転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア

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767.転売屋は触媒を爆発させる

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箱の方は目星がつき更にはそれに施すデザインも決まったというのに、それを量産するすべが見つからないまま三日が過ぎてしまった。

もう10月も半ばになり心なしか寒さが強くなってきた気がする。

もうすぐ4ヶ月の冬が始まる。

還年祭やらなんやらと色々と忙しくなるので今のうちに色々と片付けてしまいたいものなのだが、去年以上に忙しいんだよなぁ。

前はこんなに忙しくなかったのになんて悔やむことはしない。

今できることをただやり続けるだけだ。

「で、こんな危険なやつをどうするつもり?」

「どうするかなぁ。」

「何も考えずに仕入れるのはよくある話だけど、さすがに爆発物を考えなしに長期保存するのはお勧めしないわよ。」

「そりゃわかってる、だからこうやってギルドに相談しにきたんじゃないか。」

俺とエリザの前にはパックに使う例の箱。

だがその中は液体で満たされおり、さらには大量の色とりどりな物体が光り輝いていた。

一緒に回収した各属性の結晶。

可燃性が高く触媒として色々と使われているようだが、あいにくとこの町では使い道がないらしい。

冒険者の中にはこれを投げて爆破するなんて遊びもあるらしいが、一歩間違えれば自分の腕を吹き飛ばすぐらいの被害が出るので推奨されていないようだ。

中々に過激な遊び、まったく冒険者って生き物は何でそんな馬鹿な遊びをぽんぽん思いつくんだろうか。

「お待たせしました、やはりギルドでも買取しかねるそうです。」

「だよなぁ。」

カウンターの向こうから申し訳なさそうな顔をしてキキが戻ってくる。

まぁ想定の範囲内ではあるのだが。

はてさてどうするか。

「じゃあどうするのよ、屋敷は論外として町の外に保管しないと大変なことになるわよ。」

「ダンジョンの中じゃだめなのか?」

「それもあまりお勧めしませんね。ダンジョン内に放置されたものの所有権は発見者にありますから、持って行かれるだけでなく二次被害も考えられます。その場合の責任者は元所有者ということになりますから・・・。」

