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瑠色と寝た男3
志信・25歳*7
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ボトルの中のローションは少し冷たいから、身体に直接出すのは良くないと志信さんが教えてくれた。
掌で温めたローションを指に絡ませて、志信さんの秘部へと手を伸ばす。
ごくり、とボクの喉が鳴った。
「…緊張してるの?」
志信さんの声は穏やかだった。
「うん…。そりゃ、緊張くらいするよ…」
「こんなとこ触らなきゃいけないって、嫌な気持ちにならない?」
「戸惑う気持ちはあるけど、嫌ではないよ。だってこれから…ここでボクと志信さんはつながるんだもん…」
そっと入り口に指を添える。ローションをまとった指がつるっと中へ入っていく。
「…あ…っ」
志信さんの声に驚いて指を引っ込める。
「痛かった…?!」
「ううん、平気。私の身体は…慣れてるから、いきなり入れても平気だけど、初めての子にはそんな風にしちゃダメよ…?」
慣れている、という言葉にボクは少し驚いた。でも、そりゃそうだ。三年も付き合った男が居たのだから、こういう事はしていたんだろう。
「…ゆっくり、する…ね…」
「なじませながら、指を増やしていってあげるの。いきなりは、ダメだからね…」
掌からローションをすくい、馴染ませるように入り口を撫でた。第一関節位をゆるゆると出し入れすると、ボクの指を締めつける様にきゅうっとそこが収縮した。
指先が埋まるくらいのところを、何度も何度も、ゆっくりと行ったり来たり繰り返す。
「ルイくん…だめ…、もう…、もっと、奥まで入れて…っ」
焦れてしまったようで、志信さんがそんな風にボクにねだってきた。
「う、うん…」
人差し指を進めていくと、柔らかいものにずるずると引きずり込まれていくような感覚だった。
「わわ…すごい…柔らかい…」
「ん…っ、はずかしいわ…」
「もう一本…入りそう…」
中指ゆっくりとを入れると、それもすんなりと入った。志信さんが、動かし方を教えてくれる。
言われたとおりに、内壁を探るように動かした。
「ッ、あ、ン!」
びくっと志信さんが跳ねた。痛いのとは違うと、さすがにもうわかる。気持ちいい所を探り当てられたんだ。
志信さんの身体が跳ねたあたりを、ゆっくりと押したり、抉るように掻いたりすると、志信さんの口から引っ切り無しに嬌声が上がった。
「ああん! ンッ、あ、ゃっ、あっ、ンン…!」
可愛い。
男の人でも、こんな風に、喘ぐんだ。
たまらなくて、ボクはなんどもそこばかりを弄った。渇いてこないように、ローションを足す。
こぼれるくらいにローションが足されたそこは、ボクが指を動かすたびに、ぐじゅぐじゅと濡れた音がする。それも、ボクにとっては強烈な興奮材料だった。
「すごいね…志信さんのここ…とろとろに柔らかくて…指でしてるのにボクも気持ちいい…」
「ン、もう…、恥ずかしい…からっ、そういうこと、言わない…ッ」
三本目を入れるべきか悩みながら志信さんの方をみると、志信さんとパチッと目が合った。
「…ルイくん…もう挿れたい…?」
口元が、かすかに笑みを浮かべている。夏休みの田舎でお姉さん以下略、ってかんじだ。
「うん、すっごく…挿れたい…」
聞いてくるからには、もう大丈夫なんだろう。ボクは、枕元に置いてあるゴムに手を伸ばした。
「ふふ…」
志信さんが微笑んで、ボクの股間に手を伸ばす。
爪の先でつつっと撫でられて、ボクは腰が引けてしまう。
「ちょ…っと、志信さんん、だめだよ…くすぐったい…」
「…ねえ、ゴム、私がつけてあげたいんだけど…いいかしら?」
さっきまで、あんなに気持ちよさそうにしてたのに、志信さんは色っぽさだけを残して、なんというか、小悪魔的な表情を浮かべている。
「えっ…あ、…え?」
「着け方くらい知ってると思うけど…これから自分の中に受け入れるものに対して、そういう準備するのってすごく興奮するの…。…私にされるの、嫌?」
