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137話 「子猫は外に出たい その1」
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「ままあー」
「どうしたのメンテちゃん? 抱っこかしら?」
「えぐぐ!」
「ママすごーい。何で分かるのー?」
「フフッ。それが母親というものよ。アーネも抱っこして欲しいのかしら?」
「じゃあ、あとでちょっとだけ……」
なんとなく子供がしたいことを察せるレディーである。
「まあんまー」
「なあに、あれで遊びたいの?」
「えぐえぐ!」
「まんまあ」
「なあに、ママも一緒に遊んでほしいの?」
「えぐぐ!」
「ままあ」
「なあに、それは食べたくないの?」
「えっぐ!」
「まんまあー」
「なあに、今日はママとお風呂がいいの?」
「えっぐう!」
「ままあ、おっぱい」
「え? 何って言ったの? ママ聞こえなかったわ」
「おっぱい、おっぱい!」
「ん~、ときどきメンテちゃんが何を伝えたいのか分からなくなるわね。ママ困っちゃうわ」
「ままああああ、おっぱい。ぱああああああああい!」
「ママー。メンテがおっぱいおっぱいうるさいよー」←アーネ
「フフッ。二人とも何を言ってるのかしら?」
「うえええええええええん! ままあああああああああああ!」
「フフッ。フフフフッ」
今日もレディーとメンテの攻防は続く。
◆
「……ということで僕は外に出ようと思うんだ」
「その回想からこの流れはおかしいわね」
深夜、ナンス家の子供部屋で小さな黒い猫と白い猫がのんきな会話をしていた。この黒い子猫はメンテが変身した姿、そして、白い猫は猫友達のシロ先生である。
「それにしてもこの箱はいいわね。最高よ」
「僕もすごい発明だと思うよ。人間の姿だとよく分からなかったけど入口の部分って伸びるんだね。思ったより快適だね」
葉っぱで出来た遊具がシロ先生のお気に入りの場所である。
※詳しくは、131話「キャットタワー」を。
「でねでね、僕町に行くことがダメなんだって。ギルドを壊したら怒られちゃったよ」
「え、ギルドってあのでかい建物?」
「うん。ギルドから暴漢が現れたんだ。だからパパとタクシーと一緒にベビーカーの魔法を使っただけだよ。それで建物は壊れたけど、誰も死者は出てないんだよ? それなのにしばらく外出禁止とか言われてね。何も悪いことしていないのに困っちゃったよ」
「いったいどういう教育を受けているのよ……」
メンテはこの世界でもトップクラスにヤバい特殊な2人に教育されているのである。悪いところばかりぐんぐん吸収していくのであった。
「そんなわけで僕は退屈になっちゃったの。だから猫の姿で町に行こうかなって。人間じゃないから禁止されてないよね?」
「すごい屁理屈ね……」
子供らしいといえば子供らしい屁理屈である。だがメンテは普通の赤ちゃんではない。前世の記憶を持ち、猫に変身する力を有効に使おうと模索するズル賢い赤ちゃんなのだ!
「そこでみんなに協力してほしいんだ」
「まあ別にいいけどね。でも人間にその姿は秘密にするって言ってたでしょ? 全然隠す気なさそうに聞こえるわ。もうその設定飽きたの? 正体をばらすなら協力するけど……」
「いやいや、もちろんこっそり出て行くんだよ。というわけでみんな集合ー!」
「「「にゃー!」」」
そして、猫達の会議が始まった!
今この部屋にいるのは、メンテとシロ先生以外に猫が数匹だけである。会議と言うよりただの話し合いであった。
「ねえ、みんなどこから僕のお家に入って来てるの?」
「正面か裏口が多いよ」
「ドア周辺はだいたい人間がいるよね」
「そうだね」「いるにゃ」
「じゃあ外に出れそうにないわね。はい、解散」
「「「にゃー!」」」
すぐ会議は終了した。お疲れ様ー。
「って早いよ! ちょっとみんな待ってー。他に入口はないの? あまり使ってなさそうな所とかさ」
「ないんじゃない? だってこのお家無駄にガードが固いというか……」
「この前窓から侵入しようよ思ったけど諦めたよ。全部鍵掛かってたしさ」
「教会とはえらい違うにゃ」
「「「にゃわにゃわ」」」
どうやら猫達は誰も知らないらしい。みんなの意見を聞いたメンテは思った。
よし、家の中を探索しよう! と。
「じゃあ一緒に家の中を見て回ろうよ。どこかにみんなが知らない入口があるかもしれないよ? 秘密の入口探そうよ!」
「「「にゃあ!」」」
暇な猫達は面白そうなのですぐに賛同した。シロ先生もしょうがないなあという感じであったが。
「でも家の中だって誰かに会う危険性があるでしょ? それでもやるの?」
「そこは大丈夫。シロ先生、ちょっとそこから動かないでね」
「にゃ?」
「猫魔法・毛の色変わっちゃえ~!」ぴゅいーん! キラキラ―ん!!
「「「「――にゃ?!」」」」
メンテの周りからキラキラエフェクトが発生した。それが消えると、そこには白色の子猫がいたという。シロ先生の隣に立つと親子のようだ。
説明しよう。これは猫の毛の色や模様を自由に変える猫魔法である。しっぽや爪の色を変える魔法を応用した魔法なのだ。なお魔法名はテキトーである!
