【完結】片想いを拗らせすぎたボクは君以外なら誰とでも寝るけど絶対に抱かれない

鈴茅ヨウ

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瑠色と寝た男1

ハヤト・20歳*7

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「…え? うん…」

 ハヤトが持ってる箱ティッシュから一枚引き抜いて、唾液で濡れた口許を拭う。

 水面に出てきた鯉みたいにパクパクと口を動かしているハヤトの様子で、何を言いたいかは大体解ったけど、

「あっ、これでチューするの嫌になっちゃうかな?」

 と聞いてみた。と、同時にハヤトの顔に一瞬で『馬鹿じゃないの?!』と書かれる。

「違います!! なん…、飲むとかっ、あり得ないでしょ…っ?! AVじゃないんだから…!」

「えー? 興奮しない?」

 ハヤトは信じられない! と叫び、枕の下に顔を突っ込んだ。恥ずかしいのかもしれない。

 そういう反応は、初めての子に多いから新鮮でうれしい。

「ハヤト、頭隠して尻隠さずだよ」

 ボクがそう言って笑うとハヤトは慌てて枕を下半身に置いて隠した。

 今度は頭が出ているのになと思いながら、ベッドから降りて、アダルトグッズの販売機からローションを買う。

「何か…買ったんですか?」

「うん? エッチな道具じゃないよ。エッチの為に必要な道具」

 ローションのボトルを揺らしながら答えれば、ハヤトは何となく合点が行ったようで、ぼんやりとうなづいた。

「心配しないで大丈夫だからね?」

 ボクはベッドに乗りあがり、ハヤトの足元へと膝立ちでにじり寄った。

「…あの、ほんとにお手柔らかに…」

「うん、善処します」

 恥ずかしがるハヤトの足を、膝立ちにして開かせて、また観察。恥ずかしがって足を閉じようとするので、

「ちゃんと見ないと、慣らしてあげられないよ?」

 と言う。痛いのはハヤトだよ?と言えば、足は素直に開いていく。

 ローションのボトルの封を切り、中身を掌に出す。粘度を確かめながら手の中で捏ねて温め、ハヤトの足の間に手を差し込んだ。

「っ…!」

「息をのんじゃダメ。呼吸はちゃんとしないと、苦しいよ?」

 指先をハヤトの後孔に宛がい、ゆっくりとローションが馴染むように探る。

 集中しすぎると辛いから、話をそらしながらゆるゆると指を動かして、入り口をマッサージをすると、ハヤトの腰がそわそわと揺れ出した。

 力を込めると、つぷん…と、あっさり指が飲み込まれていく。

 初めてにしては抵抗がないな…と思っていると、ハヤトがボクの疑問を感じ取ったようで、慌てて言い訳をした。

「違うんです、ホントにあのっ、人にされるのは始めてで…!」

「人に?」

 指は止めずに聞くと、ハヤトは首もとまで赤くして、顔を覆った。

「っ…ん、じぶん、で…」

「一人でするの、苦手って言ってたよね?」

「る…ルイさんに声をかけるチャンスが出来るまで…って、一人で、練習を…っ」

 ボクのために、そこまで。

「初めてなのにそんなに頑張ってくれたんだね、嬉しいよ」

 2本目と一緒に指先を伝わせて、ボトルからたっぷりとローションを注ぎ込む。

 ハヤトの身体は冷たさにぶるりと震えたが、対称的に内はとても熱い。

「とろとろだね、ハヤト…」

 孔を拡げるように指を開けば、柔らかく開く。

 これだけ開けば、ボクのはもう入りそうだ。

 瞳もうるうるとしていて、そそられる。こうまで求められたら頑張って応えてあげなきゃ。

「ね、もうそろそろ入れても良い?」

 枕元からゴムを1枚取りながら聞けば、ハヤトはこくこくと頷いた。

「苦しかったり、辛かったら言うこと。いいね?」

「は、はい…」

 腰の下に枕を1つ入れ、膝立ちにさせると、ボクは腰を近付けた。

 ゴムを着けたボクのソレを、ハヤトの中へゆっくりと押し挿れていく。挿入の感じは、初めての子の抵抗感だ。息を詰めないように、ハヤトの胸を撫でる。

 乳首に触れれば、身体がびくりとして内がぐうッとうごめいた。

「あ…っ、ルイ…さ、ん…、入って…っ」

「ん、ゆっくりね…。痛くない?」

「痛くは…」

「それはよかった。…先、進めるね」

 ハヤトの呼吸に合わせて、先端の一番太い所を押し込む。それから、半分、全部と休み休み入れていく。

「…もう全部入ったよ。大丈夫…?」

「だい、じょうぶ…です」

 中が馴染むまで待つつもりで、ハヤトの身体をゆったりとなで回す。

 くすぐるように撫でるのと、快楽を与えようと弱点を攻めるのとを交互にやると、ハヤトの呼吸はどんどん上がっていく。

「ルイさん…どうしよう、僕……なんか…」

 胸があえぐ隙間に、ハヤトがボクに訴える。

 ボクの行動が、少しずつ快楽を募らせていくのだと思うと、もっと良くしてあげたくなってしまう。

「ハヤトも気持ちよくなってきたんだね…?」

「っ、たぶ、ん…っていうか、ルイさんがいろんなとこ触るからですよ…ッ」

「そうだね。じゃあ、もっと気持ちよくなってもらおうかな」

 適当に放り投げたローションのボトルを手繰り寄せて、掌に出す。

「ハヤト、ちゃんと自分で足開いておくんだよ?」

 ローションに濡れた手で、ハヤトの腹の上で萎えてしまっている半身に刺激を与える。

「ンあ!? やっ、だめ!」

 トロトロの手で扱いてやれば、二度三度であっという間にハヤトの半身は硬さを取り戻した。
 こうなってしまえばこっちのモノだ。

 ゆっくりと腰を前後に動かしながら、ハヤトを扱く手を不規則に動かす。

「ッ、は、あん、あっ、ああ…」

 あっという間に、ハヤトは喘ぐ。まず直接的な快楽を与えることが大事だとボクは思っている。

 初めてなんだから、後ろだけでいきなり気持ちいい何てことないよね。

「…ハヤト可愛い…。感じてる顔、すごくそそるよ…」

 腰の動きに合わせて、より気持ちよくなるように手を動かす。ローションの滑りがあるおかげでかなり気持ちいいはずだ。

「ルイさん…ッ、いい、きもちい…ぃ…」

 ボクのが全部収まりきるところまで、緩い動きで腰を前後させていく。

 一番奥まで押し込んで、ぴったりと身体が重なる。

「ハヤト…、ちゅーしよ…」

僕は身体をかがめてそう求めると、ハヤトは肘をついて体を起こし、僕に甘えるようにすり寄ってきてくれた。
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