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887.転売屋は色を抜く
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今日は満月。
この世界では春になって最初の満月の事を『花嫁の月』と呼ぶらしい。
なんでも春になり花嫁として家を出て行く娘を祝福してくれているとかなんとか。
冬が終わると人の動きも活発になり、加えて農繁期にもなるのでこのタイミングで結婚をして人手を増やすなんてこともあるんだろう。
コレまでどれぐらい不安の多い花嫁を励ましてきたんだろうなぁ。
そんなことを考えてしまうぐらいに美しくそして大きな満月が夜空に浮かんでいた。
「はぁ、美味い。」
そんな月を見ながらデッキチェアに寝転がり、ショットグラスに入れた生酒をちびちびと飲む。
月見酒といえば新酒の出る秋の話だが、これもまた乙なもの。
満天の星空と月を独り占めだなぁ。
周りには誰もいない。
北側倉庫の屋上は俺だけの特等席になっている。
15月も半ばを過ぎたにも関わらず、あれやこれやと忙しい毎日。
それもこれも全部自分で仕事を増やしているせいなんだが、その分収入も増えるので何の問題も無い。
生きていくためには金が要る。
だから稼いでいるんだ。
とはいえ働きづめで過去に何度も体調を崩しているので、たまにはこんな時間も必要だと勝手に決めて出てきたというわけだ。
ハワードに作ってもらったツマミも美味い。
よきかなよきかな。
「あら、今日も美味しそうな物食べてるのね。」
静かに満月の日を浴びながらくつろいでいたはずなのに、無粋な声が聞こえてくる。
そしてその声には聞き覚えがあった。
体を起こすと月光に照らされて白く光る屋上に一人の女が立っていた。
真っ白いジャージに身を包んだそいつは俺を見てニヤリと笑う。
某女豹を髣髴とさせる気の強そうな顔。
そして自信満々のオーラ。
またこいつか。
前回は三日月だったが、今回はちゃんと満月の日に現れたようだ。
「なんだアンタか。」
「ちょっとアンタは無いでしょアンタは!月の女神が来てあげたのよ!」
「別に来てくれなんていってないし、何なら今日は踊る気も無い。って、どうしたんだよその髪の毛。」
「そうなのよぉぉぉぉぉ!ちょっと聞いてくれる!?」
スラットした長身、出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいるモデル体型。
純白のジャージに身を包んだそいつは奇声もとい悲鳴に近い声をあげながら近づいてきた。
近づいてさらに分かる美しい顔。
しゅっと一本とおった鼻筋に小さな口、大きすぎない目、女なら一度は憧れる顔のパーツを全て持つまさに女神。
だが一つだけ違うのは、月光に染まったような鮮やかな金色の髪が宵闇の色に染まっていること。
まーた、何かあったんだろうなぁ。
「聞かなくても言うんだろ、なんだよ。」
「あなたも知ってるでしょ私のこの美しい髪!あまりにも美しすぎて嫉妬するのは分かるけど、それを仕事サボってお昼寝してるってだけで寝ているうちに夜の色に染めるってどういうことなの!?そりゃあ月光に合うのは宵闇の色だけど、それとこれとは話が別よ!」
「・・・続けて。」
「すぐに泉の水で洗ったけどぜんぜん取れないの。このままじゃ来週の合コンの時に皆に笑われちゃうわ!相手は転生院のエリートなのよ、これを逃したらもう二度と結婚できないする気がするの。お願い、助けて!」
「・・・・・・・・・。」
言葉が出ないとはまさにこのこと。
え、何だって?
合コン?
