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第 1 章
13, 準備期間中
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宰相息子から討伐が1ヶ月後にある事を知ってから1週間経った。その間、私とジェットは1歩も外に出る事を許されなかった。
外から聞こえてくる声から凛ちゃん達、『勇者様達』は才能や能力があり有能だそうだ。
お陰様で、この1週間で私達の風当たりがどんどん強くなっていき、最近ではご飯がない日だってある。
まぁ、無くても生きていられるからいいけど。
おそらく無駄に多い魔力のせいだと思うけど、何も食べなくても平気なんだよね。異世界って面白いよね。
ジェットは転移を覚えてたまに城外にあるらしい森に行って狩りをしているよ。帰りには必ず、林檎みたいな果物も取って来てきてくれるんだ。優しいでしょ、可愛いでしょ!自慢!
そんな風にジェットを昼夜問わず愛で続けているとあっという間に1週間経っていた。結構驚いた。案外時間が経つのは早いんだね。今回でつくづく感じたよ。
そうそう、何故1週間経ったのか分かったのかと言うと、宰相と騎士団長が来たんだよ。私達の下に。討伐の日を早めるんだって。その事を伝えにわざわざ宰相と騎士団長が来たんだってさ。
ついでに困った事はないかって宰相に聞かれた。馬鹿正直に私は、
「食事が来なくて飢えそうです」
って言ったの!そしたら、
「・・・それは本当か?」
だってw 笑ったよ・・・おそらく歪な笑い方だったと思うけど仕方ないよね。
「今ここで私が嘘をついても意味ないですよね。だって私、あなた達が言うところの『魔女』ですからね。私が嘘を言っていたとあなた達が言うだけで殺せるでしょ。だって『魔属性』を持っていただけで地下牢に入れ、ジェットを呼んだだけでこうして隔離されていますからね。・・・間違っていないでしょ。ついでに、私は唯一『勇者様達』にお願いを聞いて貰え、お願いされる立場であり、頼りにされている。だからこそ宰相様は私を手離したくない。つまり『まだ』死んで貰ったら困る」
この1週間で私がここに来てからの待遇や噂、宰相達の態度から考えた事。そしてこれは合っていると確信がある。
「・・・確かにその通りだ。だからこそ『魔女』が言う通り死なれては困る。食事は必ず運ばせる」
そう言って彼らは去っていった。
後日、食事は無事運ばれるようになったよ。
外から聞こえてくる声から凛ちゃん達、『勇者様達』は才能や能力があり有能だそうだ。
お陰様で、この1週間で私達の風当たりがどんどん強くなっていき、最近ではご飯がない日だってある。
まぁ、無くても生きていられるからいいけど。
おそらく無駄に多い魔力のせいだと思うけど、何も食べなくても平気なんだよね。異世界って面白いよね。
ジェットは転移を覚えてたまに城外にあるらしい森に行って狩りをしているよ。帰りには必ず、林檎みたいな果物も取って来てきてくれるんだ。優しいでしょ、可愛いでしょ!自慢!
そんな風にジェットを昼夜問わず愛で続けているとあっという間に1週間経っていた。結構驚いた。案外時間が経つのは早いんだね。今回でつくづく感じたよ。
そうそう、何故1週間経ったのか分かったのかと言うと、宰相と騎士団長が来たんだよ。私達の下に。討伐の日を早めるんだって。その事を伝えにわざわざ宰相と騎士団長が来たんだってさ。
ついでに困った事はないかって宰相に聞かれた。馬鹿正直に私は、
「食事が来なくて飢えそうです」
って言ったの!そしたら、
「・・・それは本当か?」
だってw 笑ったよ・・・おそらく歪な笑い方だったと思うけど仕方ないよね。
「今ここで私が嘘をついても意味ないですよね。だって私、あなた達が言うところの『魔女』ですからね。私が嘘を言っていたとあなた達が言うだけで殺せるでしょ。だって『魔属性』を持っていただけで地下牢に入れ、ジェットを呼んだだけでこうして隔離されていますからね。・・・間違っていないでしょ。ついでに、私は唯一『勇者様達』にお願いを聞いて貰え、お願いされる立場であり、頼りにされている。だからこそ宰相様は私を手離したくない。つまり『まだ』死んで貰ったら困る」
この1週間で私がここに来てからの待遇や噂、宰相達の態度から考えた事。そしてこれは合っていると確信がある。
「・・・確かにその通りだ。だからこそ『魔女』が言う通り死なれては困る。食事は必ず運ばせる」
そう言って彼らは去っていった。
後日、食事は無事運ばれるようになったよ。
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