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暴走
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暗い部屋にひとり、クレマンはエンゾから貰った短銃を眺めていた。
あれから何日か過ぎた。クレマンはアダンからの連絡を待っていた。
この数日間はクレマンを冷静にするどころか心の中のどす黒い炎に苛まれていた。ルシファンヌを救わねば!彼はすっかりその思いに支配されたのである。
コンコンっ!
ノックの音がした。
「夜遅く屋敷に上がり申し訳ありません」
庭師のフランクだった。
「アダンからまた手紙を預かりました」
クレマンは黙って手紙を受け取った。
「クレマン様!またレジェのお屋敷に行くんですかい?やめてください!どうにもやな予感がするんです、これだって渡したくなかった…」
フランクは焦っていた。渡したことでとんでもないことが起こるんじゃないかと。
「大丈夫だよ、フランク。ありがとう」
クレマンは穏やかに笑ってもう夜遅いからとフランクを返した。
ひとりになり手紙を読む。
「明日か…」
明日の昼過ぎエンゾがレジェ邸を訪れる。どうせなら3人で会って話した方がいいのではないかという内容だった。
「ルシファンヌと陰でこそこそ会わず堂々と勝負しろということか」
アダンの真意はわからないがクレマンは少なくともそう受け取った。
クレマンはもう一度短銃に目をやった。
「護身用に持って行くか」
独り言を言って改めて思った。なんのために持って行くのか、自分はこれで何をいや、誰を撃とうというのか。
翌る日アダンの手引きで、クレマンはレジェ邸の使用人出入り口から侵入した。午後ティータイムにエンゾが訪ねて来るという。
「ふたりは温室で会うそうです」
アダンはそう言って指差した。
「ありがとう、アダン。いっしょにいるときみが困ることになる。ここまででいいよ」
クレマンはお礼を言って温室の方に歩き出した。その背中でアダンがどんな表情をしているかも知らずに…。
「それで今後のスケジュールはどうなってますの?」
「どうもこうも婚約披露パーティー、結婚式だろう?おまえ、一回やっているから知っているだろう…」
「ふん、いやな言い方ね。わたくしが言いたいのはこの薔薇たちがいるからこの屋敷からは離れられないということです。結婚してもわたくしはここにいます」
ふたりの話し声がする。クレマンはそっと温室に入り身を隠した。
「ダメだ!ポアソン邸で暮らしてもらう。ここでひとりじゃ誰でも来れてしまう。クレマンもな」
自分の名前が出てクレマンはギョッとした。
「まさかまだ会ってるわけじゃないだろうな!」
「会ってないわ。約束どおり手出ししてなくてよ」
「あんな汚い手を使うくらいだからな、あてにならんさ」
(汚い手?なんだ?)
「伯爵夫人の座が手に入るんですもの。約束は守るわ」
(約束?)
「ええぃ、クソ!おまえと関わらなければこんなことにならなかったのに!」
エンゾがそう言って身を翻した時、黒薔薇の鉢にひじが当たり落ちて粉々になってしまった。
「キャー
なんてことするのよ!」
ルシファンヌが悲鳴をあげた。
クレマンは身を隠すためかがんでいたので、ふたりの声はよく聞こえるが正直姿は見えなかった。
ものが壊れた音とルシファンヌの悲鳴でクレマンはエンゾが彼女に危害を加えているものと思ってしまった。
(もう我慢できない!)
