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1147.転売屋はコンサートの準備をする
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感謝祭も四日目。
色々ありすぎてあっという間に時間がたってしまい早くも折り返しになるわけだが、今日はいよいよ待ちに待ったコンサートが行われる。
今や王都で、いや国中で一番の人気を誇る歌姫オリガがこの街でコンサートを開催するなんて昨年の感謝祭で誰が想像できただろうか。
しかも一度は行方不明になり開催も危ぶまれたはずが紆余曲折あったものの、無事に今日という日を迎えられたのは非常に感慨深い。
一時は大量のチケット在庫を抱える羽目になりどうなる事かと思ったが、復帰が決まったおかげで俺は大儲けできたわけだし本当にありがたい限りだ。
まさか歌姫が冒険者になっていてしかもダンジョンで一緒に閉じ込められるなんてことになるとは世の中何が起こるかわからないものだ。
「お、やっと来たか。」
「予定通りだろ?」
「こういう日は時間に余裕を持ってくるべきだと思うぞ。」
「俺も色々と忙しいんだよ。」
「忙しいってどうせ金儲けだろうが。」
コンサート開始まであと半日というタイミングでやって来たのは三日月亭。
ちゃんと予定時間よりも早く来たのになぜかマスターに怒られてしまった。
確かに当日は何が起きるかわからないものだが、こっちにも色々と都合ってもんがあってだな。
「まぁそうなんだけどさ。本人は?」
「上で待機してる。」
「本番前だってのに落ち着いているもんだなぁ。」
「それよりも会場はどうなんだ?昨日も作業をしていたみたいだが準備は間に合ったのか?」
「シープさんが間に合わせないはずがないだろ?金に物を言わせて無事に出来上がったよ。」
感謝祭が始まったにもかかわらずコンサート会場は完成しておらず別の意味で開催そのものが危ぶまれるような状態ではあったのだが、羊男が金に物を言わせて労働力を一気に投入してつい先ほど最終点検が終わったところだ。
それもこれもすべては初日の雪のせいなのだが、まぁ間に合ったのならば何も言うまい。
羊男のコンサートにかける熱量がこれほどとは思わなかった。
そのまま階段を上がり最上階へ。
階段の前に立ちふさがる扉を三回、一回、三回のタイミングでノックする。
「誰?」
「シロウだ。」
「すぐ開けます!」
怪訝な感じの返事から一変、すぐに明るい声に変わり扉が開かれる。
そのまま急いで部屋に入り扉を閉めると、すぐ横で目を輝かせる女と目が合った。
「そんな顔で見るなよ、ちゃんと買ってきてるって。」
「やった!ドルチェさんのスイーツ!」
「もぅ、フランったらシロウさんにお礼を言わないと。」
「えへへ、ありがとうございます。」
奪うようにしてスイーツの入れ物を奪っていく盗賊娘(フラン)。
出会ったころと対照的にリカの方がフランの世話をしているような感じに見える。
年は彼女の方が下のはずだが、彼女の職業がそうさせてしまったのかもしれない。
もちろん土産はこれだけじゃない。
やれやれという表情を見せるリカの前に右手を伸ばすと、不思議そうな顔をしながらもその手の下で両手を重ねた。
そしてその上にポトリと隠していたものを落としてやる。
「そしてこれが約束のアクセサリーだ。ついさっきルティエが仕上げたばかりの出来立てほやほやだぞ。」
「やった!ルティエ様の新作!」
掌に落ちてきたアクセサリーを胸に押し付けながら、弓娘(リカ)がその場で飛び跳ねる。
「リカだってお礼言ってないじゃない。」
「ありがとうございます!大事にします!」
掌に落ちてきたのは白い光を蓄えたホワイトサファイアのネックレス。
親指の先ほどの大きさをした宝石の周りを囲うように、深緑の小さな宝石がいくつも飾られている。
前に見せてもらった物をさらに豪華な感じにアレンジしたようだ。
うーむ流石ルティエだな、素人の俺が見ても一目で売れるとわかる素晴らしいデザイン。
これは次の春が楽しみだ。
そんな特別な作品を胸に押し付けてぴょんぴょんと飛び跳ねる姿からは、誰もを魅了する歌姫の雰囲気は一切ない。
どこからどう見てもそこら辺にいる若い女の子だよなぁ。
「約束は守ってくれよ、身に着けるのは問題ないが表には見えない部分で頼む。」
「もちろんわかってます!あぁ、これで今日からまた頑張れます!」
