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第50話 オリジナル
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「ぐわぁ!?」
「な、なぜ……」
……終わったと思ったその時、後ろから騎士団員の唸り声が聞こえた。
ふと振り向くと……そこに見えたのは……。
「あーあ……結局倒されちゃったか……ま、どのみち使えない奴だったからいいけどさ」
……騎士団員を襲った人……いや、これは人と言えるのであろうか? 腕が「岩石状になっている人物」が、倒れた騎士団員を見つめながらそんなことを言っている。
その人物は……。
「やっぱり強いね、ま、『私が認めた』奴だから当然とも言えるのかな? ははは!」」
……彼女は、普段と変わらない口調で私たちに語り掛ける。
そう、彼女は……。
「タイタン……さん? い、一体何を……」
騎士団長の……タイタンさんだった。
タイタンさんは血まみれの手を舐め、まるで何事も無かったかのように話し掛けてくる。
突然の出来事に、私たちは後ずさりをする。
「おいおい、そんなに怖がらないでくれよ、私は君たちを評価しているんだよ?」
「ひょ、評価……」
「そうそう、君らはさっきくたばった爬虫類やここに転がってる騎士団の奴らとは違う……君たちは、『私たちの側』にいるべき人たちだよ」
「私たち……?」
「そう、私たち……『ロードモンスター』のね」
私たちが……あいつらの?
「なんで……私たちが? というか……タイタンさんは……一体?」
「私かい? そうだね……見せてあげようか……私の真の姿をね……覚醒」
タイタンさんは甲冑を一瞬のうちに脱ぎ捨て……それと同時に体が脈打ち、岩石のような体が露わになった。
この姿は……。
「改めて、私はタイタン……またの名を……『ゴーレムロード』だ」
タイタンさんは……スレンダーなゴーレムの姿に変わった。
ゴーレムと言うと、屈強な体な怪物、というような見た目なのだが、こいつは違う……機敏に動くことのできそうだが、それでいてかなりの力を持っていそうな……そんな見た目だ。
「タイタンさんが……ロードモンスター?」
「その通り、驚いたかな?」
「……」
彼女は怪物に変身した後も、陽気な口調は変わらなかった。
その異様な姿に、私は少し引いてしまった。
「しかも……私はそんじょそこらのロードモンスターではない……私は『純粋にモンスターから進化した』……言ってしまえば、『オリジナル』って言ったところかな?」
「な、なぜ……」
……終わったと思ったその時、後ろから騎士団員の唸り声が聞こえた。
ふと振り向くと……そこに見えたのは……。
「あーあ……結局倒されちゃったか……ま、どのみち使えない奴だったからいいけどさ」
……騎士団員を襲った人……いや、これは人と言えるのであろうか? 腕が「岩石状になっている人物」が、倒れた騎士団員を見つめながらそんなことを言っている。
その人物は……。
「やっぱり強いね、ま、『私が認めた』奴だから当然とも言えるのかな? ははは!」」
……彼女は、普段と変わらない口調で私たちに語り掛ける。
そう、彼女は……。
「タイタン……さん? い、一体何を……」
騎士団長の……タイタンさんだった。
タイタンさんは血まみれの手を舐め、まるで何事も無かったかのように話し掛けてくる。
突然の出来事に、私たちは後ずさりをする。
「おいおい、そんなに怖がらないでくれよ、私は君たちを評価しているんだよ?」
「ひょ、評価……」
「そうそう、君らはさっきくたばった爬虫類やここに転がってる騎士団の奴らとは違う……君たちは、『私たちの側』にいるべき人たちだよ」
「私たち……?」
「そう、私たち……『ロードモンスター』のね」
私たちが……あいつらの?
「なんで……私たちが? というか……タイタンさんは……一体?」
「私かい? そうだね……見せてあげようか……私の真の姿をね……覚醒」
タイタンさんは甲冑を一瞬のうちに脱ぎ捨て……それと同時に体が脈打ち、岩石のような体が露わになった。
この姿は……。
「改めて、私はタイタン……またの名を……『ゴーレムロード』だ」
タイタンさんは……スレンダーなゴーレムの姿に変わった。
ゴーレムと言うと、屈強な体な怪物、というような見た目なのだが、こいつは違う……機敏に動くことのできそうだが、それでいてかなりの力を持っていそうな……そんな見た目だ。
「タイタンさんが……ロードモンスター?」
「その通り、驚いたかな?」
「……」
彼女は怪物に変身した後も、陽気な口調は変わらなかった。
その異様な姿に、私は少し引いてしまった。
「しかも……私はそんじょそこらのロードモンスターではない……私は『純粋にモンスターから進化した』……言ってしまえば、『オリジナル』って言ったところかな?」
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