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第二十二話
腐男子、薬を飲まされる
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「ヤマト……ここにいたの」
倉庫の奥で体育座りで隠れていた俺を、キールがホッとした表情で見下ろしていた。
「ディルトさん達がヤマトの事探してたけど、何かあったの?」
「あはは……ちょっとね……」
パンツのお尻についた埃を払い、立ち上がってドアの方へ行くと、キールにドアを閉められ壁ドンされた。
キールの顔を見上げるとちょっとキレている表情。怖い!!
「……ディルトさんに言い寄られたんでしょ? それで逃げてここに隠れてた。違う?」
キールが溜息交じりに言う。
正しくはディルトさんとロタ二人に言い寄られ、危うく王都にお持ち帰りされて3Pさせられそうになった、だけど、それを言うとキールはますますキレそうなので内緒にしておこう。
俺は黙って二回程頷いた。
「……ヤマトが可愛すぎるから危なくて見てられないよ……
やっぱり、俺の家で監禁……いや、一緒に住もうよ。俺が養ってあげるから」
今一瞬、監禁って言ったよね?
絶対、毎日キールにとんでもない事されるよね? それだけは絶対に嫌です……
「いや、大丈夫だって。心配してくれてありがとう、キール。
また何かあったらすぐに相談するからさ」
「…………分かった」
良かった、すんなり分かってくれた。
早く仕事に戻らないとな。とっとと倉庫を出ようとしたら
「ゴメン、最後にこれだけさせて」
キールはそう言って、後ろから俺の腕を引っ張ってギュッと抱きしめてきた。
キールの胸板に俺の顔が埋もれて息が出来ない……
気のせいか、髪の匂いを嗅ぎながらハァハァしてる様な……馬車でもされたなコレ。
更にキールの固くなったモノが、俺の体にグリグリ当たって痛いんだけど……
(……まぁ、抱かれる位ならいいか……)
俺はしばらくキールにキツく抱きしめられた後、二人で一緒に仕事へと戻った。
* * * * *
次の日、「やっほー」と、軽い挨拶をしながら、白色の制服を着た赤髪のロタが本屋にやって来た。
昨日の今日なのでハタキを持ったまま警戒しているとロタは
「今日はおつかいで来ただけだってー。そんな嫌そうな顔して警戒しないでよぉ」
と少し困った顔をしながら、本のリストが書かれた紙を胸ポケットから取り出した。
「王都の本屋より、ここの方が古い書物が揃ってるからたまに寄らせてもらってたんだけど、ヤマト君がここで働いてるんなら俺、毎日通っちゃおうかなぁ」
ロタはそう言うとニヤニヤしながら俺の腰に手を回してきて、俺の髪の毛をスンスン匂ってきた。
(グイグイ来るな、この人……)
俺は小さく溜息をついた。
今日はキールが王都へ筆記用具と食料を買いに行っているので、店には俺とノインさんしかいない。
まぁあの蒼髪眼鏡のディルトさんは一緒に来てないみたいだし、ロタもおつかいだけみたいだから特に問題は無いだろう。
俺はロタが持っていた本のリストが書いてある紙を見て、置いてあるコーナーが何処だったか考えていた。
するとロタが突然変な事を言い出した。
「ヤマト君、ちょっと口開けてみてよ」
へ? 何で? と思っているとロタが俺の頬を掴み、開いた口の奥にヒュッと小さい錠剤を放り込まれ、ビックリして思わず飲み込んでしまった。
「っ……の、飲んじゃったじゃないか! 今の、何……?」
「んー? 今王都で流行ってる、元気になるサプリ。
大丈夫、俺も飲んでるやつだから♪
ヤマト君、溜息なんかついて元気ないんだもん」
アンタのせいだアンタの。
「……イキナリ飲ませないでよ……」
おかげで鑑定する暇も無かった。
ロタも飲んでるみたいだから、体に悪い物では無いと思うけど……
ロタは両手を首の後ろで組み「ごめんごめーん」と軽く言い放った。
つ、疲れる……
この人は一体、何を考えてるんだか分かんないな。
その後は順調に買い物リストに書いてある本十冊全てを探しだし、全てお買い上げ頂いてノインさんに領収書を発行してもらった。
「ありがと~、ヤマト君のお陰で早目に買い物が済んだわ~。
あとはこの本、馬車に乗せるからちょっと手伝ってくんない?」
買って貰った本は全部で十冊だが、一冊一冊が図鑑の様な厚みと大きさで重みもある。
俺とロタで手分けして馬車まで運ぶ事になった。
馬車は店を出て少し離れた所にとめてあった。
馬は街路樹に繋がれており、馬車には他に誰も乗っていなかった。
お店と馬車を何往復かして、最後の十冊目の本を馬車の中に積み、降りようとするとロタは
「もうソロソロかな~?」
と呟き、屈んで馬車から降りようとしていた俺の背後から手を伸ばし、中からドアを閉めた。
(えっ? 何が?)
