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第2章 【異世界からの侵略者】
第2章21 章末 【異世界からの侵略者】
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戦いは終わった。
かなり長い間戦っていたと思われるが、実際はたったの1ヶ月であった。
それでも街には大きな被害が発生した。
奴らの侵攻で避難を余儀なくされた住民達が自らの家に帰ってくると半壊、もしくは全壊状態。
賠償問題に関してはどうするのかという問題があったが、それは向こうの世界の王?がやって来て、ラース達『解放軍』を回収する際にせめてものお詫びにという形で全くもって価値のないものを渡してくれた。
価値がないというのは、向こうの世界の王が言っていただけで、こちらの世界ではかなりの価値があるものだった。
それにより、復興は進んでいき、気づけば夏も終わろうかとしていた。
ヴァル「なあ?本当にあいつが死ぬ必要性はあったのか?」
復興され行く街を見ながら私の隣を歩くヴァルが問いかけてきた。
「必要性はあったと思いたい。でも、死んでほしくなかった」
私はそう答える。この質問は、戦いが終わってからヴァルと2人きりになる度に問いかけられる。
ヒカリが死ぬ必要性はあった……と思いたい。でも、死んでほしくなかった。では、死んでいなければ今頃世界はどうなっていたのだろうか?
ここから先は完全に妄想の域でしかないが、恐らくは『悪魔』とかいうのになって、世界を破壊し尽くしていただろう。でも、もしそんな未来は訪れず、ヒカリを助け出すことが出来たとしたら?
そんな未来があったのなら、迷わずそちらを選ぶだろう。例え、どれだけ苦労することになったとしても。
しかし、現実は残酷である。誰も、時間だけはやり直すことが出来ない。それに、未来を見ることも出来ない。
その時その時の選択が未来を作っていく。
ヒカリは自らの命を絶つことで私達に未来を与えてくれた。でも、出来ることならヒカリにもその未来にいて欲しかった。
「もし、ヒカリんが生きてたら、友達になれたのかな?」
私は誰かに問うわけでもなく、そう呟く。
ヴァル「なれた......かもな。あいつの性格じゃ厳しいところもあるかもしれねえけど」
その質問に答えるのは、勿論というかなんというか、ヴァルだった。
ヴァル「気づくのがもう少し早ければ助けれたかもしれねえな。クソっ、なんで死ぬなんて選択肢を取りやがったんだ......」
ヴァルが悔しそうに言う。後悔しても後の祭りなのだが、そこだけは悔やんでも悔やみきれない。
後、もう少し早ければーー
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「あ、お帰りなさいセリカさんに、ヴァルさん」
ギルドに戻った私達を迎えたのはシアラだった。
シアラはヴェルドと共に街の復興作業に行っていたはずだが......
シアラ「あぁ、仕事が終わったんでヴェルド様と一緒に戻って来たんですよ。そしたら、知っていたことではあるのですが、誰もいないもんだから......」
私の疑問を察したのか、シアラはそう言う。ヴェルドの方を見ると、ブスーっとした顔で腕組をしている。目の前にヴァルが座ったことも気にならないようだ。
ヴェルド「ヴェルド様ったら、あれからずっとあんな調子なんですよ。私がベタベタしても特に何も反応してくれませんし......」
シアラが私の耳元で小声で言う。
ヴェルドもそうだが、最近のギルドは以前に比べて活気が無くなったように思える。やはり、少しの間だけでも仲間だったヒカリの死はそう簡単に受け入れられるものではない。暗くなって当たり前か……。
フウロ「なんだ、お前達もう帰ってきてたのか......」
ギルドの扉を開け、フウロ、グリード、エフィが入ってくる。後、ついでにライオスと自称ライオス護衛隊の三バカも。
グリード「相変わらず、暗い顔してんな。そんなんじゃ、次クロム王子が来た時に鼻で笑われるぞォ」
グリードが明るくそう言うが、その言葉にもどこか暗い感じがした。
グリード「やっぱ、そう簡単に明るくなれるわけねえよなァ」
グリードが私に1番近い席に座り、そう言った。
エフィ「私も、セリカさん達と一緒に行っていればヒカリさんを助けられたかもしれませんのに、すみません」
確かに、エフィは他のところで戦っていて、ラースとは戦っていない。でも、謝る必要なんか無いであろう。
私はふと、部屋の隅で泣いている緑髪の少女に目を向ける。
アルテミスはあれから、建前では明るく振舞ってはいるが、たまに、こうやって泣いている時がある。アルテミスもしばらくはギルドのお世話になることだろう。
向こうの世界の王が来て、ラース達を連れ帰った時、アルテミスはここに残ることを選んだ。
みんなにラクシュミーが迷惑をかけたからそのツケを払うとかなんとか言ってだ。本当の理由はなんとなくは察しているのではあるが......
