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第十三話
キール、歪んだ性的嗜好(キール視点)
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(やっと終わった……)
時計の針は午前二時を回っていた。
レジカウンターの上に散らかっている用紙やペンを片付けながら、ふとヤマトの顔が浮かんだ。
(ヤマト、もう寝ているかな……)
寝る前にヤマトの寝顔を一目見たいと思った俺は、風呂と歯磨きを手早く済ませて静かに二階へ上がる。
螺旋階段で二階へ上がってすぐの部屋がヤマトの寝ている部屋で、その隣がノインさんの部屋、一つ目の倉庫部屋、二つ目の倉庫部屋(俺が今日寝る部屋)という様に横に並んでいる。
それぞれの部屋のドアの前には共通の狭い通路と柵があり、吹き抜けになっている為一階のフロアが見渡せる。
前は万引きなど怪しい奴がいないかをここから確認していたが、今はそれと合わせてヤマトが何処で何をしているのかを確認するのにうってつけの場所になっている。
俺はヤマトの部屋のドアの前で止まり、聞き耳を立てた。中からは寝息の音だけが聞こえた。ドアをそっと開けて中に入る。
ヤマトは胸の上に読みかけの文庫本を乗せたまま、仰向けでぐっすり寝ていた。ベッド横のランプがついたままだ。本を読んでいてそのまま寝たらしい。
俺はゆっくりとヤマトの近くへ行き、寝顔を見下ろした。
(寝顔も……可愛い……)
あまりの可愛さに抱きしめたくなる。
いや、俺が上から抱きしめたりしたらヤマトが苦しくて目を覚ましてしまう。
せめてキスだけ……キスだけして部屋を出よう……そう思ってベッド横のランプを消し、ヤマトの頬に静かにキスをする。フワッと良い匂いがした。
(あぁ……ヤマト……)
一度だけでは足りずニ、三度キスを繰り返すうちに、下半身のモノが段々固くなり、熱を持って反り立ってきた。
寝ている無抵抗のヤマトの体中を触って舐め回して、コレをブチ込んで俺だけのものにしてしまいたい。そして目を覚ましたヤマトのお尻から流れ出るドロッとした液体。想像しただけでゾクゾク震えがきた。
今欲望のままにヤマトを抱いてしまおうか。
一瞬そう思ったが、流石にそれをやったらおしまいだ。俺は今のこの関係や生活をまだ壊したくない。
少しだけ残っていた理性がブレーキをかけた。
ふと、布団から出ていた左手に目がいく。
そうだ、ヤマトのこの左手を借りてこの治る気配の無いモノを処理させて貰おう。
俺は履いていた黒のパンツと下着をずらしてヤマトの左手に俺のモノを握らせ、自慰をした。
「ヤマト……」
ヤマトの細くてスベスベで柔らかい手を持ち上下に擦る。ヤマトの手で……ヤマトに握って貰って……そう考えると異様に興奮した。
「ヤマト……ヤマトッ……」
ヤマトの左手ごと、上下に動かす。
俺のモノは、ますます固くなり肥大した。
痺れるような快感の波の中、ヤマトの顔の方に目をやる。
いつの間にか壁の方に向いてしまっているが、艶やかな黒髪が俺の手の動きに合わせてハラハラと動き、白くて綺麗なうなじが見えた。
ヤマトのうなじに噛みつきたい……そう考えた瞬間ゾクゾクし、達してしまった。
生温かい液が俺とヤマトの左手にボタボタとかかる。
(ヤマトの手に沢山かかってしまった……拭かないと)
辺りを見回したが拭き取る物が無い。
俺は液まみれのヤマトの手を、舌と口で丁寧に舐め取ることにした。くすぐったいのか、反射的にヤマトの手がビクッとなった。
ヤマトの手と汗ごと舐めとっている……そう考えると再び興奮してきた。
じっくりねっとり、指の股まで一本一本ゆっくりと舌を這わせて舐め上げる。
「はぁ……はぁ……ヤマト……愛してる……」
俺は液が既に無くなったヤマトの左手を執拗に舐め続けた。
最近気付いたのだが、俺はヤマトの体から出ている汗、唾液、涙、鼻水、精液……分泌物を舐め取り舐め回したい願望がある。
ヤマトが掃除で汗している時も、滴り落ちる汗をベロンと舐めたかった。
ヤマトがくしゃみをした時に口端から出たヨダレも舌で舐め取りたかった。
ヤマトの下半身のモノを口に含み舐め上げて、射精した精液を一滴残らず吸い出して飲みたいと妄想した事も数え切れない程ある。
俺が今舐めていた液は自分が出したモノで抵抗があったが、ヤマトの手と汗ごと舐められる事を思えば嬉しさと興奮の方が勝った。
自分でもちょっと変な嗜好だと自覚はあるが、ヤマトの体から出たモノ……と想像しただけで興奮してしまう。困ったものだ。
ヤマトに知られたら間違いなく変態だと思われる。秘密にしておかないと……
そろそろ舐めるのを終わりにしておかないと、ヤマトに気付かれそうだ。
名残惜しいがヤマトの左手を離し、ヤマトの頭を撫で、髪の毛にキスをして部屋を出た。
一階で軽く手を洗った後二階の倉庫部屋に入り、薄い布団を敷きながら先程の事を思い返した。その途端、出したばかりだというのに再び勢いよく反り立った。
