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十一話
オオカミとの接触
***
「どうだ?ソル」
「ん~…うまそうって感情しかわかねえなぁ」
「…」
俺達の前には柵を挟んでシカが数匹並んでいた。シカを見て「美味しそう」と思うのはなかなかに…その、狼らしい思考である。前はこんな風に思考までは乗っ取られてなかったはずなのに、まさか頭まで狼になりかけてんじゃ…と考えてブンブンと頭を振った。
「“美味しそう”って事は今も狼の意識はあるのか?同じものを見てる感じする?」
「ああ、オレの中でぼんやりと眺めてるぜ。オレが狼化してる時の逆の状態だな。一応何を考えてるのかも少しは伝わってくる。今んとこ動物園の奴らには無反応だな。人混み見てる時と同じくらい興味なさそうだ」
「でも…“美味しそう”とは思うんだろ?」
「鼻の前に好物突きつけられてヨダレ垂れねえ生き物はいねえだろ」
「つまり本能…と」
謎が解けたような、深まったような。
「お、見ろよライ。次オオカミエリアっぽいぜ」
ソルがアナログな木製看板を指差す。その横にあった園内地図で確認すると、現在いるシカエリアは動物園の北部に位置しており、順路通りに行けば北西部のオオカミエリアに入る。ちなみに出入口ゲートは南東にあるので動物園としては入り口から最も遠いエリアとなる。
「どうりで人が減ってきたと思った。こんな奥まで来てたんだ」
「だなぁ、あー…足重…明日ぜってぇ筋肉痛だぞ」
「はは、引きこもりのあんたにはキツイよな」
「アア??てめえもそんな変わらねえだろが!」
「俺は朝ランニングしてるし」
「ケッ!!」
園内は奥に進むにつれて坂になってるので距離のわりに疲労感が足にくる。お互いボディバッグで両手が空いてるが普段使わない筋肉を使うから良い運動になっていた。ぜえぜえ言ってるソルに苦笑しつつ、その奥の、シカエリアに向かっていく親子連れ(俺達とは逆向きで進む)に目がいく。
「こうしてみると…子供連れってすごいな」
「だなぁ。デコボコ&坂の多い道でベビーカー押すとかもう筋トレだろ」
「ほんとに」
ベビーカーもだが縦横無尽に走り回る子供を連れ歩く大変さもある。自分の身一つで完結してしまう俺からすれば尊敬しかなかった。
(てか、ソルって…そういう家族イベント全般行ってねえのかな)
動物園は行ってないようだが、幻獣に親を殺されるまではソルも普通に過ごしていたはずだし何かしら行っていてもおかしくない。
(親を殺した幻獣を憎むって事はそれなりに愛着はあるだろうし…)
ソルの横顔をなんとなく見てると「ん?」と訝しげに見られた。
「いや、その…現実のオオカミを見て、あんたの中の狼も少しは反応してくれるといいなあって」
「反応が強すぎて更に暴れだしたら詰むけどなぁ」
「そ…その時は俺が交渉する」
「性交しょ…イッテェ!」
今日何度目かのはたきを繰り出しつつ坂を上るようにして進んでいく。しばらく歩くとオオカミエリアの看板が見えてきた。その先には柵も見える。思った通り見てる人は少なくて、成人客が数人見てる程度だった。
「あ、いるいる」
柵の中は草木が生えており、その中をくすんだ灰色の毛をしたオオカミが数匹寝転んでいた。狼男の完全体と比べれば一回りも二回りも小さかったが、そのバランスのとれた美しい体躯に変わりはなかった。もっと近くで見ようと柵に近付くと
ザッ
オオカミの一匹が立ち上がり、警戒するように見つめてくる。その視線は俺の横に向けられていて、
「…」
真剣な表情のソルと睨み合っていた。ソルは探るように目を細めた後「マジかよ」と呟く。
「どうした?」
「…何も感じねえ」
「え、狼が反応してねえって事?」
「ああ、シカとかウサギを見た時みたいな空腹をそそられる感じも…同種に対する発情もねえ。いっそ人間を見てるときの方がまだ反応あるレベルだ」
