S系攻め様は不憫属性

水瀬かずか

文字の大きさ
20 / 87
本編:上司・M氏の事情

7 ところてんが大好物になったわけ。

しおりを挟む


「あっ、あっ……」
 早く欲しくて、ちんこの先っちょが押しつけられる度に、中に入れようと腰が揺れる。
「課長、腰が揺れてますけど、どうしたんですか? この、女の子みたいになったいやらしい穴に、何を入れて欲しいんですか?」

 先っちょを何とか中にくわえ込んだと思ったら、すっと腰が引かれる。泣きたくなるほどの切なさを感じたところで、耳元で囁かれる篠塚の低い声が、ひどくなまめかしくて、ぞくぞくと震える。
「もっ、や、だ……っ ひっ、ぅっ」
 涙がにじんで、しゃくりを上げながら、腰を揺らして篠塚のちんこを追いかける。さっさと入れろよぉぉぉ!!

「課長? 欲しいなら、ちゃんと、言って下さい。俺、言われないと、わからないんで……言われないと気付けない、バカなんで……知ってるでしょう?」
 だから、お前はバカじゃないってぇぇぇ……。
 ひんひん泣きながら、「やだ」と、「篠塚」を繰り返す。

「ここ、何が欲しいですか?」
「あっ、あっ」

 ちんこ、ちんこだって……!! でも、ちんこって言葉にすんの、間抜けじゃね? じゃあ、あれか? 篠塚の言ってたチンポか? いやいや、なんか違う、ここは大人っぽくペニスか? そのでかいマラをとか、一物、……どれも、口にするの、照れるんだけどぉぉぉ?!!! んな日常会話で絶対使わねぇ単語使えるかよぉぉぉ!!

 日常会話で使える言葉でちんこねだる……いっそ息子さんをオレにください!! とか! ……どこのギャグだよぉぉぉ!!! もっとまともに働けよ、オレの脳みそ!!

 って迷っている内に、ちんこで尻の穴つんつんされながら、また後ろから抱きしめるみたいにして両方の乳首をつままれたんだけど……それたまらーん!!
「ひぃぃっっ」
「何、がっ、欲しいんですか? ほら、課長、ちゃんと言えよっ」
 あ、先っちょはいってる……や、抜かないでぇぇぇっ

「し、篠塚のっ、しのづかの、それ、いれてく……っ」

 ……迷いに迷って、ごまかしてみた。
 ほんとはエロワード言って羞恥プレイしたかったけど、ペニスは、三十年越しの童貞にはハードル高すぎた。
 じゃあ、やっぱここはラマか。……あれ? ラマ? マラ? ラマ、マラ、ラマ、マラ……どっちだ。……あー……ラマは、動物だった気がする。そうだ、ラマはあののんきな顔の……アイツの頭、ちんこの形に似てね? アレ入ったら、死ぬな。アレでずっこんばっこん出来るようになった日には、オレ、ケツからスイカ生めるようになれるわ。てか、あのサイズのちんこもってたら、どうやってズボンの中に納めんだよ。常に勃起状態で、ズボンからラマの頭はみ出してんのか?
 ……うーわ、やっべぇ。今一瞬篠塚のちんこがラマになった映像が過ぎりやがった。篠塚のズボンのウエストから頭を出すラマ……うわ。ちょ……マジウケるんだけど……っっ

 笑っちゃいけない時ほどツボにはまるのは基本中の基本。
 ぶほっと吹き出しそうになり、慌てて口元を引き締めれば、こらえきれず口端がわなないた。口元だけこらえても目が笑いそうで、ぐっとこらえると、めっちゃ眉間に皺が寄った。それもどうかと思ったが、笑うよりましだろう。
 耐えろ、耐えるんだ。きっと今は笑う場面じゃない。そうだ、考えるべきはちんこがラマになった篠塚じゃなくて、ちんこの名称だ。