あるんだ、合コン。
というか他にもつっこみところが多すぎて処理が追いついていない。
ただ一つ言えるのは、今回もやらかしたなと。
「ねぇ、お願い。部下の子達は誰も直し方教えてくれないし、頼れるのは貴方しかいないのよ。」
「そりゃ光栄だが、そもそも何でこんなことになってるか分かってるのか?」
「え、私が美しいから嫉妬したんでしょ?」
「違うし。なんだよ、まったく改善してないじゃないか。」
「改善したわよ!部下には優しくしてるしちゃんと直すべきところは直してるわ!でもほら、どうしてもしんどい時ってあるじゃない?そんな時は仕事を全部任せてちょっと休憩しちゃうときもあるけど・・・。」
「週1でか?」
「ううん、週5。」
それだよバカ。
はぁ、改善した気になってるだけでその自己中ぜんぜん治ってないじゃないか。
何だよこの女。
そりゃ仕返しされるってもんだ。
「謝って来い。」
「え、なんで?何で私が謝るの?私の髪こんなことになっちゃってるのよ!」
「確かに其れはやりすぎだと思うが、それでも原因を作ったのは自分だろう。ったく、せっかくの時間が台無しだ、どうしてくれる。」
「ど、どうしてくれるって・・・。」
「時は金なり、タイムイズマネー、銅貨は時により金貨に変わる。さぁ俺の時間を返してくれ。」
「え、えぇぇぇぇと・・・。戻す?」
戻すじゃねぇよこの女。
ってか戻せるのかよ。
怖いわ!
「直したらさっさと帰れよ。」
「え、直せるの!?」
「できなくは無い、はずだ。ようは黒いのを抜けばいいんだろ?」
「そうなの!これだけ月光があればすぐに戻るから、お願い!お願いします!」
「部下にも仕事を頼むときはそうやってお願いしろ。押し付けるからこんなことになるんだよ、まったく。」
目にも留まらぬ速さでジャージ女が俺に土下座している。
何だこの良く分からない状況は。
俺はただ静かに酒を楽しみたかっただけなのに。
盛大な溜息の後、一度倉庫の中へと戻り、可能性のありそうな品を取って戻る。
まさかこんな使い方をするとは思わなかったが、鑑定スキルに書かれていることが本当なら可能性はある。
そもそもスキルに表示する内容って誰が作ってるんだろうなぁ。
『ブリーチワームの体液。この体液に触れた物は有機物無機物関係なく、平等に白へと染まるだろう。それは神も同じである。最近の平均取引価格は銅貨40枚。最安値銅貨29枚、最高値銅貨50枚、最終取引日113日前と記録されています。』
神も同じって事は女神も該当するだろう。
漂白剤として売り出すために定期的に仕入れるようになったのだが、まさかこんな所で使う日が来るとはなぁ。
屋上に戻ると目にも留まらぬ速さで女神が近づいてきて、危なく下に落ちるところだった。
「それ?」
「だから謝れと。」
「いいから、ほら早く使ってよ!」
「ったく人の話を聞けよな。」
そんなんだから部下に舐められた上にこんな悪戯されるんだよ。
女神に腕を引っ張られながらデッキチェアの所へ戻り、彼女をその上に寝かせる。
サラサラの髪をタライにまとめ、そこに体液を流し込んだ。
できるだけ根元まで抜きたいので下のほうは筆を使って手作業で塗っていく。
待つこと五分。
さっきまでうるさかった月の女神はその間ひと言も発さず、静かに眼を閉じていた。
静かにしてると美人なんだよなぁ。
でも中身は・・・、いや何も言うまい。
水の魔道具で丁寧に体液を洗い流すと、真っ黒の液体が足元に広がっていた。
換わりに現れたのは純白の髪。
白髪なんて言い方じゃない。
透明と錯覚するような純白がそこにあった。
