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第一章 アンダーグラウンドへ
1-4 再び外界へ
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「さあ、みなさん。早速第1試練を開始したいと思います。ルールは「衣を血で染めない」ことですが、もちろん、殺人は厳禁ですから、お忘れなく。それから、武装に関しては自由に行って構いません。くれぐれもみなさんの貴重な魂を汚すことなく戻ってきて下さい」
「あのー、すみません。質問よろしいですか?」
スタッフに質問を投げかけたのは、綺麗な金髪ロングにエメラルドカラーの瞳をした女の人だ。年齢は俺と同じか少し上くらいだろうか。可愛い系のハルさんとはタイプが違うが、こちらも結構な美人である。
「はい、フロア様。何でしょうか」
「私達の課題が「外の世界で3日間無傷で過ごす」となっていますが、これは建物とかに隠れてても良いってことですよね」
何と、そんな簡単な課題もあるとは、、、
当然、周囲がざわめき始める。
「さようでございます。ただし、これは試練ですから、当然、みなさんが平等な難易度になるように工夫していますからご安心を」
「ご安心って、、、なるほどね。死神の力でも借りて私達の場所を特定して、何か仕掛けて来るつもりですね?まぁ、その方が面白そうですが」
「流石、首席合格のフロア様。おっしゃる通りです。ですから、ご安心して試練に挑んでください」
首席合格だと?俺はやっと7度目の正直とやらで合格したのに。あの試験覚えることが膨大にあったけど何点取ったんだろう。それに実技試験もかなり難しかった。うっ、思い出しただけでも頭痛が。
「さあ、みなさん!課題クリアを目指して頑張ってください!リミットはみなさん平等に3日後の午後13時とします。」
※※※
こうして俺たちの第1試練が幕を開けた。アンダーグラウンドの外扉が開かれるとあの嫌な空気が顔に当たる。俺が来ている白い衣が風に靡く。
「外の世界に戻るのはちょっと残念ですが、クリアして無事戻って来ましょうね。レイさん」
「そ、そうですね。一緒に頑張りましょう!ハルさん!」
「レイさん。ボクのほうが年下みたいですし、敬語じゃなくても良いですよ。それとボクのことは気軽にハルと呼んでください」
「ええ、え?そ、そうだな!よろしくハルさ、、ハル!俺のこともレイって呼んでくださ、、くれ」
「はい!よろしくお願いします。レイ!」
くーーー!ついに俺の名前をハルさんが呼び捨てでっ!何だか課題のことなんか忘れてしまいそうなくらいテンションあげあげになってしまう。俺は懸命にニヤける顔を隠す。
「ブラッドアイの少女が相手か、、ちょっと未知なことばかりだけど。一応親切に彼女が住んでる場所は説明書に書いてあるし、何とか見つけることはできそうだな」
「そうですね、第3試練まであるので、先は長いですが、足手まといにならないようにボクがんばります!」
「死神との契約。ちょっと抵抗あるけどせっかくここまで進んだんだ。こんな試練ちゃっちゃと片付けようぜ。そう言えば、ハルがアンダーグラウンドに入隊した目的ってなんだ?」
「そうですね...。ボクがここに来た目的は...母に会うためです」
「お母さんがアンダーグラウンドに入隊しているのか?それは心強いな!早く一人前になって会えるといいな!」
「そ、そうですね。早く死神と契約して一人前になりたいです。そして母に会うんです。ボクは会わなくちゃいけないんです」
ちょっと、ハルさんの顔が暗くなった気がしたが、俺の気のせいだろうか。
「じゃあ、レイがアンダーグラウンドに来た理由って何ですか?」
パッと明るい顔になったハルさんは俺にも質問した。俺がアンダーグラウンドに来た理由。それは...
