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登場人物・設定・元ネタ等
3.魔法界の時間
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この魔法界は、基本的には日が昇ってから暗くなるまで活動するという、牧歌的ともいえる生活を行っている。
『時計』に当たる魔法具はあることはある。しかし一般的ではない。
魔法具は、詠唱文を魔法回路という特殊な方法で木材や鉄などを加工したものに書き込むことによって作られる。
魔法回路に魔力を流すことにより魔法が発動する。
この一連の流れが早ければ早いほど優秀な魔法具であるが、時計の魔法回路は逆にものすごく長い。あえて長くすることによって、魔法を発動するスピードを調整することにより、ちょうど私たちの時間で言うところの約1時間で1度魔法が発動する仕組みである。
発動する魔法は時計によって様々だが、いずれにしろ魔法によって大きな音を出すことによって時間を知らせる仕組みとなっている。
その魔法回路の仕様上非常に巨大な魔法具となるので、一般家庭に時計はなく、各町や学校などの大きな施設に時計塔があるだけである。
時計の魔法具は夜の間は鳴らないようにしてあって、時計塔の担当者が日の出と同時に鐘を鳴らすのと同時に、魔法回路に魔力を流す。そこからは魔法回路が一周して戻ってくるのをキーに次の魔力が流れる仕組みになっており、1日中魔法が発動し続ける仕組みとなっている。
ちなみに1時間に1度鳴るような大掛かりなものではなく、1分や5分、10分を計れるタイマーのような魔法具も存在していて、これは一般的にも使用されている。
魔法界にも四季は存在しているが、夏と冬で日の出日の入りの時刻、昼と夜の長さが大きく変わることはない。ちょうど日の出から6時間でだいたい正午くらい、そこから6時間で日没となる。昼と夜の時間はほぼ同じである。
また、魔法界では1週間は7日ではなく6日で、曜日も基本属性からとった『地水火風光闇』となっている。人々は地水火風の4日仕事をしたり学校で授業を受けたりし、光闇の2日は休む。一か月は1週間(6日)×5週の30日と決まっている。
日の出と同時になる鐘を「1の鐘(日の出の鐘)」と言うが、学校の授業はそこから2時間後の「3の鐘」から始まって、午前中は3の鐘の授業と4の鐘の授業の2つ、「5の鐘」から「7の鐘」までの2時間がお昼休み。
午後は7~9の鐘の授業の3つがある。
10の鐘で学校が終了し、その後はスクールギルドに行ったりする。3時間後の「13の鐘」が日の入りの鐘、その日の終わりを告げる鐘である。
その後は、日の出の鐘(1の鐘)が鳴るまでは鐘は鳴らない。夜の時間はどのくらいの時が過ぎたのかはよくわからないが、そんなことは誰も気にしない。
照明の魔法具が存在しなかった頃は、日の入りの鐘と同時に寝ていたようだが、今は魔法具のお陰で日の入りの後も明るい。みなが読書をしたり、友人との交友を楽しんだりして、眠くなったら寝るという感じだ。
ちなみに生徒や先生たちは鐘が鳴ってから授業に向かいだすので、実際のところは授業時間は1時間ではない。全員が集まり次第授業が始まるという感じである。それは学校に限らず、社会的にもそうである。多少遅れたからと言って誰も気にする人はいない。そもそも1時間に1度しか鐘が鳴らないのだから、普段の生活の中では細かな時間まではわからず、また誰もそんな細かいことは気にしないのである。次の鐘が鳴ってから考えるのである。
現代社会のように分刻みのスケジュールではなく、誰もがまったりとしている社会である。
『時計』に当たる魔法具はあることはある。しかし一般的ではない。
魔法具は、詠唱文を魔法回路という特殊な方法で木材や鉄などを加工したものに書き込むことによって作られる。
魔法回路に魔力を流すことにより魔法が発動する。
この一連の流れが早ければ早いほど優秀な魔法具であるが、時計の魔法回路は逆にものすごく長い。あえて長くすることによって、魔法を発動するスピードを調整することにより、ちょうど私たちの時間で言うところの約1時間で1度魔法が発動する仕組みである。
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その魔法回路の仕様上非常に巨大な魔法具となるので、一般家庭に時計はなく、各町や学校などの大きな施設に時計塔があるだけである。
時計の魔法具は夜の間は鳴らないようにしてあって、時計塔の担当者が日の出と同時に鐘を鳴らすのと同時に、魔法回路に魔力を流す。そこからは魔法回路が一周して戻ってくるのをキーに次の魔力が流れる仕組みになっており、1日中魔法が発動し続ける仕組みとなっている。
ちなみに1時間に1度鳴るような大掛かりなものではなく、1分や5分、10分を計れるタイマーのような魔法具も存在していて、これは一般的にも使用されている。
魔法界にも四季は存在しているが、夏と冬で日の出日の入りの時刻、昼と夜の長さが大きく変わることはない。ちょうど日の出から6時間でだいたい正午くらい、そこから6時間で日没となる。昼と夜の時間はほぼ同じである。
また、魔法界では1週間は7日ではなく6日で、曜日も基本属性からとった『地水火風光闇』となっている。人々は地水火風の4日仕事をしたり学校で授業を受けたりし、光闇の2日は休む。一か月は1週間(6日)×5週の30日と決まっている。
日の出と同時になる鐘を「1の鐘(日の出の鐘)」と言うが、学校の授業はそこから2時間後の「3の鐘」から始まって、午前中は3の鐘の授業と4の鐘の授業の2つ、「5の鐘」から「7の鐘」までの2時間がお昼休み。
午後は7~9の鐘の授業の3つがある。
10の鐘で学校が終了し、その後はスクールギルドに行ったりする。3時間後の「13の鐘」が日の入りの鐘、その日の終わりを告げる鐘である。
その後は、日の出の鐘(1の鐘)が鳴るまでは鐘は鳴らない。夜の時間はどのくらいの時が過ぎたのかはよくわからないが、そんなことは誰も気にしない。
照明の魔法具が存在しなかった頃は、日の入りの鐘と同時に寝ていたようだが、今は魔法具のお陰で日の入りの後も明るい。みなが読書をしたり、友人との交友を楽しんだりして、眠くなったら寝るという感じだ。
ちなみに生徒や先生たちは鐘が鳴ってから授業に向かいだすので、実際のところは授業時間は1時間ではない。全員が集まり次第授業が始まるという感じである。それは学校に限らず、社会的にもそうである。多少遅れたからと言って誰も気にする人はいない。そもそも1時間に1度しか鐘が鳴らないのだから、普段の生活の中では細かな時間まではわからず、また誰もそんな細かいことは気にしないのである。次の鐘が鳴ってから考えるのである。
現代社会のように分刻みのスケジュールではなく、誰もがまったりとしている社会である。
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