「つまり町の外にでも置いておけってことか。」

「そうなるわね。」

うーむ、何かに使えると思って買いつけたものの危険すぎて使い道はなし、むしろ扱いに困る状況だ。

衝撃には強いが魔力伝導性が非常に高く、弱い魔法でも爆発することから少量の魔石と一緒に落とし罠などに設置して爆発させるなんてことも考えられたらしい。

とはいえそれはこの前のような対人的に有効な罠であって、魔物が引っかかることは少ないそうだ。

元々魔物は魔力を感知する能力が人より高いので、無意識に罠を避けてしまうのだとか。

そしてそれを知らないやつが引っかかって被害を拡大させる。

地雷なんてものは設置は簡単だが撤去は非常に面倒だ。

この前のようにどこに何個設置したのか記録として残しているのならば話は別だが、それでも回収はめんどくさかったなぁ。

「これって魔力に反応して爆発するんだよな?」

「正確には許容量以上の魔力を短時間に浴びたら、ですね。」

「どう違うんだ?」

「だらだらと弱い魔力を浴びた程度じゃ爆発しないって事よ。そうじゃないと魔物の体の中で爆発しちゃうでしょ?」

「おぉ、なるほど。」

「でもそれ以上の魔力、たとえば魔法そのものや魔道具などで作られた魔力を浴びると一気に反応します。」

つまりまとめて設置しておいて、近くに獲物が近づいたところで遠距離魔法をぶち込めば大爆発するわけだな。

もっとも、そんなことしようものなら獲物は真っ黒になってしまい素材の剥ぎ取りはできないだろう。

冒険者にとって素材は命そのもの。

そんな荒々しい使い方をするやつはいないだろう。

しっかし、この結晶を有効利用させようと思ったら爆発させるしかないんだよなぁ。

うーむ。

「しかたない、とりあえず畑の外にでも置いておくか。」

「それしかないわね。」

「あ、そうでした。ニア様から魔石の追加注文をいただいたんですけど、どうしましょう。」

「魔石?」

「冬に向けて大型の火の魔道具を用意したそうで、燃料の代わりに稼動するそうです。もし成功すれば燃料費が一気に下がると気合が入っておられました。」

「そっちの方が不安なんだが、爆発しないのか?」

「おそらくは。」

何だよその不安そうな顔は。

こっちとしては大量に所有する魔石が売れるのはありがたいことなんだが、町のど真ん中で大爆発とかは止めてほしい。

でもまぁそれは俺も同じか。

早々にこいつをどうするか考えないと。

一旦畑へと移動しブツの処遇を考える。

今後大量に箱を手配するだけにこいつが大量に集まって来るのは目に見えている。

使い道がないなら買い取らないという選択肢もあるのだが、冒険者の貴重な収入源ともなれば無下に断る訳にもいかない。

なんせ俺の依頼で大量に集めてくれるんだ、こっちは要りませんとは言いにくいじゃないか。

となると大量の可燃性物質を扱う事になるわけで、いっそのこと地下に貯蔵庫でも作って保管するしかないだろうか。

とはいえ地下に保存した所で消費出来なければ金は出ていく一方、安いとはいえちりも積もれば何とやらってやつだな。

そんな感じでウンウンと知恵を絞っていると、突然足元で何かが破裂する音がした。

「うぉぁ!」

「あはは、にげろー!」

「あ、まってよー!」

俺の間抜けな反応にガキ共が笑いながら去っていく。

ズボンは破裂した何かのせいで裾の方がべっとりと汚れていた。

この匂い、この前のボムクラッカーか。

爆発して周囲に種を飛ばす有り触れた果物だが、この前の襲撃の際に余ったやつを畑に置いていた気がする。

それを見つけて悪戯に使ったんだろう。

殺傷能力はもちろんないが、はじける力が強いのでこの前のように弾薬代わりの何かと一緒に投げ込むとその場で破裂して被害を広げる事が出来る。

因みにこの前のデンジャーペペロン爆弾は魔物にも効果的らしく、主に人型の魔物に使用されているらしい。

鼻や目を掻きむしりもだえ苦しむ魔物を襲うマスク姿の冒険者、どっちが悪人かわかったもんじゃないがダンジョンの中ってのはそういうもんだ。

もしデンジャーペペロンではなくこの結晶を使ったら・・・。

あれ、もしかしていけるんじゃないか?

一先ずガキ共を懲らしめてから余ったボムクラッカーを回収。

それとニアに頼まれていた魔石から屑石を拝借して畑の外へとむかう。

カニバフラワーから離れる事300m程、これぐらい離れれば問題ないだろう。

「よし、ここから奥に向かって思いっきり投げてくれ。」

「ねぇ本当に大丈夫なの?」

「わからん、だから調べるんだ。」

「そうなんだけど・・・。はぁ、どうなっても知らないからね。」

エリザの手にはボムクラッカー、それに魔石の屑石と火結晶がガムボールでくっつけられている。

俺の考えはこうだ。

エリザの勢いで投擲されたボムクラッカーは地面にぶつかると同時に勢いよく破裂、その勢いで屑石も一緒に砕けて一時的に濃くなる魔力により火結晶が反応して爆発する。

聞いた話じゃ魔法程の火力はないらしいが、それでも何もないよりかは効果あるだろう。

魔力を通した攻撃しか通らない魔物もいるので、もしこれが成功した暁には魔法の使えない冒険者でもそういった魔物を狩ることができる・・・かもしれない。

エリザが勢いよくボムクラッカーを投げる。

飛距離はぐんぐん伸び放物線を描いてそれは地面に激突。

軽い衝撃音の後、落下地点に赤い炎が発生した。

「成功したな。」

「思ったよりも小さい爆発ね。」

「それでいいんだよ、あまり激しいと二次被害がでるからな。」

ボムクラッカーそのものの爆発には期待していない。

アレはあくまでも誘発する為の道具で目的は火結晶への誘爆。

それが読み通り成功しただけでも価値がある。

その後もいくつか投げてもらったが、何発か不発だったもののおおよそ成功したと言っていいだろう。

どれも爆発は大きくない。

が、色とりどりの爆発が起きるのはちょっと綺麗だった。

ただの火薬的爆発じゃない、魔力を伴った爆発だ。

それを魔法を使えない冒険者、なんなら一般人でもつかえるというのは非常に大きな意味を持つ。

「で、これをどうするの?」

「新米冒険者の中には魔法が使えずに苦労している奴もいるんだよな。」

「そうね、飛び道具という意味でも魔法しか聞かない魔物もいるから。え、それ用に使うの?」

「別にそれ専用というわけではないけど、魔法の代用品としては使えると思う。もちろん威力は二の次だ、あくまでも陽動やそういった魔物への対処が出来れば程度に考えている。とはいえ、何もできずに指をくわえるよりかはいいだろう。金がたまれば属性の付いた武器だって買えるし、魔法を使える仲間だって増えるかもしれない。エリザも最初は苦労したじゃないか?」

