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第三章【保身(2)】
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Aへの言い訳を完璧に考えたつもりでいた
俺は自信があった
その自信は何処からくるのか?
・俺は自らAに話すんだ
・行動を共にしていた友達への反省も伝えるつもりだ
・俺は不安だったんだ
・仲良くなれたこと、初めてのことでつい舞い上がってしまったんだ
俺の言い分は完璧なはずだ
Aは優しい人だし
気持ちをくんでくれる人だ
俺は大袈裟に深刻な面持ちで
Aに話しかけた
そして授業をフケて
空き教室へ行った
俺「早速だけど、実は昨日こんなことがあった」
一部始終を話す
俺「そしてYは立ち去ってしまったんだ。俺はさ・・・元友達には悪いことをしてしまったと思ってるんだ。なかなか馴染めなくて、不安で・・・。A達に祝って貰った時は安心感と喜びでつい舞い上がってしまった。元友達のこともついうっかり忘れて楽しんでしまったんだ。」
Aは黙って聞いている
俺「Yのことも・・・怖い人だと思っていたから逆らえなかった。取り入ろうとしたとか、人と差をつけようと思ったわけではなかったんだ。」
思いつく限りの言い訳をした
そしてAからの優しい言葉を待っていた
A「嫌味なクラスメイトのことは災難だったね。気にするなよ」
来た。やっぱりAは分かってくれた。
A「でもさ、お前ずるいよね」
何が起きたのか分からなくなった
理解が追いつかなかった
A「お前の不安~って言うのは分かった。でもそれと元友達へした事は関係なくないか?お前が不安なら元友達がどうなっても、どうでもいいの?仕方ないの?」
正論だった。すぐに理解した。
俺「そういうわけではなくて・・・」
すぐに言い訳をしようとした
A「いや、TKの話すことってさ。全部 自分はこうだから仕方なかった って言い方なんだよね」
俺はどうすればいい
何で俺が悪者になっているんだろう
確かに悪い所はあった
でも反省しているじゃないか
予想外のAの言葉に
俺は苛立っていた
Aは指摘を続けているが
俺は聞き流していた
何で俺が?
何で俺ばっかり
俺「A達には分からないんだよ。もういいよ。孤立の恐怖とか、お前らは感じたこともないだろ」
怒りにまかせて
的外れな八つ当たりをした
もうどうなっても良かった
A「呆れた」
その表情から
見捨てられるだろう今後の不安が頭を過ぎったが
もう俺はあとに引けない
A「入学直後とかって、みんな同じ条件だと思うけどね。性格の違いや気の強さで難易度は変わるかもしれないけど。条件自体は同じなんだけどな」
またも正論で返される
何も言い返せなくなった
もう『でも』すら言い返せない
A「お前が俺らとつるむことを、嬉しかったとか安心したって言うけど。俺だって初日にお前と話して安心したけどな」
・・・・え?
A「だって俺もさwww右隣の人が何人!?って男だったしwwwいつも寝てるしwww」
Aは急に笑いながら話しだした
A「お前が普通に同じノリで返事をしてくれたから、俺も明日から大丈夫かもって思ったしね」
一言では表せない気持ちがこみ上げてきた
呆れられ、怒っていると思った
嫌われたと思った
いや
呆れられ、嫌われたのか?
では何故この男は今
和やかに話してくれているんだ?
それも俺に対して
俺が今まで
今まで・・・
欲しかったものの一つ
なりたかったことの一つ
それを叶えるような
そんな言葉をかけてくれたのか
まさか自分がそんなことを言ってもらえる日が来るとは思っていなかった
自意識過剰か、同情か
なんでもいいけど
それが嘘とは思えず
嬉しい反面
自分が心底嫌いになった
俺は自信があった
その自信は何処からくるのか?
・俺は自らAに話すんだ
・行動を共にしていた友達への反省も伝えるつもりだ
・俺は不安だったんだ
・仲良くなれたこと、初めてのことでつい舞い上がってしまったんだ
俺の言い分は完璧なはずだ
Aは優しい人だし
気持ちをくんでくれる人だ
俺は大袈裟に深刻な面持ちで
Aに話しかけた
そして授業をフケて
空き教室へ行った
俺「早速だけど、実は昨日こんなことがあった」
一部始終を話す
俺「そしてYは立ち去ってしまったんだ。俺はさ・・・元友達には悪いことをしてしまったと思ってるんだ。なかなか馴染めなくて、不安で・・・。A達に祝って貰った時は安心感と喜びでつい舞い上がってしまった。元友達のこともついうっかり忘れて楽しんでしまったんだ。」
Aは黙って聞いている
俺「Yのことも・・・怖い人だと思っていたから逆らえなかった。取り入ろうとしたとか、人と差をつけようと思ったわけではなかったんだ。」
思いつく限りの言い訳をした
そしてAからの優しい言葉を待っていた
A「嫌味なクラスメイトのことは災難だったね。気にするなよ」
来た。やっぱりAは分かってくれた。
A「でもさ、お前ずるいよね」
何が起きたのか分からなくなった
理解が追いつかなかった
A「お前の不安~って言うのは分かった。でもそれと元友達へした事は関係なくないか?お前が不安なら元友達がどうなっても、どうでもいいの?仕方ないの?」
正論だった。すぐに理解した。
俺「そういうわけではなくて・・・」
すぐに言い訳をしようとした
A「いや、TKの話すことってさ。全部 自分はこうだから仕方なかった って言い方なんだよね」
俺はどうすればいい
何で俺が悪者になっているんだろう
確かに悪い所はあった
でも反省しているじゃないか
予想外のAの言葉に
俺は苛立っていた
Aは指摘を続けているが
俺は聞き流していた
何で俺が?
何で俺ばっかり
俺「A達には分からないんだよ。もういいよ。孤立の恐怖とか、お前らは感じたこともないだろ」
怒りにまかせて
的外れな八つ当たりをした
もうどうなっても良かった
A「呆れた」
その表情から
見捨てられるだろう今後の不安が頭を過ぎったが
もう俺はあとに引けない
A「入学直後とかって、みんな同じ条件だと思うけどね。性格の違いや気の強さで難易度は変わるかもしれないけど。条件自体は同じなんだけどな」
またも正論で返される
何も言い返せなくなった
もう『でも』すら言い返せない
A「お前が俺らとつるむことを、嬉しかったとか安心したって言うけど。俺だって初日にお前と話して安心したけどな」
・・・・え?
A「だって俺もさwww右隣の人が何人!?って男だったしwwwいつも寝てるしwww」
Aは急に笑いながら話しだした
A「お前が普通に同じノリで返事をしてくれたから、俺も明日から大丈夫かもって思ったしね」
一言では表せない気持ちがこみ上げてきた
呆れられ、怒っていると思った
嫌われたと思った
いや
呆れられ、嫌われたのか?
では何故この男は今
和やかに話してくれているんだ?
それも俺に対して
俺が今まで
今まで・・・
欲しかったものの一つ
なりたかったことの一つ
それを叶えるような
そんな言葉をかけてくれたのか
まさか自分がそんなことを言ってもらえる日が来るとは思っていなかった
自意識過剰か、同情か
なんでもいいけど
それが嘘とは思えず
嬉しい反面
自分が心底嫌いになった
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