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確かめ合う3
しおりを挟む目の前の変態がはにかんでいる。眼福な筈なのに顔がうるさい。
でも、と思う。それなりにこの人がわかってきたつもりだ。この人はそんなに甘い人じゃない。私にいつもこんな態度だけど、きっと相当冷酷な側面を持っている。
それでも、きっと。本当に私が結婚を嫌がったら結局解消してくれてたんじゃないかと思う。
そう思えたから、ほだされたのだ。信用できると、思ってしまった。そんな彼を、好きだと思った。
……頭の上でハァハァ聞こえるんだけど……。なんか興奮してる……。やだもう、この変態……。
見上げると、頬を上気させて微笑む彼は、相変わらず見た目だけは極上だ。
「この状態でおあずけプレイとは……君は俺を興奮させるのが本当に上手だな」
めちゃくちゃうっとりと色気たっぷりに褒められた。
褒められてる気がしない。むしろそんなプレイしてない。ひとり上手がすぎる……。私、いらなくない……?
なんか、ちょっと、腹がたった。
「……じゃあ、お好きにどうぞ!」
勝手に盛り上がって私なんて必要なさそうな団長にイラッとして、私は力を抜いて、バーンと体を投げ出した。不貞腐れて、体を隠しもせず開けっぴろげな体は色気などないだろう。興奮の余地なんて消してやる。
「だが、色気のなさが、最高に愛おしい……!」
色気ないとかあなたにだけは、言われたくない……!! さっきまでの満ち足りた幸せを返して欲しい!
「その切れ味!!」
なんでそれで硬度があがるの……!
私を拝むように見つめる隣の団長のソコの角度が、ぐっとあがっったのが見えてしまった。
「最高だ……」
ほんとに、なにしても興奮してくるな、この人……。勝てる気がしない……。
「ありがとう。君に褒められると照れるな……」
ほめてない。はにかまないで…。
腹が立ってたことも忘れて、今度はおかしくなる。
もうヤダ、この人。ホントにきもちわるい。
くすくす笑いだした私に、彼が微笑んで私を抱きしめた。
フル勃起の股間が腹に当たるのは、この際、気にしない。
無理はさせないといったのは、前言撤回されるらしい。翻すの、早いなー……。
唇に軽くキスをされて、目元に、頬に、首筋に、それから胸元に、彼の頭が下りてゆく。
胸の先端をちゅっと吸われて、なんとなく頭を撫でる。
くちゅくちゅと口に含まれたまま舌先でいじるのをじっと見つめる。
なんか、かわいい。
大人の男が赤ちゃんのように胸元にしゃぶりついているのだ。ついつい頭を撫でてしまう。
吸い付いたまま上目遣いに見つめてきたその様子が、妙にかわいくて笑ってしまう。
「君は、ここは感じない?」
「そうですね。吸われてるなーと思うだけで……。面白くないですよね……」
経験が乏しくて本当にごめんなさい。
きもちいいフリでもしておいた方がよかっただろうか。でも、団長にはバレるから意味ないしなぁ……。
「申し訳無さそうに謝る君もそそるが、完全に未開発なその反応が最高だ……!」
「ええぇ……?」
「これから開発する栄誉が、俺に与えられるんだろう……?」
……言い方。
「君が、少しでも気持ちよくなれるよう、これから一生をかけて、尽くしていくよ……」
きもちよくなるまでに、随分かけそうな雰囲気が漂ってる……。もうちょっと早く開発してくれると、ありがたいです……。
「善処しよう」
キリッとした顔で、団長らしい威厳まで漂わせて頷く。
つい笑ってしまうと、彼も柔らかく微笑んで私を抱き寄せる。
「君が、好きなんだ。どこがと言われても困る。何をしても可愛く見えるし、何もかもが興奮する」
「罵らなくても?」
「さっき証明したつもりだが」
それはそうなんですけど……。
さっきの変態要素なく大切に愛された触れ合いを思い出して、顔が熱くなる。
「好きなところを言えと言われればいくらでも言えるが、だが、君だから好きなのであって、君以外がそのいいところを持っていても全く意味がない。君だからこそ可愛いし、君だからこそ好きなんだ」
私の不安を、わかっているのだろう。言葉を尽くしてくれている。
キュッと胸が切なく疼く。
そんなこと言われたら何もかも許してしまうじゃないですか……。
ズルい、と見つめると、彼が、困ったように苦笑した。
「わかってほしい。君の何もかもが俺を興奮させる……。ほら、ずっと臨戦状態だ……」
最後の一言は、いらなかったかなぁ……。
ちょっと体を離して、ソコを指される。
見せないで下さい。
普通に好きとか愛してるでいい……。
ぐんと立ち上がった股間は、見なかったことにした。
どこまでも、惜しい男である。
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