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886.転売屋は氷室の様子を見に行く
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グングンと地上が近づいてくる。
垂直降下の感覚にも随分と慣れたな。
最初は紐の切れたエレベーターのような落下速度に内臓が持っていかれる感じがしたが、今はそうでもない。
慣れというのはすごいものだ。
地上にぶつかるという手前で二度程巨大な翼がはためいて速度を殺し、静かに着陸。
随分と上手くなったもんだなぁ。
ポンポンとバーンの首を叩いてねぎらってから俺は下に飛び降りた。
「っととと。」
「大丈夫ですか、ボス。」
「大丈夫だ。ってか、マジでボスが採用されたのか?」
「その通りです、ボス。」
いやいや何を真剣な顔で。
いや、向こうからしてみたら大真面目なんだろうけど、まさかその呼び名が採用されるとは思わなかった。
彼はマウジー。
鼠人族の中でも一番の実力者で族長に代わり実務の一切を取り仕切っている。
レールの搬出等も彼に一任してからよりスムーズになった。
彼らからすれば俺はここの主であり、さらには食料を持ってきてくれる恩人という立ち居地なのだがまるでマフィアのボスのように俺をあがめてくる。
偶然とはいえなんともくすぐったい限りだ。
「トト、かっこいい。」
「これはバーン様、飛行お疲れ様です。」
「マウジー元気か?」
「お二人のおかげで元気にしております。よろしければ奥にステーキを用意しておるのですが、いかがでしょう。」
「食べる!」
肉と聞き文字通り飛び上がってバーンが喜ぶ。
そして奥から出てきた別の鼠人に連れられて鉱山の中へと消えていった。
「わざわざ悪いな、貴重な肉まで焼いてもらって。」
「何をおっしゃいます、私達がこれだけ裕福に暮らしていけるのも皆お二人のおかげですから。それに、肉は我々で用意した物ですので。」
「自分で?」
「偶然近くにロングホーンが迷い込みまして、久々に腕慣らしができました。」
そういいながら腰にぶら下げたショートソードをそっと見せる。
俺達から見ればショートソードだが、体の小さい彼らからしてみればロングソード。
元々そこまでの戦闘に特化した種族ではなかったはずだが、強者というものはどこにでも出てくるらしい。
他にも魔法が使える鼠人もいるらしいので、単体なら何とかなるんだろう。
「捌いた後は例の場所に?」
「はい。ご覧になりますか?」
「是非見せてくれ。」
今日ここに来たのはそれを見に来た為といっても過言ではない。
かねてより計画していたのだが、冬の終わりに図ったかのように大雪が降ったことで実行することになった。
鉱山の中に入り、集落とは逆の方向に歩き出す。
いくつか分かれ道を通り過ぎたところで、急にあたりの気温が下がる。
元々鉱山内の気温は低めではあるのだが、ここは特に寒い。
思わず両肘ごと自分の体を抱いてしまうぐらいに。
「予定しておりましたとおりここに氷室を設置しまして、生鮮食品等はこちらで保存するようにしております。特に葉物や果物などは日持ちも良くなり女子供が喜んでおります。」
「雪の予備はどうなっている。」
「ここよりもさらに深い場所に二箇所、一番密封できる場所に用意してございます。解け出た水の量から考えると秋までは持つのではないでしょうか。」
細長い通路の左側に小さな穴が開いている。
大人が四つんばいでギリギリ通れるような大きさの穴、そこからキンキンに冷やされた空気が漏れ出していた。
ここが氷室。
冬の終わりに鉱山付近振った雪を全てかき集めここに運び込んだ。
入り口が狭いのは極力空気と触れる面積を減らして雪が解けるのを防ぐため。
中はうなぎの寝床のように長くなっており、ここで彼らの生鮮食品や俺達が買い取った日持ちしにくい物を保管することになっている。
廃鉱山をどうやって有効利用していくか考えていた中で思いついたのがコレ、というわけだ。
