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881.転売屋は潜在需要を探る
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「準備できたか?」
「はい、用意した分は全て積み込みました。」
「そんじゃまのんびり行くか。」
用意した荷物を手押し車に載せ、ゆっくりとした足取りで坂を下る。
本当は馬車のつもりだったんだがこの程度で馬車を使う必要はないと、ウーラさんが引っ張ってくれることになった。
一個一個はそれほど重くなくても、重なると中々の重量になる。
だが鍛え上げられた肉体にとっては些細なことのようで、表情一つ変えずに坂を下ってしまった。
縛ってあるとはいえ崩れる可能性もあるのだが、結局俺は横で崩れないよう支えるだけで、何事もなく拡張工事の詰所へと到着。
「おはようさん。」
「あ、おはようございます!」
「準備できたんですね。」
「あぁ、とりあえず30枚用意できた。」
運んできた手押し車に職員達が群がってくる。
今回運び込んだのはウォータースライムの皮、つまりはマットレスだ。
現物は俺の最初の想像よりも分厚かったが、使用用途を考えれば分厚いほうが効果がある。
試しに寝てみたが中々寝心地がよかった。
さすがに屋敷で使用しているベッドには負けるが、簡易ベッドと比べれば雲泥の差といっていいだろう。
「予定通り貸し出し順の早い人から設置してやってくれ。残りはまたある程度の数が準備出来次第持ってくる。」
「うわー、ポヨンポヨンですよ!」
「これで寝たら絶対に気持ちいいやつじゃないですか。」
「勝手に持って帰るなよ。」
「えー、お昼寝用に一枚だけダメですか?」
「昼寝ってどこでだよ。」
「え、ここです。」
全員が指差したのは詰め所裏に設置された簡易ベッド。
何でこれがこんなところに?
さすがに設置してあったのは一台だけだが、聞けば昼食後眠たくなったときに交代で昼寝をしているらしい。
三人の仕事ぶりを考えれば怒ることではないのだが、なんていうかちょっとうらやましい。
「今度俺も使わせてくれ。」
「いいですけど、マットレス設置が条件です。」
「ぐぬぬ、交渉上手だな。」
「これも快適な就業環境を作るため、って事で一枚頂きまーーす!」
うれしそうに一枚引っぺがし、裏の簡易ベッドに乗せてみる。
大きさは少し大きすぎるぐらいだが、乗せるだけで終わりじゃないんだよなぁ。
そのまま寝転がっても多少やわらかい程度。
本当の姿はこれをやってからだ。
「え、水の魔道具?」
「少し水を入れてやるとそれが全体に広がって弾力が上がるんだ。ただし入れすぎるなよ、体が沈んで左右からマットレスにはさまれて窒息死するぞ。」
「こわ!」
ウォータースライムの皮は、自己修復するのか少さい穴なら蓋をして一日ぐらい待てばふさがってしまう。
その性質を利用して小さい管を刺し、そこから水をゆっくりと入れる。
約10cmほどに膨らんだところで注入を止めて穴をふさげば終わりだ。
「寝ていいぞ。」
「はい!」
恐る恐るという感じでベッドの上に寝転がると、程よくマットレスが体を包む感じで停止した。
「あぁぁぁぁぁ、これはだめですぅぅぅぅぅ。」
「そんなにか。」
「これ、お昼寝どころか一日寝れます。あぁ、さいこぉぉぉぉ。」
程よい冷たさもいいのか、頬をこすりつけながらコロコロと転がり始める。
スカートが膝上までめくれ上がってもお構いなしだ。
「仕事はしろよ。」
「これ、本当に配るんですか?売ったほうが儲かりません?」
「そりゃ儲かるだろうが今回はそのために仕入れたわけじゃない。むしろ、ここで噂になってくれたほうが俺としてはありがたいんでね。」
もちろん配るといっても一度ギルド協会に買い上げてもらってから。
だから俺に損はないし、さらに言えばここで噂になってくれたら需要が増えてさらには今以上に狩り手が増える。
もちろん自前で取りに行ったり売り出す奴も出てくるだろうけど、このデカさは中々邪魔になるからな。
さっさと売って金にしようと思う奴も出てくるはずだ。
なので知名度アップも兼ねてまずは労働者に配布。
それから一般に流通という流れを想定している。
普通は労働者が最後なんだろうけど、今回の目的は労働者の待遇改善が目的だ。
それが達成できれば継続して働いてくれる人が増える。
やっぱり毎回同じ仕事をしてくれるほうが修練度も上がるので、そういう人が増えてくれるのは素直にありがたいこと。