このひと、ほんとうは、すっごくえっちなひとなんじゃないのか。
ボクは頭の中でそんな風に思いながら、志信さんにゴムを手渡した。
「お、ねがい、します?」
志信さんがまた、くすっと笑って、ボクからゴムを受け取る。そして、興奮しすぎてぴったり立ち上がっているボクの半身にキスをした。
「ひあ!?」
間の抜けた声ばかりあげさせられているけれど、そんなことされるなんて思ってもみなかったからしかたない。
「ちょ、ちょ、しの、ッさん、何して…!?」
返事の代わりにぺろぺろ舐められて、ボクはもう言葉が継げない。舐めるなんて、そんなの、はじめてされるのに。
先端の弱い所ばかりをねっとりと舐められて、腰が抜けそうだった。舌の感触はやばい。手でされるのよりずっとずっと気持ちがいい。参った。これは、本当にまずい。
「しのぶさんっ、ちょ、もう、出ちゃうから…だめ、だめだってば…!」
秒速で駆け上がって、ボクはあっというまに志信さんの口の中に出してしまった。
ひどい罪悪感だ。こんなことしてしまうなんて。頭の片隅ではこれから入れようってところだったのに、出しちゃったらしばらく復活しないよ…などと違う事も考えていたりもした。
「…ん、っく」
志信さんの喉が鳴る。まさか。
「えっ!? まさか飲んだの!?」
パニックが一回りだ。信じられない、そんなもの飲むなんて…!
「ごめんね、嫌だった?」
「大丈夫なの、そんなの飲んで…!」
「…大丈夫よ? うん、私は平気。でも、断りもなくしちゃったのはゴメンね。つい、かわいくって」
「…志信さんが嫌じゃないんだったら…べつに良いんだけど…びっくりした…」
口元についたボクの精液を、指で拭ってあげる。さすがに、舐める気にはならなかったからティッシュで拭いたけど…。
「勃たせてあげないとね…」
抵抗する間もなく、志信さんは出したばかりで元気の無くなったボクのそれを、再び、口に含んだ。
「あ、あ…っ」
志信さんのテクニックのおかげか、ボクが不慣れ故の快楽への弱さなのか、三度あっと言う間にボクはまたすっかり興奮状態になってしまった。
掌で温めたローションを指に絡ませて、志信さんの秘部へと手を伸ばす。
ごくり、とボクの喉が鳴った。
「…緊張してるの?」
志信さんの声は穏やかだった。
「うん…。そりゃ、緊張くらいするよ…」
「こんなとこ触らなきゃいけないって、嫌な気持ちにならない?」
「戸惑う気持ちはあるけど、嫌ではないよ。だってこれから…ここでボクと志信さんはつながるんだもん…」
そっと入り口に指を添える。ローションをまとった指がつるっと中へ入っていく。
「…あ…っ」
志信さんの声に驚いて指を引っ込める。
「痛かった…?!」
「ううん、平気。私の身体は…慣れてるから、いきなり入れても平気だけど、初めての子にはそんな風にしちゃダメよ…?」
慣れている、という言葉にボクは少し驚いた。でも、そりゃそうだ。三年も付き合った男が居たのだから、こういう事はしていたんだろう。
「…ゆっくり、する…ね…」
「なじませながら、指を増やしていってあげるの。いきなりは、ダメだからね…」
掌からローションをすくい、馴染ませるように入り口を撫でた。第一関節位をゆるゆると出し入れすると、ボクの指を締めつける様にきゅうっとそこが収縮した。
指先が埋まるくらいのところを、何度も何度も、ゆっくりと行ったり来たり繰り返す。
「ルイくん…だめ…、もう…、もっと、奥まで入れて…っ」
焦れてしまったようで、志信さんがそんな風にボクにねだってきた。
「う、うん…」
人差し指を進めていくと、柔らかいものにずるずると引きずり込まれていくような感覚だった。
「わわ…すごい…柔らかい…」
「ん…っ、はずかしいわ…」
「もう一本…入りそう…」
中指ゆっくりとを入れると、それもすんなりと入った。志信さんが、動かし方を教えてくれる。
言われたとおりに、内壁を探るように動かした。
「ッ、あ、ン!」
