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80.ダンジョン内でのことを報告しました
「おや、戻ったのかい。」
「ただいま戻りました。」
「ただいまです!」
四階層はより鬱蒼とした森。
それを確認してすぐ転送装置に手を伸ばしダンジョンを出ると、例のブザーをくれた老婆が出迎えてくれた。
潜ってからここまでの時間は半日以上、その間ずっとここにいたんだろうか。
流石に家に戻っているとは思うけれど偶然とは思えない。
「無事に四階層まで行けたみたいだね、大丈夫だったかい?」
「大丈夫かと聞かれれば見ての通りです。実際はまぁ色々ありました。」
「ロングホーンをけしかけたっていう話を耳にしたけど、まさかあんたたちじゃないだろうね。」
「被害者という意味では正解です。」
「夜になったと思ったら突然七頭も押し付けられて、ほんと大変だったんです。」
生きて戻ってきたことを大丈夫というのであれば間違いないけれど、実際には難癖をつけられたり魔物を押し付けられたりといつもと違う経験をした。
ロングホーンを押し付けられたという桜さんの言葉を聞きた瞬間老婆の表情が険しくなる。
「七頭も、よくまぁ無事だったね。」
「その辺はまぁなんとか。そうだ、押し付けてきた奴らがこれを落としていったんだが何か知りませんか?」
「これは・・・ちょっとかしてごらん。」
討伐後に拾った袋状の何かを老婆に渡すとそれに鼻を近づけて匂いを嗅ぐ。
正直俺は何も感じなかったが何か気になるにことでもあるんだろうか。
「なるほど、これは誘引香を使ったね。」
「誘引香ですか?」
「魔物を呼び寄せるのに使う特殊な香で魔物にしか効果がないよう特別に調合された物さ。ギルドでも取り扱えない珍しい物なんだけどねぇ。」
「ギルドでも無理ってなると・・・。」
「おっと、それ以上はここで言わない方がいいよ。どこで誰が効いているかわからないからね。とりあえずギルドに行ってこの紙を渡しな。」
そう言いながら老婆が懐から取り出したのは紫色の和紙。
字が書かれているわけでもなく模様があるわけでもない、一見するとただの紙切れのようにしか見えないがわざわざこれを出すってことは何かしらの暗号の様なものなんだろう。
「これは?」
「受付に渡せばわかるよ。それが仮に学生でも問題ないから安心しな。」
「ありがとうございます。」
「折角ここを選んでくれたのに嫌な思いをさせて悪かったね、今日はゆっくり休みな。」
「お婆さんも無理しないでくださいね。」
「はは、こんな老婆の心配しなくても大丈夫さ。でもありがとね。」
桜さんの一言に老婆の表情が柔らかくなる。
改めて頭を下げてからギルドへと向かい言われたとおりに先程の髪を受付に提出すると、担当してくれた学生の表情がみるみる強張り、椅子を倒しながら走って奥に行ってしまった。
明らかに普通とは違う反応、暫くするとスーツ姿の凛々しい女性が受付に座った。
「ようこそ御影ダンジョンへ、探索お疲れ様でした。まずはライセンスカードをお預かりしてもよろしいですか?それから査定を希望される素材があればそれも併せてお預かりさせていただきます。」
「では、このかばんの中をお願いします。私物は入れていないのでひとまず全部で。」
「かしこまりました。こちらのカバンを査定に回して、大至急よ。途中の物があってもすべてすっ飛ばしてもいいと伝えなさい。」
「は、はい!」
重たい鞄を必死に持ち上げながら最初の子が一生懸命別室き運んでいく。
別にそこまで急いでいないのにという雰囲気ではないので黙っていることにした。
「申し遅れました、わたくし当ギルドの管理を任されております草壁と申します。神明様、大道寺様、大変疲れかと思いますので査定が上がりますまで奥のお部屋でお待ちください。部屋には個室が二つ用意してございます、それぞれ更衣室とお風呂がついていますのでどうぞご自由にお使いください。」
「あ、ありがとうございます。」
