オーバーキラー~悪い奴らは皆殺し!外法で召喚された俺は異世界で悪党どもを蹂躙する。王国編

一ノ瀬 薫

文字の大きさ
13 / 79

第13話 レッドの提案

しおりを挟む
「悪党の首は刎ねるのに女には甘いな」
 レッドは俺に追い打ちをかけるように言った。
「馬鹿やろう。悪党とこいつを一緒にするな」
「悪い奴には変わらないだろう。色仕掛けは悪党の手口だぞ」
 レッドはからかうように言ったが、俺はフンと鼻を鳴らし誤魔化した。
 それからサリナを見て言った。

「お前はここの用心棒をやれ。サリナの監督はエリザに任す、それでいいな」
 そういうとエリザは俺を見て嬉しそうにニッコリした。
 俺はエリザに頷き、サリナを見て言った。
「おい顔を上げてこれから俺の言うことをよく聞け」
 サリナにはもう反抗的なところはなく、どういう顔をしていいかという複雑な表情を浮かべていた。

「お前がどれだけ腕の立つ奴か分からないが、相手の力量も分からず手を出すなど愚の骨頂だぞ。用心棒をやらせてやるが、もしもお前がやられれば、ここの女たちもやられるんだ。考えて行動しろ」
 サリナは小さな声で、はいと返事をして頭を下げた。
「わかりましたとハッキリ大声で言え」
 俺がそう言うと、サリナは顔を上げた。
「わかりました!」
 俺がサリナの肩に手を置くとサリナの体がびくっとした。
「頼むぞ。お前の手に余るような奴が来たら、時間を稼いで、レッドを呼べ」
 レッドは任された、と言って笑顔で胸を叩いた。

「あと、店の女同志の揉め事はアンヌが何とかしろ、言うことを聞かないようなら追い出せ」
「だいじょうぶだよ。これまでみんな助け合って来たんだ」
 アンヌは、ありがとねと俺に言った。
 すると女たちはようやく安堵したのか笑顔を見せた。
「俺は悪党が嫌いなだけだ、レッド、ちょっと話をしよう」
 俺たちは三階のドンがいた部屋に戻った。

「それで、どうするんだ、これから」
 レッドはカーテンをちぎると包んだドンの首をぐるぐる巻いて包んで、壊れた金庫に放り入れた。
「ドンの首を土産にガンツを殺りに行く」
「だいじょうぶか。一気にやるには数が多い。少しずつ削って行った方が良いと思うがな」
 俺は別の理由でレッドが言った案に笑いが漏れた。
「そうだな、一気にやってしまうのは面白くない。じわじわ削って行く方がいい暇つぶしになるな」
 ニヤける俺をレッドは気味悪そうに見ていた。

「ところでガンツというヤツは何をやらかしているんだ」
 悪党を殺るには理由が必要だ。
 俺にもそれくらいの仁義はある。
 レッドは顎を撫でながら罪状を読み上げるように言った。
「奴はもとは金貸しで初めは貧乏人に貸していた。それで返せない連中を奴隷にするようになった。借りた金を返さないのは違法だからな、犯罪奴隷にできる。そしてそれを使って金を稼ぎ始めたんだ。」
「犯罪奴隷は売り買いできないんじゃないのか」
「そのとおりだが、使役する権利は被害者に金を貸した人間にある。この場合、ガンツが奴隷の使役権を持っているわけだ」
 レッドはガンツのやり口を説明し始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する

鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。 突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。 しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。 魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。 英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜

あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。 その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!? チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双! ※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

処理中です...