鑑定スキルは本当だったようだな。
「終わったぞ。」
俺の言葉に静かに目を開け、恐る恐るという感じで右手で自らの髪を掬う。
「白い。」
「だな。」
「ありがとう、これなら何とかなるわ。」
そう言うや否や、女神は勢いよく立ち上がり宙に浮かんだ。
巨大な満月を背に浮かぶ白いジャージ女。
これがドレスとかだったら絵になったんだろうけど、ジャージだもんなぁ。
なんて考えていると、月光を浴びた白い髪に変化が現れた。
まるで火花が散るように毛先がピカピカと光り、あっという間に髪の毛全体が発光し始める。
垂れた髪の毛までもが重力を無視してふわふわと浮かび、そして一瞬の閃光の後元に戻る。
「今日が満月で本当に良かった。ありがとう、これで無事に合コンにいけるわ。」
「俺は黒でも綺麗だと思うがなぁ。」
「私は月の女神よ?それを映えさせるのは相手の男の仕事。」
「つまり男の髪色は黒じゃないとダメって事か。」
「よく分かってるじゃない人間。これ、お礼ね。」
前回同様ジャージのポケットから何かを取り出しこちらに投げてくる。
せめてお礼の品ならばもっとこう・・・いや、こいつに何を言っても無駄か。
「待ってなさいよ!今度こそ結婚相手捕まえるんだから!」
そういって月の女神は巨大な月に向かって飛んでいってしまった。
残ったのは静寂と、投げ渡されたブツだけ。
『月女神の腕輪。月の女神は弓の神様として讃えられており、その名を冠した装備はその祝福を授かっている。この腕輪をつけた者は飛び道具の命中率が飛躍的に向上する。最近の平均取引価格は金貨75枚、最安値金貨50枚、最高値金貨100枚。最終取引日は4年と513日前と記録されています。』
俺が使っているスリングショットが自分由来のものだと知っていて渡したんだろうか。
今のでも十分規格外の性能をしているのだが、それをさらに補填するかのようなこの装備。
俺は狩猟者ではないんだが、一体何をさせたいんだろうか。
まぁ、貰うもんは貰うけど。
腕輪をつけ星空にかざすと月光を受けて腕輪がきらりと光る。
やれやれ、やっと静かになった。
椅子の場所をずらして再びその上に寝転がる。
眼前には満天の星空、そして巨大な満月。
願わくばもう邪魔されませんように。
そんなことを思いながら、ぬるくなった酒をのどに流し込むのだった。
この世界では春になって最初の満月の事を『花嫁の月』と呼ぶらしい。
なんでも春になり花嫁として家を出て行く娘を祝福してくれているとかなんとか。
冬が終わると人の動きも活発になり、加えて農繁期にもなるのでこのタイミングで結婚をして人手を増やすなんてこともあるんだろう。
コレまでどれぐらい不安の多い花嫁を励ましてきたんだろうなぁ。
そんなことを考えてしまうぐらいに美しくそして大きな満月が夜空に浮かんでいた。
「はぁ、美味い。」
そんな月を見ながらデッキチェアに寝転がり、ショットグラスに入れた生酒をちびちびと飲む。
月見酒といえば新酒の出る秋の話だが、これもまた乙なもの。
満天の星空と月を独り占めだなぁ。
周りには誰もいない。
北側倉庫の屋上は俺だけの特等席になっている。
15月も半ばを過ぎたにも関わらず、あれやこれやと忙しい毎日。
それもこれも全部自分で仕事を増やしているせいなんだが、その分収入も増えるので何の問題も無い。
生きていくためには金が要る。
だから稼いでいるんだ。
とはいえ働きづめで過去に何度も体調を崩しているので、たまにはこんな時間も必要だと勝手に決めて出てきたというわけだ。
