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1102.転売屋はジャムを食べる
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「旦那様、お茶が入りましたよ。」
「お、もうそんな時間か。」
コンコンというノックの音に続いてマリーさんの涼やかな声が聞こえてきた。
そのまま扉が開きトレイを手に執務室に入ってくる。
俺はその場で大きく伸びをしてから応接用のソファーに移動した。
「お疲れ様です、お仕事はいかがですか?」
「今ちょうどひと段落したところだ。ヒーターが思いのほか好評で追加の注文が入っているみたいで、今エリザに頼んで数を手配してもらっているから後は手の空いてる職人に声をかけて加工してもらうことになっている。銀貨10枚でも案外売れるもんなんだなぁ。」
「焔の石があれば簡単に使えますし、熱すぎないのがいいですね。カバーをしておけばシャルロットが手を入れる心配もないので安心して使えます。」
「小さい子供がいる家庭には好評っと。外ではヒータードールの方を使えばいいから住みわけができているのが好調な理由なんだろう。」
「この冬は自室でもカイロが手放せませんでしたから素敵な物を作ってくださりありがとうございます。」
話をしながらもマリーさんは手際よく持ってきた香茶をセットしていく。
ポットのお湯をカップに注ぎ、続いてティーポットにもお湯を入れて茶葉を踊らせる。
カップが温まった所でお湯をポットに戻し香茶を注げば出来上がり。
たったそれだけではあるのだけど手順がわかっていなかったらどうしてももたついてしまう。
王家にいた時も自分の香茶は自分で淹れていたらしいのでその辺は体に身についているのかもしれない。
今日のお茶請けは・・・パン?
「南方からジャムが届いたんです、ご一緒にいかがですか?」
「お!追加が届いたのか。」
「グランマも手伝ってくださったと同封してあった手紙に書いてありました。随分と向こうの生活にもなじんでいるそうですが、たまにバーンに会いたいとつぶやいているのだとか。」
「それを聞いたら飛んでいくだろうなぁバーンの奴。えぇっと、今回はララライチとマルゴスティンだけじゃなくてパパパインも作ってくれたのか。」
「いい果物が手に入ったそうですよ。それぞれ100個ずつ納品してありますが、とりあえず五つずつは私達用に確保してあります。」
で、そのうちの一つずつが俺の前に並んでいると。
向こうで跳ぶように売れた品だ、こっちだと瞬殺なんじゃないだろうか。
売値は一つ銀貨1枚と銅貨50枚を予定、現地で売るよりも輸送費がかさむのでどうしても値段は上がってしまうが十分に勝算はある。
とりあえずジャムの瓶を開けてそれぞれの香りを楽しみつつ、少量をパンに塗って味を確認。
さわやかな香りと酸味に甘さが引き立って絶妙な仕上がりになっている。
やっぱりあの砂糖がいい仕事をしているんだろうなぁ。
「美味い。」
「美味しいですね、この味なら王家の食事に出てもおかしくないでしょう。」
「そんなにか。」
「正直南方の品ってあまり入ってこないんです。かなり距離がありますから生ものはもってのほか、わざわざ加工してまで運んでくることはしませんから。」
「なるほどなぁ。」
つまりはそういう手間を惜しまなければ向こうでも十分売れるというわけだ。
ジャムにすれば十分日持ちするし、値段を上げても売れるのは間違いない。
王都への輸送は定期的に行っているのでそれに混ぜてしまえば輸送費はあまりかからない。
問題は数を用意しなければいけないってところだが、残念ながら用意する前にここで消費しつくされてしまうだろう。
気づいたら用意してもらっていたパンをぺろりと食べてしまった。
思っていた以上にお腹がすいていたみたいだが、多めにお皿に乗せていたパパパインのジャムが少し余ってしまっている。
捨てるのももったいないし、かといってパンを追加するほどでもないし。
ジャムと言えば・・・そうだ。
「え?」
「うん、甘くて美味い。」
残ったジャムをおもむろに香茶の中へ。
少し混ぜてから口に含むと、ジャムの甘さと酸味が香茶といい感じに合わさって飲みやすくなった。
「まさかそんな風に飲むなんて、それは旦那様の所の飲み方ですか?」
「んー、まぁそうなるのかな?うちは緑茶がメインだったが、別の地域ではこんな風に飲むこともあったそうだ。今日みたいにすっきりとした茶葉を使うときに砂糖の代わりに入れるらしいぞ。」
あくまでも何かで読んだ程度の知識だ。
昔はジャムを淹れたらロシアンティーと呼んだらしいが、正確には違うんだとネットの記事で読んだ記憶がある。