「現金な奴だなぁ。」
「だって誰も持ってない新作ですよ!それも私の為にわざわざ加工してくれたなんて、夢みたいです。」
「まぁ、向こうからしてみればいい広告塔になってくれているしな。ガーネットルージュをはじめ身に着けたやつは軒並み売れていくし、化粧品や食べ物なんかでも名前を出せば次の日には完売だ。」
ここで隔離生活を送ってもらう傍ら、食事等の他にうちの化粧品なんかをいくつか提供している。
折角時間があるんだからそれを使ってアピールしない理由はない。
その結果、いくつか気に入ってくれたものがあったのでまとまった数を提供させてもらった。
新作と違ってこっちはガンガン表に出してもらって構わないのでコンサートが終わり次第たくさん使ってもらうつもりだ。
今回の目玉は『歌姫愛用の化粧水とパックのセット』。
特に化粧水に至っては非常に好評でお肌の艶が他人の俺が見てもわかるぐらいに改善している。
冒険者の生活が良くないとまではいわないが、やはり不規則な為にダメージを受けやすい。
少ない期間とはいえその間に痛んだお肌が化粧水とパックのおかげで復活したと大喜びしてくれた。
その結果を踏まえて作ったのがこのセット。
歌姫御用達ともなれば世のファンが買い求めないはずがない。
さらには特別サイン入りの特別セットなる物も用意している。
気分はテレビショッピング。
最近化粧品とパックの売り上げがじりじりと低下傾向にあったので、これでまた一気に盛り返すことだろう。
カーラが開発から離れてしまいなかなか新商品が開発できていなかったのだが、開発できないのならできないで既存の物をしっかりと販売すればいい。
もちろん使用を強制したわけではなくあくまでも本人が気に入ってくれたからこそ出来た話。
いい物を作っている自負はあるが好みの方はどうにもならないからなぁ。
フランがケーキに、リカがアクセサリーに夢中になっていると再び扉がノックされた。
本来であればフランが受け付けるのだが、スイーツを口いっぱいに頬張っている為致し方なく俺が対応することに。
「誰だ。」
「僕だよ。」
「・・・マイクさんか。」
「この声はシロウさんだね、悪いけど両手がふさがっているから開けてくれると助かるんだけど。」
オレオレ詐欺とか思ってしまったが結構特徴のある声なのですぐにわかった。
扉を開けると両手いっぱいの花を抱いたマイクさん滑り込むようにして入ってくる。
慌ててアクセサリーをしまったリカを見てマイクさんは一瞬だけ目を細め、そしてすぐ笑顔になった。
「お久しぶりだね、元気そうで何よりだ。」
「マイクさん。あの、本当にごめんなさい。」
「別に謝る必要はないさ、こうやってまた君と一緒に音楽ができるだけで十分だよ。」
「ありがとうございます。」
あれだけ必死になっても見つからなかった歌姫がまさかこの街にいるとは思わなかったんだろう。
復帰を発表後すぐにコンタクトを取ったのだがずいぶんと驚いた様子だった。
本来であれば一緒に仕事をしている以上叱ったりするべきところなんだろうが、ぐっとこらえて笑顔を向けられるあたり大人だなぁと思ってしまった。
「この花は僕とフェルからの贈り物だ。どうやらもっといい物をシロウさんからもらったみたいだけど、まぁこっちも受け取ってもらえると嬉しいかな。」
「わ、綺麗・・・。」
笑顔のマイクさんから花を受け取り、申し訳なさそうにしていたリカが再び笑顔に戻る。
さて、これで役者はそろった。
雪の影響で間に合うかどうかひやひやしたが、もしもの時はバーンで迎えに行くつもりだったのでそうならなくて一安心。
用意しておいたものを渡せたしそろそろ次の準備に取り掛かるとしよう。
「それじゃあ後はマイクさんに任せた。会場入りは三時間後、その頃にシープさんが迎えに来るからそれまでここで準備を続けてくれ。発声練習は防音魔法をかけてからでよろしく。マイクさんできたよな?」
「もちろんできるけど、せっかく僕が来てあげたのにもう行くのかい?」
「俺も忙しいんでね。積もる話はまたコンサートが終わってからでも構わないだろ?」
「相変わらずだねぇ。国一番の吟遊詩人と歌姫が一緒だっていうのに。」
「自分で言うなっての。」
確かにすごい二人だとは思うがそれで騒ぐほどの浅い関係でもない。
でもまぁ友人がせっかく来てくれたのは間違いないので、全部終わったら積もる話をしようじゃないか。
フェルさんの話も聞きたいし、なにより気になる人物についての情報も仕入れておきたい。