クレマンはふたりの前に飛び出した。
「クレマン⁈」
「クレマン⁈あなた、どうし…」
「やっぱりな!会っているじゃないか!」
「し、知らないわよ、どうして?」
ふたりが言い争っている中、クレマンはゆっくり懐から短銃を取り出す。
「えっ?」
「クレマン!やめろ!」
安全装置は外した。あとは引き金を引くだけ。
こんな場合、状況をいち早く把握した者がその場を制す。ここではルシファンヌであった。
彼女はいきなりエンゾの手首を掴んだ。案の定
「や、やめろ!」
と叫びルシファンヌを突き飛ばした。エンゾの本当の姿を知らないクレマンにはただ乱暴に突き飛ばしたようにしか見えなかった。
そしてルシファンヌはダメ押しした。
「クレマン!助けて!」
その声で反射的に指が動いてしまった。
一発の銃声がした…
クレマンは呆然とした。やってしまった…そんな思いが彼を震えさせた。
「クレマン…」
ルシファンヌの声がする。
「あなた、射撃上手なのね」
「えっ?」
あまりにも場違いな台詞だった。エンゾは血だらけになって倒れている。
「心臓一発よ、即死だわ」
またしても場違いな台詞だ。クレマンは混乱した。
「その銃、貸しなさい」
「…」
「早く!」
ルシファンヌはクレマンから短銃をもぎ取るとエンゾの手に内向きに握らせた。
「クレマン、あなたは何も喋らないで」
「お嬢!大丈夫か⁈」
初めに飛び込んできたのはアダンであった。
「クレマンをよこしたのはあなたね、アダン」
ルシファンヌが怒ったように言った。
「これはこれは…酷い有様だ」
アダンがエンゾの死体に目をやった。
「だけどこいつは自殺するような男じゃない。
…やったのはどっちです?」
「クレマンよ。ねぇ、これで自殺のように見える?」
「んー、我々の証言があれば大丈夫でしょう」
このふたりは何を言っているのだ、クレマンはますます混乱した。
やがてメイドや使用人、誰が呼んだか街の警備団の人たちまでドヤドヤと温室に入ってきた。
「それはいったい?」
「どうしたのです?」
次々とくる質問にルシファンヌは
「絶望です。エンゾ・ポアソンは絶望して自ら命を絶ったのです」
静かに答えた。
「わたくしとクレマン様が真から愛し合っていることに彼は…」
そこまで言って彼女は涙を浮かべた。
すると横からアダンが
「ルシファンヌ様は立っているのがやっとです。そっとしてもらえませんかね…」
と言ってルシファンヌとクレマンを庇うように温室から連れ出そうとした。
「あたしもね、薔薇の世話で人がいるのを知らず入ったんだが…あれは誰にも止められませんよ。ふたりの目の前で死ぬことが彼の最後の抵抗だったんでしょう」
アダンは最もらしくそう言って三人で温室を後にした。
クレマンは言われたとおりひと言も言わなかった。いや、言えなかった。
「うまくいったわね」
とルシファンヌは言う。
「くくくっ」
アダンは肩で笑っている。
「わたくしたちの世界へようこそ、クレマン」
ルシファンヌは微笑んだ。
あれから何日か過ぎた。クレマンはアダンからの連絡を待っていた。
この数日間はクレマンを冷静にするどころか心の中のどす黒い炎に苛まれていた。ルシファンヌを救わねば!彼はすっかりその思いに支配されたのである。
コンコンっ!
ノックの音がした。
「夜遅く屋敷に上がり申し訳ありません」
庭師のフランクだった。
「アダンからまた手紙を預かりました」
クレマンは黙って手紙を受け取った。
「クレマン様!またレジェのお屋敷に行くんですかい?やめてください!どうにもやな予感がするんです、これだって渡したくなかった…」
フランクは焦っていた。渡したことでとんでもないことが起こるんじゃないかと。
「大丈夫だよ、フランク。ありがとう」
クレマンは穏やかに笑ってもう夜遅いからとフランクを返した。
ひとりになり手紙を読む。
「明日か…」
明日の昼過ぎエンゾがレジェ邸を訪れる。どうせなら3人で会って話した方がいいのではないかという内容だった。
「ルシファンヌと陰でこそこそ会わず堂々と勝負しろということか」
アダンの真意はわからないがクレマンは少なくともそう受け取った。
クレマンはもう一度短銃に目をやった。
「護身用に持って行くか」
独り言を言って改めて思った。なんのために持って行くのか、自分はこれで何をいや、誰を撃とうというのか。
翌る日アダンの手引きで、クレマンはレジェ邸の使用人出入り口から侵入した。午後ティータイムにエンゾが訪ねて来るという。
「ふたりは温室で会うそうです」
アダンはそう言って指差した。
「ありがとう、アダン。いっしょにいるときみが困ることになる。ここまででいいよ」
クレマンはお礼を言って温室の方に歩き出した。その背中でアダンがどんな表情をしているかも知らずに…。
「それで今後のスケジュールはどうなってますの?」
「どうもこうも婚約披露パーティー、結婚式だろう?おまえ、一回やっているから知っているだろう…」
「ふん、いやな言い方ね。わたくしが言いたいのはこの薔薇たちがいるからこの屋敷からは離れられないということです。結婚してもわたくしはここにいます」
ふたりの話し声がする。クレマンはそっと温室に入り身を隠した。
「ダメだ!ポアソン邸で暮らしてもらう。ここでひとりじゃ誰でも来れてしまう。クレマンもな」
自分の名前が出てクレマンはギョッとした。
「まさかまだ会ってるわけじゃないだろうな!」
「会ってないわ。約束どおり手出ししてなくてよ」
「あんな汚い手を使うくらいだからな、あてにならんさ」
(汚い手?なんだ?)
