【完結】片想いを拗らせすぎたボクは君以外なら誰とでも寝るけど絶対に抱かれない

鈴茅ヨウ

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瑠色と寝た男1

ハヤト・20歳*6

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 丁寧に身体を洗ってあげて、泡風呂を堪能する。

 泡に紛れて、ちょっといたずらをしたのはご愛敬って言う事で。

 いたずらが過ぎて我慢が出来なくなってしまったボクは、お風呂から上がっても気持ちは上がりっぱなし。

 じゃれてキスをしながら、身体を拭く。髪は濡らさないようにしたから、裸のままでベッドにもつれるように転がり込んだ。

「何されるか、怖い?」

 キスの合間に聞くと、ハヤトはボクの頬に触れてくる。優しい手つきで撫でられた。

「…ルイさんの事、信じてます。でも初めてなので、…少し怖いかな」

 こういう所も、素直でいい。怖くないなんて虚勢を張られても、こちらが困るから。

「うん。信用していいよ。ボクは節操がないだけで、嗜虐的な人間じゃないからね」

 ボクがそういうと、ハヤトは微笑んで身体の力を抜いた。

 裸のままで寝転んでいるので、明るい所でハヤトの身体をじっくり観察する。

「色が白くて綺麗だね…」

 身体を撫でながらそうつぶやく。病的な白さではなく、透明感のある透き通った肌。手に吸い付くような、きめ細かさ。ハヤトの肌はそんな風だった。

 風呂場では密着していたのでよく見えなかったけれど、乳首も色が薄くて綺麗だ。誘われるように、ボクはそこに吸い付く。

「あっ…!」

 ビックリした顔のハヤトの表情を、ソコへ吸い付いたままで見上げる。舌をかたくして押しつぶすようにすると、びくりと腰が揺れる。

 全体からまあるく吸い付くと、先の部分だけを歯を使って甘く噛む。そうすると、すぐに芯が通った。

「んっ、…あ、ぅ…」

 身をよじって、ボクの舌から抜け出そうとするハヤトの可愛さったらない。もっと意地悪に攻めてやりたくなってしまう。

「ふふっ、かわいい…」

 舐めていた方と反対側を指で弄りながら、キスの位置を徐々に下げていく。胸から、みぞおち、おへそ、脇腹…と下げると、脇腹はくすぐったいらしく、ハヤトが笑い声をあげた。

「くすぐったい、っていうのは、気持ちいいに変わるんだよ…?」

 あぐ、と柔らかく歯を立てると、

「ひあっ!?」

 面白いほどに身体が跳ねる。強弱を付けながら脇腹を甘く噛む。すると、ハヤトは面白いくらいに跳ねて身を捩った。

「ンぁ、っ、あはっ…あっ、やだ…くすぐった…ぃ、ルイさんッ、やめて…!」

 嫌がっているくせに、声はすっかり快楽を訴えるそれに代わっている。

 やめてと言われたからには、やめなくちゃ。そう思って、乳首をもてあそんでいた手を離し、戯れにかじっていたわき腹から腰骨へと位置を変える。

 今度は、目の前で揺れているハヤトの半身に指を掛けた。

 ハヤトが息を呑む。上目遣いに確認すると、ハヤトは顔を真っ赤にしていた。

 そこに唇を寄せること無く、腰回りにキスを落とし続ける。

「ル、…ルイさ…ッ」

 手の中で、ハヤトの半身はピクピクと震えている。いつ、そこにキスをされるのかと期待しているのだろう。

「舐めて欲しい?」

 そんなふうに聞けば、ハヤトはまた顔を真っ赤にする。

 ふ、と息を吹き掛けてやると、ハヤトの半身はふるふると震えた。

「どうする?」

 答えを聞く前に、ちょんと舌先で触れる。

「うあっ…」

 たったそれだけの刺激で、ハヤトは仰け反る。経験がないということは、それすら初めての事なんだろう。

 ボクのテクニックでハヤトがどう乱れるか、見てみたいという自分本意な考えが浮かんでくる。

「どうする?」

 重ねて聞けば、ハヤトは顔を覆ったまま小さな声で、

「お願いします…」

 と答えた。

「うん、じゃあいっぱい気持ち良くしてあげるね」

  ハヤトの半身に手を添えて、唇を先端に押し当てる。ちゅっちゅっと音を立ててキスをしながら、添えた手を上下させてやる。

 ハヤトの腰がぐっと持ち上がった。ぬるっと唇の上をハヤトの先端が滑る。先走りの液を塗り込めるように唇でくるくるとなぞる。

 気持ちいいらしく、息が浅くなっていく。素直に快楽を伝えてくるのがかわいくて、やりがいを感じてしまう。

 先端を口に含んでやると、ビクッと腰が揺れた。そのまま先端だけをゆっくりと吸う。それから立て続けに、ハヤトの弱そうなところに柔らかく歯を押し当てたりする。

「んあ…ッ!? あっ、っんん…!」

 ハヤトの手が、ボクの頭に触れた。引き剥がそうとも引き寄せようともつかない手つきに、ハヤトが感じている快楽の大きさが伺えた。

 戸惑いの仕草を受けながら、ボクは辛くない程度の快楽を断続的に与え、ハヤトを果てさせる事に専念した。

「ルイさ…ぁン、ごめ、なさ…っ、もうだめ…ッ、だめですっ…!」

 しばらくすると、ハヤトが限界を訴えてきた。

 一度唇を離して、

「もうイッちゃいそう…? 良いよ?」

 事も無げに言ってみた。ハヤトは思い切り首を振る。

「く、口の中…だしちゃう…」

 涙目のハヤトは、はっきりと拒否を示して、ぐいぐいとボクの頭を押す。

 ボクは一度離れる様子を見せつつ、ホッとして力を抜いたハヤトの半身に再びかぶりついた。

「あっ…!? ちょっ、ルイさんッ!」

 唐突の動きに、ハヤトは驚いて今度こそボクの頭を引き剥がしにかかる。ボクはお構いなしにハヤトに強い快感を与える動きをした。

「いや…、ァ、ルイさんっ、だめ、です…ッ、離して…ぇ…!」

 泣きが入るが、ボクはやめてあげるつもりはなかった。そりゃ、初めて人にされていきなり口の中に出させようというのだから、この反応は当たり前なんだけど…。

 ジュルジュルと音を立てて、わざわざ羞恥心を煽りながら続けると、ハヤトの身体にどんどん力が入っていく。

 もうすぐかな? と思っていると、

「んあっ、…あっ…あぁ…ッ!!」

 悲鳴に近い嬌声が上がり、ボクの口内でハヤトの熱が弾けた。

「は、離してって…、言ったのに…っ」

 度が過ぎた快楽と初めて人の口の中に射精した罪悪感だろうか、ハヤトは泣き出した。

 やり過ぎたと思わなくもない…けど、ハヤトがすごく良さそうだったので、勝手にそれで良しとする。

 出された物を飲み下してからボクが顔を上げると、ハヤトはティッシュの箱を持ってわなわなと震えていた。

「ルイさん…もしかして飲んじゃったんですか…?!」
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