「つまり…」
「コイツが不能でなければ、オレの中の狼はもうオオカミを同種として認識してねえな」
「そんな…」
オオカミを見れば何かしらのリアクションがあるかと思ったのに。
「クソ、こんな所まで来て無駄骨かよ…」
ガクリとソルが落ち込むのを見て、俺はむしろ胸を張るようにして言った。
「そんな事ねえ。“同種に反応しない”ってわかったのは大きなヒントだろ」
「…」
「今ソルの中で狼が暴れてるのは“同種への欲求”じゃなく“それら以外の対象に向けた欲求”って事になるわけだからさ。それが何なのか見つけ出して、欲求を埋めてやれば狼も大人しく寝てくれるんじゃないか?」
「そりゃそうだけどよ…オオカミ以外の対象に向けた欲求…って、ほとんど情報ゼロじゃね?」
「うっ…いや、0.1%ぐらいの情報はある(と思いたい)」
「はぁ~」
深いため息を吐きしゃがみ込むソル。
(落ち込んでる…そりゃそうか…)
同種のオオカミでダメなら他の動物と引き合わせてもほとんど成果は得られないだろうし、そもそも狼は何かに興味を持ってるのではなく、単純にソルの体を乗っ取りたいだけだとしたら…状況はかなり変わってくる。ソルの体力だっていつまで持つかわからないし、それまでに手掛かりが得られるかどうか…。
(って!俺まで落ち込んでどうする!)
こういうメンタルの時は下手に考えても良い案は思い付かない。何か気分転換できるものはないかと周囲を見回せば、ふと、園内スピーカーからアナウンスが流れ始めた。
≪十五時から芝生の丘ステージで可愛らしくて格好いいバードショーが始まります。特別ゲストの動物さんも来てくれます。どうぞ皆様芝生の丘ステージにお集まりください≫
「お、バードショーだって。ソル、見に行こうぜ」
「アア?鳥はもう見た…うおぃ聞けえ!」
「いいからいいから」
渋るソルの背を押して、動物園中央部に向け、坂を下っていく。回り道をさせられつつもなんとか“芝生の丘”まで戻ってくると、屋内展示施設とは反対側に大きな広場があるのが見えた。広場には屋外ステージがあり(あれが芝生の丘ステージだろう)、それに向き合うようにベンチが十列程並んでいる。百人は余裕そうな座席数だったが、その大半がすでに埋まっていた。空いてるのはグループ間の空白と後方部のみ。ちなみにステージと座席の上にはきちんとした屋根があり左右もカーテンで覆われてる為、屋外ステージにしては密室度が高い。これなら真夏と豪雨時を除けば毎日使えそうだ。
「もうすぐショーが始まります!カメラ撮影はフラッシュ機能をオフにしてご利用ください!」
注意事項を案内するスタッフの声を聞き俺とソルは最後列の左右に客がいない席に腰を下ろした。ほぼ同時ぐらいのタイミングで十五時を告げるメロディーが流れ
ピッピッピッピッ
ホイッスルの音が後方から聞こえてきた。なんだと振り返れば、スタッフに先導されながらアヒルがこちらに向かってくるのが見えた。アヒルの後ろにはヒヨコが数匹連なっている。
ワアッ
アヒルとヒヨコの行進を観客の子供達がわいわい騒いで応援する。
(ここ半年で一番平和な瞬間だな…)
「ふあ~あ…」
しかもそれをソルと居合わせるという奇妙さに笑いながら、俺は視線を前に戻した。
それから俺達はバードショーをのんびりと観賞した。出てくるのはアヒルだけでなくフクロウやタカもいて、スタッフと連携の取れた技(座席の端からステージまでビュンっと飛んでいくのは迫力あった)は見応えがあった。中弛みしそうな中盤もピヨピヨレースで一番早く走れるヒヨコを当てた客に動物の人形をプレゼントする…などの変化球があって歓声が絶える事はなかった。
「それでは!最後になりましたが、皆様が楽しみにしてる“特別ゲスト”をお呼びしたいと思いまーす!」
ざわざわ
スタッフの声で観客がざわつき始める。