 ラマじゃなくて、ラマ。ラマ。……じゃねぇや、マラ。マラっつーと漢字で書ける呼び名だ……漢字つながりで、他には一物か。
 いやいやいや。摩羅とか一物とか、どこの時代劇だよって感じだし……って時代劇でそんなエロワード言わねぇかな!!
 かといって、ちんことチンポは雰囲気台無しな気がするしな。
 くそっ、難しいな、台詞でエロ感出すの……。悔しい、なんでオレ、せっかくのこの瞬間に、上手いこと言えないの? 経験値低くて、やりきれない。

 唇をかみしめて、このやりきれなさを耐える。ついでにラマの映像が脳裏を過ぎりそうになるのを必死に耐える。勝手に笑い差し込んでくるなよ、オレの脳みそ。でもちんこ入れて。

「それじゃ、わかりませんね」
 くくっと耳元で笑う声が、かすれてて色っぽくて、篠塚の言葉責めにオレ更に興奮して辛い。
「ほら、何が欲しいんですか?」
 つぷつぷと先っちょが押しつけられる。じらされてる、やだ、もう、篠塚キチク。好きぃ。

「……ぃんっ」
「なんですか?」
「……お……おちんちん、いれ、てっ」

 声が、がち震える。恥ずかしくて涙出るわっ
 でも、もう残るは、おちんちん一択だろ?! 意地悪系クール上司が「お」を付けて「ちんちん」とか、幼児みたいで、もしかしたら、ギャップ萌えくるかもだろ?! お願い、そうだと言って……!!

「はっ、……ははっ 課長、おちんちん、欲しいんですか?」

 からかうように、耳元で囁かれた。
 や、やっぱり、笑われたぁぁぁ!! 恥ずかしい、しにたいぃぃぃ!!!
 体が強ばって、もう、恥ずかしくて、首を横に振る。
「ち、ちが……っ」
 言うんじゃなかったぁぁぁ……。
「ほら、おちんちん、どこに入れて欲しいんですか?」

 そこ、ツッコんじゃだめっ、あ、いや、ちんこはつっこんで欲しいけど、おちんちんにツッコんじゃらめぇぇぇ!!! 恥ずかしいからぁぁぁぁ!!! でも、おちんちんにツッコむつながりで尿道責めはちょっと憧れるぅ!

「……や、やだっ、いやだっ、もう、やめろ……っ ひぅぅぅっっ」
 乳首つままれたぁぁぁ………。あ、あ、そこ、くりくりしたら、ケツがひくひくしちゃうからぁぁ……。

「課長、ちゃんと言って下さい、誰のおちんちんを、課長のどこに、入れて欲しいんですか? ちゃんと言わないと、俺、どうしたらいいか、わからないんです」
 熱い吐息と共に、意地悪くからかう声がオレをいたぶる。

 やべえ、言葉責め、興奮する……!! 恥ずかしすぎて、めっちゃ興奮する……!!

 ……って、乳首くりくりされたら、思考とぶっとんじゃうっ 篠塚のちんこの先っちょ入ってる、もっと、もっと、奥入れてっ
 もう、どうでもいい、早く入れてっ

「し、しのづかの、おちんちんっ、おれの、おしりのあなに、いれ、てっ……ひぐぅぅぅっっ」
 もちろん、ケツとか言わず、ここはおしり一択で!

 直後、ずっぽり、一気に奥まで突き上げられた。最高かよ。
 苦しすぎて、かはっと喉の奥の空気が漏れた。

 一瞬息が止まって、体が痙攣して、びくびくと震える。ついでに括約筋まで痙攣してでっかいちんこむさぼってる。あたまん中が急激に賢者になって走馬燈だ。一瞬でオレのアナニー人生が脳裏を駆け抜けていった。辛くて長くて寂しいアナニスト生活が、今報われたのだ。

 だってオレのケツに生ちんこ再び。

 大事なことなのでもう一度言おう。オレのケツに生ちんこ、再び。入ってる、ずっぽり入ってる。しかも篠塚の。
 尊い。
 ああ、オレ、気持ちよすぎて死ぬ。

 そんな冷静気味な頭の片隅とは裏腹に、体は思いっきり雌イキ中だ。さらにはぎんぎんに立ってたオレのちんこから、精液がぽたぽたと溢れている。押し出されて、ついこぼれました、みたいな。そうか、これがところてんか。控えめに言って、最高かよ。篠塚、マジ愛してる。

 がくがく震えるオレを後ろから抱きしめた形の篠塚が、もう一度ぐんと突き上げた。
「ひぃぃ……!!」
 思わず声が出るだろ! 気持ちよすぎるだろ! キチク!! この、篠塚のキチク!! 大好きだ!!