でも砂糖代わりに入れるのは間違いなかったはず。
もしかすると同じようにすると面白いかもしれない。
俺が美味しそうに飲むものだからマリーさんも真似してジャムをカップに入れてくるくると混ぜ始めた。
そしてそれを口へ。
「わ、美味しい。雰囲気が一気に変わりました。」
「ジャムの種類で感じが変わる、それに合わせてお菓子の種類を変えるとまた楽しいかもな。」
「お店が出来そうですね。」
「でもそういう店って回転率が低いと儲からないんだよなぁ。もしくは単価を一気に上げるか。なんだっけ、アフタヌーンティーだっけ?」
「なんですか、それ。」
「香茶と一緒に何種類かのパンとかケーキとかを一緒に食べるんだよ。一回で一時間とか二時間ぐらい使うが、その分単価が高い。一人でっていうか複数人でおしゃべりしながらって感じか。」
元々は貴族のお茶会が発祥じゃなかったっけか。
話をするだけじゃお腹がすくから的な感じで、中々のボリュームを頂きながらのんびりと世間話をする。
時には赤裸々な話もあるんだろうけど。
女三人寄れば姦しいとはよく言ったものだ。
「社交界では似たようなことをしていましたけど、そんなに豪華なのは出ませんでした。」
「そうなのか。」
「でも美味しいものを食べながらたくさんお話しするのは楽しそうですね。」
「ま、うちではしょっちゅうやってるけど。」
「ふふ、その通りです。」
なんせ俺が食道楽だからな。美味いものには目がないんだ。
最後の香茶を飲み干すと、お邪魔しましたと言ってマリーさんは食器を片付け静かに応接室を出ていった。
ジャムが届いたって事はグラススラグの欠片を使った入れ物も一緒に届いたって事だろう。
食べ物ではないけれどこっちも南方産の商品として人気が出るはず。
ただ売るよりも何かと抱き合わせたほうがいいかもしれないので、もう少し寝かせて売り出し方を考えるとしよう。
とりあえずはジャムをどうするか。
そのまま売ってもいいんだが、さっきみたいに付加価値をつけて売ればもう少し高くても売れるんじゃないだろうか。
いや、そんなまどろっこしいことしないで単純にパンにつけるだけでもいいのかもしれない。
とかなんとか考えれば考えるほどドツボにはまるというか。
うん、とりあえず今は残った仕事を片付けるとしよう。
ヒーターの生産数と出荷先を考えながら、じりじりと値上がりを続ける食料価格を把握して更には既存の商売にも目を向ける。
あれ?こっちの方がドツボにはまるんじゃないか?
一回やり始めたら止まらないというか止まれないというか、止まるんじゃねぇぞっていうか。
これはまずい。
こっちの方がまずい。
慌てて仕事をする手を止め、回りだした思考を無理やり停止させる。
そのまま立ち上がり小走りで部屋を飛び出し、そのまま食堂へと向かった。
「旦那様?」
「さっきの話だが・・・いい匂いだな。」
突然食堂に飛び込んできた俺にマリーさんが驚いた顔をする。
何かを話そうと思っていたのだが、それを忘れるぐらいのいい香りが食堂を満たしていた。
「シュルコーン焼いたんです、お館様いかがですか?」
「スコーン?」
「シュルコーンです。外がパリッとして中がふわふわしたパンのようなやつなんですけど・・・」
「さすがハワード、出来る男は違うな。」
この世界ではシュルコーンというそうだが、この見た目このフォルムは間違いなくスコーンだろう。
ジャムと言えばスコーン、少しパサつくので香茶と一緒ならなお美味しいはず。
まさかこの世界でもお目にかかれるとは思っていなかったが、そこは凄腕シェフハワードの実力発揮というところだろうか。
出来立てのスコーンじゃなかったシュルコーンをジャムといっしょにいただく。
さっきパンと一緒に食べたのにまた雰囲気が変わった気がする。
たかがジャム、されどジャム。
そのまま食べてももちろん美味しいのだが、それをより美味しくさせる事で価値が何倍にも膨れ上がる。
シュルコーンを作るのはそれほど難しくない上に原価自体も高くない。
量産も容易となれば作らない理由がないんだよなぁ。
夕方、ダンジョンから戻ってきたエリザとキキをはじめ屋敷の面々に食べてもらって感想を聞き、概ね良好なようなので早速明日ジャムと一緒に売り出すとしよう。
スコーン10個セットと一緒でずばり銀貨2枚。
一個当たりの大きさを小さくすれば材料費も抑えられるし、うちのオーブンでも十分対処できる。
なにより日持ちするのがいいよなぁ。
パンと違って腹持ちがあまりよくないのが残念だが、おやつにはぴったりだろう。
南方のジャムを最高に美味しくいただくスペシャルセット。
小腹がすいた時にいかがかな?
