腐男子が男しかいない異世界へ行ったら色々と大変でした

沼木ヒロ

文字の大きさ
93 / 96
番外編③

ディルト、図書室で致す ※

しおりを挟む
「ん、ぅっ……ディルトさん、や、やだっ」
「あぁ、ヤマト君、君は何て可愛いんだ」

 人気ひとけの無い王城の中の図書室で、私は巨大な本棚と本棚の間にたたずんでいたヤマト君を無理矢理抱き寄せ、柔らかな唇をむさぼり吸っていた。



 最近、ヤマト君はリゲル王子の育児の合間に、王城の中にある図書室でほぼ過ごしている、と人伝ひとづてに聞いていた。
 王城ここの図書室はとても広く、一階だけでなく階段で上がった二階部分は真ん中が吹き抜けになっており、部屋をグルリと囲む様に壁に埋め込まれた本棚が並んでいる。
 本棚に収まっている本は歴史ある文献や史料的価値の高い書物、図鑑、絵本、時代小説から恋愛小説まで数多くの色々な種類の本が所狭しと並べられていた。街の本屋には無い本も多数置かれているので、本好きなヤマト君にはきっとたまらないのだろう。

 今日はたまたま仕事で必要な書物を探しに図書室へと足を運び、カウンターにいる司書に案内された先に、偶然ヤマト君を見つけた。
 久しぶりに間近で見たヤマト君は相変わらず可愛くて綺麗で、思わず見惚みとれてしまう程だった。
 ヤマト君とこんなに近くで会えたのは二ヶ月ぶり位だろうか。ここ最近はずっと活発化した魔物の討伐や護衛等で多忙を極め、帰るのは明け方近く。ヤマト君と会話はおろか、ろくに顔を合わす事も出来ない日々が続いていた。

 見惚みとれたまま言葉を失って固まっていると、ヤマト君は大きな目を更に見開き、側に歩み寄ってきた。

「ディルトさん、久しぶりですね!
 何か用事ですか?」
「あぁ。仕事で必要な書物が何冊かあってね、それを探しに来た。
 ヤマト君は?」
「俺はちょっと手が空いたんで、息抜きで本を読みに」

 そう言いながら、ヤマト君は眉と目を下げて柔らかく微笑んだ。
 何という愛らしさなのだろうか。ヤマト君のふんわりとした笑顔に身体中の毒気が抜け、心身共に癒される。

 すっかり二人の世界へと入っていると、案内をしてくれた司書が用事で席をしばらく外したいと言い出した。私もヤマト君ももうしばらく図書室ここに滞在する事を伝えると「もし他に誰かが来たら一時間後には戻ると伝えて欲しい」と頼まれたので快く引き受けた。

 司書が慌ただしく出て行き、扉が閉まる。
 辺りが静まり返り、他に人の気配がしない。辺りを見回すと、どうやら図書室の中には私とヤマト君の二人だけしか居ない様だった。

「あの、俺、ディルトさんの邪魔にならない様に、あっちの席で本読んでますから」
「……ヤ……ヤマト君……!」

 思わず私の側から立ち去ろうとするヤマト君の手首を掴んでしまった。
 驚いて振り返るヤマト君を抱き寄せ、我慢できずに唇にキスをした。隙間から舌を入れ、ヤマト君の口内を味わう。こうしてキスをするのもかなり久しぶりで、息も絶え絶えに呼吸を荒げているヤマト君の様子に激しく欲情する。

「っ、ぅ……ま、待っ……」

 しかしヤマト君は図書室でのこの行為が嫌なのか、手で抵抗し口内でも私の舌から逃げようとしているが、キツく抱き寄せてヤマト君の舌を追いかけて激しく絡め取り吸った。そしてヤマト君の背中に回していた手を臀部へと這わせ、ヤマト君の意思とは反対に既に硬く膨らんでいるペニスを、服の上から形を確かめる様に何度もなぞった。

「は、ぁっ……駄目……そこ、は……」
「大丈夫、私が舐めてあげよう。した、下ろすよ」

 しゃがみながらヤマト君のズボンを下着ごと下ろす。重そうに頭をもたげて勃ち上がってきている可愛らしいペニスの根元を優しく手で掴み、口に咥え、舐め上げる。

「ひっ……んん、ディルト、さ、ん……」

 顔を動かしながら見上げると、ヤマト君は頬を赤らめ色っぽくとろけた顔をして感じてくれていた。
 裏筋やカリの部分を舌でなぞる度に腰がビクビクと震え、ペニスの尖端からはジワッと液が溢れ出た。
 舌で尖端を執拗に舐めながら、後孔の方にも手をやって閉じている窄まりに、唾液で濡らした指を入れていった。
 少しずつ指を増やして孔を拡げ、三本目の指が入る頃にペニスの尖端の窄まりに爪を立てたり、カリカリと掻く様に強めに刺激を与えると、ヤマト君は短い悲鳴と共に射精した。ドクドク、と大量に出る精液を、私の手で受け止める。