今の所100人程度を見越しているが、今後はその三倍ぐらいには増えると想定している。
土地はある。
簡易天幕もベッドも準備できる。
大丈夫何とかなるだろう。
待ってもらっていたウーラさんにお詫びをして、予定の簡易ベッドにマットレスを敷いていく。
搬入してしまえば後は膨らませるだけなのでまずは設置。
後は空き時間にゆっくりやっていこう。
「ウーラさん助かった、後はやるから帰ってゆっくりしてくれ。」
「ウ、わかった。」
「昼飯時だし何か食って帰るか?」
「ウツマルノフリョウウリガルアルフノデ。」
ポケットから銀貨を取り出し渡そうと思ったのだが、いらないと左右に首を振られてしまった。
ふむ、そうか。
空の手押し車を押して戻るウーラさんを見送り、詰め所の書類仕事を片付ける。
ここが開所してそろそろ半月。
半分ギルド協会の手伝いみたいなものだが、利益はそれなりに出てるんだよなぁ。
簡易ベッドの初期投入は美味しかったし、マットレスもまとまった金額になっている。
後は簡易天幕や毛布など、比較的簡単に手に入る道具を少し割り増しで買ってもらえるってのがありがたい。
この辺じゃ手に入らなくなっても港町や南方に行けばまだまだ手に入る。
今まで自分が作り上げてきた取引先を総動員することで、そういった人たちにもお金が回っていく事。
結果、向こうも喜び新たな取引が生まれるというすばらしい循環。
もちろんそれができるのも街が潤滑に資金を用意してくれているからだが、その分かなりの税金を持っていかれているのでトントンってところだ。
気になることがあるとすれば、拡張後の税金か。
さすがに金貨200枚のままって事は無いだろうけど、下手に下げれば文句を言う人も出てくるだろうし、その辺は店を出している場所に応じてって感じになるのかなぁ。
区画整理もあるし移住もある。
そもそも、まだ城壁すらできていないって言うね。
まだまだ先は長いか。
「あの~、ちょっとよろしいですか?」
「ん?」
「マットレスなんですけど、あれ個人的に予約できませんかね。」
「あ!ずるい、私も欲しい!」
「できれば僕も欲しいんです。」
仕事も片付き帰ろうかというタイミングで、おずおずと香茶を持って近づいてくる職員。
何事かと思ったがどうやらかわいらしいお願いだったようだ。
「そんなによかったか?」
「もう別物ですよ。家に帰ってあの硬いベッドで寝るなんてもう無理です。」
「わかる~。」
「値段は定価で大丈夫です、お願いします。」
「「おねがいします!」」
うーむ、まずは労働者の待遇改善を優先したいところなんだが、それで職員の待遇改善をしないって言うのはおかしな話だ。
彼らもまた労働者であり、その環境を良くするのは雇用主の義務。
いや、雇用主はギルド協会だがこれだけ一生懸命働いてくれている仲間の希望を無碍にするのもなぁ。
「次のが手に入るのにまだ時間が掛かる、それからになってもいいか?」
「「「はい!」」」
狩り手が増えているとはいえ、まだまだ供給量が足りていない。
他の日用品と一緒に外にも依頼を出しているのでいずれは増えるんだろうけど、それまではお預けだ。
しかし、これだけ反応がいいって事は街の中への需要もかなりあるということ。
いっそのこと別の素材で代用したほうが儲かるかもしれない。
でもなぁ、今からその素材を探すって言うのもなぁ。
金儲けは推察と実行の繰り返し。
でも時間も労力も限られているからどこかで線引きをしないといけない。
さぁて、何が一番儲けを出せるか。
もう一度考えてみるかなぁ。
「ちなみに他に生活で改善したい部分って何かあるか?」
「改善ですか。」
「机がもう少し高いほうがいいとか、室内の明かりは暗いほうがいいとかそういうのだ。」
「クッション!クッションが欲しいです!」
「いや、欲しいものじゃないから。」
冷静なツッコミを入れながら若い三人から潜在需要を聞き出す。
屋敷生活になると何もかもが上等すぎて不満があまり無いのだが、一般家庭となるとそうじゃない。
ここがこうなったら、そんな小さな不満が思わぬ商機に繋がることもある。
一人の不満は五人の不満かもしれない。
似たような生活をしていると、案外似たような部分に不満を持つものだ。
「なるほどな。」
「なんとかなりますか?」
「すぐにはならないだろうが、まぁ色々考えてみる。また何かあったら教えてくれ。」
「は~い。」
「ここの仕事しながらもそんなことまで考えるなんて、やっぱりシロウ様はすごいですね。」
「別にすごくない、ただ人よりちょっと金儲けが好きなだけだ。」