「どうだ?ソル」
「ん~…うまそうって感情しかわかねえなぁ」
「…」
俺達の前には柵を挟んでシカが数匹並んでいた。シカを見て「美味しそう」と思うのはなかなかに…その、狼らしい思考である。前はこんな風に思考までは乗っ取られてなかったはずなのに、まさか頭まで狼になりかけてんじゃ…と考えてブンブンと頭を振った。
「“美味しそう”って事は今も狼の意識はあるのか?同じものを見てる感じする?」
「ああ、オレの中でぼんやりと眺めてるぜ。オレが狼化してる時の逆の状態だな。一応何を考えてるのかも少しは伝わってくる。今んとこ動物園の奴らには無反応だな。人混み見てる時と同じくらい興味なさそうだ」
「でも…“美味しそう”とは思うんだろ?」
「鼻の前に好物突きつけられてヨダレ垂れねえ生き物はいねえだろ」
「つまり本能…と」
謎が解けたような、深まったような。
「お、見ろよライ。次オオカミエリアっぽいぜ」
ソルがアナログな木製看板を指差す。その横にあった園内地図で確認すると、現在いるシカエリアは動物園の北部に位置しており、順路通りに行けば北西部のオオカミエリアに入る。ちなみに出入口ゲートは南東にあるので動物園としては入り口から最も遠いエリアとなる。
「どうりで人が減ってきたと思った。こんな奥まで来てたんだ」
「だなぁ、あー…足重…明日ぜってぇ筋肉痛だぞ」
「はは、引きこもりのあんたにはキツイよな」
「アア??てめえもそんな変わらねえだろが!」
「俺は朝ランニングしてるし」
「ケッ!!」
園内は奥に進むにつれて坂になってるので距離のわりに疲労感が足にくる。お互いボディバッグで両手が空いてるが普段使わない筋肉を使うから良い運動になっていた。ぜえぜえ言ってるソルに苦笑しつつ、その奥の、シカエリアに向かっていく親子連れ(俺達とは逆向きで進む)に目がいく。
「こうしてみると…子供連れってすごいな」
「だなぁ。デコボコ&坂の多い道でベビーカー押すとかもう筋トレだろ」
「ほんとに」
ベビーカーもだが縦横無尽に走り回る子供を連れ歩く大変さもある。自分の身一つで完結してしまう俺からすれば尊敬しかなかった。
(てか、ソルって…そういう家族イベント全般行ってねえのかな)
動物園は行ってないようだが、幻獣に親を殺されるまではソルも普通に過ごしていたはずだし何かしら行っていてもおかしくない。
(親を殺した幻獣を憎むって事はそれなりに愛着はあるだろうし…)
ソルの横顔をなんとなく見てると「ん?」と訝しげに見られた。
「いや、その…現実のオオカミを見て、あんたの中の狼も少しは反応してくれるといいなあって」
「反応が強すぎて更に暴れだしたら詰むけどなぁ」
「そ…その時は俺が交渉する」
「性交しょ…イッテェ!」
今日何度目かのはたきを繰り出しつつ坂を上るようにして進んでいく。しばらく歩くとオオカミエリアの看板が見えてきた。その先には柵も見える。思った通り見てる人は少なくて、成人客が数人見てる程度だった。
「あ、いるいる」
柵の中は草木が生えており、その中をくすんだ灰色の毛をしたオオカミが数匹寝転んでいた。狼男の完全体と比べれば一回りも二回りも小さかったが、そのバランスのとれた美しい体躯に変わりはなかった。もっと近くで見ようと柵に近付くと
ザッ
オオカミの一匹が立ち上がり、警戒するように見つめてくる。その視線は俺の横に向けられていて、
「…」
真剣な表情のソルと睨み合っていた。ソルは探るように目を細めた後「マジかよ」と呟く。
「どうした?」
「…何も感じねえ」
「え、狼が反応してねえって事?」
「ああ、シカとかウサギを見た時みたいな空腹をそそられる感じも…同種に対する発情もねえ。いっそ人間を見てるときの方がまだ反応あるレベルだ」
「つまり…」
「コイツが不能でなければ、オレの中の狼はもうオオカミを同種として認識してねえな」