「すぐにお飲み物と軽食をご準備いたします、どうぞこちらへ。」
有無を言わせぬ言い方に一般の更衣室で構わないなんて言えるはずもなく案内されるがままギルド奥の特別室へと向かう。
武庫ダンジョンもそうだったけどこういう特別室はどこのダンジョンにも準備されているんだなぁ。
大きめの応接室に扉が二つ、なあそこで着替えて休んでおけという事か。
「では、改めてまいりますのでどうぞごゆっくり。」
深々と頭を下げる草壁さんが部屋を出ていくのを見守り、二人で大きく息を吐く。
最初とあまりにも違う対応にどうしていいかわからなくなってしまったが、どう考えてもあの紙が発端だよな。
「なんだかよくわからないけど、とりあえず着替えてしまいましょうか、お風呂もあるらしいからどうぞごゆっくり。」
「和人さんも、でも前みたいにお風呂で寝ちゃだめですよ。」
「う、気を付けます。」
走破した後あまりにも疲れてお風呂で寝てしまい様子を見に来た桜さんに起こされるということがあった。
別に湯船に沈んでいたわけじゃないけれどものすごく怒られたっけ。
なんでもお風呂で寝るのは失神しているのと同じことなんだとか、気持ちいいからうとうとしているのだと思っていたんだけどどうやら違うらしい。
気をつけよう。
そんなわけでお風呂や身支度を済ませて部屋を出ると、ちょうど草壁さんが飲み物を用意してくれていた。
「よろしければどうぞ、大学で研究されいる疲労回復効果ある紅茶です。」
「流石ダンジョン併設の大学、そんなの研究されているんですね。」
「そうですね、この環境を生かして様々な分野で素材を活かした研究が行われています。食べ物だけでなく工業製品や薬品、もちろん探索用の道具なども含まれます。日夜新しいものが作り出されすぐに実験を行えるのがここの特徴でしょうか。」
「つまり誘引材なんかもそこに含まれると。」
桜さん用の紅茶を置こうとした瞬間にその手が止まる。
あの老婆の言い方からそうじゃないかなとは思ったけど、今の話を聞いて納得がいった。
研究されたものを即座に試せる実験場、御影ダンジョンにはそういった側面もあるんだろう。
「その件については多大なるご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。本来探索者同士手を取り合わなければならないのですが、私共の管理不足もあり一般と学生の間に何かしらの軋轢が生じているのは事実です。彼らにとってこのダンジョンは自分達の物という誤った認識があるようでして、中々その考えを変えることができないでおります。もし差し支えなければその誘引材をお預かりしてもよろしいですか?」
「これを?」
「成分を抽出することでどの実験室が作成したのか調べることができるはずです。もしご提出いただけるのであればこれを証拠として提出し大学側に是正を求めます。改めてどのような被害を受けられたかについても教えていただいてよろしいでしょうか。」
実害は認識していながらも中々証拠をつかめなかったんだろう。
あの老婆がブザーを配っていたのも、もしかすると証拠を集めるためだったりして。
最悪の場合被害者は死んでいるかもしれないがダンジョン内での事故として片付けられるだけ、人の命が失われているのにそれを放置されるのはこちらとしても許せる話ではない。
実際そうなりかけたわけだし、これで環境が改善するなら喜んで手をかそう。
「お待たせしました!」
「ちょうど草壁さんが紅茶を入れてくれたんだ、桜さんも一緒にどうぞ。」
「わ!ありがとうございます!」
「お茶請けもありますのでこちらもどうぞ。」
「これ、超有名店のやつですよ!並ばないと絶対に買えないってやつ、本当にいいんですか!?」
今から御影ダンジョンのこれからを左右する大事な話をするというのにそれを感じさせない桜さんの明るい声に思わず笑みがこぼれてしまう。
ま、それが俺たちらしいというかなんというか。
