アナザー/ライフ 〜やっと就職できたと思ったら、ノルマあり、契約期限ありの社畜に成り果てた〜

弓月下弦

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第2話 任務開始

ゴブリンの森

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夜道を3人で進んでいく。先ほどまで住宅街であったが、今は周囲が森に囲まれている。いつ吸血鬼に襲われてもおかしくない状態である。

「メイザちゃん、家はまだ遠いのかな?」

いったいいつになったら着くんだろうか。地図が全く読めない俺は今どこに居るのかさえ分からない。

「もうすぐ着きます。」

「そうなんだ!良かった~」

すると、ルーカスが腰に下げていた刀を鞘から出して、立ち止まった。

「鯨井君、安堵してる中悪いんだけど、どうやら奴らに囲まれてしまったみたいだ」

「えっ、、奴らって吸血鬼ですか?」

「いや、吸血鬼じゃない。夜の森に住みついてるゴブリンだ。こいつは厄介だな、数は多いし、ノルマ対象外な上、属性は鯨井君と同じ火属性みたいだ」

「同じ属性だとどうなるんですか」

「なんと攻撃が無効化されちゃいます」

は?そんな話聞いてないんだが。となると、副属性ありだと光属性もってこと??圧倒的に不利やないかーい!

「ま、でも大丈夫さ。逆に考えると奴らの火属性関連の攻撃は鯨井君には全く効かないってことさ!ここは私に任して君はメイザちゃんを守っていて!」

「はい!」

なるほど、、、お互いに無効化されるから、不利って訳でもないのか!

「あ、でも物理的な攻撃はしっかりダメージになるから、うまく交わしてね!」

「えっ、そんなこと言われても、、、」

突然茂みから数体の生物が飛び出してきた。
俺より一回り小さいが、動きが素早い。耳は長めで尖っていて、目は比較的大きい。肌は暗闇でよくわからないが毛は生えていないようだ。まさにあのゴブリン。手には松明を持っている。

「さて、いっちょやりますか!」

ルーカスは刀を構えて、ゴブリンからの素早い攻撃をうまく交わした。
無属性、すなわち物理攻撃に特化した彼は次々にゴブリンをなぎ倒していた。この程度の敵なら刀一本で大丈夫らしい。
すると俺に向かって一体のゴブリンが松明を掲げながら襲いかかって来た。

「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

まだ心の準備がっ!だいたい素人の俺じゃ無理だろー!
ゴブリンはいきなり俺にタックルをかました。

「ひぇっ!」

物理的に攻撃をされた俺は見事に突き飛ばされた。いやいや、こんな所で倒れている場合じゃない。メイザちゃんを守らねばっ!
咄嗟に火のバリアを頭でイメージする。
すると、俺とメイザちゃんの周囲に炎の壁が出現した。

しかし、ゴブリンはバリアをスルーして中へ入って来た!なるほど、彼らも火属性だから俺の魔法は全て無効ということか!

いや待てよ、、、ゴブリン自体は火属性だけど、彼らの攻撃は物理中心、、、
つまり、俺の魔法は効かないくせに奴らはバシバシ攻撃してくるんかいっ!

そして本日2本目の死亡フラグが立ったのであった。
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