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第13話 レッドの提案
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「悪党の首は刎ねるのに女には甘いな」
レッドは俺に追い打ちをかけるように言った。
「馬鹿やろう。悪党とこいつを一緒にするな」
「悪い奴には変わらないだろう。色仕掛けは悪党の手口だぞ」
レッドはからかうように言ったが、俺はフンと鼻を鳴らし誤魔化した。
それからサリナを見て言った。
「お前はここの用心棒をやれ。サリナの監督はエリザに任す、それでいいな」
そういうとエリザは俺を見て嬉しそうにニッコリした。
俺はエリザに頷き、サリナを見て言った。
「おい顔を上げてこれから俺の言うことをよく聞け」
サリナにはもう反抗的なところはなく、どういう顔をしていいかという複雑な表情を浮かべていた。
「お前がどれだけ腕の立つ奴か分からないが、相手の力量も分からず手を出すなど愚の骨頂だぞ。用心棒をやらせてやるが、もしもお前がやられれば、ここの女たちもやられるんだ。考えて行動しろ」
サリナは小さな声で、はいと返事をして頭を下げた。
「わかりましたとハッキリ大声で言え」
俺がそう言うと、サリナは顔を上げた。
「わかりました!」
俺がサリナの肩に手を置くとサリナの体がびくっとした。
「頼むぞ。お前の手に余るような奴が来たら、時間を稼いで、レッドを呼べ」
レッドは任された、と言って笑顔で胸を叩いた。
「あと、店の女同志の揉め事はアンヌが何とかしろ、言うことを聞かないようなら追い出せ」
「だいじょうぶだよ。これまでみんな助け合って来たんだ」
アンヌは、ありがとねと俺に言った。
すると女たちはようやく安堵したのか笑顔を見せた。
「俺は悪党が嫌いなだけだ、レッド、ちょっと話をしよう」
俺たちは三階のドンがいた部屋に戻った。
「それで、どうするんだ、これから」
レッドはカーテンをちぎると包んだドンの首をぐるぐる巻いて包んで、壊れた金庫に放り入れた。
「ドンの首を土産にガンツを殺りに行く」
「だいじょうぶか。一気にやるには数が多い。少しずつ削って行った方が良いと思うがな」
俺は別の理由でレッドが言った案に笑いが漏れた。
「そうだな、一気にやってしまうのは面白くない。じわじわ削って行く方がいい暇つぶしになるな」
ニヤける俺をレッドは気味悪そうに見ていた。
「ところでガンツというヤツは何をやらかしているんだ」
悪党を殺るには理由が必要だ。
俺にもそれくらいの仁義はある。
レッドは顎を撫でながら罪状を読み上げるように言った。
「奴はもとは金貸しで初めは貧乏人に貸していた。それで返せない連中を奴隷にするようになった。借りた金を返さないのは違法だからな、犯罪奴隷にできる。そしてそれを使って金を稼ぎ始めたんだ。」
「犯罪奴隷は売り買いできないんじゃないのか」
「そのとおりだが、使役する権利は被害者に金を貸した人間にある。この場合、ガンツが奴隷の使役権を持っているわけだ」
レッドはガンツのやり口を説明し始めた。
レッドは俺に追い打ちをかけるように言った。
「馬鹿やろう。悪党とこいつを一緒にするな」
「悪い奴には変わらないだろう。色仕掛けは悪党の手口だぞ」
レッドはからかうように言ったが、俺はフンと鼻を鳴らし誤魔化した。
それからサリナを見て言った。
「お前はここの用心棒をやれ。サリナの監督はエリザに任す、それでいいな」
そういうとエリザは俺を見て嬉しそうにニッコリした。
俺はエリザに頷き、サリナを見て言った。
「おい顔を上げてこれから俺の言うことをよく聞け」
サリナにはもう反抗的なところはなく、どういう顔をしていいかという複雑な表情を浮かべていた。
「お前がどれだけ腕の立つ奴か分からないが、相手の力量も分からず手を出すなど愚の骨頂だぞ。用心棒をやらせてやるが、もしもお前がやられれば、ここの女たちもやられるんだ。考えて行動しろ」
サリナは小さな声で、はいと返事をして頭を下げた。
「わかりましたとハッキリ大声で言え」
俺がそう言うと、サリナは顔を上げた。
「わかりました!」
俺がサリナの肩に手を置くとサリナの体がびくっとした。
「頼むぞ。お前の手に余るような奴が来たら、時間を稼いで、レッドを呼べ」
レッドは任された、と言って笑顔で胸を叩いた。
「あと、店の女同志の揉め事はアンヌが何とかしろ、言うことを聞かないようなら追い出せ」
「だいじょうぶだよ。これまでみんな助け合って来たんだ」
アンヌは、ありがとねと俺に言った。
すると女たちはようやく安堵したのか笑顔を見せた。
「俺は悪党が嫌いなだけだ、レッド、ちょっと話をしよう」
俺たちは三階のドンがいた部屋に戻った。
「それで、どうするんだ、これから」
レッドはカーテンをちぎると包んだドンの首をぐるぐる巻いて包んで、壊れた金庫に放り入れた。
「ドンの首を土産にガンツを殺りに行く」
「だいじょうぶか。一気にやるには数が多い。少しずつ削って行った方が良いと思うがな」
俺は別の理由でレッドが言った案に笑いが漏れた。
「そうだな、一気にやってしまうのは面白くない。じわじわ削って行く方がいい暇つぶしになるな」
ニヤける俺をレッドは気味悪そうに見ていた。
「ところでガンツというヤツは何をやらかしているんだ」
悪党を殺るには理由が必要だ。
俺にもそれくらいの仁義はある。
レッドは顎を撫でながら罪状を読み上げるように言った。
「奴はもとは金貸しで初めは貧乏人に貸していた。それで返せない連中を奴隷にするようになった。借りた金を返さないのは違法だからな、犯罪奴隷にできる。そしてそれを使って金を稼ぎ始めたんだ。」
「犯罪奴隷は売り買いできないんじゃないのか」
「そのとおりだが、使役する権利は被害者に金を貸した人間にある。この場合、ガンツが奴隷の使役権を持っているわけだ」
レッドはガンツのやり口を説明し始めた。
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