ライオス「ところで、あいつの遺体は見つかったのか?」
ライオスがフウロに問いかける。
フウロ「いやまだだ。ヒカリが落ちた先がかなりデカい川だったし、流された可能性を見て下流の方を調べたが、何も無かった。分岐している所とかはない川なのだがな」
ライオス「そうか」
フウロの説明に対し、ライオスはそう短く答える。
ヒカリの遺体が見つかっていないのも、また1つの難題であった。アルテミスが残り続けている理由でもある。
当初、聖龍の墓場でヒカリの遺体を探した時、ヒカリの遺体はどこにも無かった。血の跡が川の方に続いていたので、ギルドのメンバーの一部が下流で捜索を行ってはみたが、どこにもヒカリの遺体は見つからなかった。
その川は海につながってはいるが、流れは緩やかだし、海に出たとして遠くまで行くには相当な時間がかかる。
一体、ヒカリの体はどこへ行ったのか。それだけが最大の謎である。
まあ、何はともあれ謎は残るものの、戦いは終わった。それだけは事実であった。
もう時期冬がやってくる。果たして、ただでさえ気力の無い今のギルドに仕事をこなすことは出来るのだろうか?
私は精一杯頑張ろうと思っている。
ヒカリが与えてくれた勝利であり、平和なのだから。恐らく、ギルドの皆もそれは承知しているであろう。
元を辿ればヒカリのせいでもあるが、それ以上に、ヒカリは私達のことを思ってくれていた。口に出してはいなかったが。ただ、1つ気になることがある。
それは、ヒカリんは、なぜかヴァルのことを無意識に気にかけていたことが多々あった。それは、裏切る前も後もだ。なぜなのか、その理由は分からないけど、ヴァルならばヒカリを助けられたんじゃないかと思う節もある。まあ、ただの気のせいかもしれないけど。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
時はヒカリが自殺し、ヴァルがラースを倒した後まで遡る。
「たくっ、こんなところで死にやがって......今、お前に死なれたら色々と困るんだよ......」
男は、倒れ頭から血を流している少女『ヒカリ』に向かって悪態をつきながら人目のない茂みへと引きずる。相手は死体だ。これくらいは雑に扱っても大丈夫だと思っているのだろう。
「ん?お前、生きてんのか......」
男はヒカリの顔を覗き込みながら呟く。膨らみを持ったヒカリの胸が上下に振動し、僅かに呼吸があることを示している。
「生きてんのなら丁度いい」
男はそう言いながらヒカリの体をお姫様抱っこのような丁寧な持ち方に変え、川の向こう岸、誰にも見えない場所に運び込んだ後、傷を治していく。
「辛い過去も嫌な記憶も全部消してやるよ」
男はヒカリの下に一本の剣を置く。
「じゃあな。第二の人生を頑張れよ。俺と出会うその日まで」
男はそう言いその場を立ち去ってゆく。
これが、新たなる歴史の1ページになるのであったーー
かなり長い間戦っていたと思われるが、実際はたったの1ヶ月であった。
それでも街には大きな被害が発生した。
奴らの侵攻で避難を余儀なくされた住民達が自らの家に帰ってくると半壊、もしくは全壊状態。
賠償問題に関してはどうするのかという問題があったが、それは向こうの世界の王?がやって来て、ラース達『解放軍』を回収する際にせめてものお詫びにという形で全くもって価値のないものを渡してくれた。
価値がないというのは、向こうの世界の王が言っていただけで、こちらの世界ではかなりの価値があるものだった。
それにより、復興は進んでいき、気づけば夏も終わろうかとしていた。
ヴァル「なあ?本当にあいつが死ぬ必要性はあったのか?」
復興され行く街を見ながら私の隣を歩くヴァルが問いかけてきた。
「必要性はあったと思いたい。でも、死んでほしくなかった」
私はそう答える。この質問は、戦いが終わってからヴァルと2人きりになる度に問いかけられる。
ヒカリが死ぬ必要性はあった……と思いたい。でも、死んでほしくなかった。では、死んでいなければ今頃世界はどうなっていたのだろうか?
ここから先は完全に妄想の域でしかないが、恐らくは『悪魔』とかいうのになって、世界を破壊し尽くしていただろう。でも、もしそんな未来は訪れず、ヒカリを助け出すことが出来たとしたら?
そんな未来があったのなら、迷わずそちらを選ぶだろう。例え、どれだけ苦労することになったとしても。
しかし、現実は残酷である。誰も、時間だけはやり直すことが出来ない。それに、未来を見ることも出来ない。
その時その時の選択が未来を作っていく。
ヒカリは自らの命を絶つことで私達に未来を与えてくれた。でも、出来ることならヒカリにもその未来にいて欲しかった。
「もし、ヒカリんが生きてたら、友達になれたのかな?」
私は誰かに問うわけでもなく、そう呟く。
ヴァル「なれた......かもな。あいつの性格じゃ厳しいところもあるかもしれねえけど」
その質問に答えるのは、勿論というかなんというか、ヴァルだった。
ヴァル「気づくのがもう少し早ければ助けれたかもしれねえな。クソっ、なんで死ぬなんて選択肢を取りやがったんだ......」
ヴァルが悔しそうに言う。後悔しても後の祭りなのだが、そこだけは悔やんでも悔やみきれない。
後、もう少し早ければーー
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「あ、お帰りなさいセリカさんに、ヴァルさん」
ギルドに戻った私達を迎えたのはシアラだった。
シアラはヴェルドと共に街の復興作業に行っていたはずだが......