「ま、とりあえず試しだからな。足りないようだったら次の冬に備蓄を増やせばいいだけだ。倉庫はどうなってる?」
「そちらも準備は完了しております、どうぞ。」
ちなみに氷室の穴には蓋代わりの岩があり、俺に見せた後ちゃんと蓋をしてある。
通路をさらに進むと途中からレールが残されていた。
比較的綺麗だが今後のために残したんだろう。
ちょうど下り坂になっているので重たいものを運び上げるのに使えそうだ。
「こちらを倉庫に使う予定です。広間のほかに小部屋が五つございますので、種類に分けてご使用いただけるかと。」
「これは・・・広いな。」
「ここがこの坑道の最下層、昔は休憩所として使っていたようでして地盤は非常に強固で崩れる心配もありません。」
坂を下ると突然広い場所に出た。
前に地図で確認はしていたが実際に見るとかなり広い。
北側の倉庫二つ分はあるんじゃないだろうか。
天井もそれなりに高いので木箱を積み上げればかなり空間を使えそうだ。
「地図で見るよりもかなり天井が高いな、これはよさそうだ。」
「問題は我々では上部の荷降ろしが難しいというところではありますが、何とか工夫してみます。」
「あー、そういう問題もあるか。とはいえ、いきなりそんなパンパンに入れるほどの荷物は無い。とりあえず近々で予定しているとしたらグリーンスライムの核ぐらいだ。木箱『大』に入れて運びこむからよろしく頼むな。」
「かしこまりました、準備しておきます。」
想定していた鉱山の利用方法はこの二つ。
氷室と倉庫が使用できれば俺の仕事もかなりやりやすくなる。
今まで寝かせるまでの置き場不足で諦めていた素材や、熟成させたいものなどをここに運び込めば北側倉庫がもっと使いやすくなる。
呪われた品なんかもおけば安全になるしな。
コレができただけでも買ってよかったと思うわけなんだが・・・。
「しかし、広いなこの鉱山は。」
倉庫を確認した後入り口へと戻る途中でボソッと心の声が漏れてしまった。
「はい。とても広いです。」
「だが実際に使用するのはさっきの場所だけ。」
「現状ではそうなります。」
「な~~~んか、もったいないんだよなぁ。」
ここを買った目的はレールの確保、それと彼らの保護とその副産物である魔力水の確保。
それに加えて氷室と倉庫ができたんだから万々歳だろう・・・と思ってはいるのだが、まだまだ使える場所があるだけにどうしてもそこを使いたくなってしまうのが貧乏性。
とはいえじゃあ何に使うんだって話なんだよなぁ。
口で言うのは簡単だが、それを形にするのは難しい。
人里はなれた廃鉱山のその奥で、一体何をするというのか。
「もったいない?」
「あぁ。居住部はともかく、他に使える通路がもう一本あるだろ?そっちは細い部屋がいくつもあるがしっかり補強もされているし、出入り口からも比較的まっすぐだ。そこを使って何かできないかと思うんだが。」
「まっすぐということはそれだけ人の目に付きやすいということですね。」
「まぁな。だからこそ囮にも使える。」
「囮、ですか。」
廃鉱山の主要通路は三本。
右側は集落に繋がっており、氷室や倉庫があるのは一番左側。
その手前に分岐する通路は比較的入り口に近い場所にあるので、侵入してきたやつが左に進めばまずはそこにぶち当たる。
もちろんそのまま奥へ進む可能性もあるが、近いところから探索するほうが迷子になりにくいという考え方もある。
そこに分かりやすい何かを設置すれば、そこに吸い寄せられるのではないかと考えたわけだ。
集落側は岩でふさいでいる上に認識阻害の魔道具を設置してある。
一番左の通路にも設置予定なので必然的に真ん中が残り、さらにはそこに分かりやすい囮を設置しておくことで、この鉱山の使用方法を誤認させる。
じゃあ何を設置するんだって話になるんだけども・・・。
「ま、何か出来たらと思っただけだ。今は倉庫だけでも十分だよ。」
「ボスの考えは分かりました。私如きが案を出してよろしいのであれば、一つご提案があります。」