「伯爵夫人の座が手に入るんですもの。約束は守るわ」
(約束?)
「ええぃ、クソ!おまえと関わらなければこんなことにならなかったのに!」
エンゾがそう言って身を翻した時、黒薔薇の鉢にひじが当たり落ちて粉々になってしまった。
「キャー
なんてことするのよ!」
ルシファンヌが悲鳴をあげた。
クレマンは身を隠すためかがんでいたので、ふたりの声はよく聞こえるが正直姿は見えなかった。
ものが壊れた音とルシファンヌの悲鳴でクレマンはエンゾが彼女に危害を加えているものと思ってしまった。
(もう我慢できない!)
クレマンはふたりの前に飛び出した。
「クレマン⁈」
「クレマン⁈あなた、どうし…」
「やっぱりな!会っているじゃないか!」
「し、知らないわよ、どうして?」
ふたりが言い争っている中、クレマンはゆっくり懐から短銃を取り出す。
「えっ?」
「クレマン!やめろ!」
安全装置は外した。あとは引き金を引くだけ。
こんな場合、状況をいち早く把握した者がその場を制す。ここではルシファンヌであった。
彼女はいきなりエンゾの手首を掴んだ。案の定
「や、やめろ!」
と叫びルシファンヌを突き飛ばした。エンゾの本当の姿を知らないクレマンにはただ乱暴に突き飛ばしたようにしか見えなかった。
そしてルシファンヌはダメ押しした。
「クレマン!助けて!」
その声で反射的に指が動いてしまった。
一発の銃声がした…
クレマンは呆然とした。やってしまった…そんな思いが彼を震えさせた。
「クレマン…」
ルシファンヌの声がする。
「あなた、射撃上手なのね」
「えっ?」
あまりにも場違いな台詞だった。エンゾは血だらけになって倒れている。
「心臓一発よ、即死だわ」
またしても場違いな台詞だ。クレマンは混乱した。
「その銃、貸しなさい」
「…」
「早く!」
ルシファンヌはクレマンから短銃をもぎ取るとエンゾの手に内向きに握らせた。
「クレマン、あなたは何も喋らないで」
「お嬢!大丈夫か⁈」
初めに飛び込んできたのはアダンであった。
「クレマンをよこしたのはあなたね、アダン」
ルシファンヌが怒ったように言った。
「これはこれは…酷い有様だ」
アダンがエンゾの死体に目をやった。
「だけどこいつは自殺するような男じゃない。
…やったのはどっちです?」
「クレマンよ。ねぇ、これで自殺のように見える?」
「んー、我々の証言があれば大丈夫でしょう」
このふたりは何を言っているのだ、クレマンはますます混乱した。
やがてメイドや使用人、誰が呼んだか街の警備団の人たちまでドヤドヤと温室に入ってきた。
「それはいったい?」
「どうしたのです?」
次々とくる質問にルシファンヌは
「絶望です。エンゾ・ポアソンは絶望して自ら命を絶ったのです」
静かに答えた。
「わたくしとクレマン様が真から愛し合っていることに彼は…」
そこまで言って彼女は涙を浮かべた。
すると横からアダンが
「ルシファンヌ様は立っているのがやっとです。そっとしてもらえませんかね…」
と言ってルシファンヌとクレマンを庇うように温室から連れ出そうとした。
「あたしもね、薔薇の世話で人がいるのを知らず入ったんだが…あれは誰にも止められませんよ。ふたりの目の前で死ぬことが彼の最後の抵抗だったんでしょう」
アダンは最もらしくそう言って三人で温室を後にした。
クレマンは言われたとおりひと言も言わなかった。いや、言えなかった。
「うまくいったわね」
とルシファンヌは言う。
「くくくっ」
アダンは肩で笑っている。
「わたくしたちの世界へようこそ、クレマン」
ルシファンヌは微笑んだ。
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