(……ヤマト……俺の可愛いヤマト……)
俺は再びヤマトの事を想像し自慰に耽るのだった。
時計の針は午前二時を回っていた。
レジカウンターの上に散らかっている用紙やペンを片付けながら、ふとヤマトの顔が浮かんだ。
(ヤマト、もう寝ているかな……)
寝る前にヤマトの寝顔を一目見たいと思った俺は、風呂と歯磨きを手早く済ませて静かに二階へ上がる。
螺旋階段で二階へ上がってすぐの部屋がヤマトの寝ている部屋で、その隣がノインさんの部屋、一つ目の倉庫部屋、二つ目の倉庫部屋(俺が今日寝る部屋)という様に横に並んでいる。
それぞれの部屋のドアの前には共通の狭い通路と柵があり、吹き抜けになっている為一階のフロアが見渡せる。
前は万引きなど怪しい奴がいないかをここから確認していたが、今はそれと合わせてヤマトが何処で何をしているのかを確認するのにうってつけの場所になっている。
俺はヤマトの部屋のドアの前で止まり、聞き耳を立てた。中からは寝息の音だけが聞こえた。ドアをそっと開けて中に入る。
ヤマトは胸の上に読みかけの文庫本を乗せたまま、仰向けでぐっすり寝ていた。ベッド横のランプがついたままだ。本を読んでいてそのまま寝たらしい。
俺はゆっくりとヤマトの近くへ行き、寝顔を見下ろした。
(寝顔も……可愛い……)
あまりの可愛さに抱きしめたくなる。
いや、俺が上から抱きしめたりしたらヤマトが苦しくて目を覚ましてしまう。
せめてキスだけ……キスだけして部屋を出よう……そう思ってベッド横のランプを消し、ヤマトの頬に静かにキスをする。フワッと良い匂いがした。
(あぁ……ヤマト……)
一度だけでは足りずニ、三度キスを繰り返すうちに、下半身のモノが段々固くなり、熱を持って反り立ってきた。
寝ている無抵抗のヤマトの体中を触って舐め回して、コレをブチ込んで俺だけのものにしてしまいたい。そして目を覚ましたヤマトのお尻から流れ出るドロッとした液体。想像しただけでゾクゾク震えがきた。
今欲望のままにヤマトを抱いてしまおうか。
一瞬そう思ったが、流石にそれをやったらおしまいだ。俺は今のこの関係や生活をまだ壊したくない。
少しだけ残っていた理性がブレーキをかけた。
ふと、布団から出ていた左手に目がいく。
そうだ、ヤマトのこの左手を借りてこの治る気配の無いモノを処理させて貰おう。
俺は履いていた黒のパンツと下着をずらしてヤマトの左手に俺のモノを握らせ、自慰をした。
「ヤマト……」
ヤマトの細くてスベスベで柔らかい手を持ち上下に擦る。ヤマトの手で……ヤマトに握って貰って……そう考えると異様に興奮した。
「ヤマト……ヤマトッ……」
ヤマトの左手ごと、上下に動かす。
俺のモノは、ますます固くなり肥大した。
痺れるような快感の波の中、ヤマトの顔の方に目をやる。
いつの間にか壁の方に向いてしまっているが、艶やかな黒髪が俺の手の動きに合わせてハラハラと動き、白くて綺麗なうなじが見えた。
ヤマトのうなじに噛みつきたい……そう考えた瞬間ゾクゾクし、達してしまった。
生温かい液が俺とヤマトの左手にボタボタとかかる。
(ヤマトの手に沢山かかってしまった……拭かないと)
辺りを見回したが拭き取る物が無い。
俺は液まみれのヤマトの手を、舌と口で丁寧に舐め取ることにした。くすぐったいのか、反射的にヤマトの手がビクッとなった。
ヤマトの手と汗ごと舐めとっている……そう考えると再び興奮してきた。
じっくりねっとり、指の股まで一本一本ゆっくりと舌を這わせて舐め上げる。
「はぁ……はぁ……ヤマト……愛してる……」
俺は液が既に無くなったヤマトの左手を執拗に舐め続けた。
最近気付いたのだが、俺はヤマトの体から出ている汗、唾液、涙、鼻水、精液……分泌物を舐め取り舐め回したい願望がある。
ヤマトが掃除で汗している時も、滴り落ちる汗をベロンと舐めたかった。
ヤマトがくしゃみをした時に口端から出たヨダレも舌で舐め取りたかった。
ヤマトの下半身のモノを口に含み舐め上げて、射精した精液を一滴残らず吸い出して飲みたいと妄想した事も数え切れない程ある。
俺が今舐めていた液は自分が出したモノで抵抗があったが、ヤマトの手と汗ごと舐められる事を思えば嬉しさと興奮の方が勝った。
自分でもちょっと変な嗜好だと自覚はあるが、ヤマトの体から出たモノ……と想像しただけで興奮してしまう。困ったものだ。
ヤマトに知られたら間違いなく変態だと思われる。秘密にしておかないと……
そろそろ舐めるのを終わりにしておかないと、ヤマトに気付かれそうだ。
名残惜しいがヤマトの左手を離し、ヤマトの頭を撫で、髪の毛にキスをして部屋を出た。
一階で軽く手を洗った後二階の倉庫部屋に入り、薄い布団を敷きながら先程の事を思い返した。その途端、出したばかりだというのに再び勢いよく反り立った。
(……ヤマト……俺の可愛いヤマト……)
俺は再びヤマトの事を想像し自慰に耽るのだった。
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