「……沢山出たね。気持ちよかった?」
「……ん、ぅう……は、はい……」
「あともう少しだけ、付き合ってくれるかな」

 ハンカチで手を拭き取り、ヤマト君の体の向きを変え、お尻をこちらへ突き出すようにかがんで貰って本棚に手をついてもらう。
 自分の硬く屹立したペニスを下ろしたファスナーの間から出し、ヤマト君のお尻に手を添える。手に吸い付く様な滑らかでしっとりとした肌がたまらない。
 優しく揉みながら唾液で解した後孔に自分の昂ったペニスを宛てがい、ゆっくりと体重をかけ、少しずつ窄まりに埋め込んでいった。
 ズプ……という淫靡いんびな音が静まり返った室内に響いた。

「っぁ、はぁ、ぁっ……」
「ヤマト君の中……温かい……
 凄く絡まって……とても気持ちいいよ」

 ヤマト君の腰を持って、腰を深く突くようにゆっくり律動させた。
 間でペニスを下方向にグリグリ擦ると、先程射精して果てたヤマト君のペニスが再び硬く持ち上がってきて、体をガクガクと震わせた。

「ディ、ディルトさん、そこは……や、やだっ、またイク、イッちゃう……ぅぅっ」
「私もイキそうだ……
 あぁ、ヤマト君、君はやっぱり最高だ……」

 もう少しで二人とも達しそうになった時、突然図書室のドアが開いた。入り口方向に顔を反らして目をやると、黒いローブを体に纏った黒髪の長身男が入ってきた。

「あ……ディルト団長、これはどうも」
「お久しぶりです、ミツアキさん」
「……っっ……!!」

 ペニスをヤマト君の最奥へズブ、と深く突いたまま、顔だけを入り口の方へ向けて受け答えをする。ヤマト君は本棚についていた片手で体重を支え、もう片方の手で自らの口を塞いでいる。

 ミツアキさんは入り口に立ったまま、室内をキョロキョロと見渡していた。

「……誰か、お探しなんですか?」

 そう言いながら、ヤマト君の穴からペニスを限界まで引き抜いてズブズブ、と根元までゆっくり突くと、ヤマト君のつま先立ちをしていた足が再びガクガクと震え、床にビシャッと吐精した。

「っ、ぅっ、っ……!!」

 後ろで達したヤマト君の様子を横目で見て視線を戻すと、ミツアキさんは入り口真正面に設置されてある細長く巨大なテーブルと沢山並べてある椅子を見ながら呟いた。

「えぇ、ヤマト君を探していまして。
 シリウス様がお呼びなんですよ……緊急ではないんですけどね。
 図書室ここかと思ったんですが、違ったようですね」
「見かけたら、そう伝えておきます」
「よろしくお願いします。それでは」

 ミツアキさんは踵を返し、颯爽と出て行った。バタン、と扉が完全に閉まったのを確認して再び腰を動かした。

「ゴメンね、ヤマト君……途中で抜く事も出来ずに意地悪してしまって……
 汚れたのは私が掃除しておくからね」
「あっ、っ、ぁっ、ディルトさん、ま、待ってっ……」
「っぐっ……ヤバイな、ずっと我慢してたから……もうイキそうだ」
「や、あっ……ディルトさん、な、生で……!」
「うっ……ぐっっ……!」

 ヤマト君の奥深くに突き挿したまま、ビュクビュク、と大量に吐精した。全て注ぎ込んだ後に、ヤマト君が先程口にした「生で……」の言葉にハッとする。興奮し過ぎてゴムをせずに生で中出しをしてしまったのだった。
 急いで抜いたがヤマト君の後孔からはゴブッ、という濁った音と共に精液が溢れ、ドロッと脚を伝って流れ落ちた。

「…………す、すまない……ヤマト君……」

 果てた自分のことモノを素早く拭いて収め、ヤマト君の下半身を綺麗に拭き取りながら謝罪した。
 
「私とした事が……興奮し過ぎてつい……」
「……いえ、別に謝らなくてもいいですよ。
 そろそろ次の子供を、と王様から言われてましたし、順番的にも次はディルトさんでしたし」
「ヤマト君……気遣ってくれてありがとう……
 しかし図書室ではなく、柔らかなベッドの上で、大事に抱いてあげたかった…………
 ヤマト君、しんどかっただろう?」

 液を拭き取り終え、下着とズボンを元通りに着せてあげると、ヤマト君の方から抱きついてきて、腰に腕を回された。

「いいえ、大丈夫です……その、凄く気持ちよかったので……
 あの、今晩は仕事ですか?」

 ヤマト君から突然夜の予定を聞かれ、予想外の事で言葉に詰まった。

「ん、今晩は……いや、仕事は無いよ、明日久しぶりの休みだからね」
「じゃあ、今晩、ディルトさんの部屋に行きますね。その時に、その……ベッドで……抱いてもらえますか?」

 怒りもせずに私の事を気遣い、耳まで真っ赤にしながら大胆な発言をしてくれたヤマト君が凄くいじらしくて愛おしく感じた。あまりの可愛さに胸が締め付けられてしまう。

「ヤマト君……! 勿論だよ……!
 好きだ、愛してるよ、ヤマト君」
「俺も……愛して……んんっ」

 嬉しさのあまり、私はヤマト君が言い終わらないうちに、再び深い口付けをした。いつの間にか戻って来ていた司書の視線と存在に気付いたのはもう少し後の事だった。
しおりを挟む
感想 88

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

処理中です...