ハワードに作ってもらったツマミも美味い。
よきかなよきかな。
「あら、今日も美味しそうな物食べてるのね。」
静かに満月の日を浴びながらくつろいでいたはずなのに、無粋な声が聞こえてくる。
そしてその声には聞き覚えがあった。
体を起こすと月光に照らされて白く光る屋上に一人の女が立っていた。
真っ白いジャージに身を包んだそいつは俺を見てニヤリと笑う。
某女豹を髣髴とさせる気の強そうな顔。
そして自信満々のオーラ。
またこいつか。
前回は三日月だったが、今回はちゃんと満月の日に現れたようだ。
「なんだアンタか。」
「ちょっとアンタは無いでしょアンタは!月の女神が来てあげたのよ!」
「別に来てくれなんていってないし、何なら今日は踊る気も無い。って、どうしたんだよその髪の毛。」
「そうなのよぉぉぉぉぉ!ちょっと聞いてくれる!?」
スラットした長身、出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいるモデル体型。
純白のジャージに身を包んだそいつは奇声もとい悲鳴に近い声をあげながら近づいてきた。
近づいてさらに分かる美しい顔。
しゅっと一本とおった鼻筋に小さな口、大きすぎない目、女なら一度は憧れる顔のパーツを全て持つまさに女神。
だが一つだけ違うのは、月光に染まったような鮮やかな金色の髪が宵闇の色に染まっていること。
まーた、何かあったんだろうなぁ。
「聞かなくても言うんだろ、なんだよ。」
「あなたも知ってるでしょ私のこの美しい髪!あまりにも美しすぎて嫉妬するのは分かるけど、それを仕事サボってお昼寝してるってだけで寝ているうちに夜の色に染めるってどういうことなの!?そりゃあ月光に合うのは宵闇の色だけど、それとこれとは話が別よ!」
「・・・続けて。」
「すぐに泉の水で洗ったけどぜんぜん取れないの。このままじゃ来週の合コンの時に皆に笑われちゃうわ!相手は転生院のエリートなのよ、これを逃したらもう二度と結婚できないする気がするの。お願い、助けて!」
「・・・・・・・・・。」
言葉が出ないとはまさにこのこと。
え、何だって?
合コン?
あるんだ、合コン。
というか他にもつっこみところが多すぎて処理が追いついていない。
ただ一つ言えるのは、今回もやらかしたなと。
「ねぇ、お願い。部下の子達は誰も直し方教えてくれないし、頼れるのは貴方しかいないのよ。」
「そりゃ光栄だが、そもそも何でこんなことになってるか分かってるのか?」
「え、私が美しいから嫉妬したんでしょ?」
「違うし。なんだよ、まったく改善してないじゃないか。」
「改善したわよ!部下には優しくしてるしちゃんと直すべきところは直してるわ!でもほら、どうしてもしんどい時ってあるじゃない?そんな時は仕事を全部任せてちょっと休憩しちゃうときもあるけど・・・。」
「週1でか?」
「ううん、週5。」
それだよバカ。
はぁ、改善した気になってるだけでその自己中ぜんぜん治ってないじゃないか。
何だよこの女。
そりゃ仕返しされるってもんだ。
「謝って来い。」
「え、なんで?何で私が謝るの?私の髪こんなことになっちゃってるのよ!」
「確かに其れはやりすぎだと思うが、それでも原因を作ったのは自分だろう。ったく、せっかくの時間が台無しだ、どうしてくれる。」
「ど、どうしてくれるって・・・。」
「時は金なり、タイムイズマネー、銅貨は時により金貨に変わる。さぁ俺の時間を返してくれ。」
「え、えぇぇぇぇと・・・。戻す?」
戻すじゃねぇよこの女。
ってか戻せるのかよ。
怖いわ!