びくっと志信さんが跳ねた。痛いのとは違うと、さすがにもうわかる。気持ちいい所を探り当てられたんだ。
志信さんの身体が跳ねたあたりを、ゆっくりと押したり、抉るように掻いたりすると、志信さんの口から引っ切り無しに嬌声が上がった。
「ああん! ンッ、あ、ゃっ、あっ、ンン…!」
可愛い。
男の人でも、こんな風に、喘ぐんだ。
たまらなくて、ボクはなんどもそこばかりを弄った。渇いてこないように、ローションを足す。
こぼれるくらいにローションが足されたそこは、ボクが指を動かすたびに、ぐじゅぐじゅと濡れた音がする。それも、ボクにとっては強烈な興奮材料だった。
「すごいね…志信さんのここ…とろとろに柔らかくて…指でしてるのにボクも気持ちいい…」
「ン、もう…、恥ずかしい…からっ、そういうこと、言わない…ッ」
三本目を入れるべきか悩みながら志信さんの方をみると、志信さんとパチッと目が合った。
「…ルイくん…もう挿れたい…?」
口元が、かすかに笑みを浮かべている。夏休みの田舎でお姉さん以下略、ってかんじだ。
「うん、すっごく…挿れたい…」
聞いてくるからには、もう大丈夫なんだろう。ボクは、枕元に置いてあるゴムに手を伸ばした。
「ふふ…」
志信さんが微笑んで、ボクの股間に手を伸ばす。
爪の先でつつっと撫でられて、ボクは腰が引けてしまう。
「ちょ…っと、志信さんん、だめだよ…くすぐったい…」
「…ねえ、ゴム、私がつけてあげたいんだけど…いいかしら?」
さっきまで、あんなに気持ちよさそうにしてたのに、志信さんは色っぽさだけを残して、なんというか、小悪魔的な表情を浮かべている。
「えっ…あ、…え?」
「着け方くらい知ってると思うけど…これから自分の中に受け入れるものに対して、そういう準備するのってすごく興奮するの…。…私にされるの、嫌?」
このひと、ほんとうは、すっごくえっちなひとなんじゃないのか。
ボクは頭の中でそんな風に思いながら、志信さんにゴムを手渡した。
「お、ねがい、します?」
志信さんがまた、くすっと笑って、ボクからゴムを受け取る。そして、興奮しすぎてぴったり立ち上がっているボクの半身にキスをした。
「ひあ!?」
間の抜けた声ばかりあげさせられているけれど、そんなことされるなんて思ってもみなかったからしかたない。
「ちょ、ちょ、しの、ッさん、何して…!?」
返事の代わりにぺろぺろ舐められて、ボクはもう言葉が継げない。舐めるなんて、そんなの、はじめてされるのに。
先端の弱い所ばかりをねっとりと舐められて、腰が抜けそうだった。舌の感触はやばい。手でされるのよりずっとずっと気持ちがいい。参った。これは、本当にまずい。
「しのぶさんっ、ちょ、もう、出ちゃうから…だめ、だめだってば…!」
秒速で駆け上がって、ボクはあっというまに志信さんの口の中に出してしまった。
ひどい罪悪感だ。こんなことしてしまうなんて。頭の片隅ではこれから入れようってところだったのに、出しちゃったらしばらく復活しないよ…などと違う事も考えていたりもした。
「…ん、っく」
志信さんの喉が鳴る。まさか。
「えっ!? まさか飲んだの!?」
パニックが一回りだ。信じられない、そんなもの飲むなんて…!
「ごめんね、嫌だった?」
「大丈夫なの、そんなの飲んで…!」
「…大丈夫よ? うん、私は平気。でも、断りもなくしちゃったのはゴメンね。つい、かわいくって」
「…志信さんが嫌じゃないんだったら…べつに良いんだけど…びっくりした…」
口元についたボクの精液を、指で拭ってあげる。さすがに、舐める気にはならなかったからティッシュで拭いたけど…。
「勃たせてあげないとね…」
抵抗する間もなく、志信さんは出したばかりで元気の無くなったボクのそれを、再び、口に含んだ。
「あ、あ…っ」
志信さんのテクニックのおかげか、ボクが不慣れ故の快楽への弱さなのか、三度あっと言う間にボクはまたすっかり興奮状態になってしまった。
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