そう、そのちょっとが俺を大きく前進させる。
何事も小さなことからこつこつと、ってね。
「はい、用意した分は全て積み込みました。」
「そんじゃまのんびり行くか。」
用意した荷物を手押し車に載せ、ゆっくりとした足取りで坂を下る。
本当は馬車のつもりだったんだがこの程度で馬車を使う必要はないと、ウーラさんが引っ張ってくれることになった。
一個一個はそれほど重くなくても、重なると中々の重量になる。
だが鍛え上げられた肉体にとっては些細なことのようで、表情一つ変えずに坂を下ってしまった。
縛ってあるとはいえ崩れる可能性もあるのだが、結局俺は横で崩れないよう支えるだけで、何事もなく拡張工事の詰所へと到着。
「おはようさん。」
「あ、おはようございます!」
「準備できたんですね。」
「あぁ、とりあえず30枚用意できた。」
運んできた手押し車に職員達が群がってくる。
今回運び込んだのはウォータースライムの皮、つまりはマットレスだ。
現物は俺の最初の想像よりも分厚かったが、使用用途を考えれば分厚いほうが効果がある。
試しに寝てみたが中々寝心地がよかった。
さすがに屋敷で使用しているベッドには負けるが、簡易ベッドと比べれば雲泥の差といっていいだろう。
「予定通り貸し出し順の早い人から設置してやってくれ。残りはまたある程度の数が準備出来次第持ってくる。」
「うわー、ポヨンポヨンですよ!」
「これで寝たら絶対に気持ちいいやつじゃないですか。」
「勝手に持って帰るなよ。」
「えー、お昼寝用に一枚だけダメですか?」
「昼寝ってどこでだよ。」
「え、ここです。」
全員が指差したのは詰め所裏に設置された簡易ベッド。
何でこれがこんなところに?
さすがに設置してあったのは一台だけだが、聞けば昼食後眠たくなったときに交代で昼寝をしているらしい。
三人の仕事ぶりを考えれば怒ることではないのだが、なんていうかちょっとうらやましい。
「今度俺も使わせてくれ。」
「いいですけど、マットレス設置が条件です。」
「ぐぬぬ、交渉上手だな。」
「これも快適な就業環境を作るため、って事で一枚頂きまーーす!」
うれしそうに一枚引っぺがし、裏の簡易ベッドに乗せてみる。
大きさは少し大きすぎるぐらいだが、乗せるだけで終わりじゃないんだよなぁ。
そのまま寝転がっても多少やわらかい程度。
本当の姿はこれをやってからだ。
「え、水の魔道具?」
「少し水を入れてやるとそれが全体に広がって弾力が上がるんだ。ただし入れすぎるなよ、体が沈んで左右からマットレスにはさまれて窒息死するぞ。」
「こわ!」
ウォータースライムの皮は、自己修復するのか少さい穴なら蓋をして一日ぐらい待てばふさがってしまう。
その性質を利用して小さい管を刺し、そこから水をゆっくりと入れる。
約10cmほどに膨らんだところで注入を止めて穴をふさげば終わりだ。
「寝ていいぞ。」
「はい!」
恐る恐るという感じでベッドの上に寝転がると、程よくマットレスが体を包む感じで停止した。
「あぁぁぁぁぁ、これはだめですぅぅぅぅぅ。」
「そんなにか。」
「これ、お昼寝どころか一日寝れます。あぁ、さいこぉぉぉぉ。」
程よい冷たさもいいのか、頬をこすりつけながらコロコロと転がり始める。
スカートが膝上までめくれ上がってもお構いなしだ。
「仕事はしろよ。」
「これ、本当に配るんですか?売ったほうが儲かりません?」
「そりゃ儲かるだろうが今回はそのために仕入れたわけじゃない。むしろ、ここで噂になってくれたほうが俺としてはありがたいんでね。」
もちろん配るといっても一度ギルド協会に買い上げてもらってから。
だから俺に損はないし、さらに言えばここで噂になってくれたら需要が増えてさらには今以上に狩り手が増える。
もちろん自前で取りに行ったり売り出す奴も出てくるだろうけど、このデカさは中々邪魔になるからな。
さっさと売って金にしようと思う奴も出てくるはずだ。
なので知名度アップも兼ねてまずは労働者に配布。
それから一般に流通という流れを想定している。
普通は労働者が最後なんだろうけど、今回の目的は労働者の待遇改善が目的だ。
それが達成できれば継続して働いてくれる人が増える。
やっぱり毎回同じ仕事をしてくれるほうが修練度も上がるので、そういう人が増えてくれるのは素直にありがたいこと。
今の所100人程度を見越しているが、今後はその三倍ぐらいには増えると想定している。
土地はある。
簡易天幕もベッドも準備できる。
大丈夫何とかなるだろう。
待ってもらっていたウーラさんにお詫びをして、予定の簡易ベッドにマットレスを敷いていく。