「直したらさっさと帰れよ。」
「え、直せるの!?」
「できなくは無い、はずだ。ようは黒いのを抜けばいいんだろ?」
「そうなの!これだけ月光があればすぐに戻るから、お願い!お願いします!」
「部下にも仕事を頼むときはそうやってお願いしろ。押し付けるからこんなことになるんだよ、まったく。」
目にも留まらぬ速さでジャージ女が俺に土下座している。
何だこの良く分からない状況は。
俺はただ静かに酒を楽しみたかっただけなのに。
盛大な溜息の後、一度倉庫の中へと戻り、可能性のありそうな品を取って戻る。
まさかこんな使い方をするとは思わなかったが、鑑定スキルに書かれていることが本当なら可能性はある。
そもそもスキルに表示する内容って誰が作ってるんだろうなぁ。
『ブリーチワームの体液。この体液に触れた物は有機物無機物関係なく、平等に白へと染まるだろう。それは神も同じである。最近の平均取引価格は銅貨40枚。最安値銅貨29枚、最高値銅貨50枚、最終取引日113日前と記録されています。』
神も同じって事は女神も該当するだろう。
漂白剤として売り出すために定期的に仕入れるようになったのだが、まさかこんな所で使う日が来るとはなぁ。
屋上に戻ると目にも留まらぬ速さで女神が近づいてきて、危なく下に落ちるところだった。
「それ?」
「だから謝れと。」
「いいから、ほら早く使ってよ!」
「ったく人の話を聞けよな。」
そんなんだから部下に舐められた上にこんな悪戯されるんだよ。
女神に腕を引っ張られながらデッキチェアの所へ戻り、彼女をその上に寝かせる。
サラサラの髪をタライにまとめ、そこに体液を流し込んだ。
できるだけ根元まで抜きたいので下のほうは筆を使って手作業で塗っていく。
待つこと五分。
さっきまでうるさかった月の女神はその間ひと言も発さず、静かに眼を閉じていた。
静かにしてると美人なんだよなぁ。
でも中身は・・・、いや何も言うまい。
水の魔道具で丁寧に体液を洗い流すと、真っ黒の液体が足元に広がっていた。
換わりに現れたのは純白の髪。
白髪なんて言い方じゃない。
透明と錯覚するような純白がそこにあった。
鑑定スキルは本当だったようだな。
「終わったぞ。」
俺の言葉に静かに目を開け、恐る恐るという感じで右手で自らの髪を掬う。
「白い。」
「だな。」
「ありがとう、これなら何とかなるわ。」
そう言うや否や、女神は勢いよく立ち上がり宙に浮かんだ。
巨大な満月を背に浮かぶ白いジャージ女。
これがドレスとかだったら絵になったんだろうけど、ジャージだもんなぁ。
なんて考えていると、月光を浴びた白い髪に変化が現れた。
まるで火花が散るように毛先がピカピカと光り、あっという間に髪の毛全体が発光し始める。
垂れた髪の毛までもが重力を無視してふわふわと浮かび、そして一瞬の閃光の後元に戻る。
「今日が満月で本当に良かった。ありがとう、これで無事に合コンにいけるわ。」
「俺は黒でも綺麗だと思うがなぁ。」
「私は月の女神よ?それを映えさせるのは相手の男の仕事。」
「つまり男の髪色は黒じゃないとダメって事か。」
「よく分かってるじゃない人間。これ、お礼ね。」
前回同様ジャージのポケットから何かを取り出しこちらに投げてくる。
せめてお礼の品ならばもっとこう・・・いや、こいつに何を言っても無駄か。
「待ってなさいよ!今度こそ結婚相手捕まえるんだから!」
そういって月の女神は巨大な月に向かって飛んでいってしまった。
残ったのは静寂と、投げ渡されたブツだけ。
『月女神の腕輪。月の女神は弓の神様として讃えられており、その名を冠した装備はその祝福を授かっている。この腕輪をつけた者は飛び道具の命中率が飛躍的に向上する。最近の平均取引価格は金貨75枚、最安値金貨50枚、最高値金貨100枚。最終取引日は4年と513日前と記録されています。』
俺が使っているスリングショットが自分由来のものだと知っていて渡したんだろうか。
今のでも十分規格外の性能をしているのだが、それをさらに補填するかのようなこの装備。
俺は狩猟者ではないんだが、一体何をさせたいんだろうか。
まぁ、貰うもんは貰うけど。
腕輪をつけ星空にかざすと月光を受けて腕輪がきらりと光る。
やれやれ、やっと静かになった。
椅子の場所をずらして再びその上に寝転がる。
眼前には満天の星空、そして巨大な満月。
願わくばもう邪魔されませんように。
そんなことを思いながら、ぬるくなった酒をのどに流し込むのだった。
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