「そんな…」
オオカミを見れば何かしらのリアクションがあるかと思ったのに。
「クソ、こんな所まで来て無駄骨かよ…」
ガクリとソルが落ち込むのを見て、俺はむしろ胸を張るようにして言った。
「そんな事ねえ。“同種に反応しない”ってわかったのは大きなヒントだろ」
「…」
「今ソルの中で狼が暴れてるのは“同種への欲求”じゃなく“それら以外の対象に向けた欲求”って事になるわけだからさ。それが何なのか見つけ出して、欲求を埋めてやれば狼も大人しく寝てくれるんじゃないか?」
「そりゃそうだけどよ…オオカミ以外の対象に向けた欲求…って、ほとんど情報ゼロじゃね?」
「うっ…いや、0.1%ぐらいの情報はある(と思いたい)」
「はぁ~」
深いため息を吐きしゃがみ込むソル。
(落ち込んでる…そりゃそうか…)
同種のオオカミでダメなら他の動物と引き合わせてもほとんど成果は得られないだろうし、そもそも狼は何かに興味を持ってるのではなく、単純にソルの体を乗っ取りたいだけだとしたら…状況はかなり変わってくる。ソルの体力だっていつまで持つかわからないし、それまでに手掛かりが得られるかどうか…。
(って!俺まで落ち込んでどうする!)
こういうメンタルの時は下手に考えても良い案は思い付かない。何か気分転換できるものはないかと周囲を見回せば、ふと、園内スピーカーからアナウンスが流れ始めた。
≪十五時から芝生の丘ステージで可愛らしくて格好いいバードショーが始まります。特別ゲストの動物さんも来てくれます。どうぞ皆様芝生の丘ステージにお集まりください≫
「お、バードショーだって。ソル、見に行こうぜ」
「アア?鳥はもう見た…うおぃ聞けえ!」
「いいからいいから」
渋るソルの背を押して、動物園中央部に向け、坂を下っていく。回り道をさせられつつもなんとか“芝生の丘”まで戻ってくると、屋内展示施設とは反対側に大きな広場があるのが見えた。広場には屋外ステージがあり(あれが芝生の丘ステージだろう)、それに向き合うようにベンチが十列程並んでいる。百人は余裕そうな座席数だったが、その大半がすでに埋まっていた。空いてるのはグループ間の空白と後方部のみ。ちなみにステージと座席の上にはきちんとした屋根があり左右もカーテンで覆われてる為、屋外ステージにしては密室度が高い。これなら真夏と豪雨時を除けば毎日使えそうだ。
「もうすぐショーが始まります!カメラ撮影はフラッシュ機能をオフにしてご利用ください!」
注意事項を案内するスタッフの声を聞き俺とソルは最後列の左右に客がいない席に腰を下ろした。ほぼ同時ぐらいのタイミングで十五時を告げるメロディーが流れ
ピッピッピッピッ
ホイッスルの音が後方から聞こえてきた。なんだと振り返れば、スタッフに先導されながらアヒルがこちらに向かってくるのが見えた。アヒルの後ろにはヒヨコが数匹連なっている。
ワアッ
アヒルとヒヨコの行進を観客の子供達がわいわい騒いで応援する。
(ここ半年で一番平和な瞬間だな…)
「ふあ~あ…」
しかもそれをソルと居合わせるという奇妙さに笑いながら、俺は視線を前に戻した。
それから俺達はバードショーをのんびりと観賞した。出てくるのはアヒルだけでなくフクロウやタカもいて、スタッフと連携の取れた技(座席の端からステージまでビュンっと飛んでいくのは迫力あった)は見応えがあった。中弛みしそうな中盤もピヨピヨレースで一番早く走れるヒヨコを当てた客に動物の人形をプレゼントする…などの変化球があって歓声が絶える事はなかった。
「それでは!最後になりましたが、皆様が楽しみにしてる“特別ゲスト”をお呼びしたいと思いまーす!」
ざわざわ
スタッフの声で観客がざわつき始める。
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