「俺がここに来た理由は...。家族を殺した悪魔を、あいつらを全て捕まえて、外の世界を平和にする。これが理由なんだ」
「それじゃあレイさんの家族は...すみませんボク、嫌な質問しちゃいましたね」
「いや、良いんだ。さあ、行こうぜ。モタモタしてると3日なんてあっという間に過ぎちゃうからな」
悪魔をこの世から消すため。俺はそのためなら何でもしてやる。特に家族を殺したあのブラッドアイの男。
あいつは今どこで何をしているのだろうか。アンダーグラウンドの地下牢獄に収容されている可能性は極めて低いだろうが、必ず見つけ出して、、、
待てよ、見つけ出して俺は何をするんだ?地下牢獄にあいつを閉じ込めるだけ?あいつはブラッドアイだ。閉じ込めたところでそこで殺人を続けるだろう。それではあいつはこの先も笑い続ける。あの日みたいに。
俺がアンダーグラウンドに来た本当の理由。それは、ここの規則に背くことになるだろう。だって、
《あの悪魔を殺すこと》
なのだから。
「あのー、すみません。質問よろしいですか?」
スタッフに質問を投げかけたのは、綺麗な金髪ロングにエメラルドカラーの瞳をした女の人だ。年齢は俺と同じか少し上くらいだろうか。可愛い系のハルさんとはタイプが違うが、こちらも結構な美人である。
「はい、フロア様。何でしょうか」
「私達の課題が「外の世界で3日間無傷で過ごす」となっていますが、これは建物とかに隠れてても良いってことですよね」
何と、そんな簡単な課題もあるとは、、、
当然、周囲がざわめき始める。
「さようでございます。ただし、これは試練ですから、当然、みなさんが平等な難易度になるように工夫していますからご安心を」
「ご安心って、、、なるほどね。死神の力でも借りて私達の場所を特定して、何か仕掛けて来るつもりですね?まぁ、その方が面白そうですが」
「流石、首席合格のフロア様。おっしゃる通りです。ですから、ご安心して試練に挑んでください」
首席合格だと?俺はやっと7度目の正直とやらで合格したのに。あの試験覚えることが膨大にあったけど何点取ったんだろう。それに実技試験もかなり難しかった。うっ、思い出しただけでも頭痛が。
「さあ、みなさん!課題クリアを目指して頑張ってください!リミットはみなさん平等に3日後の午後13時とします。」
※※※
こうして俺たちの第1試練が幕を開けた。アンダーグラウンドの外扉が開かれるとあの嫌な空気が顔に当たる。俺が来ている白い衣が風に靡く。
「外の世界に戻るのはちょっと残念ですが、クリアして無事戻って来ましょうね。レイさん」
「そ、そうですね。一緒に頑張りましょう!ハルさん!」
「レイさん。ボクのほうが年下みたいですし、敬語じゃなくても良いですよ。それとボクのことは気軽にハルと呼んでください」
「ええ、え?そ、そうだな!よろしくハルさ、、ハル!俺のこともレイって呼んでくださ、、くれ」
「はい!よろしくお願いします。レイ!」
くーーー!ついに俺の名前をハルさんが呼び捨てでっ!何だか課題のことなんか忘れてしまいそうなくらいテンションあげあげになってしまう。俺は懸命にニヤける顔を隠す。
「ブラッドアイの少女が相手か、、ちょっと未知なことばかりだけど。一応親切に彼女が住んでる場所は説明書に書いてあるし、何とか見つけることはできそうだな」
「そうですね、第3試練まであるので、先は長いですが、足手まといにならないようにボクがんばります!」
「死神との契約。ちょっと抵抗あるけどせっかくここまで進んだんだ。こんな試練ちゃっちゃと片付けようぜ。そう言えば、ハルがアンダーグラウンドに入隊した目的ってなんだ?」
「そうですね...。ボクがここに来た目的は...母に会うためです」
「お母さんがアンダーグラウンドに入隊しているのか?それは心強いな!早く一人前になって会えるといいな!」
「そ、そうですね。早く死神と契約して一人前になりたいです。そして母に会うんです。ボクは会わなくちゃいけないんです」
ちょっと、ハルさんの顔が暗くなった気がしたが、俺の気のせいだろうか。
「じゃあ、レイがアンダーグラウンドに来た理由って何ですか?」
パッと明るい顔になったハルさんは俺にも質問した。俺がアンダーグラウンドに来た理由。それは...
「俺がここに来た理由は...。家族を殺した悪魔を、あいつらを全て捕まえて、外の世界を平和にする。これが理由なんだ」
「それじゃあレイさんの家族は...すみませんボク、嫌な質問しちゃいましたね」
「いや、良いんだ。さあ、行こうぜ。モタモタしてると3日なんてあっという間に過ぎちゃうからな」
悪魔をこの世から消すため。俺はそのためなら何でもしてやる。特に家族を殺したあのブラッドアイの男。
あいつは今どこで何をしているのだろうか。アンダーグラウンドの地下牢獄に収容されている可能性は極めて低いだろうが、必ず見つけ出して、、、
待てよ、見つけ出して俺は何をするんだ?地下牢獄にあいつを閉じ込めるだけ?あいつはブラッドアイだ。閉じ込めたところでそこで殺人を続けるだろう。それではあいつはこの先も笑い続ける。あの日みたいに。
俺がアンダーグラウンドに来た本当の理由。それは、ここの規則に背くことになるだろう。だって、
《あの悪魔を殺すこと》
なのだから。
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