そんなわけで美味しいお茶請けと紅茶を堪能しながら、終始穏やかな空気の中ダンジョン内での一連の流れを説明していくのだった。
「ただいま戻りました。」
「ただいまです!」
四階層はより鬱蒼とした森。
それを確認してすぐ転送装置に手を伸ばしダンジョンを出ると、例のブザーをくれた老婆が出迎えてくれた。
潜ってからここまでの時間は半日以上、その間ずっとここにいたんだろうか。
流石に家に戻っているとは思うけれど偶然とは思えない。
「無事に四階層まで行けたみたいだね、大丈夫だったかい?」
「大丈夫かと聞かれれば見ての通りです。実際はまぁ色々ありました。」
「ロングホーンをけしかけたっていう話を耳にしたけど、まさかあんたたちじゃないだろうね。」
「被害者という意味では正解です。」
「夜になったと思ったら突然七頭も押し付けられて、ほんと大変だったんです。」
生きて戻ってきたことを大丈夫というのであれば間違いないけれど、実際には難癖をつけられたり魔物を押し付けられたりといつもと違う経験をした。
ロングホーンを押し付けられたという桜さんの言葉を聞きた瞬間老婆の表情が険しくなる。
「七頭も、よくまぁ無事だったね。」
「その辺はまぁなんとか。そうだ、押し付けてきた奴らがこれを落としていったんだが何か知りませんか?」
「これは・・・ちょっとかしてごらん。」
討伐後に拾った袋状の何かを老婆に渡すとそれに鼻を近づけて匂いを嗅ぐ。
正直俺は何も感じなかったが何か気になるにことでもあるんだろうか。
「なるほど、これは誘引香を使ったね。」
「誘引香ですか?」
「魔物を呼び寄せるのに使う特殊な香で魔物にしか効果がないよう特別に調合された物さ。ギルドでも取り扱えない珍しい物なんだけどねぇ。」
「ギルドでも無理ってなると・・・。」
「おっと、それ以上はここで言わない方がいいよ。どこで誰が効いているかわからないからね。とりあえずギルドに行ってこの紙を渡しな。」
そう言いながら老婆が懐から取り出したのは紫色の和紙。
字が書かれているわけでもなく模様があるわけでもない、一見するとただの紙切れのようにしか見えないがわざわざこれを出すってことは何かしらの暗号の様なものなんだろう。
「これは?」
「受付に渡せばわかるよ。それが仮に学生でも問題ないから安心しな。」
「ありがとうございます。」
「折角ここを選んでくれたのに嫌な思いをさせて悪かったね、今日はゆっくり休みな。」
「お婆さんも無理しないでくださいね。」
「はは、こんな老婆の心配しなくても大丈夫さ。でもありがとね。」
桜さんの一言に老婆の表情が柔らかくなる。
改めて頭を下げてからギルドへと向かい言われたとおりに先程の髪を受付に提出すると、担当してくれた学生の表情がみるみる強張り、椅子を倒しながら走って奥に行ってしまった。
明らかに普通とは違う反応、暫くするとスーツ姿の凛々しい女性が受付に座った。
「ようこそ御影ダンジョンへ、探索お疲れ様でした。まずはライセンスカードをお預かりしてもよろしいですか?それから査定を希望される素材があればそれも併せてお預かりさせていただきます。」
「では、このかばんの中をお願いします。私物は入れていないのでひとまず全部で。」
「かしこまりました。こちらのカバンを査定に回して、大至急よ。途中の物があってもすべてすっ飛ばしてもいいと伝えなさい。」
「は、はい!」
重たい鞄を必死に持ち上げながら最初の子が一生懸命別室き運んでいく。
別にそこまで急いでいないのにという雰囲気ではないので黙っていることにした。
「申し遅れました、わたくし当ギルドの管理を任されております草壁と申します。神明様、大道寺様、大変疲れかと思いますので査定が上がりますまで奥のお部屋でお待ちください。部屋には個室が二つ用意してございます、それぞれ更衣室とお風呂がついていますのでどうぞご自由にお使いください。」
「あ、ありがとうございます。」
「すぐにお飲み物と軽食をご準備いたします、どうぞこちらへ。」