搬入してしまえば後は膨らませるだけなのでまずは設置。
後は空き時間にゆっくりやっていこう。
「ウーラさん助かった、後はやるから帰ってゆっくりしてくれ。」
「ウ、わかった。」
「昼飯時だし何か食って帰るか?」
「ウツマルノフリョウウリガルアルフノデ。」
ポケットから銀貨を取り出し渡そうと思ったのだが、いらないと左右に首を振られてしまった。
ふむ、そうか。
空の手押し車を押して戻るウーラさんを見送り、詰め所の書類仕事を片付ける。
ここが開所してそろそろ半月。
半分ギルド協会の手伝いみたいなものだが、利益はそれなりに出てるんだよなぁ。
簡易ベッドの初期投入は美味しかったし、マットレスもまとまった金額になっている。
後は簡易天幕や毛布など、比較的簡単に手に入る道具を少し割り増しで買ってもらえるってのがありがたい。
この辺じゃ手に入らなくなっても港町や南方に行けばまだまだ手に入る。
今まで自分が作り上げてきた取引先を総動員することで、そういった人たちにもお金が回っていく事。
結果、向こうも喜び新たな取引が生まれるというすばらしい循環。
もちろんそれができるのも街が潤滑に資金を用意してくれているからだが、その分かなりの税金を持っていかれているのでトントンってところだ。
気になることがあるとすれば、拡張後の税金か。
さすがに金貨200枚のままって事は無いだろうけど、下手に下げれば文句を言う人も出てくるだろうし、その辺は店を出している場所に応じてって感じになるのかなぁ。
区画整理もあるし移住もある。
そもそも、まだ城壁すらできていないって言うね。
まだまだ先は長いか。
「あの~、ちょっとよろしいですか?」
「ん?」
「マットレスなんですけど、あれ個人的に予約できませんかね。」
「あ!ずるい、私も欲しい!」
「できれば僕も欲しいんです。」
仕事も片付き帰ろうかというタイミングで、おずおずと香茶を持って近づいてくる職員。
何事かと思ったがどうやらかわいらしいお願いだったようだ。
「そんなによかったか?」
「もう別物ですよ。家に帰ってあの硬いベッドで寝るなんてもう無理です。」
「わかる~。」
「値段は定価で大丈夫です、お願いします。」
「「おねがいします!」」
うーむ、まずは労働者の待遇改善を優先したいところなんだが、それで職員の待遇改善をしないって言うのはおかしな話だ。
彼らもまた労働者であり、その環境を良くするのは雇用主の義務。
いや、雇用主はギルド協会だがこれだけ一生懸命働いてくれている仲間の希望を無碍にするのもなぁ。
「次のが手に入るのにまだ時間が掛かる、それからになってもいいか?」
「「「はい!」」」
狩り手が増えているとはいえ、まだまだ供給量が足りていない。
他の日用品と一緒に外にも依頼を出しているのでいずれは増えるんだろうけど、それまではお預けだ。
しかし、これだけ反応がいいって事は街の中への需要もかなりあるということ。
いっそのこと別の素材で代用したほうが儲かるかもしれない。
でもなぁ、今からその素材を探すって言うのもなぁ。
金儲けは推察と実行の繰り返し。
でも時間も労力も限られているからどこかで線引きをしないといけない。
さぁて、何が一番儲けを出せるか。
もう一度考えてみるかなぁ。
「ちなみに他に生活で改善したい部分って何かあるか?」
「改善ですか。」
「机がもう少し高いほうがいいとか、室内の明かりは暗いほうがいいとかそういうのだ。」
「クッション!クッションが欲しいです!」
「いや、欲しいものじゃないから。」
冷静なツッコミを入れながら若い三人から潜在需要を聞き出す。
屋敷生活になると何もかもが上等すぎて不満があまり無いのだが、一般家庭となるとそうじゃない。
ここがこうなったら、そんな小さな不満が思わぬ商機に繋がることもある。
一人の不満は五人の不満かもしれない。
似たような生活をしていると、案外似たような部分に不満を持つものだ。
「なるほどな。」
「なんとかなりますか?」
「すぐにはならないだろうが、まぁ色々考えてみる。また何かあったら教えてくれ。」
「は~い。」
「ここの仕事しながらもそんなことまで考えるなんて、やっぱりシロウ様はすごいですね。」
「別にすごくない、ただ人よりちょっと金儲けが好きなだけだ。」
そう、そのちょっとが俺を大きく前進させる。
何事も小さなことからこつこつと、ってね。
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