「そんな昔のこと忘れたわ。でも苦労している子がいるのは事実よ、でもこんな危険なのどうやって持ち歩くの?」

もちろんそれも考えてある。

一度倉庫に行き、目的の物をいくつか仕入れてから冒険者ギルドへと殴り込み・・・、もとい売り込みに向かった。

「小型のトイボックスの中に各結晶とボムクラッカーを入れて保管、屑魔石とガムボールは合体させた状態で風蜥蜴の被膜でくるんでおけばそれをはがしてくっつけるだけですぐ使えるようになる。誘爆を防ぐために魔石は一緒に保管しないように徹底させる必要はあるが、この程度なら新米冒険者でも十分に扱えると思うんだがどう思う?」

「つまりシロウさんはこれを新米に持たせて投げさせたいわけね?」

「こいつはあくまでも攻撃ではなく探索や自衛用だ。マジックペーパーなんかの面倒な魔物から逃げるときにも使えるし、爆発を起こして通路の奥から魔物をおびき出す事も出来るだろう。流石にポンポン使えるような値段にはできないがお守りにはなるはずだ。」

「ちなみに希望は?」

「銅貨30枚。」

値段を聞いた瞬間にニアの表情がこわばった。

効果としてはそれなりにあると判断してくれたんだろうが、ネックは値段。

まぁ十中八九高いと言われるだろう。

「うーん、ちょっと高い。」

「ちなみに大量購入してくれるなら銅貨25枚までは値下げできる。とはいえそこが限界だ。」

「でも誘導や自衛にしか使えないんでしょ?それはちょっとねぇ。」

「ちなみに魔石の大きさを変えると威力は上がる、あと結晶を混ぜれば複数の爆発を起こすことが可能だ。それがどういう事はわかるよな?」

「それって本当なの?」

「うん、実際に投げてみて確認したわ。水と火、どっちの属性もほぼ同時に発動した。」

それを聞いたニアの表情が大きく変わる。

ただ単に魔法と言うのは簡単だがその中にも複雑なルールが存在する。

例えば火と水の魔法を同時に使用することはできないとか、複数の魔法を別々に発動してもお互いに干渉し合うことで威力が上がったり下がったりしたりだとか。

なので魔術師は徹底的にその基礎を身体と頭に覚え込んで、ルールを侵さないように魔法を使わなければならない。

失敗は死を意味する。

だから一瞬たりとも気を抜けない。

しかし魔物の中には火と水、二つの魔法を同時に使わないと戦いにくいものも存在する。

そういう魔物に出会った時の対応は二つ、逃げるか、魔法以外の手段で倒すかだ。

別に倒せないわけじゃない、倒しにくいだけだ。

だが、それ楽にする道具があるとどうなる?

しかも魔術師でなくとも使えるとなったら?

それがもたらす効果の程は、ニアの表情が全てだろう。

「銅貨30枚ね?」

「あくまでも屑石の場合な、小型や中型は別料金だ。」

「でもオマケしてくれるんでしょ?」

「複数購入が条件だがそれも吝かじゃない。大型の魔道具用に必要な魔石も優遇しよう。」

「とりあえず100セット、その後は使用感を確認してから追加するわ。」

「毎度あり。」

儲けとしては微々たるものだ。

ほぼ原価だからな。

とはいえ冒険者は金を手に入れ、さらには新しい道具でさらなる素材を手に入れる。

結果としてそれは俺の所に戻ってきて新たな金を産むだろう。

パック用の箱を確保するためにも結晶の買い付けは必要不可欠、それを有効に使える手段が見つかっただけ万々歳だ。

さぁ、残す問題はただ一つ。

とはいえこれが一番大きい気がする。

はてさてどうしたもんかなぁ。
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