有無を言わせぬ言い方に一般の更衣室で構わないなんて言えるはずもなく案内されるがままギルド奥の特別室へと向かう。
武庫ダンジョンもそうだったけどこういう特別室はどこのダンジョンにも準備されているんだなぁ。
大きめの応接室に扉が二つ、なあそこで着替えて休んでおけという事か。
「では、改めてまいりますのでどうぞごゆっくり。」
深々と頭を下げる草壁さんが部屋を出ていくのを見守り、二人で大きく息を吐く。
最初とあまりにも違う対応にどうしていいかわからなくなってしまったが、どう考えてもあの紙が発端だよな。
「なんだかよくわからないけど、とりあえず着替えてしまいましょうか、お風呂もあるらしいからどうぞごゆっくり。」
「和人さんも、でも前みたいにお風呂で寝ちゃだめですよ。」
「う、気を付けます。」
走破した後あまりにも疲れてお風呂で寝てしまい様子を見に来た桜さんに起こされるということがあった。
別に湯船に沈んでいたわけじゃないけれどものすごく怒られたっけ。
なんでもお風呂で寝るのは失神しているのと同じことなんだとか、気持ちいいからうとうとしているのだと思っていたんだけどどうやら違うらしい。
気をつけよう。
そんなわけでお風呂や身支度を済ませて部屋を出ると、ちょうど草壁さんが飲み物を用意してくれていた。
「よろしければどうぞ、大学で研究されいる疲労回復効果ある紅茶です。」
「流石ダンジョン併設の大学、そんなの研究されているんですね。」
「そうですね、この環境を生かして様々な分野で素材を活かした研究が行われています。食べ物だけでなく工業製品や薬品、もちろん探索用の道具なども含まれます。日夜新しいものが作り出されすぐに実験を行えるのがここの特徴でしょうか。」
「つまり誘引材なんかもそこに含まれると。」
桜さん用の紅茶を置こうとした瞬間にその手が止まる。
あの老婆の言い方からそうじゃないかなとは思ったけど、今の話を聞いて納得がいった。
研究されたものを即座に試せる実験場、御影ダンジョンにはそういった側面もあるんだろう。
「その件については多大なるご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。本来探索者同士手を取り合わなければならないのですが、私共の管理不足もあり一般と学生の間に何かしらの軋轢が生じているのは事実です。彼らにとってこのダンジョンは自分達の物という誤った認識があるようでして、中々その考えを変えることができないでおります。もし差し支えなければその誘引材をお預かりしてもよろしいですか?」
「これを?」
「成分を抽出することでどの実験室が作成したのか調べることができるはずです。もしご提出いただけるのであればこれを証拠として提出し大学側に是正を求めます。改めてどのような被害を受けられたかについても教えていただいてよろしいでしょうか。」
実害は認識していながらも中々証拠をつかめなかったんだろう。
あの老婆がブザーを配っていたのも、もしかすると証拠を集めるためだったりして。
最悪の場合被害者は死んでいるかもしれないがダンジョン内での事故として片付けられるだけ、人の命が失われているのにそれを放置されるのはこちらとしても許せる話ではない。
実際そうなりかけたわけだし、これで環境が改善するなら喜んで手をかそう。
「お待たせしました!」
「ちょうど草壁さんが紅茶を入れてくれたんだ、桜さんも一緒にどうぞ。」
「わ!ありがとうございます!」
「お茶請けもありますのでこちらもどうぞ。」
「これ、超有名店のやつですよ!並ばないと絶対に買えないってやつ、本当にいいんですか!?」
今から御影ダンジョンのこれからを左右する大事な話をするというのにそれを感じさせない桜さんの明るい声に思わず笑みがこぼれてしまう。
ま、それが俺たちらしいというかなんというか。
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