意味が分からず後ろにいるロタを見ようとすると、ロタは背後からエプロンの下に手を入れ、ブラウスの上から俺の乳首をギュッと掴んできた。
「んなっ、ななな……!!」
「どう? 乳首、感じる?」
ロタは俺の乳首を弾いたりコリコリ弄ってきた。
いつもならくすぐったかったり痛いだけなのに、体が火照って変な気分になってきた。え、何で……!?
「フフフ、気持ち良い? 立ってきたよ?」
乳首を弄られながら、耳と首元を舐められた。
ゾワゾワッと全身に電流が走ったように体中がビクビクした。何かおかしい、俺……
「実はキミにさっき飲ませたのは、媚薬なんだよねぇ。
エッチな事する前に飲むと感度が増して、いつもより気持ちよくなれるから、俺もそういう事する前に飲んでるんだけど……
ヤマト君、ガード固そうだから飲ませてみようかなって思って~。
どう? いつもと違って気持ちいいでしょ?」
「なっ……あっ、あっ……!!」
ロタに乳首をコリコリされながら首筋を舐められ、もう片方の手でパンツと下着をずらされる。
俺の息子がギンギンにはち切れそうに硬くなっていた。先からは透明な液がジワジワ出てしまっている。
頭がボーッとし、イキたい、出したい。そればかりがループしていた。
時間停止能力……使えるのに……使えない。
息があがって興奮を抑えられない。頭がおかしくなりそうだ。
ロタは、俺の硬くなったモノをギュッと握り、
「ヤマト君は~、コレ、どうして欲しい?
上下に擦って欲しい? ねっとり舐めて欲しい?
俺におねだりしてみてよ。
じゃないと、このまま放置して帰っちゃうよぉ?」
とニヤニヤ歪んだ顔をしながら俺の顔を覗き込んだ。
俺は口の端からみっともなく涎をダラダラ垂らしながら、紅潮した顔でロタを見つめ寄り縋った。
倉庫の奥で体育座りで隠れていた俺を、キールがホッとした表情で見下ろしていた。
「ディルトさん達がヤマトの事探してたけど、何かあったの?」
「あはは……ちょっとね……」
パンツのお尻についた埃を払い、立ち上がってドアの方へ行くと、キールにドアを閉められ壁ドンされた。
キールの顔を見上げるとちょっとキレている表情。怖い!!
「……ディルトさんに言い寄られたんでしょ? それで逃げてここに隠れてた。違う?」
キールが溜息交じりに言う。
正しくはディルトさんとロタ二人に言い寄られ、危うく王都にお持ち帰りされて3Pさせられそうになった、だけど、それを言うとキールはますますキレそうなので内緒にしておこう。
俺は黙って二回程頷いた。
「……ヤマトが可愛すぎるから危なくて見てられないよ……
やっぱり、俺の家で監禁……いや、一緒に住もうよ。俺が養ってあげるから」
今一瞬、監禁って言ったよね?