猫達はまたメンテがやらかしたと思ったが、しっぽや爪の変化に比べたら些細な事と感じた。それぐらいなら問題にゃいとすぐに落ち着いたという。猫達も結構感覚がマヒしているのだ。メンテの影響は猫の間でも大きかったりする。
「よ~し、みんなで家の中を探検するぞー!」
「「「「にゃあああ!」」」」
こうして家の中を見て回るメンテと猫達であった。
「どうしたのメンテちゃん? 抱っこかしら?」
「えぐぐ!」
「ママすごーい。何で分かるのー?」
「フフッ。それが母親というものよ。アーネも抱っこして欲しいのかしら?」
「じゃあ、あとでちょっとだけ……」
なんとなく子供がしたいことを察せるレディーである。
「まあんまー」
「なあに、あれで遊びたいの?」
「えぐえぐ!」
「まんまあ」
「なあに、ママも一緒に遊んでほしいの?」
「えぐぐ!」
「ままあ」
「なあに、それは食べたくないの?」
「えっぐ!」
「まんまあー」
「なあに、今日はママとお風呂がいいの?」
「えっぐう!」
「ままあ、おっぱい」
「え? 何って言ったの? ママ聞こえなかったわ」
「おっぱい、おっぱい!」
「ん~、ときどきメンテちゃんが何を伝えたいのか分からなくなるわね。ママ困っちゃうわ」
「ままああああ、おっぱい。ぱああああああああい!」
「ママー。メンテがおっぱいおっぱいうるさいよー」←アーネ
「フフッ。二人とも何を言ってるのかしら?」
「うえええええええええん! ままあああああああああああ!」
「フフッ。フフフフッ」
今日もレディーとメンテの攻防は続く。
◆
「……ということで僕は外に出ようと思うんだ」
「その回想からこの流れはおかしいわね」
深夜、ナンス家の子供部屋で小さな黒い猫と白い猫がのんきな会話をしていた。この黒い子猫はメンテが変身した姿、そして、白い猫は猫友達のシロ先生である。
「それにしてもこの箱はいいわね。最高よ」
「僕もすごい発明だと思うよ。人間の姿だとよく分からなかったけど入口の部分って伸びるんだね。思ったより快適だね」
葉っぱで出来た遊具がシロ先生のお気に入りの場所である。
※詳しくは、131話「キャットタワー」を。
「でねでね、僕町に行くことがダメなんだって。ギルドを壊したら怒られちゃったよ」
「え、ギルドってあのでかい建物?」
「うん。ギルドから暴漢が現れたんだ。だからパパとタクシーと一緒にベビーカーの魔法を使っただけだよ。それで建物は壊れたけど、誰も死者は出てないんだよ? それなのにしばらく外出禁止とか言われてね。何も悪いことしていないのに困っちゃったよ」
「いったいどういう教育を受けているのよ……」
メンテはこの世界でもトップクラスにヤバい特殊な2人に教育されているのである。悪いところばかりぐんぐん吸収していくのであった。
「そんなわけで僕は退屈になっちゃったの。だから猫の姿で町に行こうかなって。人間じゃないから禁止されてないよね?」
「すごい屁理屈ね……」
子供らしいといえば子供らしい屁理屈である。だがメンテは普通の赤ちゃんではない。前世の記憶を持ち、猫に変身する力を有効に使おうと模索するズル賢い赤ちゃんなのだ!
「そこでみんなに協力してほしいんだ」
「まあ別にいいけどね。でも人間にその姿は秘密にするって言ってたでしょ? 全然隠す気なさそうに聞こえるわ。もうその設定飽きたの? 正体をばらすなら協力するけど……」
「いやいや、もちろんこっそり出て行くんだよ。というわけでみんな集合ー!」
「「「にゃー!」」」
そして、猫達の会議が始まった!
今この部屋にいるのは、メンテとシロ先生以外に猫が数匹だけである。会議と言うよりただの話し合いであった。
「ねえ、みんなどこから僕のお家に入って来てるの?」
「正面か裏口が多いよ」
「ドア周辺はだいたい人間がいるよね」
「そうだね」「いるにゃ」
「じゃあ外に出れそうにないわね。はい、解散」
「「「にゃー!」」」
すぐ会議は終了した。お疲れ様ー。
「って早いよ! ちょっとみんな待ってー。他に入口はないの? あまり使ってなさそうな所とかさ」
「ないんじゃない? だってこのお家無駄にガードが固いというか……」
「この前窓から侵入しようよ思ったけど諦めたよ。全部鍵掛かってたしさ」
「教会とはえらい違うにゃ」
「「「にゃわにゃわ」」」
どうやら猫達は誰も知らないらしい。みんなの意見を聞いたメンテは思った。
よし、家の中を探索しよう! と。
「じゃあ一緒に家の中を見て回ろうよ。どこかにみんなが知らない入口があるかもしれないよ? 秘密の入口探そうよ!」
「「「にゃあ!」」」
暇な猫達は面白そうなのですぐに賛同した。シロ先生もしょうがないなあという感じであったが。
「でも家の中だって誰かに会う危険性があるでしょ? それでもやるの?」
「そこは大丈夫。シロ先生、ちょっとそこから動かないでね」
「にゃ?」
「猫魔法・毛の色変わっちゃえ~!」ぴゅいーん! キラキラ―ん!!
「「「「――にゃ?!」」」」
メンテの周りからキラキラエフェクトが発生した。それが消えると、そこには白色の子猫がいたという。シロ先生の隣に立つと親子のようだ。
説明しよう。これは猫の毛の色や模様を自由に変える猫魔法である。しっぽや爪の色を変える魔法を応用した魔法なのだ。なお魔法名はテキトーである!
猫達はまたメンテがやらかしたと思ったが、しっぽや爪の変化に比べたら些細な事と感じた。それぐらいなら問題にゃいとすぐに落ち着いたという。猫達も結構感覚がマヒしているのだ。メンテの影響は猫の間でも大きかったりする。
「よ~し、みんなで家の中を探検するぞー!」
「「「「にゃあああ!」」」」
こうして家の中を見て回るメンテと猫達であった。
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