「ほらっ、課長の欲しがってた俺のおちんちん、課長のおしりの穴に入ってますよ……っ、気持ちいいですかっ」
 嘲笑う声が耳を犯してくる。そして、もう一突き。
 篠塚ぁ!! おま、ほんと、控えめに言って、最高に気持ちいいにきまってんだろぉ!!
「あぐぅぅぅっっ!」
 四つん這いしてた腕がぶるぶると震えながら耐える。後ろから抱きすくめられたまま背中を反ると、オレの肩口に埋まっている篠塚の頭が見える。

「し、のづ、か……」
 お前のキチクっぷり、ほんと、好き。

 嗚咽と悲鳴を漏らす自分の口がぶるぶると震えている。
 ひっひっと、短い音を絞り出す喉は呼吸すらまともに出来ていない。
 衝撃で涙がにじんでいる。むっちゃ苦しい。こんな奥まで玩具ツッコんだこともないし、でかいし、すげぇキツイ体勢だし、快感が限界突破だし……だが、それがいい。

「あっ、ひっ、ひっ、そっな、おく、むりっ、むり……ぃ……っ」
 だから、もっとしてぇ……っ 自分じゃ到達させられない苦しきもちよさっ、さいこぉ!!


しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

無自覚両片想いの鈍感アイドルが、ラブラブになるまでの話

タタミ
BL
アイドルグループ・ORCAに属する一原優成はある日、リーダーの藤守高嶺から衝撃的な指摘を受ける。 「優成、お前明樹のこと好きだろ」 高嶺曰く、優成は同じグループの中城明樹に恋をしているらしい。 メンバー全員に指摘されても到底受け入れられない優成だったが、ひょんなことから明樹とキスしたことでドキドキが止まらなくなり──!?

隣人、イケメン俳優につき

タタミ
BL
イラストレーターの清永一太はある日、隣部屋の怒鳴り合いに気付く。清永が隣部屋を訪ねると、そこでは人気俳優の杉崎久遠が男に暴行されていて──?

完結|好きから一番遠いはずだった

七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。 しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。 なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。 …はずだった。

人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない

タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。 対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──

地味メガネだと思ってた同僚が、眼鏡を外したら国宝級でした~無愛想な美人と、チャラ営業のすれ違い恋愛

中岡 始
BL
誰にも気づかれたくない。 誰の心にも触れたくない。 無表情と無関心を盾に、オフィスの隅で静かに生きる天王寺悠(てんのうじ・ゆう)。 その存在に、誰も興味を持たなかった――彼を除いて。 明るく人懐こい営業マン・梅田隼人(うめだ・はやと)は、 偶然見た「眼鏡を外した天王寺」の姿に、衝撃を受ける。 無機質な顔の奥に隠れていたのは、 誰よりも美しく、誰よりも脆い、ひとりの青年だった。 気づいてしまったから、もう目を逸らせない。 知りたくなったから、もう引き返せない。 すれ違いと無関心、 優しさと孤独、 微かな笑顔と、隠された心。 これは、 触れれば壊れそうな彼に、 それでも手を伸ばしてしまった、 不器用な男たちの恋のはなし。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

【完結】君を上手に振る方法

社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」 「………はいっ?」 ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。 スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。 お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが―― 「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」 偽物の恋人から始まった不思議な関係。 デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。 この関係って、一体なに? 「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」 年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。 ✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧ ✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧

処理中です...