それじゃ、買うものメモしなくちゃね」
私は早速台所へ行き、スマホに買うものをメモし、マイバックを持ち、準備を整えた。
「それじゃ、リン、行こうか」
「うん! じゃあゴル爺、行ってくるね!」
「おう! ダンジョン出たら連絡しろよ!」
私とリンは手を繋いで、外へと出た。
☆
「えへへ~ルリルリと2人っきり~」
「そ、そこまで近づかなくてもいいじゃん……」
歩き始めてしばらくすると、リンは腕を絡ませてきた……。
リンの体温と脈拍が私の腕にも伝わってきて……なんか、恥ずかしい。
「ねぇルリルリ! もしかしてだけど……周りから見たら、アタシたち、『恋人』に見えるかな?」
「え、ちょ……はぁ!?」
リンは、唐突にめちゃくちゃ恥ずかしい事を口にした。
「な、なななななななな、何唐突にそんなこと……」
「……変?」
「変じゃない! 変じゃないよ! だ、だけどさ、そういうのってもうちょっと段階踏んでさ……」
「段階? どうしたの急に」
「あ、えっと……」
い、いけない……恥ずかしさのあまり、変なこと考えちゃった……。
「な、なんでもない!」
「なんでもなくないよ! 気になるじゃん!」
「いや、本当になんでもないって……」
どうしよう、リンの好奇心が働いてしまった……ここは違う話題を振ろう。
「そ、そういえばさー、これから行くスーパーなんだけど……この間のショッピングモールじゃなくて、ドラッグストア……お薬売ってるところと併設してるところなんだよねー……リン達が日本に来るちょっと前に出来たばっかりなんだよねー……」
「ちょっとルリルリ! 話逸らさないでよ!」
「もしかしたら、美味しい食べ物いっぱいかもねー……」
「食べ物!? 早く行こうよ!」
リンは先ほどの事などすっかり忘れ、食欲を発揮させた。
私の腕を強引に引っ張り、スーパーへと急がせた。
「ちょっとリン! 落ち着いてって! 食べ物は逃げないから!」
私はリンの歩幅に合わせるのに必死だった。
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