「お、もうそんな時間か。」
コンコンというノックの音に続いてマリーさんの涼やかな声が聞こえてきた。
そのまま扉が開きトレイを手に執務室に入ってくる。
俺はその場で大きく伸びをしてから応接用のソファーに移動した。
「お疲れ様です、お仕事はいかがですか?」
「今ちょうどひと段落したところだ。ヒーターが思いのほか好評で追加の注文が入っているみたいで、今エリザに頼んで数を手配してもらっているから後は手の空いてる職人に声をかけて加工してもらうことになっている。銀貨10枚でも案外売れるもんなんだなぁ。」
「焔の石があれば簡単に使えますし、熱すぎないのがいいですね。カバーをしておけばシャルロットが手を入れる心配もないので安心して使えます。」
「小さい子供がいる家庭には好評っと。外ではヒータードールの方を使えばいいから住みわけができているのが好調な理由なんだろう。」
「この冬は自室でもカイロが手放せませんでしたから素敵な物を作ってくださりありがとうございます。」
話をしながらもマリーさんは手際よく持ってきた香茶をセットしていく。
ポットのお湯をカップに注ぎ、続いてティーポットにもお湯を入れて茶葉を踊らせる。
カップが温まった所でお湯をポットに戻し香茶を注げば出来上がり。
たったそれだけではあるのだけど手順がわかっていなかったらどうしてももたついてしまう。
王家にいた時も自分の香茶は自分で淹れていたらしいのでその辺は体に身についているのかもしれない。
今日のお茶請けは・・・パン?
「南方からジャムが届いたんです、ご一緒にいかがですか?」
「お!追加が届いたのか。」
「グランマも手伝ってくださったと同封してあった手紙に書いてありました。随分と向こうの生活にもなじんでいるそうですが、たまにバーンに会いたいとつぶやいているのだとか。」
「それを聞いたら飛んでいくだろうなぁバーンの奴。えぇっと、今回はララライチとマルゴスティンだけじゃなくてパパパインも作ってくれたのか。」
「いい果物が手に入ったそうですよ。それぞれ100個ずつ納品してありますが、とりあえず五つずつは私達用に確保してあります。」
で、そのうちの一つずつが俺の前に並んでいると。
向こうで跳ぶように売れた品だ、こっちだと瞬殺なんじゃないだろうか。
売値は一つ銀貨1枚と銅貨50枚を予定、現地で売るよりも輸送費がかさむのでどうしても値段は上がってしまうが十分に勝算はある。
とりあえずジャムの瓶を開けてそれぞれの香りを楽しみつつ、少量をパンに塗って味を確認。
さわやかな香りと酸味に甘さが引き立って絶妙な仕上がりになっている。
やっぱりあの砂糖がいい仕事をしているんだろうなぁ。
「美味い。」
「美味しいですね、この味なら王家の食事に出てもおかしくないでしょう。」
「そんなにか。」
「正直南方の品ってあまり入ってこないんです。かなり距離がありますから生ものはもってのほか、わざわざ加工してまで運んでくることはしませんから。」
「なるほどなぁ。」
つまりはそういう手間を惜しまなければ向こうでも十分売れるというわけだ。
ジャムにすれば十分日持ちするし、値段を上げても売れるのは間違いない。
王都への輸送は定期的に行っているのでそれに混ぜてしまえば輸送費はあまりかからない。
問題は数を用意しなければいけないってところだが、残念ながら用意する前にここで消費しつくされてしまうだろう。
気づいたら用意してもらっていたパンをぺろりと食べてしまった。
思っていた以上にお腹がすいていたみたいだが、多めにお皿に乗せていたパパパインのジャムが少し余ってしまっている。
捨てるのももったいないし、かといってパンを追加するほどでもないし。
ジャムと言えば・・・そうだ。
「え?」
「うん、甘くて美味い。」
残ったジャムをおもむろに香茶の中へ。
少し混ぜてから口に含むと、ジャムの甘さと酸味が香茶といい感じに合わさって飲みやすくなった。
「まさかそんな風に飲むなんて、それは旦那様の所の飲み方ですか?」
「んー、まぁそうなるのかな?うちは緑茶がメインだったが、別の地域ではこんな風に飲むこともあったそうだ。今日みたいにすっきりとした茶葉を使うときに砂糖の代わりに入れるらしいぞ。」
あくまでも何かで読んだ程度の知識だ。
昔はジャムを淹れたらロシアンティーと呼んだらしいが、正確には違うんだとネットの記事で読んだ記憶がある。
でも砂糖代わりに入れるのは間違いなかったはず。
もしかすると同じようにすると面白いかもしれない。
