とてもくらい夜の中で

たやま

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序章 終わりの始まり

数学なんて

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雨視点

「私数学とか嫌い」

「俺は数学好きだけどね。」

「こんな意味わかんない科目好きになれるの、ヤバいよ。」

「意味わかんないのは、今までまともに授業受けてこなかったからじゃないの?」

「授業聞いててもわかんないよ。

「じゃあ。。。」

「じゃあ何?」

「いや、何でもない。」

「良いから早く教えてよ。」

「はいはい。」

・・・

数学は終わった。教えてもらったら、数学というのは分かるようになるものみたいで、教えてもらうようになってから、連立方程式はどんどん分かるようになってきた。

「蒼斗って教えるの上手だよね。」

「連立方程式ってモノ自体が簡単で、文章題ですらないんだから、教えるのなんて余裕だよ。」

「それすらできない私はなに?」

「えーと、ノーコメントで。」

「嫌い」

「ごめんて。」

「勉強教えてくれてるから、ギリハピで。」

「許された。」

「許した。」

・・・

ーーー下校中ーーー

蒼斗はノリがいいから、話しやすい。たまにキモいけど、そこも含めてちょっと面白い。今まで、いっぱい話す時なかったから、知らなかったねけど、意外と気が合って、いい奴だった。
校外学習で、スマホを持っていったのがバレたっていう、最悪な状況じゃなければ、良いキッカケだったのに。スマホの件本当にどうなるんだろうな。。。
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