「なんだ、言ってくれ。」
「ケイブワームを飼うのはいかがでしょう。餌は外でいくらでも調達できますし、吐き出す糸は織物にも利用されます。我々の種族が昔飼育していた実績もありますし、飼育できる程度の凶暴さですから危険は少ないかと。それに、魔力水を餌に含ませれば吐き出す糸にも高濃度の魔素が宿ると聞いたことがあります。」
「採用。」
即決即断。
否、それしか選択肢はない。
「ボス、早すぎません?」
「採用するに値する提案だから決めただけだ。しかしケイブワームか、あれって飼育できるんだな。」
「見てくれはでかいですが結構大人しいんですよ。」
「ふむ、ここで飼育して回収した糸を集落で加工。それを俺が購入すれば外貨も稼げるってわけか、いいじゃないか。」
「いえ、そこまでは考えていなかったのですが。」
そうなのか。
てっきり自分達の未来のための提案だと思ったんだが、まぁいい案なので採用するけど。
そうか、飼育か。
他にも飼えそうなやつがいるかもしれない、コレに関しては一度戻ってから考えてみてもいいだろう。
まだまだ使い道はありそうだな。
「ま、どこからそいつを調達するのかって話もあるし一回持ち帰る。でもありがとな。」
「ボスのお役に立てて恐悦至極。」
「いや、そこまでへりくだらんでも。」
見た目は某アミューズメントパークのマスコットみたいなのに、こんな古風な言葉遣いされるとギャップで頭がバグる。
まぁ、耳は丸くないしその辺はリアルよりだけどな。
っていうかコレがリアルか。
「あ、トト!」
「バーン、肉美味かったか?」
「美味かった!それと、ジジが呼んでたよ。」
「ジジ、あぁミヌレさんか。」
爺いだからジジ、ってことだな。
なるほどなるほど。
「えーっとね、お水について話があるんだって。」
「俺もちょうどその話がしたかったところだ。呼びに来てくれてありがとな。」
「えへへ。」
バーンの頭を撫でると目を細めて喜ぶ。
さーて、ここに来た最後の用事を済ませるとするか。
ついでにさっきの件も報告だな。
新しい儲け話に食いついてくれるかどうか、楽しみだ。
垂直降下の感覚にも随分と慣れたな。
最初は紐の切れたエレベーターのような落下速度に内臓が持っていかれる感じがしたが、今はそうでもない。
慣れというのはすごいものだ。
地上にぶつかるという手前で二度程巨大な翼がはためいて速度を殺し、静かに着陸。
随分と上手くなったもんだなぁ。
ポンポンとバーンの首を叩いてねぎらってから俺は下に飛び降りた。
「っととと。」
「大丈夫ですか、ボス。」
「大丈夫だ。ってか、マジでボスが採用されたのか?」
「その通りです、ボス。」
いやいや何を真剣な顔で。
いや、向こうからしてみたら大真面目なんだろうけど、まさかその呼び名が採用されるとは思わなかった。
彼はマウジー。
鼠人族の中でも一番の実力者で族長に代わり実務の一切を取り仕切っている。
レールの搬出等も彼に一任してからよりスムーズになった。
彼らからすれば俺はここの主であり、さらには食料を持ってきてくれる恩人という立ち居地なのだがまるでマフィアのボスのように俺をあがめてくる。
偶然とはいえなんともくすぐったい限りだ。
「トト、かっこいい。」
「これはバーン様、飛行お疲れ様です。」
「マウジー元気か?」
「お二人のおかげで元気にしております。よろしければ奥にステーキを用意しておるのですが、いかがでしょう。」
「食べる!」
肉と聞き文字通り飛び上がってバーンが喜ぶ。
そして奥から出てきた別の鼠人に連れられて鉱山の中へと消えていった。
「わざわざ悪いな、貴重な肉まで焼いてもらって。」
「何をおっしゃいます、私達がこれだけ裕福に暮らしていけるのも皆お二人のおかげですから。それに、肉は我々で用意した物ですので。」
「自分で?」
「偶然近くにロングホーンが迷い込みまして、久々に腕慣らしができました。」
そういいながら腰にぶら下げたショートソードをそっと見せる。