絶対、毎日キールにとんでもない事されるよね? それだけは絶対に嫌です……
「いや、大丈夫だって。心配してくれてありがとう、キール。
また何かあったらすぐに相談するからさ」
「…………分かった」
良かった、すんなり分かってくれた。
早く仕事に戻らないとな。とっとと倉庫を出ようとしたら
「ゴメン、最後にこれだけさせて」
キールはそう言って、後ろから俺の腕を引っ張ってギュッと抱きしめてきた。
キールの胸板に俺の顔が埋もれて息が出来ない……
気のせいか、髪の匂いを嗅ぎながらハァハァしてる様な……馬車でもされたなコレ。
更にキールの固くなったモノが、俺の体にグリグリ当たって痛いんだけど……
(……まぁ、抱かれる位ならいいか……)
俺はしばらくキールにキツく抱きしめられた後、二人で一緒に仕事へと戻った。
* * * * *
次の日、「やっほー」と、軽い挨拶をしながら、白色の制服を着た赤髪のロタが本屋にやって来た。
昨日の今日なのでハタキを持ったまま警戒しているとロタは
「今日はおつかいで来ただけだってー。そんな嫌そうな顔して警戒しないでよぉ」
と少し困った顔をしながら、本のリストが書かれた紙を胸ポケットから取り出した。
「王都の本屋より、ここの方が古い書物が揃ってるからたまに寄らせてもらってたんだけど、ヤマト君がここで働いてるんなら俺、毎日通っちゃおうかなぁ」
ロタはそう言うとニヤニヤしながら俺の腰に手を回してきて、俺の髪の毛をスンスン匂ってきた。
(グイグイ来るな、この人……)
俺は小さく溜息をついた。
今日はキールが王都へ筆記用具と食料を買いに行っているので、店には俺とノインさんしかいない。
まぁあの蒼髪眼鏡のディルトさんは一緒に来てないみたいだし、ロタもおつかいだけみたいだから特に問題は無いだろう。
俺はロタが持っていた本のリストが書いてある紙を見て、置いてあるコーナーが何処だったか考えていた。
するとロタが突然変な事を言い出した。
「ヤマト君、ちょっと口開けてみてよ」
へ? 何で? と思っているとロタが俺の頬を掴み、開いた口の奥にヒュッと小さい錠剤を放り込まれ、ビックリして思わず飲み込んでしまった。
「っ……の、飲んじゃったじゃないか! 今の、何……?」
「んー? 今王都で流行ってる、元気になるサプリ。
大丈夫、俺も飲んでるやつだから♪
ヤマト君、溜息なんかついて元気ないんだもん」
アンタのせいだアンタの。
「……イキナリ飲ませないでよ……」
おかげで鑑定する暇も無かった。
ロタも飲んでるみたいだから、体に悪い物では無いと思うけど……
ロタは両手を首の後ろで組み「ごめんごめーん」と軽く言い放った。
つ、疲れる……
この人は一体、何を考えてるんだか分かんないな。
その後は順調に買い物リストに書いてある本十冊全てを探しだし、全てお買い上げ頂いてノインさんに領収書を発行してもらった。
「ありがと~、ヤマト君のお陰で早目に買い物が済んだわ~。
あとはこの本、馬車に乗せるからちょっと手伝ってくんない?」
買って貰った本は全部で十冊だが、一冊一冊が図鑑の様な厚みと大きさで重みもある。
俺とロタで手分けして馬車まで運ぶ事になった。
馬車は店を出て少し離れた所にとめてあった。
馬は街路樹に繋がれており、馬車には他に誰も乗っていなかった。
お店と馬車を何往復かして、最後の十冊目の本を馬車の中に積み、降りようとするとロタは
「もうソロソロかな~?」
と呟き、屈んで馬車から降りようとしていた俺の背後から手を伸ばし、中からドアを閉めた。
(えっ? 何が?)
意味が分からず後ろにいるロタを見ようとすると、ロタは背後からエプロンの下に手を入れ、ブラウスの上から俺の乳首をギュッと掴んできた。
「んなっ、ななな……!!」
「どう? 乳首、感じる?」
ロタは俺の乳首を弾いたりコリコリ弄ってきた。
いつもならくすぐったかったり痛いだけなのに、体が火照って変な気分になってきた。え、何で……!?
「フフフ、気持ち良い? 立ってきたよ?」
乳首を弄られながら、耳と首元を舐められた。
ゾワゾワッと全身に電流が走ったように体中がビクビクした。何かおかしい、俺……
「実はキミにさっき飲ませたのは、媚薬なんだよねぇ。
エッチな事する前に飲むと感度が増して、いつもより気持ちよくなれるから、俺もそういう事する前に飲んでるんだけど……
ヤマト君、ガード固そうだから飲ませてみようかなって思って~。
どう? いつもと違って気持ちいいでしょ?」
「なっ……あっ、あっ……!!」
ロタに乳首をコリコリされながら首筋を舐められ、もう片方の手でパンツと下着をずらされる。
俺の息子がギンギンにはち切れそうに硬くなっていた。先からは透明な液がジワジワ出てしまっている。
頭がボーッとし、イキたい、出したい。そればかりがループしていた。
時間停止能力……使えるのに……使えない。
息があがって興奮を抑えられない。頭がおかしくなりそうだ。
ロタは、俺の硬くなったモノをギュッと握り、
「ヤマト君は~、コレ、どうして欲しい?
上下に擦って欲しい? ねっとり舐めて欲しい?
俺におねだりしてみてよ。
じゃないと、このまま放置して帰っちゃうよぉ?」
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