ま、それもこれもコンサートが終わってからの話だ。
お待ちかねの時間まであと少し、最高の時間を迎える為にも準備はしっかりとしておかないとな。
色々ありすぎてあっという間に時間がたってしまい早くも折り返しになるわけだが、今日はいよいよ待ちに待ったコンサートが行われる。
今や王都で、いや国中で一番の人気を誇る歌姫オリガがこの街でコンサートを開催するなんて昨年の感謝祭で誰が想像できただろうか。
しかも一度は行方不明になり開催も危ぶまれたはずが紆余曲折あったものの、無事に今日という日を迎えられたのは非常に感慨深い。
一時は大量のチケット在庫を抱える羽目になりどうなる事かと思ったが、復帰が決まったおかげで俺は大儲けできたわけだし本当にありがたい限りだ。
まさか歌姫が冒険者になっていてしかもダンジョンで一緒に閉じ込められるなんてことになるとは世の中何が起こるかわからないものだ。
「お、やっと来たか。」
「予定通りだろ?」
「こういう日は時間に余裕を持ってくるべきだと思うぞ。」
「俺も色々と忙しいんだよ。」
「忙しいってどうせ金儲けだろうが。」
コンサート開始まであと半日というタイミングでやって来たのは三日月亭。
ちゃんと予定時間よりも早く来たのになぜかマスターに怒られてしまった。
確かに当日は何が起きるかわからないものだが、こっちにも色々と都合ってもんがあってだな。
「まぁそうなんだけどさ。本人は?」
「上で待機してる。」
「本番前だってのに落ち着いているもんだなぁ。」
「それよりも会場はどうなんだ?昨日も作業をしていたみたいだが準備は間に合ったのか?」
「シープさんが間に合わせないはずがないだろ?金に物を言わせて無事に出来上がったよ。」
感謝祭が始まったにもかかわらずコンサート会場は完成しておらず別の意味で開催そのものが危ぶまれるような状態ではあったのだが、羊男が金に物を言わせて労働力を一気に投入してつい先ほど最終点検が終わったところだ。
それもこれもすべては初日の雪のせいなのだが、まぁ間に合ったのならば何も言うまい。
羊男のコンサートにかける熱量がこれほどとは思わなかった。
そのまま階段を上がり最上階へ。
階段の前に立ちふさがる扉を三回、一回、三回のタイミングでノックする。
「誰?」
「シロウだ。」
「すぐ開けます!」
怪訝な感じの返事から一変、すぐに明るい声に変わり扉が開かれる。
そのまま急いで部屋に入り扉を閉めると、すぐ横で目を輝かせる女と目が合った。
「そんな顔で見るなよ、ちゃんと買ってきてるって。」
「やった!ドルチェさんのスイーツ!」
「もぅ、フランったらシロウさんにお礼を言わないと。」
「えへへ、ありがとうございます。」
奪うようにしてスイーツの入れ物を奪っていく盗賊娘(フラン)。
出会ったころと対照的にリカの方がフランの世話をしているような感じに見える。
年は彼女の方が下のはずだが、彼女の職業がそうさせてしまったのかもしれない。
もちろん土産はこれだけじゃない。
やれやれという表情を見せるリカの前に右手を伸ばすと、不思議そうな顔をしながらもその手の下で両手を重ねた。
そしてその上にポトリと隠していたものを落としてやる。
「そしてこれが約束のアクセサリーだ。ついさっきルティエが仕上げたばかりの出来立てほやほやだぞ。」
「やった!ルティエ様の新作!」
掌に落ちてきたアクセサリーを胸に押し付けながら、弓娘(リカ)がその場で飛び跳ねる。
「リカだってお礼言ってないじゃない。」
「ありがとうございます!大事にします!」
掌に落ちてきたのは白い光を蓄えたホワイトサファイアのネックレス。
親指の先ほどの大きさをした宝石の周りを囲うように、深緑の小さな宝石がいくつも飾られている。
前に見せてもらった物をさらに豪華な感じにアレンジしたようだ。
うーむ流石ルティエだな、素人の俺が見ても一目で売れるとわかる素晴らしいデザイン。
これは次の春が楽しみだ。
そんな特別な作品を胸に押し付けてぴょんぴょんと飛び跳ねる姿からは、誰もを魅了する歌姫の雰囲気は一切ない。
どこからどう見てもそこら辺にいる若い女の子だよなぁ。
「約束は守ってくれよ、身に着けるのは問題ないが表には見えない部分で頼む。」
「もちろんわかってます!あぁ、これで今日からまた頑張れます!」
「現金な奴だなぁ。」
「だって誰も持ってない新作ですよ!それも私の為にわざわざ加工してくれたなんて、夢みたいです。」
