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第 1 章
14, 討伐〔 Ⅰ 〕
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夜も明けない内に宰相じゃなくて騎士団長が叩き起しに来た。結果、今ものすっっっっごく機嫌が悪いです!
☆ ☆ ☆
やって来ました!討伐当日!
朝っぱらからごつい顔に叩き起されて不機嫌です。テンションいつもより低めでーす。やさぐれモードでーす。と、いう感じの私。
叩き起された後。直ぐに騎士団長が持って来た騎士っぽい服を着て門の前に連れていかれた。もう既に今日討伐に参加する騎士達は集合していてなんか分からないけど睨まれた。なんでだろうね。
「騎士団長様、何故私は睨まれているんですか?彼らに何かした覚えないんですけど」
「放っておけ」
「・・・了解です」
・・・なんか違うような気がする。なんだろう?
☆ ☆ ☆
不思議に思っていた事が昔の事のように感じてる今。実際は門前に来てから1時間程しか経っていないよ。ちょっと現実逃避みたいになったのは聖女こと凛ちゃんのせいなんだ。
実は、ついさっき凛ちゃん達が来たんだけど、私と目が合った途端にアッタクしてきたんだよ。駆けっ寄って来たんじゃなくて、アッタク!後ろに転ばなかった私偉いと思うぐらい凄かった。そしてね、
「奈乃ちゃんなんで全然会いに来てくれないの!呼んだのに!一緒に訓練したかった」
って、言ったの。・・・これ私が悪いのかな?外に出してくれなかったのも、凛ちゃんの伝言を伝えなかったのも、『あっち』が悪いのに・・・・。
「ごめん。ちょっと調子が悪くて・・・今度は行くね」
だって・・・。自分で言うのもおかしいけど、白々しいよね。でも、私に出来る・・・いや、言える事はこれしかない。そう言わないと背後にいる騎士団長が許さない。『私』は別にどうでもいいけど、『聖女』には良い印象を与えないといけないから、だろうね。
みたいに、ちょっと考え込んでいたら門の方から凄い殺気を向けられているのに気づいた。驚いて顔を向けると殺気立った騎士達がいた。
思わず、凛ちゃんから離れた私、悪くないよね・・・多分。
☆ ☆ ☆
そんなこんなで出発する前からヒヤヒヤしながら初めての討伐へ向かった。
『魔女』と言われている私を連れて行く意味を少し考えていたら、きっとおそらくあんな事にならなかっただろう、と背水の陣真っ只中ぼんやりと思う。
☆ ☆ ☆
やって来ました!討伐当日!
朝っぱらからごつい顔に叩き起されて不機嫌です。テンションいつもより低めでーす。やさぐれモードでーす。と、いう感じの私。
叩き起された後。直ぐに騎士団長が持って来た騎士っぽい服を着て門の前に連れていかれた。もう既に今日討伐に参加する騎士達は集合していてなんか分からないけど睨まれた。なんでだろうね。
「騎士団長様、何故私は睨まれているんですか?彼らに何かした覚えないんですけど」
「放っておけ」
「・・・了解です」
・・・なんか違うような気がする。なんだろう?
☆ ☆ ☆
不思議に思っていた事が昔の事のように感じてる今。実際は門前に来てから1時間程しか経っていないよ。ちょっと現実逃避みたいになったのは聖女こと凛ちゃんのせいなんだ。
実は、ついさっき凛ちゃん達が来たんだけど、私と目が合った途端にアッタクしてきたんだよ。駆けっ寄って来たんじゃなくて、アッタク!後ろに転ばなかった私偉いと思うぐらい凄かった。そしてね、
「奈乃ちゃんなんで全然会いに来てくれないの!呼んだのに!一緒に訓練したかった」
って、言ったの。・・・これ私が悪いのかな?外に出してくれなかったのも、凛ちゃんの伝言を伝えなかったのも、『あっち』が悪いのに・・・・。
「ごめん。ちょっと調子が悪くて・・・今度は行くね」
だって・・・。自分で言うのもおかしいけど、白々しいよね。でも、私に出来る・・・いや、言える事はこれしかない。そう言わないと背後にいる騎士団長が許さない。『私』は別にどうでもいいけど、『聖女』には良い印象を与えないといけないから、だろうね。
みたいに、ちょっと考え込んでいたら門の方から凄い殺気を向けられているのに気づいた。驚いて顔を向けると殺気立った騎士達がいた。
思わず、凛ちゃんから離れた私、悪くないよね・・・多分。
☆ ☆ ☆
そんなこんなで出発する前からヒヤヒヤしながら初めての討伐へ向かった。
『魔女』と言われている私を連れて行く意味を少し考えていたら、きっとおそらくあんな事にならなかっただろう、と背水の陣真っ只中ぼんやりと思う。
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