俺達から見ればショートソードだが、体の小さい彼らからしてみればロングソード。
元々そこまでの戦闘に特化した種族ではなかったはずだが、強者というものはどこにでも出てくるらしい。
他にも魔法が使える鼠人もいるらしいので、単体なら何とかなるんだろう。
「捌いた後は例の場所に?」
「はい。ご覧になりますか?」
「是非見せてくれ。」
今日ここに来たのはそれを見に来た為といっても過言ではない。
かねてより計画していたのだが、冬の終わりに図ったかのように大雪が降ったことで実行することになった。
鉱山の中に入り、集落とは逆の方向に歩き出す。
いくつか分かれ道を通り過ぎたところで、急にあたりの気温が下がる。
元々鉱山内の気温は低めではあるのだが、ここは特に寒い。
思わず両肘ごと自分の体を抱いてしまうぐらいに。
「予定しておりましたとおりここに氷室を設置しまして、生鮮食品等はこちらで保存するようにしております。特に葉物や果物などは日持ちも良くなり女子供が喜んでおります。」
「雪の予備はどうなっている。」
「ここよりもさらに深い場所に二箇所、一番密封できる場所に用意してございます。解け出た水の量から考えると秋までは持つのではないでしょうか。」
細長い通路の左側に小さな穴が開いている。
大人が四つんばいでギリギリ通れるような大きさの穴、そこからキンキンに冷やされた空気が漏れ出していた。
ここが氷室。
冬の終わりに鉱山付近振った雪を全てかき集めここに運び込んだ。
入り口が狭いのは極力空気と触れる面積を減らして雪が解けるのを防ぐため。
中はうなぎの寝床のように長くなっており、ここで彼らの生鮮食品や俺達が買い取った日持ちしにくい物を保管することになっている。
廃鉱山をどうやって有効利用していくか考えていた中で思いついたのがコレ、というわけだ。
「ま、とりあえず試しだからな。足りないようだったら次の冬に備蓄を増やせばいいだけだ。倉庫はどうなってる?」
「そちらも準備は完了しております、どうぞ。」
ちなみに氷室の穴には蓋代わりの岩があり、俺に見せた後ちゃんと蓋をしてある。
通路をさらに進むと途中からレールが残されていた。
比較的綺麗だが今後のために残したんだろう。
ちょうど下り坂になっているので重たいものを運び上げるのに使えそうだ。
「こちらを倉庫に使う予定です。広間のほかに小部屋が五つございますので、種類に分けてご使用いただけるかと。」
「これは・・・広いな。」
「ここがこの坑道の最下層、昔は休憩所として使っていたようでして地盤は非常に強固で崩れる心配もありません。」
坂を下ると突然広い場所に出た。
前に地図で確認はしていたが実際に見るとかなり広い。
北側の倉庫二つ分はあるんじゃないだろうか。
天井もそれなりに高いので木箱を積み上げればかなり空間を使えそうだ。
「地図で見るよりもかなり天井が高いな、これはよさそうだ。」
「問題は我々では上部の荷降ろしが難しいというところではありますが、何とか工夫してみます。」
「あー、そういう問題もあるか。とはいえ、いきなりそんなパンパンに入れるほどの荷物は無い。とりあえず近々で予定しているとしたらグリーンスライムの核ぐらいだ。木箱『大』に入れて運びこむからよろしく頼むな。」
「かしこまりました、準備しておきます。」
想定していた鉱山の利用方法はこの二つ。
氷室と倉庫が使用できれば俺の仕事もかなりやりやすくなる。
今まで寝かせるまでの置き場不足で諦めていた素材や、熟成させたいものなどをここに運び込めば北側倉庫がもっと使いやすくなる。
呪われた品なんかもおけば安全になるしな。
コレができただけでも買ってよかったと思うわけなんだが・・・。
「しかし、広いなこの鉱山は。」
倉庫を確認した後入り口へと戻る途中でボソッと心の声が漏れてしまった。
「はい。とても広いです。」
「だが実際に使用するのはさっきの場所だけ。」
「現状ではそうなります。」
「な~~~んか、もったいないんだよなぁ。」
ここを買った目的はレールの確保、それと彼らの保護とその副産物である魔力水の確保。
