腐男子が男しかいない異世界へ行ったら色々と大変でした

沼木ヒロ

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番外編④

シリウス、確認する ※

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「そういえばさ、ヤマトってミルク出ないのか?」
「ミルク?」
「リゲルが生まれてから、ずっと人工のミルク飲ませてるだろ?
 まれに乳首からミルクを出す者もいるらしい。ヤマトは自分の胸からミルクが出るか試した事はあるのか?」
「な……ないない! ってか絶対出ないって!」

 向かい側の椅子に座って紅茶を飲んでいたヤマトは、慌てた様子で首を思い切り横に振った。

 リゲルは先程哺乳瓶に入ったミルクをお腹いっぱいに飲み、縦抱きでゲップを出させた後横のベビーベッドで寝かせた。今はスヤスヤといい子にして眠っている。
 使用人達は俺とヤマトに気を利かせて全員退室したので、二人で向かい合って椅子に腰掛け、用意された紅茶を飲んで一息入れていた。
 紅茶を飲むヤマトの可愛らしい口元に目がいき、そのまま少しはだけた胸元へと目線を落とした。その時にふと頭の中に、以前伝え聞いた事があった「出産後に乳首からミルクが出る者が稀にいる」というのを思い出し、ヤマトに聞いてみたのだった。

「ヤマト、リゲルが起きるぞ」
「あっ、ゴメ……」

 ヤマトが手で口を塞ぎながら小声で喋った。

「とにかく、確かめる必要があるな。
 リゲルも人工のミルクより、ヤマトの身体から出るミルクの方がいいに決まっている。
 ほら、コッチに来て、俺の膝の上にまたがれ」
「えっ!?」

 ヤマトは口を開けて固まった後首を横に振って拒否していたが、ずっと手招きを続けていると躊躇ちゅうちょしながら俺の側へやって来て、渋々膝の上にまたがった。

「いい子だな、ヤマト。俺がボタン外してやる」
「…………」

 俺はヤマトのブラウスのボタンに手をかけ、上から一つずつ外していった。そしてブラウスを脱がせつつ、ヤマトの両手首を後ろにまとめ、素早くブラウスの袖で後ろ手に縛った。

「えっ!? なっ、何でっ……」
「暴れられたり手で抵抗されたら、ちゃんと確かめられないだろ?
 心配するな、確認し終えたらすぐとってやるから」

 手を後ろに拘束されたヤマトは頬を赤らめ、胸部を俺の顔の前に突き出す形になっていた。ヤマトは羞恥心からか、下唇を噛みふるふると震えていて、そんな仕草も可愛らしくて欲情してしまう。

 顔の目の前にあるヤマトの胸を、手の平全体で円を描く様に弄る。白く滑らかな、肌に吸い付く様なキメの細かさで、撫でていてとても気持ちが良い。
 そして、まだ柔らかい乳首を指で撫で、摘んだり引っ張ったりするうちに、段々と芯をもって勃ち上がってきた。両胸の乳首を指でクニクニと挟みながら揉んでみると、ヤマトの身体がビクビク、と小さく跳ねた。

「うーん、出ないな」
「ぅ……も、もういいだろ」
「いや、もうちょっと」

 俺は無理矢理勃たせて弄った、少し赤みを帯びたヤマトの乳首に顔を寄せ、舌で転がしながら吸った。

「っはぁっ、あっ、シリ……ウス……や、やめ……」
「ん……何か甘い気がする。ミルク出てるんじゃないか? もう少し吸わせろ」
「や、や……ぁっ……は、あっ……」

 片方の乳首を舌で執拗に転がしながら吸い、もう片方の乳首を指で弄りながら引っ張ったりピン、と弾いたりする。
 ヤマトの乳首はますます硬く尖り、我慢しきれない様子でなまめかしい声を口端から漏らしながら、無意識なのか腰を前後に緩やかに動かしだした。見ると、ヤマトの性器が服の上からでも分かる位、パンパンに張って膨らんでいた。

「何だヤマト、乳首を弄っただけでこんなに膨らませて。いやらしい身体で最高だな。ここ、触って欲しいか?」
「……んっ……」

 服の上から硬く形を成した性器を指でなぞると、ヤマトはビクビク身体を震わせながら、耳まで赤く染めコクコクと頷いた。その恥じらう様子に俺は激しく欲情し、胸を激しく吸いながらヤマトの前を寛げ、下着の中からペニスを取り出した。尖端からは既に蜜が溢れ、下着の中を濡らしていた。

「ヤマト、声、抑えとけよ」

 ヤマトの耳元で囁いた後、再び口で乳首を転がしながら吸いつつ、両手でヤマトのペニスを擦った。
 右手で根元から上まで擦り、左手で透明な液を尖端になすりつける様に指の腹で撫で、爪でも軽く引っ掻いて刺激を与える。

「っっ、っあぁ、はっ、んっ……!」

 腰を震わせ、唇を噛み締めて必死に声を殺しているヤマトが可愛くて可愛くて仕方がない。
 自分も我慢出来なくなり、ズボンの中から硬くなった性器を出し、ヤマトのと一緒に擦りあげた。裏筋部分が擦れ、ヤマトと自分の粘つく液が絡まって凄く気持ちが良い。
 ヤマトも気持ちよがり、肩で息をしている。蒸気した顔がとても色っぽく、見ているだけで背筋がゾクゾクとした。

「……も、もう駄目、シリウス……イキそ……っあ、は、あっ……!」
「あぁ……俺も……もちそうにない……
 ヤマトのヤラシイ顔と身体のせいだぞ……
 一緒にイクか…………ヤマト、舌出せ」

 口を少し開き、舌をチロッと出したヤマトの舌ごと、唇にむしゃぶりついた。柔らかな唇がとても美味しい。舌をねっとりと絡めながら、両手で二本のペニスを弄り擦ると、すぐに身体の底から快感が押し上がってきた。

「あ、ぅ、イ、イク……ぅう、んっ!」
「……ふ……ぅっっ!」

 ヤマトと俺はキスをしながらほぼ同時に達した。咄嗟とっさに手のひらをペニスの尖端にかぶせたが、受け止めきれなかった二人分の大量の精液がヤマトの身体と自分の服を濡らしてしまった。

「ん……沢山散ったな」
「っ……ゴメン、シリウスの服汚しちゃった……」
「いいよ別に。これ位、洗えば簡単に落ちるだろうし、気にするな。
 それより、ミルク出なかったなぁ。違うミルクは出たけどな」
「ちょっ……シリウスってば……」

 濡れた服を脱ぎ、少しムッとしているヤマトの身体を拭き、手を縛っていた服の結び目を解いている時にふと良い案が浮かんできた。

「何度も吸って刺激したら出る様になると聞いたこともあるし、これから毎日朝昼晩、乳首を吸わせろよ」
「毎日……朝昼晩!? 駄目、駄目だって!」
「何でだよ」
「……だって! 乳首吸われる度に、その、変な気分になっちゃうだろ」

 ヤマトはモジモジと恥じらいながら目線を横へ反らした。その仕草がまた可愛くてたまらなくて、出したばかりだというのに再び下半身が熱くなった。

「変な気分になったら何回でも俺が慰めてやるから安心しろ。愛してるぞ、ヤマト」
「そ、そんな……んんっ」

 俺はヤマトが言い終わるのを待たずして身体を抱き寄せ、再び柔らかな唇を味わう様にキスをし、ベッドへと押し倒した。
 背中に回されたヤマトの手を愛おしく感じ、リゲルが起きるまでの間、ヤマトと深く愛し合ったのだった。
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