「まぁ、向こうからしてみればいい広告塔になってくれているしな。ガーネットルージュをはじめ身に着けたやつは軒並み売れていくし、化粧品や食べ物なんかでも名前を出せば次の日には完売だ。」
ここで隔離生活を送ってもらう傍ら、食事等の他にうちの化粧品なんかをいくつか提供している。
折角時間があるんだからそれを使ってアピールしない理由はない。
その結果、いくつか気に入ってくれたものがあったのでまとまった数を提供させてもらった。
新作と違ってこっちはガンガン表に出してもらって構わないのでコンサートが終わり次第たくさん使ってもらうつもりだ。
今回の目玉は『歌姫愛用の化粧水とパックのセット』。
特に化粧水に至っては非常に好評でお肌の艶が他人の俺が見てもわかるぐらいに改善している。
冒険者の生活が良くないとまではいわないが、やはり不規則な為にダメージを受けやすい。
少ない期間とはいえその間に痛んだお肌が化粧水とパックのおかげで復活したと大喜びしてくれた。
その結果を踏まえて作ったのがこのセット。
歌姫御用達ともなれば世のファンが買い求めないはずがない。
さらには特別サイン入りの特別セットなる物も用意している。
気分はテレビショッピング。
最近化粧品とパックの売り上げがじりじりと低下傾向にあったので、これでまた一気に盛り返すことだろう。
カーラが開発から離れてしまいなかなか新商品が開発できていなかったのだが、開発できないのならできないで既存の物をしっかりと販売すればいい。
もちろん使用を強制したわけではなくあくまでも本人が気に入ってくれたからこそ出来た話。
いい物を作っている自負はあるが好みの方はどうにもならないからなぁ。
フランがケーキに、リカがアクセサリーに夢中になっていると再び扉がノックされた。
本来であればフランが受け付けるのだが、スイーツを口いっぱいに頬張っている為致し方なく俺が対応することに。
「誰だ。」
「僕だよ。」
「・・・マイクさんか。」
「この声はシロウさんだね、悪いけど両手がふさがっているから開けてくれると助かるんだけど。」
オレオレ詐欺とか思ってしまったが結構特徴のある声なのですぐにわかった。
扉を開けると両手いっぱいの花を抱いたマイクさん滑り込むようにして入ってくる。
慌ててアクセサリーをしまったリカを見てマイクさんは一瞬だけ目を細め、そしてすぐ笑顔になった。
「お久しぶりだね、元気そうで何よりだ。」
「マイクさん。あの、本当にごめんなさい。」
「別に謝る必要はないさ、こうやってまた君と一緒に音楽ができるだけで十分だよ。」
「ありがとうございます。」
あれだけ必死になっても見つからなかった歌姫がまさかこの街にいるとは思わなかったんだろう。
復帰を発表後すぐにコンタクトを取ったのだがずいぶんと驚いた様子だった。
本来であれば一緒に仕事をしている以上叱ったりするべきところなんだろうが、ぐっとこらえて笑顔を向けられるあたり大人だなぁと思ってしまった。
「この花は僕とフェルからの贈り物だ。どうやらもっといい物をシロウさんからもらったみたいだけど、まぁこっちも受け取ってもらえると嬉しいかな。」
「わ、綺麗・・・。」
笑顔のマイクさんから花を受け取り、申し訳なさそうにしていたリカが再び笑顔に戻る。
さて、これで役者はそろった。
雪の影響で間に合うかどうかひやひやしたが、もしもの時はバーンで迎えに行くつもりだったのでそうならなくて一安心。
用意しておいたものを渡せたしそろそろ次の準備に取り掛かるとしよう。
「それじゃあ後はマイクさんに任せた。会場入りは三時間後、その頃にシープさんが迎えに来るからそれまでここで準備を続けてくれ。発声練習は防音魔法をかけてからでよろしく。マイクさんできたよな?」
「もちろんできるけど、せっかく僕が来てあげたのにもう行くのかい?」
「俺も忙しいんでね。積もる話はまたコンサートが終わってからでも構わないだろ?」
「相変わらずだねぇ。国一番の吟遊詩人と歌姫が一緒だっていうのに。」
「自分で言うなっての。」
確かにすごい二人だとは思うがそれで騒ぐほどの浅い関係でもない。
でもまぁ友人がせっかく来てくれたのは間違いないので、全部終わったら積もる話をしようじゃないか。
フェルさんの話も聞きたいし、なにより気になる人物についての情報も仕入れておきたい。
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