シアラ「あぁ、仕事が終わったんでヴェルド様と一緒に戻って来たんですよ。そしたら、知っていたことではあるのですが、誰もいないもんだから......」
私の疑問を察したのか、シアラはそう言う。ヴェルドの方を見ると、ブスーっとした顔で腕組をしている。目の前にヴァルが座ったことも気にならないようだ。
ヴェルド「ヴェルド様ったら、あれからずっとあんな調子なんですよ。私がベタベタしても特に何も反応してくれませんし......」
シアラが私の耳元で小声で言う。
ヴェルドもそうだが、最近のギルドは以前に比べて活気が無くなったように思える。やはり、少しの間だけでも仲間だったヒカリの死はそう簡単に受け入れられるものではない。暗くなって当たり前か……。
フウロ「なんだ、お前達もう帰ってきてたのか......」
ギルドの扉を開け、フウロ、グリード、エフィが入ってくる。後、ついでにライオスと自称ライオス護衛隊の三バカも。
グリード「相変わらず、暗い顔してんな。そんなんじゃ、次クロム王子が来た時に鼻で笑われるぞォ」
グリードが明るくそう言うが、その言葉にもどこか暗い感じがした。
グリード「やっぱ、そう簡単に明るくなれるわけねえよなァ」
グリードが私に1番近い席に座り、そう言った。
エフィ「私も、セリカさん達と一緒に行っていればヒカリさんを助けられたかもしれませんのに、すみません」
確かに、エフィは他のところで戦っていて、ラースとは戦っていない。でも、謝る必要なんか無いであろう。
私はふと、部屋の隅で泣いている緑髪の少女に目を向ける。
アルテミスはあれから、建前では明るく振舞ってはいるが、たまに、こうやって泣いている時がある。アルテミスもしばらくはギルドのお世話になることだろう。
向こうの世界の王が来て、ラース達を連れ帰った時、アルテミスはここに残ることを選んだ。
みんなにラクシュミーが迷惑をかけたからそのツケを払うとかなんとか言ってだ。本当の理由はなんとなくは察しているのではあるが......
ライオス「ところで、あいつの遺体は見つかったのか?」
ライオスがフウロに問いかける。
フウロ「いやまだだ。ヒカリが落ちた先がかなりデカい川だったし、流された可能性を見て下流の方を調べたが、何も無かった。分岐している所とかはない川なのだがな」
ライオス「そうか」
フウロの説明に対し、ライオスはそう短く答える。
ヒカリの遺体が見つかっていないのも、また1つの難題であった。アルテミスが残り続けている理由でもある。
当初、聖龍の墓場でヒカリの遺体を探した時、ヒカリの遺体はどこにも無かった。血の跡が川の方に続いていたので、ギルドのメンバーの一部が下流で捜索を行ってはみたが、どこにもヒカリの遺体は見つからなかった。
その川は海につながってはいるが、流れは緩やかだし、海に出たとして遠くまで行くには相当な時間がかかる。
一体、ヒカリの体はどこへ行ったのか。それだけが最大の謎である。
まあ、何はともあれ謎は残るものの、戦いは終わった。それだけは事実であった。
もう時期冬がやってくる。果たして、ただでさえ気力の無い今のギルドに仕事をこなすことは出来るのだろうか?
私は精一杯頑張ろうと思っている。
ヒカリが与えてくれた勝利であり、平和なのだから。恐らく、ギルドの皆もそれは承知しているであろう。
元を辿ればヒカリのせいでもあるが、それ以上に、ヒカリは私達のことを思ってくれていた。口に出してはいなかったが。ただ、1つ気になることがある。
それは、ヒカリんは、なぜかヴァルのことを無意識に気にかけていたことが多々あった。それは、裏切る前も後もだ。なぜなのか、その理由は分からないけど、ヴァルならばヒカリを助けられたんじゃないかと思う節もある。まあ、ただの気のせいかもしれないけど。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
時はヒカリが自殺し、ヴァルがラースを倒した後まで遡る。
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男は、倒れ頭から血を流している少女『ヒカリ』に向かって悪態をつきながら人目のない茂みへと引きずる。相手は死体だ。これくらいは雑に扱っても大丈夫だと思っているのだろう。
「ん?お前、生きてんのか......」
男はヒカリの顔を覗き込みながら呟く。膨らみを持ったヒカリの胸が上下に振動し、僅かに呼吸があることを示している。
「生きてんのなら丁度いい」
男はそう言いながらヒカリの体をお姫様抱っこのような丁寧な持ち方に変え、川の向こう岸、誰にも見えない場所に運び込んだ後、傷を治していく。
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