俺が美味しそうに飲むものだからマリーさんも真似してジャムをカップに入れてくるくると混ぜ始めた。
そしてそれを口へ。
「わ、美味しい。雰囲気が一気に変わりました。」
「ジャムの種類で感じが変わる、それに合わせてお菓子の種類を変えるとまた楽しいかもな。」
「お店が出来そうですね。」
「でもそういう店って回転率が低いと儲からないんだよなぁ。もしくは単価を一気に上げるか。なんだっけ、アフタヌーンティーだっけ?」
「なんですか、それ。」
「香茶と一緒に何種類かのパンとかケーキとかを一緒に食べるんだよ。一回で一時間とか二時間ぐらい使うが、その分単価が高い。一人でっていうか複数人でおしゃべりしながらって感じか。」
元々は貴族のお茶会が発祥じゃなかったっけか。
話をするだけじゃお腹がすくから的な感じで、中々のボリュームを頂きながらのんびりと世間話をする。
時には赤裸々な話もあるんだろうけど。
女三人寄れば姦しいとはよく言ったものだ。
「社交界では似たようなことをしていましたけど、そんなに豪華なのは出ませんでした。」
「そうなのか。」
「でも美味しいものを食べながらたくさんお話しするのは楽しそうですね。」
「ま、うちではしょっちゅうやってるけど。」
「ふふ、その通りです。」
なんせ俺が食道楽だからな。美味いものには目がないんだ。
最後の香茶を飲み干すと、お邪魔しましたと言ってマリーさんは食器を片付け静かに応接室を出ていった。
ジャムが届いたって事はグラススラグの欠片を使った入れ物も一緒に届いたって事だろう。
食べ物ではないけれどこっちも南方産の商品として人気が出るはず。
ただ売るよりも何かと抱き合わせたほうがいいかもしれないので、もう少し寝かせて売り出し方を考えるとしよう。
とりあえずはジャムをどうするか。
そのまま売ってもいいんだが、さっきみたいに付加価値をつけて売ればもう少し高くても売れるんじゃないだろうか。
いや、そんなまどろっこしいことしないで単純にパンにつけるだけでもいいのかもしれない。
とかなんとか考えれば考えるほどドツボにはまるというか。
うん、とりあえず今は残った仕事を片付けるとしよう。
ヒーターの生産数と出荷先を考えながら、じりじりと値上がりを続ける食料価格を把握して更には既存の商売にも目を向ける。
あれ?こっちの方がドツボにはまるんじゃないか?
一回やり始めたら止まらないというか止まれないというか、止まるんじゃねぇぞっていうか。
これはまずい。
こっちの方がまずい。
慌てて仕事をする手を止め、回りだした思考を無理やり停止させる。
そのまま立ち上がり小走りで部屋を飛び出し、そのまま食堂へと向かった。
「旦那様?」
「さっきの話だが・・・いい匂いだな。」
突然食堂に飛び込んできた俺にマリーさんが驚いた顔をする。
何かを話そうと思っていたのだが、それを忘れるぐらいのいい香りが食堂を満たしていた。
「シュルコーン焼いたんです、お館様いかがですか?」
「スコーン?」
「シュルコーンです。外がパリッとして中がふわふわしたパンのようなやつなんですけど・・・」
「さすがハワード、出来る男は違うな。」
この世界ではシュルコーンというそうだが、この見た目このフォルムは間違いなくスコーンだろう。
ジャムと言えばスコーン、少しパサつくので香茶と一緒ならなお美味しいはず。
まさかこの世界でもお目にかかれるとは思っていなかったが、そこは凄腕シェフハワードの実力発揮というところだろうか。
出来立てのスコーンじゃなかったシュルコーンをジャムといっしょにいただく。
さっきパンと一緒に食べたのにまた雰囲気が変わった気がする。
たかがジャム、されどジャム。
そのまま食べてももちろん美味しいのだが、それをより美味しくさせる事で価値が何倍にも膨れ上がる。
シュルコーンを作るのはそれほど難しくない上に原価自体も高くない。
量産も容易となれば作らない理由がないんだよなぁ。
夕方、ダンジョンから戻ってきたエリザとキキをはじめ屋敷の面々に食べてもらって感想を聞き、概ね良好なようなので早速明日ジャムと一緒に売り出すとしよう。
スコーン10個セットと一緒でずばり銀貨2枚。
一個当たりの大きさを小さくすれば材料費も抑えられるし、うちのオーブンでも十分対処できる。
なにより日持ちするのがいいよなぁ。
パンと違って腹持ちがあまりよくないのが残念だが、おやつにはぴったりだろう。
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