それに加えて氷室と倉庫ができたんだから万々歳だろう・・・と思ってはいるのだが、まだまだ使える場所があるだけにどうしてもそこを使いたくなってしまうのが貧乏性。
とはいえじゃあ何に使うんだって話なんだよなぁ。
口で言うのは簡単だが、それを形にするのは難しい。
人里はなれた廃鉱山のその奥で、一体何をするというのか。
「もったいない?」
「あぁ。居住部はともかく、他に使える通路がもう一本あるだろ?そっちは細い部屋がいくつもあるがしっかり補強もされているし、出入り口からも比較的まっすぐだ。そこを使って何かできないかと思うんだが。」
「まっすぐということはそれだけ人の目に付きやすいということですね。」
「まぁな。だからこそ囮にも使える。」
「囮、ですか。」
廃鉱山の主要通路は三本。
右側は集落に繋がっており、氷室や倉庫があるのは一番左側。
その手前に分岐する通路は比較的入り口に近い場所にあるので、侵入してきたやつが左に進めばまずはそこにぶち当たる。
もちろんそのまま奥へ進む可能性もあるが、近いところから探索するほうが迷子になりにくいという考え方もある。
そこに分かりやすい何かを設置すれば、そこに吸い寄せられるのではないかと考えたわけだ。
集落側は岩でふさいでいる上に認識阻害の魔道具を設置してある。
一番左の通路にも設置予定なので必然的に真ん中が残り、さらにはそこに分かりやすい囮を設置しておくことで、この鉱山の使用方法を誤認させる。
じゃあ何を設置するんだって話になるんだけども・・・。
「ま、何か出来たらと思っただけだ。今は倉庫だけでも十分だよ。」
「ボスの考えは分かりました。私如きが案を出してよろしいのであれば、一つご提案があります。」
「なんだ、言ってくれ。」
「ケイブワームを飼うのはいかがでしょう。餌は外でいくらでも調達できますし、吐き出す糸は織物にも利用されます。我々の種族が昔飼育していた実績もありますし、飼育できる程度の凶暴さですから危険は少ないかと。それに、魔力水を餌に含ませれば吐き出す糸にも高濃度の魔素が宿ると聞いたことがあります。」
「採用。」
即決即断。
否、それしか選択肢はない。
「ボス、早すぎません?」
「採用するに値する提案だから決めただけだ。しかしケイブワームか、あれって飼育できるんだな。」
「見てくれはでかいですが結構大人しいんですよ。」
「ふむ、ここで飼育して回収した糸を集落で加工。それを俺が購入すれば外貨も稼げるってわけか、いいじゃないか。」
「いえ、そこまでは考えていなかったのですが。」
そうなのか。
てっきり自分達の未来のための提案だと思ったんだが、まぁいい案なので採用するけど。
そうか、飼育か。
他にも飼えそうなやつがいるかもしれない、コレに関しては一度戻ってから考えてみてもいいだろう。
まだまだ使い道はありそうだな。
「ま、どこからそいつを調達するのかって話もあるし一回持ち帰る。でもありがとな。」
「ボスのお役に立てて恐悦至極。」
「いや、そこまでへりくだらんでも。」
見た目は某アミューズメントパークのマスコットみたいなのに、こんな古風な言葉遣いされるとギャップで頭がバグる。
まぁ、耳は丸くないしその辺はリアルよりだけどな。
っていうかコレがリアルか。
「あ、トト!」
「バーン、肉美味かったか?」
「美味かった!それと、ジジが呼んでたよ。」
「ジジ、あぁミヌレさんか。」
爺いだからジジ、ってことだな。
なるほどなるほど。
「えーっとね、お水について話があるんだって。」
「俺もちょうどその話がしたかったところだ。呼びに来てくれてありがとな。」
「えへへ。」
バーンの頭を撫でると目を細めて喜ぶ。
さーて、ここに来た最後の用事を済ませるとするか。
ついでにさっきの件も報告だな。
新しい儲け話に食いついてくれるかどうか、楽しみだ。
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